だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

スイスから、初来日

2010-06-30 20:33:40 | 映画
世田谷区砧公園内にある“世田谷美術館”は、東急田園都市線の用賀駅から徒歩17分と、ちと遠い。美術館行バス(美術館駅下車徒歩3分)もあるのですが…。いつ来るかわかないバスを待つか、ひたすら歩くか…。う~む。

行くたびに『遠いなぁ~』と思いながら、歩いています。そんなわけでおでかけの回数は少ないです…。お近くの方が、うらやましい。しかしこの展覧会は行きたいと思っています。「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展」です。

ヴィンタートゥールとは、スイスのチューリヒ州にある基礎自治体(ポリティッシェ・ゲマインデ)とか。はじめて聞く言葉ですが…。スイスで6番目に大きな都市だそうです。この地にあるのが、ヴィンタートゥール美術館です。

その歴史は古く、1848年ヴィンタートゥール美術協会によって設立されました。美術家・美術愛好家の寄附により少しずつコレクションが増え、1916年に美術館の建物が竣工されたのでした。20世紀後半には、現代美術作品も収蔵。

このたび2009年からの美術館改装工事のため、コレクションがヨーロッパを巡回。これらの作品にさらに新たな作品を選出し、日本に初来日!う、うれしい。どんな作品かというと、お気に入りのアンリ・ルソー『赤ん坊のお祝い!』(1903)

人気の高いフィンセント・ファン・ゴッホ『郵便配達人 ジョセフ・ルーラン』(1868)、アルフレッド・シスレー『朝日を浴びるモレ教会』(1893)、クロード・モネ『乗り上げた船、フェカンの干潮』(1868)

ピエール=オーギュスト・ルノワール『水浴の後』(1912~14)、オディロン・ルドン『アルザスまたは読書する修道僧』(1914頃)、フィリックス・ヴァロットン『水差しとキズイセン』(1915)、パウル・クレー『水脈占い師のいる風景』(1923)

ワシリー・カンディンスキー『はしごの形(しみの上の)』(1929)、オーギュスト・ロダンの彫刻『グスタフ・マーラー』(1909)など、来日する90点すべてが日本初公開。素晴らしい!まだまだ知らない美術館があるんですね~。

それにまだ見ぬ、絵画もたくさんあるんですね~。この機会を逃さずに、ぜひ見ておきましょう。遠いけど。
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ストラスブールの彼と彼女

2010-06-29 21:03:19 | 映画
アイルランド・ダブリン出身の詩人、作家、劇作家として有名なオスカー・ワイルド。『ドリアン・グレイの肖像』(1890)『ウィンダミア婦人の扇』『サロメ』(1893)『理想の夫』『真面目が肝心』(1895)など、映画ファンにもお馴染みの作品が。

ブライアン・ギルバート監督作「オスカー・ワイルド」(97)で、ワイルドを演じたのは「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(88)でデビューし、「ピーターズ・フレンズ」(92)「ゴスフォード・パーク」(02)「Vフォー・ヴェンデッタ」(05)などに出演…

ケネス・ブラナー監督の「魔笛」(06)の脚本を書き、TVシリーズ「ボーンズ」にゲスト出演、「アリス・イン・ワンダーランド」(10)でチェシャ猫の声を担当したスティーヴン・フライ。自身も同性愛者で、ワイルド役はぴったり。

そのワイルドの愛人アルフレッド・ダグラス卿を演じたのが、ジュード・ロウでした。オーランド・ブルームのデビュー作でもあります。前置きが長くなりましたが、ダグラス卿ことボジー役は、美形が良いですね~やっぱり!

パリのコンセルヴァトワールに在籍中、モイセフ・カウフマン作の舞台に立ち、ボジーを演じたのがグザヴィエ・ラフィットという俳優。知らなかった。しかし、美しい…。映画「シルビアのいる街で」(07)のフロフィールで知りました。

監督・脚本はホセ・ルイス・ゲリン。1960年スペイン・バルセロナ出身の監督作、日本初公開です。フランスの古都ストラスブール、この街で6年前に出会い、愛し合った女性シルビアの面影を求めてさまよう彼(グザヴィエ・ラフィット)。

画家志望の彼は、カフェで奥の席にすわり他の客をデッサンしています。そしてある女性に目を止め、後を付けることに…。とうとう、市電に乗った彼女(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)に声をかける彼。果たして、彼女はシルビアなのか?

