だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

仮面と骸骨のアンソール

2012-08-31 21:13:22 | 展覧会
絵画好きを自認していますが、まだまだ知らない画家がいます。当たり前ですが…。その人の名は、ジェームズ・アンソール。20世紀美術の先駆者として高く評価された、ベルギー出身の画家。

1860年4月13日ベルギーのオーステンデで生まれ、1877年首都ブリュッセルの王立絵画アカデミーに入学します。3年後戻り、1949年11月19日亡くなるまでそこで暮らしました。

アンソールの両親の家は、観光客相手の土産物店を営んでいたそうです。店には、貝殻、民芸品、カーニバルの仮面などを売っていて、その仮面が後のアンソールの重要なモチーフになったとか…。

確かに!新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催される、「ジェームズ・アンソール -写実と幻想の系譜-」のポスターにも、しっかりカーニバルの仮面を被った人々が描かれています。

本展は愛知県と愛媛県で開催終了し、この秋、東京で開催。ベルギーの“アントワープ王立美術館”改修工事のため、2011年9月~17年まで休館し、アンソールの絵が一堂に来日するのです!

展示作品は素描を含む約50点のアンソール作品、アンソールに影響を与えたブリューゲルやルーベンスらフランドル画家の作品、ベルギーのレアリスムから印象派までの同時代の画家たちの作品

そしてクールベやファンタン=ラトゥールなどフランス画家の作品も。なんと計100点余!うれしいですね。アンソールの代表作『陰謀』(1890)、『首吊り死体を奪い合う骸骨たち』(1891)

『絵を描く骸骨』(1896年頃)、『イーゼルに向かう自画像』(1890年頃)、『牡蠣を食べる女』(1882)、『エイ』(1880)、『白い雲』(1884)、『悲しみの人』(1891)

他にルーベンスの『ミネルヴァ』(1630)、ピーテル・ブリューゲル(子)の『フランドルの六つの諺(空の大卵にまたがる大酒飲み)』と『七つの善行』(1616年以前)

レオン・フレデリックの『ふたりのワロン地方の農家の子ども』(1888)など…。89歳の生涯を独身で過ごしたアンソール。多くの人が彼のことをあまり知らないのでは?絶対、見に行きます!
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私の名は、アリス

2012-08-29 21:38:14 | 映画
ポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演「バイオハザード」(01)シリーズは、現在4作目まで製作・公開されています。ご存じだと思いますが、原作は日本のカプコンのゲームソフト。

ゲームソフトを映画化した作品って、結構あるんですよね。「ダンジョン&ドラゴン」(00)「トゥームレイダー」(01)「サイレントヒル」(06)←怖過ぎ、「ヒットマン」(07)「マックス・ペイン」(08)

「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」(10)「バトルシップ」(12)などなど。で、「バイオハザード」シリーズの映画化には、2作目はアレクサンダー・ウィット監督「バイオハザードII アポカリプス」(04)

3作目はラッセル・マルケイ監督「バイオハザードIII」(07)。4作目はアンダーソン監督に戻り、「バイオハザード IV アフターライフ」(10)。監督とミラは1作目で恋に落ち、09年結婚。

全作を通して製作を務めた監督とミラは、シリーズに全力を注いでいる感があります。そしていよいよ5作目が公開!「バイオハザードV:リトリビューション」(12)で、今回は渋谷も登場。

もちろんポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演です。そして1作目でアンブレラ社の特殊部隊の女性隊員レインを演じた、ミシェル・ロドリゲスが復活!確か、死んだはずでは?

