だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ジャッキー、想いを込めて…

2010-10-30 22:11:15 | 映画
ジャッキー・チェンのフルモグラフィは、ホントすごい。1954年4月7日香港生まれのジャッキーは、7歳から約10年間中国戯劇学院で京劇を学び、その後映画のエキストラやスタントマンを経験。芸名は、陳元桜→陳元竜→成龍(1973年)と変更。

「ファイティング・マスター」(71未)などの後、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」(73)に手下として出演するも、クレジットなし。「スネーキーモンキー/蛇拳」(76)や「蛇鶴八拳」(77)「ドランク・モンキー/酔拳」(78)などに出演。

初監督作品「クレージーモンキー/笑拳」(78)、初アメリカ進出主演作品「バトルクリーク・ブロー」(80)を契機に、ハリウッドでも活躍。ブレット・ラトナー監督「ラッシュアワー」(98、01、07)では、クリス・タッカーとコンビを組みました。

最近では、ハラルド・ズワルト監督、ウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻が製作に加わった「ベスト・キッド」(10)が公開されたばかり。ジョン・G・アヴィルドセン監督「ベスト・キッド」(84)を元にした作品。

ジャッキーは、ノリユキ・パット・モリタが演じた役。今年56歳のジャッキーもこんな初老の役もやるようになったんですねぇ~。うむ。そのジャッキーが原案、製作総指揮、武術指導、主演を務めるのが、「ラスト・ソルジャー」(10)。

なんでも構想20年の、こだわりの作品なんだそう。紀元前227年、戦国時代の中国。衛(えい)の軍が梁(りょう)に侵攻。しかし鳳凰山で梁の待ち伏せに遭い、両軍ともに全滅。そんな中、死んだフリをして生き延びた梁の老兵(ジャッキー)が…。

偶然にも深手を負った衛の若き将軍(ワン・リーホン)に出くわし、捕虜にすることに成功。報奨金をもらおうと、将軍を梁に連れ帰ることにします。山賊の襲撃、野生の熊…と2人の道中は、前途多難!

さらに将軍を暗殺しようと衛の捜索隊も迫ります。図らずも将軍の命を守ることになってしまった老兵。果たして、無事に梁にたどり着けるのでしょうか?将軍を演じるワン・リーホンは、アン・リー監督「ラスト、コーション」(07)に出演。

本作でも、初老の兵士役を演じるジャッキー。実際にはまだまだ若々しく、いつも元気なジャッキー。ところでジャッキーの奥さまは台湾の元女優、林鳳嬌(ジョアン・リン)、息子はジェイシー・チェン。ご存知でした?

ジャッキー映画、とことん付き合いましょう。
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メトロポリスの完全復元版

2010-10-29 14:03:37 | DVD
オーストリア出身のフリッツ・ラングを、ドイツで映画を作っていたためドイツ人監督かと思っていました。1890年12月5日ウィーン生まれ(1976年8月2日ビバリーヒルズで没)。そもそもフリッツ・ラング、ご存知ですか?

映画ファンなら見たことがなくても、「ドクトル・マブゼ」(22)って聞いたことがあるかも。偽札犯罪を企む、狂人的な百面相の催眠術師怪人マブゼ博士の犯罪を描いた作品で、監督は「怪人マブゼ博士」として32年と60年にも制作。

月へのロケット発射で初めてカウントダウンした「月世界の女」(29)。1920年代ドイツを震撼させた連続殺人鬼“デュッセルドルフの吸血鬼”を描いた、初のトーキー作品「M」(31)。ラング監督はユダヤ人。ヒトラー政権を逃れ、1934年パリに亡命。

アメリカに渡って、ウォルター・ピジョン主演「マン・ハント」(41)ではヒトラー暗殺に絡む物語。“三文オペラ”で有名なベルトルト・ブレヒトが脚本に加わった「死刑執行人もまた死す」(43)。死刑執行人と呼ばれたナチ高官ハイドリッヒの暗殺を描きます。

「恐怖省」(44)は、亡命した監督がグレアム・グリーンの原作を映画化。主演は「失われた週末」(45)のレイ・ミランド。そしてエドワード・G・ロビンソン主演「飾窓の女」(44)。これらの作品も聞いたことがある作品ばかり。

