だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

孤高のボブ・リー・スワガー

2007-04-29 22:06:28 | 映画
先日、ユンファの記事で、97年のハリウッド移住の第1作目が「リプレイスメント・キラー」(98)とご紹介。その監督のことを…。この作品がデビュー作となった、アントワーン・フークワ。ちょっと変わった名前ですよね。いっぺんで覚えてしまいました。1966年1月19日、ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。ちなみに黒人。

当時、若干30歳の若手監督として注目されました。しかし、すでにミュージック・ビデオやCM(アルマーニ、リーボック、ナイキなど)を手がけ、その名は知られていたんですね。(私は知りませんでしたが…)2000年にジェイミー・フォックス主演の「ワイルド・チェイス」という作品がありますが、未公開。見なくっちゃ!

公開2作目の「トレーニング デイ」(01)で、いきなり主演のデンゼル・ワシントンに、アカデミー賞主演男優賞を与える快挙を!ちなみに相手役のイーサン・ホークも助演男優賞のノミネートされています。すごい!続く「ティアーズ・オブ・ザ・サン」(03)や「キング・アーサー」(04)でも、男のドラマをがっしりと演出。今や映画ファンに、その名を知られる存在なんです。

そして3年ぶりの新作が、「ザ・シューター 極大射程」です!原作は、スティーヴン・ハンターの同名小説。主演は、「ディパーテッド」(06)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた、マーク・ウォールバーグ。94年の「勇気あるもの」から見ている私としては、つくづく大人になったなぁ~、という感覚。

そういえば、ウォールバーグも「NYPD15分署」(99)でユンファと共演してた。関係ないけど。で、「ザ・シューター」ですが元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(ウォールバーグ)が、大統領暗殺の陰謀に巻き込まれるお話。いったい何が起こっているのか?うむ、またしても男のドラマをがっしりと演出するフークワ監督。

共演は「クラッシュ」(04)「WTC」(06)のマイケル・ペーニャ、「ドリームガールズ」のダニー・グローヴァー。さあ、監督と男のドラマを堪能しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超常現象の旅は、続く…

2007-04-27 22:21:44 | DVD
スーパーナチュラル」大好きです。都市伝説をベースに“狩り”を職業にしている、ウィンチェスター一家のお話。ことの起こりは、22年前。謎の超常現象で母メアリー(サマンサ・スミス)が、死亡。それ以来、父親のジョン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は悪魔退治“狩り”を始めます。

ファーストシーズンでは、その父親が行方不明になり兄のディーン(ジェンセン・アクレス)が、ちょっと不仲になっていた弟のサム(ジャレッド・パダレッキ)のもとを訪ね、2人で失踪した父を探す旅に出るのです。行く手に待ち受ける数々の超常現象。1話ではサムの恋人ジェシカ(エイドリアン・パトリック)も、母親と同じ方法で死を迎えます。

現在、NTV-TVで放映開始。登場人物はウィンチェスター一家の他に、闇の世界を支配する悪魔(セバスチャン・スペンス)、兄弟の殺害を命じられ、メグという若い女性になってサムに近づく、悪魔の手下。そして悪魔の息子。さらに悪魔に詳しい一家の友人、ボビー(ジム・ビーヴァー)。

ファーストシーズンでは、すべての謎は当然解明せず、謎は深まるばかり…。実はサムには特別な力が備わっていることが、徐々に分かってきます。突然現れたメグ(ニッキー・エイコックス)は、ようやく再会した父ジョンを誘拐。シリーズラストには、ついに悪魔と対面!

都市伝説の中には、「白いドレスの女」「ウェンディゴ」「ファントム・トラベラー」「ブラッディ・メリー」「シェイプ・シフター」「フックマン」「スケアクロウ」「ヘルハウス」「エクソシスト」「魔女」「肖像画」「シルバー・ブリット」などなど、個別に映画のテーマになったものもあります。面白いですよぉ~。

そして、衝撃のラスト!父ジョンを救出後、傷ついたディーンを病院に連れて行くため、車を運転するサムとジョン。いきなりぶつかって来る大型トラック。果たして3人の運命は?そしてようやく8月から、「スーパーナチュラル セカンドシーズン」が、発売!待ちきれませ~ん!ちなみに、私はジェンセン・ファン♪にいちゃん、クールなんだもん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国版、ガートルード

2007-04-25 20:58:05 | 映画
先日、周潤發って誰?って書きましたが、葛優って分かります?正解は、グォ・ヨウ。知らない?ですよね~、中国人の名前は難しいかも。1957年4月北京生まれのグォ・ヨウは、日本で公開された映画がわりと少ないんですよね。デビュー作は、「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」(88)。