さらに2作目で登場した、S.T.A.R.S.のジル・バレンタイン役のシエンナ・ギロリーも登場。ファンにはうれしい限り。女性は強い!前4作で描かれた、アンブレラ社が開発したT-ウィルスの恐怖。

ウィルスは地球上に蔓延し、人類の大多数はアンデッドと化していました。アリス(ミラ)は、アンブレラ社に囚われ、極秘施設の中で目覚めます。気が付くと壊滅したはずの都市に移動していたのです。

東京、ニューヨーク、ワシントンDC、モスクワ…。アリスは最高機密であるオペレーション施設に侵入し、徹底的に調査。そして世界中のどこにも安全な場所がないことを知るのです。

必死に戦うアリス。最後に知る驚くべき新事実とは?なんなの?他に2作目・3作目に出演したカルロス・オリヴェイラ役のオデッド・フェールも復活。予告編のアリスとの夫婦役で好感?見なくては!
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しあわせに葬(おく)るために…

2012-08-28 21:17:56 | 映画
香港出身のアンディ・ラウ(劉徳華)は、本当に素晴らしい俳優です。俳優、歌手、映画プロデューサーとして活躍し、映画出演作は100本以上。数えられません。そもそも香港映画は、早撮りで有名。

1961年9月27日生まれで、今年50歳。なのに!そうはまったく見えない見事な身体。鍛えてます。最近作だけ見ても、ミステリー・アクション映画「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」(10)

ベニー・チャン監督「新少林寺/SHAOLIN」(11)ではカンフーを。SFアクション映画「未来警察」(10)では、超人サイボーグ警官に。すごい。いろんなジャンルの作品で活躍しています。

ダニエル・ユー監督「愛と死の間(はざま)で」(05)以来のドラマ映画、それが「桃(タオ)さんのしあわせ」(11)です。監督は、「傾城之恋」(84)や「女人、四十。」(95)のアン・ホイ。

香港の裕福な家庭にメイドして働く桃(タオ)さん(ディニー・イップ)は、少女の頃から60年間仕えて来ました。大家族だった一家は世界各地で活躍、移住していました。今いるのは、長男1人だけ。

映画プロデューサーのロジャー(アンディ・ラウ)は、桃さんの仕事、つまり掃除、洗濯、食事の世話をごく当たり前に受けていました。しかし、ある日桃さんが脳梗塞で倒れてしまいます。

幸い深刻な状態ではなかった桃さんは、病院で退院したらメイドを辞め、老人ホームに入ると言い出します。初めて知る桃さんの存在の大きさ。ロジャーは桃さんの希望通り、老人ホームを探すことに。

ロジャーは、知り合いのバッタ(アンソニー・ウォン)の経営する施設に決めます。入居の日、主任のチョイ(チン・ハイルー)が桃さんを出迎えます。ロジャーにとっていかに桃さんが大切な人か…

忙しい仕事の合間に、介護に奔走するロジャー。やがて2人は、本物の母と息子以上の絆で結ばれていきます。私事ですが、100歳を超える婦人を住込みでお世話をしていた人を知っています。

直接的な知人ではありませんが、婦人が亡くなり、高齢のその人は今、住む家を探しているそうです。もしかしたら、明日はわが身?アンディ・ラウのスマートでこぼれる笑顔が最高。見逃せません。
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エドガー・アラン・ポー、40歳の死

2012-08-27 21:52:22 | 映画
エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日~49年10月7日)は、アメリカの小説家。詩人でもあり、評論やエッセイも書いていたそうです。代表作には、『アッシャー家の崩壊』 『モルグ街の殺人』 『黒猫』

『黄金虫』 『早すぎた埋葬』など多数。当然映画化された作品も多くあり、ロジャー・コーマン監督のホラー作品が有名。ヴィンセント・プライス、ピーター・ローレ、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシなど

有名なスターの名前が並ぶホラー映画がいっぱい!「アッシャー家の末裔」(28)、「モルグ街の殺人」(32)、「黒猫」(34)、「大鴉」(35)、「アッシャー家の惨劇」(60)、「恐怖の振子」(61)

「姦婦の生き埋葬」(62)、TVM「アッシャー家の崩壊」(79)など多数。正統派・亜流・パロディ・アイデア頂き…など多すぎて、書き切れません。しかし、ポー本人を描いた作品はまだだった?