映画は、アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」(58)を彷彿とさせるサスペンスに満ちた美女の追跡劇。ところであの時代なら、ミステリアスなドラマになるけど、今はちょっと間違うと“ストーカー”になっちゃう。あぶない、あぶない。

監督自身の実体験を基にしたという本作。ラフィットは1974年パリ出身。彼女役のデ・アジャラは、1978年スペイン・マドリッド出身。美男美女は良いなぁ~。
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どうなる?市民のための美術館

2010-06-27 21:08:38 | 映画
オランダに誕生した画家には、レンブラント・ファン・レイン、ヨハネス・フェルメール、フィンセント・ファン・ゴッホ、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ヤーコプ・ファン・ロイスダール、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ファン・ホーイェン

他にも、MC・フィッシャーことマウリッツ・コルネリス・エッシャーやピエト・モンドリアンも。ああ~、憧れのオランダ。絵画を見にぜひ行ってみたい国。これだけの画家が生まれたオランダには、美術館もいっぱい。

アムステルダムにある“ゴッホ美術館”には、ゴッホの作品を中心に収蔵。初期の作品『ジャガイモを食べる人々』や『種まく人』『黄色い家』『カラスのいる麦畑』など。個別には見たことがあるけど、一気に見れるぅ~。

ハーグにある“マウリッツハイス美術館”には、フェルメールの『デルフトの眺望』や『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』が。レンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』も。素晴らしい。そしてもうひとつ、“アムステルダム国立美術館”。

ここには、レンブラントの『夜警』『自画像』、フェルメールの『牛乳を注ぐ女』『手紙を読む青衣の女』、フランス・ハルスの『陽気な酒飲み』、ピーテル・デ・ホーホの『配膳室の女と子ども』などなど。ため息。

この美術館、2004年から08年にかけて大規模な改修工事が行われました。というか、まだやっているんです。ええっ、知らなかった…。工事ってそんなに大変なの?二転三転する様子を描いたドキュメンタリー映画が公開されます。

ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」(08)です。監督はオランダ出身で、TVドキュメンタリーでホロコーストを扱い、高い評価を得た女性監督ウケ・ホーヘンダイク。4年以上にわたる取材は、工事関係者400人にも及んだそうな。

2009年山形国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション部門正式出品。2010年モントリオール国際芸術映画祭審査員賞受賞。美術館長、学芸員、建築家、警備員、そして市民、地元委員会…、果たして美術館の運命は?

一応、2013年再オープンとされていますが?監督は、現在続編を撮っているそうですよ。いつまで続く、この騒動?見届けましょう。
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チアリーダーは、ヴァンパイア

2010-06-26 21:38:29 | 映画
ぼくのエリ 200歳の少女」(08)のエリは、12歳の姿をした200歳のヴァンパイア。年を取らないんです。原作者のリンドクヴィストは“スウェーデンのスティーヴン・キング”と呼ばれているそうで、ぜひ見たいです。

かつて「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」(92)という、フラン・ルーベル・クズイ監督作品がありました。見ました?中世からずっと続く、吸血鬼と吸血鬼ハンターの戦い。時代々にハンターを育てる男(ドナルド・サザーランド)。

時は現代、蘇った吸血鬼(ルトガー・ハウアー)に対するは、ハイスクールのチアリーダー(クリスティ・スワンソン)。この対決はぜひDVDで。クズイ監督が製作総指揮を担当したのが、TVシリーズ「バフィー~恋する十字架~」(97~03)。

バフィを演じたのは、サラ・ミシェル・ゲラー。「ラストサマー」(97)の。ティーンを主人公にするヴァンパイアものは、ステファニー・メイヤー原作「トワイライト~初恋~」(08)「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(09)も。