私が認識したのは、「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)。以後「活きる」(94)「ハッピー・フューネラル」(01)「わが家の犬は世界一」(02)「イノセント・ワールドー天下無賊ー」(04)などに出演。個性的な演技派俳優さんなので、一度覚えると忘れることができないかも…。結構、ファンです。

最新作は、「女帝 エンペラー」(06)。主演は、チャン・ツィイー。監督は「ハッピー・フューネラル」「わが家の犬は世界一」「イノセント・ワールド」など、グォ・ヨウとは何度も組んでるフォン・シャオガン。この映画のすごいのは、原案がシェイクスピアの『ハムレット』だということ。しかし、ただ舞台や時代を置き換えた作品ではなく、視点が王妃だということなんです。

舞台は、古代中国の五代十国時代。美貌のワン(チャン・ツィイー)と越国の皇太子のウールアン(ダニエル・ウー)は幼なじみで、ともに愛し合っていました。しかし、ワンはウールアンの父、皇帝の妻となってしまいます。さらに皇帝は、実の弟リー(グォ・ヨウ)によって暗殺されてしまうのです。

王位は奪われ、皇太子の命も狙われていることを知ったワンは、悲しみの中、リー皇帝の妻になります。やがて各々の思惑と運命が交差する“宴”の日が、やってきます。1杯の毒の盛られた、盃。いったい誰の手に…?

ハムレット役のダニエル・ウーのウールアンは、ワンの婚姻で放浪の旅に出たり、旅先で父王の死を知ったり、オフィーリアに当たる婚約者の大臣の娘チンニー(ジョウ・シュン)も登場。ハムレットの中国版として見るのも、面白いかも。華麗なる映像も楽しみです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霧の中のブリッジ

2007-04-24 21:43:26 | 映画
この映画は、ドキュメンタリーです。つまり本物。人気のスターが出演しているわけではないし、有名な監督(まだ)の作品でもありません。上演時間93分の衝撃の真実を描いた映画です。まずは監督の紹介から。

彼の名は、エリック・スティール。アラン・パーカー監督の「アンジェラの灰」(99)や、ジョン・シングルトン監督、サミュエル・L・ジャクソンの「シャフト」(00)のプロデューサーです。監督の名前は知っていても、わりとプロデューサーって知らない場合が多いですよね。そのエリック・スティールが3本目にして製作・初監督した作品が、「ブリッジ」(06)です。

「ブリッジ」とは、サンフランシスコにかかる有名な“ゴールデンゲート・ブリッジ”のこと。日本では“金門橋”とも呼ばれていますね。サンフランシスコに行かれた方なら、見たこと、走ったこと、歩いたことがあるかもしれません。(私は見ただけ…)ちなみに南側(シスコ)から北側マリン郡に通じる、6車線の道路と歩道があります。

歩道は西側が歩行者用、東側が自転車用の道路とされています。車は有料ですが、歩道と自転車道は無料。そのせいか(?)この観光名所は、一方で自殺の名所になってしまっているのです。1933年建設開始、37年完成以来、1300人もの人たちが自殺しています。

監督がこの映画の発想を得たのは、雑誌ニューヨーカーに掲載された“ジャンパーズ”(飛び降りる人々)という記事を読んだことだそうです。プロデューサーとして活躍していた彼は、映画の製作を決意。2005年から始まった自殺防止柵の設置計画にも参加しています。

映画は、ゴールデンゲート・ブリッジに設置された固定カメラで撮影。期間は2004年から05年までの1年間。当然、自殺者の姿も映っています。また、自殺を思いとどまった人の姿も。また、残された家族や友人たちのコメントも。この映画の衝撃は、世界中に大論争をもたらしました。ここまでする意義は?

それは、この事実を広く知らしめること。命の大切さをもう一度考えてみては?ヒッチコックの「めまい」(58)を思い出しながら、橋を見上げましょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨーホー、ヨーホー、ユンファ登場!