推理作家ポー最期の5日間」(12)は、彼の死を描く作品なんです!監督は、アラン・ムーアとデヴィッド・ロイドのグラフィック・ノベルの映画化「Vフォー・ヴェンデッタ」(05)のジェームズ・マクティーグ。

1849年、ボルチィモアの闇夜に殺人事件が発生します。現場に急行したのは、エメット・フィールズ刑事(ルーク・エヴァンス)。血まみれの母娘の惨殺死体の様子は、推理小説『モルグ街の殺人』に酷似。

その頃、作家エドガー・アラン・ポー(ジョン・キューザック)は、地元の酒場で騒ぎを起こしていました。ポー自身は、恋人エミリー(アリス・イヴ)との婚約をめぐってもめていたのです。

やがてポーの著作『落とし穴と振り子』や『赤き死の仮面』を真似た第2・第3の殺人が発生。謎の殺人鬼はエミリーを誘拐し、ポーに挑戦状を突きつけます。自身の作品を知り尽くした小説家ポー。

ポーの小説に心酔する小説模倣犯。果たして、命を賭けた5日間とは?共演はエミリーの父チャールズ・ハミルトン大尉にブレンダン・グリーソン。地元新聞社のマドックス編集長にケヴィン・マクナリー。

ポーは1849年10月3日泥酔状態を発見され、病院に運ばれ4日間危篤状態後、7日朝5時死亡。なぜか他人の服を着せられ、『レイノルズ』と繰り返し言っていたとか。映画は謎を解いた?
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ジェーン・フォンダ75歳、主演です。

2012-08-26 21:36:37 | 映画
ロブ・ライナー監督、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演「最高の人生の見つけ方」(07)で、病院で知り合った2人が死ぬ前にやり残したことを実現しようと、行動を起こします。

そのきっかけとなったのが、フリーマン演じる自動車整備工カーター・チェンバースが作っていた“棺おけリスト”。縁起でもない言葉ですが、人生の残り時間にやりたいことがわかるなんてすばらしい。

しかもそれを実行する気力、財力があることが必要。この映画の原題は、“THE BUCKET LIST”(バケットリスト)。突然ですが、1937年12月12日ニューヨーク出身のジェーン・フォンダ。

彼女のバケットリストにあったのは、『もう1作、フランス映画に出演したい』ということだったそうです。ジェーン・フォンダといえば、名優ヘンリー・フォンダを父に、弟はピーター・フォンダ

姪は、ブリジット・フォンダという映画人家族の女優。ジョシュア・ローガン監督「のっぽ物語」(60)でデビューし、ロジェ・ヴァディム監督「バーバレラ」(67)、ルネ・クレマン監督「危険がいっぱい」(64)

シドニー・ポラック監督「ひとりぼっちの青春」(69)、フレッド・ジンネマン監督「ジュリア」(77)、ハル・アシュビー監督「帰郷」(78)、コリン・ヒギンズ監督「9時から5時まで」(80)などに出演。

今年75歳になるフォンダ、ロザンナ・アークエット監督「デブラ・ウィンガーを探して」(02)以来の出演作。それがバケットリストにあったフランス映画「みんなで一緒に暮らしたら」(11)なんです。

アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)夫妻、ジャン(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)夫妻、1人暮らしのクロード(クロード・リッシュ)の5人。

彼らは昔から一緒に誕生日を祝う友人たち。みんな年を重ねそれぞれに悩みが…。自分の病が進行しているのを知ったジャンヌ。アルベールも記憶を失いつつあります。ある日、クロードに事件が!

息子に無理やり老人ホームへ入れられてしまったのです。クロードを助け出し、みんなで一緒に暮らすことに!果たして?脚本と監督は、ステファン・ロブラン。ダニエル・ブリュールも出てま~す。
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ステイサムがいれば、SAFE

2012-08-25 20:35:23 | 映画
2011年、ジェイソン・ステイサムは「メカニック」「ブリッツ」「キラー・エリート」の3本に出演。日本公開は異なりますが、最近はステイサムの映画をいつも見ている感じ。ファンとしてはうれしい限り。

2012年は、あの大ヒット作の続編「エクスペンダブルズ2」(12)が控えていますが、その前に「SAFE/セイフ」(12)が公開されます。ホント、ステイサムは今最高にノリに乗っています。

「SAFE/セイフ」の監督・脚本は、ボアズ・イェーキン。監督の他、脚本、製作総指揮もするNY出身の映画人。前作「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」(10)では、脚本を書いています。

レニー・ゼルウィガー主演「しあわせ色のルビー」(98)や デンゼル・ワシントン主演「タイタンズを忘れない」(00)を監督しています。確かに見ている!名前を憶えていないだけですね。

ルーク・ライト(ジェイソン・ステイサム)は、元NY市警の特命刑事でした。ある事件で職を追われ、今はマイナーな総合格闘技のファイターにまで落ちぶれていました。その上、ある試合でのこと…

本当なら負けなくちゃいけない八百長試合で、誤って相手をKOし勝ってしまいます。その試合で多額の損害を被ったのは、ロシアン・マフィア。彼らはルークの家に押し入り、妻を惨殺してしまうのです。

家も仕事も人間関係も何もかも失い、ホームレスになったルークは地下鉄のホームで飛び込み自殺をしようとした時…1人の中国人少女が、妻を殺したあのロシアン・マフィアに追われているのを目撃。

ルークは追っ手を倒して少女を救うのですが、今度は市警の汚職警官グループやチャイニーズ・マフィアまでもが、必死に追ってくるのです。いったいどうして?少女の名前は、メイ(キャサリン・チェン)。

メイは、一度覚えた数字を絶対に忘れない天才だったのです。チャイニーズ・マフィアは、メイにある暗証番号を覚させていました。果たして、暗証番号の秘密とは?NYで繰り広げられる巨大な陰謀とは?

共演は、「ブレードランナー」(82)「ゴースト・ハンターズ」(86)などのジェームズ・ホン。「狼たちの午後」(75)「センチネル」(77)のクリス・サランドン。懐かしい。見なくっちゃ!
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アイコン・プロダクションとメル

2012-08-24 21:30:30 | 映画
マーティン・キャンベル監督「復讐捜査線」(10)で久々に主演作を見せてくれた、大好きなメル・ギブソン。この作品は、BBC-TVドラマ「刑事ロニー・クレイブン」(85)のアメリカ版映画化作品。

BBC版もマーティン・キャンベルが演出していました。「サイン」(02)以来、スクリーンでメルが見れた喜び。本当にうれしかったです。続けてジョディ・フォスターが監督した「それでも、愛してる」(09)

うつ病のウォルターを演じたメルは、今まででは想像できない役柄でこれからの映画出演に幅を広げました。楽しみ!公開順は前後しましたが、最新作がやって来ます!「キック・オーバー」(12)です。

脚本、監督はエイドリアン・グランバーグ。初お目見え。メルは製作と共同脚本を担当。実はグランバーグは、メルの「アポカリプト」(06)で第1助監督を務め、「復讐捜査線」ではセカンドユニット担当。

通称“ドライバー”(メル・ギブソン)は、マフィアから大金を強奪。アメリカから国境を越えてメキシコへ逃亡を図るのですが、失敗。逮捕され、送還されたその場所は史上最悪の刑務所“エル・プエブリート”

常識もモラルも通用しないエル・プエブリートは、金さえあれば酒も麻薬も女も手に入り、一歩間違えば命を落とす危険な所。ドライバーは凶悪な囚人やマフィア、悪徳所長、地元警察などに狙われます。

彼らの目的は、ドライバーの強奪した大金。果たして、大金を取り戻し無事に脱獄できるのでしょうか?マフィアのボス、フランクを演じるのはピーター・ストーメア。1953年8月27日スウェーデン出身。