ロバート・パティンソン、クリステン・スチュワートは人気アイドルに。11月公開予定の「トワイライト・サーガ/エクリプス(原題)」(10)が楽しみ!おっと、その前に「ジェニファーズ・ボディ」(10)を見ておきましょう。

脚本は、「JUNO/ジュノ」でアカデミー脚本賞受賞のディアブロ・コディ。女性の視点で描いた作品は、大きな評価を得ました。監督は、シャーリーズ・セロン主演「イーオン・フラックス」(05)のカリン・クサマ。

田舎町デヴィルズ・ケルトの高校に通う、幼なじみジェニファー・チェック(ミーガン・フォックス)とアニータ・“ニーディ”・レスニキ(アマンダ・セイフライド)。美しく派手好きなジェニファーと、内気で対照的なメガネ少女のニーディ。

地元バンドのライブ会場で火事に遭遇する2人。その後、ジェニファーはヴォーカルに誘われて付いていってしまいます。心配するニーディ。その予感は的中!その日を境に町では、若い男の子が次々に惨殺される事件が…。

ミーガン・フォックスは、「トランスフォーマー」(07)のミカエラ。アマンダ・セイフライドは、「マンマ・ミーア!」(08)のソフィ。他に「マイレージ、マイライフ」(09)などのJ・K・シモンズが共演。面白そう~。
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2人のソルト

2010-06-25 21:31:47 | 映画
ブラッド・ピットのパートナーとして、いえ「17歳のカルテ」(99)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したオスカー女優として、「真夜中のカーボーイ」(69)やTV「24」のジョン・ヴォイトの娘として、有名なアンジェリーナ・ジョリー。

1975年6月4日ロス出身のアンジーは、過去に「トレインスポッティング」(65)のシック・ボーイ役のジョニー・リー・ミラーと4年間、「庭から昇ったロケット雲」(07)のビリー・ボブ・ソーントンと3年間結婚していました。

「Mr.&Mrs.スミス」(05)で共演したブラピとは式は挙げていませんが、長女と男女の双子を設けています。他にもカンボジア人とベトナム人の男児、エチオピア人の女児を養子に。またボランティ活動にも参加。

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)親善大使でもあります。すご過ぎます。信念と実行の人なのですね。映画ファンとしては、良い映画が見れれば、それで充分。最新作が公開されます。それが「ソルト」(10)。

監督は、「パトリオット・ゲーム」(92)「今そこにある危機」(94)「ボーン・コレクター」(99)のフィリップ・ノイス。オーストラリア出身の彼の映画は、骨太でずっしりくる社会派作品。大好き!でも今度の主役は女性。

CIA本部。ロシアからの密告者ヴァッシリ・オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)が捕えられ、尋問を受けています。彼の口から語られる、衝撃的な告白。今日ロシアからNYへ、KA12特殊部隊のスパイが送り込まれると…。

任務はアメリカ大統領暗殺。尋問するのは、CIA職員の女性イブリン・ソルト(アンジー)。オルテガが言う、そのスパイの名もイブリン・ソルト。突然のことにイブリンは嫌疑を否定し、逃走します。誰かに罠にかけられたのか?

金髪を黒に染め、変装しながら逃げるソルト。同僚からも追われ…しかし真実をつかむため…。果たして、ソルトとは何者?これは罠?本作のために体を絞ったというアンジーは、いつもに増して精悍。「トゥームレイダー」(01)のララよりも。

共演は、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー、アンドレ・ブラウアー。アンジーと監督は「ボーン・コレクター」に次ぐ2作目。思えば、この作品で少女から大人の役に飛躍。大好きな作品。今度も期待してます。
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アルゼンチンタンゴのすべて

2010-06-24 10:45:12 | 映画
ウォン・カーウァイ監督の「ブエノスアイレス」(97)は、今は亡き美しきレスリー・チャンと香港が誇る大スター、トニー・レオンが出演した作品。当時、カーウァイ監督の作品に夢中になっていた私が、見逃すはずはありません。