2007-04-22 20:57:50 | 映画
周潤發って、誰?という人は、映画ファンじゃない。それは言い過ぎだけど、冒頭の名前は、チョウ・ユンファ。香港が生んだ、偉大なるスターの1人です。1955年5月18日、貧しい家庭に生まれた彼は工場などで働いて家計を助けていましたが、TV局のタレント養成所に入り、TVシリーズ「上海灘」(80)で注目されました。

後に、ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」(86)で香港金像奨主演男優賞を受賞し、絶大な人気と膨大な出演作をこなします。ホント、すごい。香港の俳優さんって、タフ…。ユンファは、“亜州影帝”(アジア映画の帝王)という呼び名を持っています。まさに最高の名誉ですね。代表作は数知れませんが、「男たちの挽歌」シリーズの他、「大丈夫日記」(88)「ゴッド・ギャンブラー」(89)シリーズなどのコメディもあります。

個人的には、「誰かがあなたを愛してる」(87)とか「アゲイン/明日への誓い」(90)「狼たちの絆」(91)「大陸英雄伝」(95)とかが、こよなく好き。しかし、香港の中国返還(1997年)を機に、アメリカに移住。活躍の場をハリウッドに移します。1作目は「リプレイスメント・キラー」(98)。

「アンナと王様」(99)「グリーン・デスティニー」(00)などの後、とうとうユンファは、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」に出演!しかもユンファの役は、アジアに君臨する偉大なる海賊、サオ・フェン。中国風の海賊の衣装が豪華で、自前のヒゲにエクステンションの長~いヒゲをプラスして、貫禄たっぷり。

物語は、1作目「呪われた海賊たち」(03)に続く、前作「デッドマンズ・チェスト」(06)のラスト、“深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と13年前に結んだ“血の契約”のせいで、海の底へ引きずり込まれた我らがジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。ジャックを救えるのは、ウィル(オーランド・ブルーム)、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)、そしてカムバック(?)したバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)たち。

しかしどうやって救うのかは、映画を見てのお楽しみ♪前売りに付いてた“ジャック・スパロウ身代わり人形”を手に、祈るように見ちゃおうかな♪ちなみに4作目もできるらしい!…ですよ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ、退却なのか?

2007-04-20 21:40:20 | 演劇
春3月に見た、加藤健一事務所の「特急二十世紀」。舞台が列車のコンパートメントで(横にスライドするの)、そこで繰り広げられるてんやわんやが面白かったぁ~。やっぱりカトケンは、コメディよね~と思っていたら、次回作はかなりシリアスなドラマらしい…。

タイトルは「モスクワからの退却」。題名に込められた意味は、ナポレオンのモスクワ撤退を表しています。1812年9月14日モスクワに入場したナポレンは、その夜の“モスクワの大火”により一旦は郊外に避難。しかしその後の和平交渉は進まず、10月19日とうとう撤退を開始。有名な“冬将軍”に負けたというあの話。

しかし、舞台はそんな話ではなく、3人の家族の物語。原作の戯曲を書いたのは、ウィリアム・ニコルソン。映画の方でも活躍していてその作品には、「サラフィナ!」(92)「永遠(とわ)の愛に生きて」(93)「ネル」(94)「トゥルーナイト」(95)「ファイアーライト」(97・監督も)「グラディエーター」(00)などがあります。うむ。

ロンドンとNYで絶賛された「モスクワからの退却」を、カトケンが次回作に選んだのも、出演者3人の濃密なセリフ劇だということ。なにせ加藤さんは1人舞台「審判」をこなす役者。“挑戦”の二文字が浮びますね。今回の出演者は、加藤さんの他、久野綾希子さん、山本芳樹さん(スタジオライフ)。

なんでも3人は舞台から退場することがなく、自分の場面が終わると照明が外れるだけで、ずっ~と舞台にいるそうな。つまり3人はいつも舞台にいて、物語と同時進行を味わうわけです。観客の私たちと、舞台が常に一緒。これぞ、芝居の醍醐味ですね。ちなみに演出は鵜山仁さん。翻訳はおなじみ、小田島恒志さん。

いつも思うのですが、加藤さんの舞台は作り手の芝居に対する“情熱”や“楽しさ”が、観客にダイレクトに伝わる稀な事務所(劇団でもなく、集団でもなく、たった1人の事務所)だと高く評価しています。というか、ファンです。おっと、この作品がなぜ「モスクワからの退却」なのかは、舞台を見てのお楽しみとか。楽しみ~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

印象派の名付け親

2007-04-19 21:59:26 | 展覧会
六本木の国立新美術館、もう行かれましたか?「異邦人たちのパリ 1900-2005」を見に行ったのは、3月初め。開催後1ヶ月くらい経っていた平日のため、余裕で見ることができました。ちなみに一般的に美術館の休館日は、月曜日。私は火曜日に出かけたのですが、な、なんと!火曜日が休館日…。びっくり。出直しました。