個性的なストーメアは、コーエン兄弟監督「ファーゴ」(96)で殺人者を演じ、強烈な印象を残しました。「ビッグ・リボウスキ」(98)にも出演。スピルバーグ監督「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(97)

マイケル・ベイ監督「アルマゲドン」(98)、 ラース・フォン・トリアー監督「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)、フランシス・ローレンス監督「コンスタンティン」(05)では、ルシファー役でした。

本作は、メルの製作会社アイコン・プロダクションの作品。いよいよメル本格出演!それにしても現在56歳のメル。髪に白いものが目立つようになったけど、鍛えた体でバリバリアクション!カッコイイ!
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初めまして、ジャン・シメオン・シャルダン

2012-08-22 22:00:18 | 展覧会
2010年4月6日開館の三菱一号館美術館。もう行かれましたか?前回までは、ラファエル前派を代表する画家の1人、「エドワード・バーン=ジョーンズ展」でした。ラファエル前派と言えば…

英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」(1852)が有名。エドワード・バーン=ジョーンズ(1833~1898)は、同じく英国の画家で聖書やギリシャ神話などの作品が多数。

その三菱一号館美術館の次回展覧会が、「Chardin シャルダン‐静寂の巨匠」です。ところでシャルダンって?本名は、ジャン・シメオン・シャルダンと言います。ロココの画家です。

18世紀を迎える前の1699年11月2日パリ生まれ。(フランス革命前夜の1779年12月6日没)まさにロココ全盛の時代を生きた画家でした。ただシャルダンの作風は、ロココ様式とは違っていました。

穏やかな画風のシャルダンは、中産階級の日常の生活、ごく当たり前の風景、そして静物画を描き続けました。今回の展覧会は、シャルダン研究の第一人者ピエール・ローザンベールが、監修しました。

ローザンベール氏(1936年生まれ)はルーヴル美術館名誉館長で、本展は日本初のシャルダンの個展となります。展示される作品には、ポスターになった『木いちごの籠』(1761年頃)の他

つつましい暮らしを描いた『食前の祈り』(1740年頃)、『デッサンの勉強』(1748~53)、『良き教育』(1753年頃)、『買い物帰りの女中』(1739)、『画家ジョゼフ・アヴェドの肖像』(1734)

静物画の『すももの籠』(1759)、『桃の籠とぶどう』(1759)、『すももの鉢と水差し』(1728~30)、『死んだ野兎と獲物袋』(1726~30)、『肉のない食事』 『肉のある食事』(1731)

『台所のテーブル(別名)食事の支度』(1755)、『配膳室のテーブル』(1756)、『銀のゴブレットとりんご』(1768年頃)などです。いずれも展覧会のサブタイトルのように“静寂”を感じます。

ルーヴル美術館に油彩35点、パステル4点。そしてストックホルム国立美術館で10点。ワシントン、ナショナル・ギャラリーで8点。点在する作品を初めて集めました。東京のみの開催です。ぜひ。
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アイヴォリー監督とホプキンス

2012-08-21 21:41:44 | 映画
ジェームズ・アイヴォリー監督は、私にとって特別な人。なぜなら「モーリス」(87)の監督だから。原作E・M・フォスター、製作イスマイル・マーチャント、音楽リチャード・ロビンズ、撮影ピエール・ロム

主演はジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント、ルパート・グレイヴスと英国美青年映画。宝物です。ヒューの活躍はご存じの通りですが、ウィルビーはTVM「名探偵ポワロ 第三の女」(08)に出演。

グレイヴスはTV「SHERLOCK(シャーロック)」(10)のレストレード警部役で出演。歳を重ねたけど、今もときめきます。「モーリス」は、同性愛が犯罪だった20世紀初頭の英国ケンブリッジが舞台。

E・M・フォスターもジェームズ・アイヴォリーも同性愛で、アイヴォリーのパートナー、イスマイル・マーチャントを2005年5月に亡くし、もうアイヴォリーの作品は見れないかと思っていました。

1928年6月7日カリフォルニア州バークレー出身で、現在84歳。最新作「最終目的地」(09)が公開されます。原作はピーター・キャメロンの同名小説。舞台は南米ウルグアイの人里離れた邸宅。

そこに住むのは、自殺した作家の妻キャロライン(ローラ・リニー)、作家の愛人アーデン(シャルロット・ゲンズブール)と小さな娘、作家の兄アダム(アンソニー・ホプキンス)とパートナーのピート(真田博之)

朽ちかけた屋敷で孤立した生活を送る彼らの前に、突然、アメリカ人の伝記作家オマー・ラザギ(オマー・メトワリー)がやって来ます。オマーは、亡くなった作家の伝記を書きたいと申し出ます。

しかし、妻のキャロラインは拒否。兄のアダムは、公認を与える代わりにオマーに“ある提案”を持ちかけるのですが…。アイヴォリー作品に常連のホプキンス。「ハワーズ・エンド」(92)「日の名残り」(93)

「サバイビング・ピカソ」(96)に次ぐ4作目。アダムと25年間のパートナーを演じる真田博之は、「上海の伯爵夫人」(05)に続く2作目。ピート役は原作ではタイ人だったのを彼のために変更。

キャロラインを演じるローラ・リニーは、3度のアカデミー賞ノミネートの実力派。それにしてもきれい!大好きなアイヴォリー作品を見れる喜び。さらに『RICHARD III』(13)を撮ってるらしい!
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騙し、騙されて…

2012-08-20 21:33:43 | 映画
テイク・ディス・ワルツ」(11)で、ミシェル・ウィリアムズ演じるマーゴが惹かれる隣人ダニエルを演じたのが、ルーク・カービー。1978年6月21日カナダ、オンタリオ州ハミルトン出身。

フィルモグラフィーを見ても、未公開作品やTVへのゲスト出演、またはTVM出演がほとんどで、唯一見たのがビリー・レイ監督・脚本の「ニュースの天才」(03)。ヘイデン・クリステンセン主演。

米マスコミ界に衝撃を与えた、人気ジャーナリストによる記事捏造事件。実話を元にした本作は、本当に面白かった!未見の方はお勧めです。で、ヘイデン、ピーター・サースガードなどの他

若手俳優を中心にたくさんの気になる俳優が出てますが、ルーク・カービーはロブ・グルーエン役としかわかりません。う~む、もう一度見なくては…。そのカービーがとっても魅力的だったダニエル。

最新作は、デヴィッド・ウィーヴァー初監督作「コンフィデンスマン/ある詐欺師の男」(12)。主演はジョス・ウェドン監督「アベンジャーズ」(12)で、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン。

親友を殺した罪で刑務所に25年服役していたフォリー(サミュエル・L・ジャクソン)。刑期を終え、堅気の仕事を手に入れ、社会の片隅でひっそりと暮らすフォリーは、バーである女性と出会います。

その若い女アイリス(ルース・ネッガ)と恋に落ち、新しい生活を始めるのでした。ある日、フォリーが殺害した親友の息子イーサン(ルーク・カービー)が、フォリーの元に現われます。

実は、フォリーは天才詐欺師だったのです。イーサンはフォリーの才能を貸して欲しいと、裏の仕事を持ちかけます。ボスのゼイビア(トム・ウィルキンソン)を騙し大金を得ようというのです。

アイリスと第2の人生を始めたばかりのフォリーは、いったんは断るのですがイーサンの父親を殺してしまった罪の意識から、引き受けることにします。しかし、それはイーサンの罠だったのです!

原題“THE SAMARITAN”とは、サマリア人の意。困っている人に同情して援助する人という意味でもあるそう。でもベースは詐欺師だから、込み入っていそう~。カービーを見に行きましょう。
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