「欲望の翼」(90)「大英雄」(93未)「楽園の瑕」(94)「恋する惑星」(94)「天使の涙」(95)…と追いかけていました。レスリーは2003年4月1日亡くなりましたので、カーウァイ作品はこれが最後。

監督作品は「花様年華」(00)「愛の神、エロス」「2046」(04)と続き、監督初英語作品「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(07)と見続けます。ファンだなぁ~。で「ブエノスアイレス」ですが、舞台は当然アルゼンチン。

ウィン(レスリー)とファイ(レオン)は、お互いに惹かれながらも何度も別れを繰り返す恋人同士。2人がたどり着いたブエノスアイレスでも、つまらないことで喧嘩。そして別れ。若いチャン(チャン・チェン)も絡みます。

クリストファー・ドイルのカメラは、独自の色合いを持ち、まるでそこにいるかのような空気・温度・湿度まで感じさせてくれました。この映画の1番の思い出は、レスリーとレオンがタンゴを踊るシーン。

アルゼンチンと言えば、タンゴ。音楽を担当したダニー・チャンは、カエターノ・ヴェローゾ、アストル・ピアソラ、フランク・ザッパなどの曲を使用しています。…と言ってもほとんどわからない私。ただし、ピアソラは知っています。

ピアソラ(1921~1992)の代表曲でもある“リベルタンゴ”(74年発表)が、大好き!チェロ奏者のヨーヨー・マも演奏しています。さらにタンゴそのものも大好き。本場の方の踊りには、鳥肌が立ちます。素晴らしいですよね~。

映画「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」(08)が、公開されます。監督はミゲル・コアン。製作総指揮に「セントラル・ステーション」(98)「モーターサイクル・ダイアリーズ」(03)「パリ、ジュテーム」(06)の監督、ウォルター・サレス。

2006年ブエノスアイレスの最も古いレコーディングスタジオで、40年代から50年代に活躍した音楽家たちが集結。アルゼンチンタンゴの黄金時代を築いたスターたち。老いてもなお熱きタンゴ、音楽への想い。

実はタンゴ好き。個人名はわからずとも、心地よいタンゴの調べを聞きに行きましょう!
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オビ=ワン、ユアンとジェダイ戦士クルーニー

2010-06-21 22:15:26 | 映画
「マイレージ、マイライフ」(09)で本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、ジョージ・クルーニー。1961年5月6日ケンタッキー州レキシントン出身の49歳。TV「ER-Ⅴ」を卒業前後は、映画の世界で活躍。

ノミネートは、「グッドナイト&グッドラック」(05)の監督賞&脚本賞と、「フィクサー」(07)の主演男優賞。「シリアナ」(05)で、助演男優賞受賞!ロス先生がこんなにもすごい俳優だったなんて。

「ムーラン・ルージュ」(01)で、ゴールデン・グローブ賞男優賞ノミネートのユアン・マクレガー。1971年3月31日スコットランド出身の39歳。「クレイジー・ハート」(09)で、本年度主演男優賞受賞のジェフ・ブリッジス。1949年12月4日ロス出身の60歳。

ジェフは、「ラスト・ショー」(71)と「サンダーボルト」(74)「ザ・コンテンダー」(00)で 助演男優賞にノミネート。「スターマン/愛・宇宙はるかに」(84)では、主演男優賞にノミネート。取れなかったんですよね~、ずっと。

「ユージュアル・サスペクツ」(95)で助演男優賞、「アメリカン・ビューティー」(99)で主演男優賞を受賞した、ケヴィン・スペイシー。1959年7月26日ニュージャージー州サウス・オレンジ出身の50歳。その4人が共演します。

それが、「ヤギと男と男と壁と」(09)。監督は、クルーニーのTVM「FAIL SAFE 未知への飛行」(00)にも出演していたグラント・ヘスロヴ。原作は、ジョン・ロンスン『実録・アメリカ超能力部隊』。へんなのぉ~。

2003年地方紙の新聞記者ボブ・ウィルトン(マクレガー)は、離婚したばかり。痛手から逃れようと、イラクでの取材を志願。5月、彼はクウェートのホテルのレストランで、リン・キャシディ(クルーニー)と出会います。

実はリン、現役の特殊工作員!しかも過去に今はなき極秘部隊“新地球軍”に所属。彼らはエスパーだったのです!えっ、なにそれ?他にも悪に支配されたダークサイドの戦士ラリー・フーパー(スペイシー)

ベトナム戦争帰りで陸軍小隊長のビル・ジャンゴ(ジェフ)。へんなの。「アバター」(09)のスティーヴン・ラングや、「テラビシアにかける橋」(07)のロバート・パトリックが共演。変~!だから絶対見ます!
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猫、見つかりました?

2010-06-20 21:09:26 | 映画
我が家には妹夫婦が飼っている、ポメラニアンが2匹います。飼い始めた姪は嫁に行き、そこでまたポメラニアンを飼っています。そんなわけでた~まに、帰郷すると一気にポメが3匹になります。まっ、かわいんですけど…。

私は猫好き。今は飼っていませんがまた猫に溺れたい…。そんな猫好きにたまらない映画が、フランスからやって来ます。「ネコを探して」(09)、ドキュメンタリーです。監督はミリアム・トネロット、ストラスブール大学の講師とか。

この作品、日本の猫も登場します。和歌山県紀の川市和歌山電鉄貴志川線貴志駅のたま“駅長”です。そういえば、たま駅長がフランス映画に出る!というニュースを見ましたっけ。あれだ!たまは、雌(めす)の三毛猫。私の猫も。

YouTubeでたま駅長の仕事ぶりを見たトネロット監督が、たまに出演依頼。2008年5月に撮影したそうです。ではどんな映画かというと… 行方不明の愛猫クロを探して世界中を周り、いつしか時空をも超えて…。

登場する猫たちは… 19世紀フランスのサロンでは、芸術家たちが自由と希望を象徴する猫を賛美しました。日本の浮世絵、広重の作品をきっかけに西洋画にはじめて猫が主役として登場します。うれしいですね。

『吾輩は猫である』の夏目漱石の日本。トネロット監督は、冒頭のたま“駅長”に出会います。猫と人間との関わりで、こんなにも愛されている猫がいるなんて。そしてイギリス・北ヨークシャー州の“鉄道猫”エリカ。

彼女はネズミから蒸気機関車を守っています。アメリカのノース・カロライナのミスター・リーは、“カメラねこ”。首輪に小型カメラ、キャットカムを搭載し、1分ごとに1枚の写真を48時間撮影します。すごいニャン。

ミネソタ州のホテル・キャットハウスの“お泊りねこ”ジンジャーは、お客と一緒に一晩宿泊してくれます。ロードアイランド州の病院には、“おくりねこ”のオスカーがいます。オスカーは患者の死を察知し、亡くなるまで付き添うのです。

トネロット監督は、“ねこカフェ”や猫の鍼治療をも紹介。ちなみに監督の言う“スタンラン”の黒猫とは、アールヌーヴォーの画家テオフィル・アレクサンドル・スタンランの描いたキャバレー黒猫のポスターに登場する猫。ステキ!
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素朴派のセラフィーヌ

2010-06-19 21:57:34 | 映画
六本木の国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展2010」は、絵画ファンを集めて大人気!オルセー美術館改装中のため、115点もの作品が来日。右を向いても左を向いても名作ばかり…。個人的には、ゴッホやゴーギャンが好き。

映画の影響かも知れませんね、うふふ。実は1番の楽しみはアンリ・ルソー。彼の作品は、『戦争』(1894頃)と『蛇使いの女』(1907)の2作品。素晴らしくって、しばしうっとり。構図も色も独自の世界を作り出していました。

ご存知かもしれませんが、ルソーはパリ市の税関職員で休みに絵を描く“日曜画家”でした。得意の熱帯ジャングルなんて行ったこともありません。植物園や動物園、図鑑を見て描いたそうな。ルソーは“素朴派”の画家。