美術館への道は、地図による方法だとチト、遠周り。明治屋さんの通りを西麻布方面に向かい、時代屋さんの脇道に入り、道沿いに進むと右側に横道があります。住宅街を抜けるとそこはもう、美術館の前!黒川紀章氏設計の明るいガラスの建物が、目の前に現れます。

現在、「MONET 大回顧展モネ」を開催中。モネといえば、“積みわら”や“睡蓮”が有名。印象派の巨匠として、日本でもファンが多い人気の画家ですね。クロード・モネは、1840年11月14日パリ生まれ。(1926年12月5日、ジヴェルニーにて没)1873年にルアーブル港の風景を描いた、“印象 日の出”という作品があります。

海やそこに浮ぶ船、海から繋がるような夕陽の輝く空など、柔らかい筆のタッチで描かれ、この作品を『印象派』の言葉の由来としています。まさに印象派の名付け親になった形です。この作品は、パリのマルモッタン美術館に収蔵・展示されています。

今回、来日している作品を見てみましょう。オルセー美術館からは、チラシやポスターにもなっている、“日傘の女性”(1886)、“エプト川のポプラ並木、風の日”(1891)、“サン=ラザール駅”(1877)、モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭”(1878)。

ボストン美術館から“積みわら、雪の朝”(1891)、“ヴァランジュヴィルの漁師小屋”(1882)。“睡蓮”は、ポーラ美術館のもの(1907)やホノルル美術館のもの(1917~19)が紹介されます。また、32歳の若さで亡くなった、妻カミーユや息子のジャンを描いた“カミーユ、ジャン、乳母”(1873/個人蔵)も公開。早く行かねば…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランドルの少女

2007-04-18 21:10:34 | 映画
今日は“カンヌ国際映画祭”のお話。仏カンヌで開催のこの映画祭は、伊ヴェネチア国際映画祭に対抗するため、作られたそうな。1回目は39年の予定が戦争のため、46年に延期。また、48、50年と中止の年もありました。51年から、世界最大規模の国際映画祭として発展していきました。

グランプリのことを“パルム・ドール”と称し、審査員特別グランプリ/審査員賞/監督賞/男優賞/女優賞/脚本賞/カメラ・ドール(新人監督賞)があります。主なグランプリのみご紹介。3回「第三の男」(49)、6回「恐怖の報酬」(53)、7回「地獄門」(54)、8回「マーティ」(55)、9回「沈黙の世界」(56)、10回「友情ある説得」(57)

12回「黒いオルフェ」(59)、13回「甘い生活」(60)、14回「かくも長き不在」(61)、16回「山猫」(63)、17回「シェルブールの雨傘」(64)、19回「男と女」(66)、20回「欲望」(67)、22回「if もしも‥‥」(69)、23回「M★A★S★H マッシュ」(70)、26回「スケアクロウ」(73)、27回「カンバセーション…盗聴…」(74)、29回「タクシードライバー」(76)、30回「父/パードレ・パドローネ」(77)

31回 「木靴の樹」(78)、32回「ブリキの太鼓」「地獄の黙示録」(79)、33回「オール・ザット・ジャズ」「影武者」(80)、34回 「鉄の男」(81)、35回「路(みち)」「ミッシング」(82)、36回「楢山節考」(83)、37回「パリ、テキサス」(84)、38回「パパは、出張中!」(85)、39回「ミッション」(86)、40回「悪魔の陽の下に」(87)

41回「ペレ」(88)、42回「セックスと嘘とビデオテープ」(89)、43回「ワイルド・アット・ハート」(90)、44回「バートン・フィンク」(91)、46回「ピアノ・レッスン」「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)、47回「パルプ・フィクション」(94)、48回「アンダーグラウンド」(95)、49回「秘密と嘘」(96)、50回「うなぎ」(97)

51回「永遠と一日」(98)、52回「ロゼッタ」(99)、53回「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)、54回「息子の部屋」(01)、55回「戦場のピアニスト」(02)、56回「エレファント」(03)、57回「華氏911」、58回「ある子供」(05)、59回「麦の穂をゆらす風」(06)

今年のカンヌは、ちょうど60回目。5月16日~27日に開催されます。結果が楽しみですね。ところで昨年の“審査員特別グランプリ”を受賞した、「フランドル」(05)という映画が公開されます。監督は「ジーザスの日々」(97)「ユマニテ」(99)のブリュノ・デュモン。現代に生きる、マグダラのマリアのような少女の物語。性と暴力、痛みと癒し。気になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狙われたエース

2007-04-17 21:45:01 | 映画
ジェレミー・ピヴェンを、ご存知?たとえ名前を知らなくても、顔を見ると『ああ~、どこかで見たような』と思う、気になる俳優の1人です。65年7月26日NY生まれのピヴェンは、「フェニックス」(98)「天使のくれた時間」(00)「ブラックホーク・ダウン」(01)「ニューオーリンズ・トライアル」(03)「トゥー・フォー・ザ・マネー」(05)など、出演作がたぁくさ~ん!