そしてラング監督と言えば、「メトロポリス」(26)でしょう!脚本家で夫人のテア・フォン・ハルボウと監督が脚本を書いた、モノクロサイレント映画。製作年から100年後の近未来。地上には科学の発明と機械の発達で、裕福な人間たちが暮らしていました。

その文明を支えるのは、地下工場で働く奴隷と化した労働者たち。一切を機械で処理する過酷な労働。支配者フレーダーセン(グスタフ・フレーリッヒ)の息子フレーダー(アルフレート・アーベル)は、彼らの生活を知ることに…。

労働者の娘マリア(ブリギッテ・ヘルム)に惹かれるフレーダー。やがてストライキの気運が生まれます。ここに登場するアンドロイドは、「スターウォーズ」(77~05)のC-3POの元になったとか…。

私は、84年のジョルジオ・モロダー版(90分)を見て大感激。色彩と現代音楽を付け加えての復刻版。オリジナル(104分)は未見ですが、こちらもお勧め。ところでDVDも良いけど、Blu-ray 完全復元版が発売。買いたい!
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エレクトロン(電子)のトロン

2010-10-26 22:55:44 | 映画
1982年の「トロン」を、リアルタイムで見ています。ジェフ・ブリッジスのファンで、デビュー作「怒りを胸にふり返れ!」(70)から見ています。あの頃は、マイケル・チミノ監督、クリント・イーストウッド主演のアクション映画「サンダーボルト」(74)

ジョン・ギラーミン監督、ジェシカ・ラング共演のリメイク「キングコング」(76)。ラモント・ジョンソン監督、ファラ・フォーセット=メジャース共演のミステリーコメディ「シャレード'79」(78)。マイケル・チミノ監督の「天国の門」(81)と出演作が続きます。

余談ですが、「天国の門」はその巨額の制作費(約4400万ドル)のせいで、ユナイテッド・アーティスツが倒産した話は有名。なんでも5時間30分もの撮影フィルムから、149分の上映版に編集したとか。

こだわりの映像を追求するチミノ監督の徹底ぶりに、撮影期間も制作費も大幅に増大。しかも興行成績が、約348万ドルと大赤字。でもクリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、ジョン・ハート、ジェフ・ブリッジス…

豪華なキャストとヴィルモス・ジグモンドのカメラは素晴らしく、大好き。さて冒頭の「トロン」ですが、世界初の全面的にコンピュータグラフィックス(CG)を導入した映画として紹介されたのを覚えています。

コンピュータ内部をデザインしたのは、「ブレードランナー」(82)「2010年」(84)「エイリアン2」(86)などのシド・ミード。ソフトウェアメーカー・エンコム社のケヴィン・フリン(ブリッジス)は、ゲーム“スペースパラノイド”を開発。

しかし同僚のデリンジャー(ブルース・ボックスライトナー)に、データを盗まれてしまいます。フリンはデリンジャーの盗作を示す証拠を見つけようとするのですが…。オリジナル未見の方は、今のうちにぜひ見ておきましょう。

あれから28年。満を期して続編が公開です!「トロン:レガシー」(10)の監督は、本作がデビューのジョセフ・コシンスキー。フリンの失踪から20年後。27歳になった息子サム(ギャレット・ヘドランド)にある知らせが届きます。

アラン・ブラッドリーにケヴィンから、謎のメッセージが届いたというのです。手がかりを求めて、父のオフィス地下に秘密の研究室を発見したサム。突然、強い光に飲み込まれ…気がつくとそこはコンピューター内部世界だったのです!

果たして父は?そしてサムは?「マトリックス」(99)より、わかりやすいかも。必見。
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睡蓮のジヴェルニー

2010-10-25 21:54:26 | 展覧会
印象派の画家クロード・モネ。“光の画家”とも呼ばれています。時間や季節によって変化する光、そして色を追求した画家です。1840年11月14日、パリのラフィット通り45番地に、食品雑貨商の次男として生まれます。

10代中頃には絵の才能を見せ始めます。5歳の時、セーヌ河口の港町ル・アヴールに転居。1858年18歳の時、すぐ対岸で活動していた風景画家ウジェーヌ・ブーダンと知り合います。そして屋外での制作活動を始めるのでした。

1859年パリに出て、これ以降、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレー、ピエール=オーギュスト・ルノワール、フレデリック・バジールと出会います。サロンに出品し入選したり、落選したり…。1870年、カミーユ・ドンシューと結婚。

それはともかく1873年12月、ピサロ、シスレー、ルノワールらと“芸術家・画家・彫刻家・版画家その他による匿名協会”を結成。そして翌74年、写真家ナダールのアトリエで“匿名協会”の第1回展が開催されたのです。

それこそが、後に“第1回印象派展”と呼ばれる歴史的展覧会でした。モネが出品した『印象、日の出』(1873)から、“印象派”という名称が生まれたというエピソードは有名。やがて妻カミーユが1879年9月に病死し、1892年アリス・オシュデと再婚。

1883年4月、モネはパリ郊外のジヴェルニーに移転します。モネは1926年12月5日、86歳で亡くなるまでこの地で制作を続けました。渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催の「モネとジルヴェニーの画家たち」は、お勧めです。

モネの代表的な作品『睡蓮』(1897~98)、『ジヴェルニーの冬』(1885)、『積みわら(日没)』(1891)、『睡蓮、水の光景』(1907)←2月7日までの展示…の他、ジルヴェニーを訪れた多くの画家たちの作品も展示。

19カ国を超す、約300人以上もの芸術家たち。彼らの7割は、アメリカからの画家たちたったそうです。日本人画家児島虎次郎もいました。また、この地に住み制作した画家もたくさん。まさにモネを中心にした芸術家のコロニーでした。

リチャード・ミラー作『水のある庭』(1910年頃)、セオドア・アール・バトラー作『画家の子供たち、ジェイムズとリリー』(1896)、ブランシュ・オシュデ=モネ『ジヴェルニーの庭、バラの小道』(1926)など。見応え十分!行かねば…。
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家族が集まる、クリスマス

2010-10-23 21:49:14 | 映画
今年のクリスマス映画は、まずこれ。フランス映画「クリスマス・ストーリー」(08)。タイトルからイメージするハッピーな内容とは、ちょっと違うシリアスなドラマ。監督は、「そして僕は恋をする」(96)のアルノー・デプレシャン。

サマー・フェニックスがヒロインを演じた「エスター・カーン めざめの時」(00)も。サマーは、リヴァーの妹。1881年のロンドン、ユダヤ人街で生まれたエスターは、家族とも話ができない内気な女性。その彼女が女優を目指す物語。

デプレシャン監督は女性を主人公に描く作品が多く、「クリスマス・ストーリー」もそう。ヒロインを演じるのは、カトリーヌ・ドヌーヴ。1943年10月22日パリ生まれ。俳優の両親を持ち、姉はフランソワーズ・ドルレアック。

「ロシュフォールの恋人たち」(66)で共演したのを覚えているかも。1967年カンヌ郊外で自動車事故に遭い、わずか25歳で死去。ドヌーヴは若き日の作品も素晴らしいですが、「8人の女たち」(02)「輝ける女たち」(06)

「隠された日記 母たち、娘たち」(09)などの作品に出演。変わらぬ美しさに貫録をプラスして、その存在感は圧倒的!本作の舞台は、仏ルーベの街。ジュノン(ドヌーヴ)とアベル・ヴュイヤール(ジャン=ポール・ルシヨン)の夫婦には、子供が3人。

長男ジョセフ、長女エリザベート、次男アンリ。ジョセフは幼稚園の時、白血病を発症。アンリは誰とも合致しない骨髄移植のために、もうけた子だったのです。しかし、ジョセフは6歳で死亡。アンリは“役立たず”のレッテルを貼られてしまうのでした。

それから数十年。クリスマスを控えたある日、ジュノンにジョセフと同じ病がみつかります。彼女を救うのは、骨髄移植のみ。クリスマス、母の病気をきっかけに疎遠になっていた家族が集まります。そしてアンリもやって来て…。

エリザベート役は「華麗なるアリバイ」(07)のアンヌ・コンシニ。アンリ役は「潜水服は蝶の夢を見る」(07)のマチュー・アマルリック。イヴァン役は「ぼくを葬る」(05)のメルヴィル・プポー。クロード役は「ユキとニナ」(09)のイポリット・ジラルド。

フォニア役は「そして僕は恋をする」のエマニュエル・ドゥヴォス。シルヴィア役は「ゼロ時間の謎」(07)のキアラ・マストロヤンニ。果たして、ジュノンを救うのは誰?
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お帰りなさい、アレン監督

2010-10-22 22:32:15 | 映画
NYブルックリン生まれのウディ・アレンは、完全なるニューヨーカー。自分が製作、監督する作品は、ニューヨークが舞台(ほぼ)。映画監督であり、俳優、脚本家、小説家、クラリネット奏者など、その多才ぶりはご存知の通り。

本名アレン・スチュアート・コニグズバーグ、1935年12月1日ユダヤ系の家系に生まれました。今年で75歳なんですね~。そのアレンが、こともあろうにニューヨークを離れヨーロッパに渡ったのが、「メリンダとメリンダ」(04)の後。

ロンドンで「マッチポイント」(05)「タロットカード殺人事件」(06)「ウディ・アレンの夢と犯罪」(07)を監督し、スペインで「それでも恋するバルセロナ」(08)を監督しました。すべてアレンのオリジナル脚本。

それぞれ面白かったんですが、やっぱりなにか違うんですよね。スペインより、まだロンドンの方がアレンぽいですが…。青空より、灰色の空の方がアレンらしい?それはともかく、アレンが帰って来ました!ニューヨークへ!

最新作「人生万歳!」(10)の舞台は、もちろんニューヨーク。しかもウディ・アレン、監督40作目という記念すべき作品なんです。主人公はかつてノーベル賞候補になったこともある、物理学者ボリス(ラリー・デヴィッド)。

なぜか“人生の無意味さ”を悟り、自殺を図ります。命は助かったものの、仕事も家族も優雅な暮らしも失ってしまいます。今はすっかり落ちぶれ、人間嫌いになったボリス。ある夜、南部から来た家出娘メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)と出会います。

親切心でアパートに泊めることにしたボリス。一方、世間知らずのメロディはボリスを“運命の相手”と思い込みます。2人は年の差を超えて結婚!そこへ娘を心配し、後を追って来た母マリエッタ(パトリシア・クラークソン)が登場。

いつしかマリエッタは写真家としての才能を花開かせ、ニューヨークで活躍することになります。その後も、父ジョン(エド・ベグリー・Jr)や新しい恋人ランディ(ヘンリー・カヴィル)が登場し、ボリスの周りは大変なことに!

年齢差があろうと知能指数が違おうが『人生は偶然の連続、落ち着くところに落ち着いていく』とは、タイトルの深い意味。本作の脚本が書かれたのは、「アニー・ホール」(77)の頃だとか。映画を見るすべての人をハッピーにする、アレン作品。

40作目のお祝いを込めて、ハッピーになりに行きましょう!
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シュレックは、永遠です。

2010-10-20 22:36:19 | 映画
今年も後2ヶ月ちょっとになりました。町中はハロウィーンのカボチャ色に染まり、11月1日には年賀状も発売になります。うむ、早い。映画界では、もう来年公開の映画の紹介がとっくにはじまっています。早い。

これからクリスマス映画、お正月映画が話題になりますね~。大ヒットアニメーション映画「シュレック」が、いよいよ終わりを迎えます。3部作構成の映画の多い中、「シュレック」は4部作。人気ですから。

シュレック フォーエバー」(10)の監督は、ロブ・シュナイダー主演「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」(99未)のマイク・ミッチェル。ここでちょっと「シュレック」シリーズのおさらい。ドリームワークス アニメーションSKG作品です。

ちなみに“SKG”とは、スティーヴン・スピルバーグのS、ジェフリー・カッツェンバーグのK、デヴィッド・ゲフィンのGを表します。スピルバーグはご存知のように映画監督&プロデューサー。カッツェンバーグはディズニー製作部門の元トップ。

ゲフィンは、レコード会社の経営者。3人が集まって映画製作会社を設立。1作目がスピルバーグ監督作「アミスタッド」(97)でした。「シュレック」(01)の監督は、アンドリュー・アダムソンとヴィッキー・ジェンソン。

この年のアカデミー賞長編アニメ賞を受賞。お見事。人里離れた森の中。沼のそばに住むシュレック(声:マイク・マイヤーズ)は、見た目は怖いけど心やさしい怪物オーガ。1作目では、囚われの身のフィオナ姫(声:キャメロン・ディアス)を救出します。

「シュレック2」(04)では、結婚したシュレックとフィオナ姫が帰国。ドンキー(声:エディ・マーフィ)と長靴をはいたネコ(声:アントニオ・バンデラス)を伴い、国王・王妃に会いにお城にやって来ます。そこにはなにやら陰謀が…。

「シュレック3」(07)では王位継承をめぐり、後継者を探す旅に出ます。おとぎの国の登場人物がたっくさん登場!にぎやか!そして「シュレック フォーエバー」では、最愛の妻フィオナと3人の子供たちに囲まれて、幸せに暮らすシュレック。

かつて怪物として村人たちを怖がらせていたシュレックも、いまや善良なマイホームパパ。しかしペテン師の魔法使いランプルスティルスキン(声:ウォールト・ドーン)の罠に、はまってしまいます!果たして?

全世界で2千億円超を稼いだシリーズのラストも、しっかり見届けましょう。
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カプセルの中身は?

2010-10-19 22:05:26 | 展覧会
上野の国立科学博物館で、開催の「空と宇宙展 飛べ!100年の夢」。今年7月末に相模原市立博物館で、8月には茨城県つくば市の筑波宇宙センターで、千代田区の丸の内オアゾや江東区の日本科学未来館で。

9月には江東区の豊洲IHIビルや、宮城県の角田宇宙センター、大阪市の近鉄百貨店阿倍野9階近鉄アート館、そして10月には調布航空宇宙センターで公開された物。そう!それは、あの“はやぶさ”。ご覧になりました?

公開されたのは、再突入カプセルのヒートシールドやパラシュートや地上試験用のエンジニアリングモデルなど。私たちが“はやぶさ”のことを知ったのは、2010年6月13日地球に帰って来た時のニュースでした。

“はやぶさ”は、2003年5月9日13時29分25秒、ISAS:宇宙科学研究所(現在のJAXA:宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた小惑星探査機です。アポロ群の小惑星イトカワを目指し、2005年夏到達します。

“はやぶさ”は、イトカワの表面を観測し地表のサンプルを収集。打ち上げから約7年、60億kmの旅を終え、2010年6月13日22時51分大気圏再突入します。カプセルは、オーストラリアのウーメラ立入制限区域内に落下。

翌日14日16時8分、無事回収されました。“はやぶさ”本体は燃え尽きましたが…。帰還には、数々のトラブルが発生。なんとしても地球に帰る!そんな想いのない機械なのに、擬人化した“はやぶさ”に人々は感動したのでした。

冒頭の公開を見れなかった人は、ぜひこの展覧会で“はやぶさ”に会いに行きましょう。展示期間は、10月26日(火)~11月7日(日)までです。12日間なので注意しましょうね。大気圏再突入時のパラシュートも見れます。

1910年12月、日本初の動力飛行が実現してから今年で100周年。国立科学博物館所蔵の未公開資料やJAXAの資料などが展示されます。航空・宇宙技術開発の100年の歴史と成果、そしてこれからの姿。

かつてワシントンのスミソニアン博物館のひとつ、国立航空宇宙博物館に行った時、大好きな「スタートレック」のU.S.S.エンタープライズ NCC-1701(撮影用模型)を見て大興奮!エキジビジョンも楽しみました。

宇宙への夢は、いつになっても変わりませんね!
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月に導かれて…

2010-10-17 20:36:12 | 映画
エクリプス(ECLIPSE)とは、日食や月食のこと。ギリシア語では、“力を失う”ことを意味するそうです。ステファニー・メイヤーのベストセラー小説『トワイライト』は、「トワイライト~初恋~」(08)として映画化。世界中で大ヒット!

続編の「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(09)も。そしてシリーズ第3弾が「エクリプス/トワイライト・サーガ」(10)です。原作は1冊で、翻訳版は全13巻に分かれてます。“トワイライト” 1)愛した人はヴァンパイア 2)血は哀しみの味

3)闇の吸血鬼一族/ “ニューンムーン” 4)牙は甘くささやく 5)狼の月 6)嘆きの堕天使/ “エクリプス” 7)赤い刻印 8)冷たいキスをあたしに 9)黄昏は魔物の時間/ “ブレイキング・ドーン ” 10)ヴァンパイアの花嫁 11)夜明けの守護神

12)不滅の子 13)永遠に抱かれて の全13巻。原作を全部読むのは大変だけど、映画なら!第一に主人公たちが魅力的。ここでちょっと前2作の復習を。1作目で、フェニックスから父の住むフォークスへやって来たイザベラ。

ベラ(クリステン・スチュワート)の父チャーリー・スワン(ビリー・バーク)は、警察署長。アリゾナ州と違い、ワシントン州のフォークスは雨や霧に包まれた小さな町。転校した高校で、不思議な雰囲気のカレン家の5人に出会います。

美しいエドワード(ロバート・パティンソン)に惹かれるベラ。やがて彼らがヴァンパイアであることを知るのです。ヴァンパイアと人間の恋…。2作目では、エドワードと共にいたいベラはヴァンパイアになりたいと願います。

ベラを愛するエドワードは、つらい思いをさせないよう自らベラに別れを告げるのでした。絶望に暮れるベラを励ますのは、幼なじみのジェイコブ・ブラック(テイラー・ロートナー)でした。彼もまた、ベラを想い続けていたのです。

ところがそのジェイコブにもある異変が…。彼はヴァンパイアと敵対する狼族の末裔だったのです。ベラを守るジェイコブ。しかしベラの想いはエドワードへ…。再びめぐり会うまでの数々の苦難。舞台はイタリアへ。

「エクリプス」では、ベラとエドワード、そしてジェイコブの三角関係と、ベラを狙うヴァンパイア集団との闘いを描きます。監督は、デヴィッド・スレイド。映画は“ブレイキング・ドーン”PART1・2(2011、12年公開)と予定されています。

当分、トワイライトを楽しめそう~。わくわく。
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その名は、砂漠の花

2010-10-16 20:38:23 | 映画
2006年、痩せ過ぎのモデルは不健康だという問題が取り沙汰されたことを覚えていますか?スレンダーで長身のモデルが、ファッションショーで颯爽を歩く姿を見たことがあると思います。痩せている方がきれい…という風潮があるのは事実。

だからダイエットブームは続くのです。冒頭の話もブラジル人モデルが、拒食症で亡くなったことが原因。でも、ちょっと太めのモデルなんて考えられないかも。限度があるってことですね。そのモデルが歩くのが、“キャットウォーク”。

ファッションショーで客席に長く突き出た舞台のこと。あの独特の歩き方、やっぱり難しいんだ~と思ったのが、映画「デザートフラワー」(09)の予告編を見た時でした。“デザートフラワー”とは、“砂漠の花”と言う意味。

原作は、トップモデルのワリス・ディリーのベストセラー自伝『砂漠の女ディリー』。監督・脚本は、シェリー・ホーマン。NY出身のドイツ系アメリカ人女性。日本初公開作品となる本作は、ワリスの衝撃の人生が描かれます。

1965年、アフリカ・ソマリアの遊牧民の家庭に生まれます。5歳の時、FGMを施されます。(詳しいことは、UNFPA:国連人口基金東京事務所のサイトをご覧下さい)信じがたい、悲惨で悲痛な習慣です。

ワリスは、裸足で大地を駆け回る少女でした。13歳の時、お金と引き換えに祖父と同年の男性と結婚させられそうになり、1人砂漠を逃げ出し苦難の末、母親の親戚の住む町モガディッシュにたどり着くのでした。

翌1979年、駐英ソマリア大使の伯父と共にロンドンに渡ります。メイド、路上生活、マクドナルドのバイトなどを経験。83年イギリスのトップファッションカメラマン、テレンス・ドノバンに見出され、モデルへと転身します。

映画のワリス役は、エチオピアの首都アジズアベバ生まれのリヤ・ケベデ。スーパーモデルのリヤは、映画出演経験がありますが主演は初めて。ワリスの友人マリリン役は、サリー・ホーキンス。カメラマン役は、ティモシー・スポール。

アフリカからヨーロッパへ。数々の困難を乗り越え、チャンスをつかむたくましさ。そしてトップモデルとして活躍する現在。華やかさに秘められた女性の姿を、ぜひ!
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