絵画について正式な教育を受けないまま、絵画を制作している画家たちを指します。うむ。税官吏ルソーの作品を最初に購入した人が、ヴィルヘルム・ウーデ(1874~1947)。彼は、「セラフィーヌの庭」(08)に登場します。

監督・脚本はマルタン・プロヴォスト。1912年、パリ郊外のサンリス。家政婦として働くセラフィーヌ・ルイ(ヨランド・モロー)は、貧しく孤独な女性。セラフィーヌの慰めは絵。草や木、花に話しかけ、植物などから作る絵具を使って描くのです。

ある日、ドイツ人画商のヴィルヘルム・ウーデ(ウルリッヒ・トゥクール)が、妹アンヌ・マリー(アンヌ・ベネント)とともに引っ越して来ます。セラフィーヌの絵に衝撃を受けたウーデは、彼女に絵を描くことを勧めます。

ウーデの支援を受けて、自由に画材を買うことができるようになったセラフィーヌ。大好きな絵を描く幸せ。しかし1914年、第1次世界大戦がはじまります。ドイツ人のウーデは、敵国人。やむなくフランスを離れることになるのです。

セラフィーヌ・ルイ(1864~1942)は、時計職人の娘として生まれ、13歳でパリに奉公に出されます。18歳の時、修道院に雇われそこで20年間を過ごします。38歳で家政婦となり、ウーデと出会ったのは41歳でした。

セラフィーヌも素朴派の画家。彼女のこと、この映画を調べるまでまったく知りませんでした。演じるヨランド・モロー(ベルギー人)にも注目です。
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シャマランのエレメント

2010-06-18 21:35:00 | 映画
M・ナイト・シャマラン(1970年8月6日インド・ポンディチェリー出身)は、幼少期にフィラデルフィアに移住し、8歳の時に与えられた8mmカメラで映画製作に目覚めたそうな。医師の家系に生まれながら医師の道を捨て、映画の道へ。

「翼のない天使」(98未)で監督・脚本デビュー。「シックス・センス」(99)の衝撃的な内容とスタイリッシュな映像とで、世界中の映画ファンの心を捕え大ヒット。以来、私も大ファンになり、公開作品は欠かさず見ています。DVDも購入。

「アンブレイカブル」(00)「サイン」(02)「ヴィレッジ」(04)「レディ・イン・ザ・ウォーター」(06)「ハプニング」(08)と、作品数は少なめ。面白いのは監督・製作・脚本の他、映画の出演も。好きなんですね~、映画が。

ほぼ2年間隔で発表している最新作が、ようやくやって来ます!待ってました。「エアベンダー」(10)が、それ。その前にリュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」(87)を覚えています?5つのエレメントとは、火・水・土・風と愛。

エレメントとは、“要素”のこと。シャマランの「エアベンダー」にも4つの王国が登場します。気の国、水の国、土の国、火の国。う~む、なんだか似ていますね。地球を構成する要素…ということですね。では、どんな物語?

かつて世界は、4つの王国(気・水・土・火)によって治められていました。それぞれのエレメントを操るのは、ベンダーと呼ばれる者たち。エアベンダー、ウォーターベンダー、アースベンダー、そしてすべてのエレメントを操る“アバター’。

アバターは輪廻転生により、各国から生まれ変わる“選ばれし者”のこと。世界の均衡を破った火の国の反乱により、100年もの長きに渡る戦乱の世…世界を救う最後の希望は、生き残った唯一のアバター。気の国のベンダー、アンでした。

アン(ノア・リンガー)は、わずか12歳の少年。果たして、彼の運命は?そして世界は?う~む、予告編を見た時は少年とは気付かずに『おっ、ジェット・リーの新作?』、大喜び。脚本を書いたシャマランは、今度はどんな世界を見せてくれるの?

有名スターの名前はみつかりません。実にリアルなキャラクター創造。も~う、早く見たくてたまりません!
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