そのピヴェンが主役を務める映画が、「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」です。監督は、レイ・リオッタ主演の「NARC ナーク」(02)のジョー・カーナハン。リオッタは「フェニックス」でピヴェンと共演。なんだか仲良しグループのような、相関関係ですね♪きっと繋がりがあるんでしょうねぇ。

それよりなにより、この映画の豪華なキャストにまず、にんまり。ピヴェンやリオッタの他に、アンディ・ガルシア、ベン・アフレック、新作「悪魔の棲む家」(05)のライアン・レイノルズ。アーティストのアリシア・キーズやコモン(よく知らないけど)。実は、私はリオッタのファン。「サムシング・ワイルド」(86)以来、ず~っと見続けています。あの眼と怪しいムードが大好き!

ラスベガスの人気マジシャンのエース(ピヴェン)は、いつの間にかベガスのギャングたちとお付き合い。仕舞いには自分だってギャングになれるとばかりに、マフィアの世界に進出。やがて大混乱に陥ってしまうことに…。彼は逮捕され、FBI副長官のスタンリー・ロック(ガルシア)の司法取引に応じることにします。

あったまに来た大ボスのスパラッザは、エースの心臓に100万ドルの報奨金を出すと宣言。ボスが雇った謎の暗殺者って、誰?しかも噂を聞きつけた、世界中の殺し屋がエースを狙うことに!何人もの人間が入り乱れての、大混乱が繰り広げられるわけです。

エースを守るためにやって来たのが、FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)とカラザーズ(リオッタ)。バウンティ・ハンターのジャック・ディプリー(アフレック)も。スタイリッシュな映像と、ちょっと危ないハイテンションのこの映画、見るぞぉ~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストーン監督を見よう!

2007-04-15 22:06:03 | 映画
オリバー・ストーン監督は、私の好きな監督の1人。脚本を書いた「ミッドナイト・エクスプレス」(78)は、アカデミー脚本賞を受賞。なお、同作の作曲賞を受賞したのは、ジョルジオ・モロダー!!(ちなみに彼はフリッツ・ラング監督の「メトロポリス」(29)を、色彩と現代音楽を付けた84年版を担当。これは超お勧め!)

話をストーン監督に戻すと、シュワちゃんを一躍有名にした「コナン・ザ・グレート」(82)、この作品には神戸生まれで、ハリウッドで活躍した岩松信こと、マコが出ています。マコは、06年7月21日食道がんで亡くなりました。残念です。アル・パチーノの「スカーフェイス」(83)、ミッキー・ロークの「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(85)と続きます。

86年の「プラトーン」は衝撃的で、アカデミー賞の作品/監督賞を受賞。以来、社会派監督のイメージを強く印象付けました。内乱を報道カメラマンの目で描いた「サルバドル/遥かなる日々」(86)(←これは見応えがあります!)、「ウォール街」(87)でインサイダーに目を向け、「トーク・レディオ」(88)ではラジオ局を舞台にアメリカの現在を暴いていました。

他にも「7月4日に生まれて」(89)「ドアーズ」「JFK」(91)「天と地」(93)「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(94)「ニクソン」(95)「Uターン」(97)「エニイ・ギブン・サンデー」(99)「アレキサンダー」(04)「ワールド・トレード・センター」(06)と、欠かさず見ている私。

この他にも、製作や脚本のみで関わった映画も数知れず…。で、03年にこんな映画を撮っていたんです!なんと、キューバの最高指導者フィデル・カストロとの1対1のインタビュー映画。「コマンダンテ」は、監督/インタビュアーがオリバー・ストーン、出演カストロ。す、すごい。

強面2人のやり取りは?社会派監督の名に恥じぬ、批判的で容赦のない質問。対するカストロは、同士ゲバラとの別離やキューバ危機の真相、さらに彼の私生活までも…。ナイキが好きで、映画「タイタニック」のファンだという話まで!信じられない。

昨年夏、病気と伝えられているカストロ議長。ストーン監督との話や如何に?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする