だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アン・リーの世界

2006-02-26 15:38:21 | 映画
アン・リー監督は、1954年10月23日台湾で生まれました。75年に国立芸術専門学校を卒業。その後アメリカに渡り、さらに映画について学んだ後、91年に「推手」でデビューしました。

「推手」は、息子夫婦(妻は米国人)の住むアメリカを訊ねる、太極拳の師匠の父と家族の物語。カルチャー・ギャップですね。「ウェディング・バンケット」(93)では、NYに住むゲイの台湾人青年と白人の恋人。ゲイとは知らずに尋ねてくる両親のために、中国人女性と偽装結婚をする物語。

「恋人たちの食卓」(94)の後、「いつか晴れた日に」(95)では、ジェーン・オースティンの『分別と多感』を映画化。初の完全洋画ですね。次の「アイス・ストーム」(97)は、リック・ムーディ原作。70年代を舞台にした、家族の崩壊を描いていました。トビー・マグワイアが、光っていました!

トビー・マグワイアは「楽園をください」(99)で、主演。この映画は、すごいです!スキート・ウールリッチ、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ジム・カヴィーゼル、ジェフリー・ライト、ジョナサン・ブランディスと、若手男優が勢ぞろい!(ますます、アン・リーの世界が好きになりました!)

続く「グリーン・デスティニー」(00)で、久々にアジアに戻ってきました。この映画は、語るまでもないですね!香港からハリウッドに進出したチョウ・ユンファが主演。素晴らしい作品です!そして、なぜか03年にはアメコミの「ハルク」を映画化。(個人的にはいまいち)主演は「ミュンヘン」で、主演のエリック・バナ。

すごい作品歴を持つアン・リー監督の最新作は、オスカー最多8部門ノミネートの「ブロークバック・マウンテン」(05)です!ピューリッツァー賞作家のアニー・ブルーの短編原作を映画化。1963年のワイオミング。農牧場の季節労働者として雇われた、イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。

広大な大自然の中で、お互いを助け合う内、心の中に深い絆が生まれてきます。友情が精神的な愛へと変わり、やがて許されない男同士の関係へと変化して行きます。素晴らしい環境での許されざる愛…これで感動しないわけがありません!私が、こよなく愛する映画です!!

しかし、先があるのです。時代や地域から“同性愛”が許されるわけはなく、ふたりは分かれてから、お互いに結婚し普通の生活を送ります。想いは20年以上も続き、密かに愛し続けるのです。(うう~っ)寡黙なイニスと天衣無縫のジャック。イニスに対してジャックは熱烈に想いをぶつけるのですが…。

果たして、ふたりの愛の行方は…? ヒース・レジャーもいいけど、ジェイク・ギレンホールのファンの私は、大期待!ジェイクの切ない“愛”の演技を早く見たい!待ちきれませ~ん。
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究極のオヤジ

2006-02-24 23:06:10 | 映画
先月、「沈黙の追撃」を紹介したばかりなのに、もう次作が!オヤジ、またまたがんばってます!今度は、「沈黙の脱獄」ですってば!“沈黙”シリーズとなっていますが、1作目の「沈黙の戦艦」とはまったく無関係で~す。

「沈黙の戦艦」のラインバックが、あまりに個性的なキャラクターで魅力的だったものですから、セガール主演の映画にはそれ以後、どうしても“沈黙”が、付いてしまうのです。まっ、分かりやすいといえば、分かりやすいですね。

ちなみに 「沈黙の戦艦」(92)「沈黙の要塞」(94)
      「暴走特急」(95・沈黙シリーズ第3弾)「沈黙の断崖」(97)
      「沈黙の陰謀」(98)「沈黙のテロリスト」(01)
      「沈黙の聖戦」(03)「沈黙の標的」(03)
      「沈黙の追撃」(05)「沈黙の脱獄」(05)となります。ふぅ~。

3作目の「暴走特急」は、“沈黙”が付いていませんが、主人公が「沈黙の戦艦」のコック、ラインバックが主役。これこそ、まさに正統派のシリーズなんですよね!なのに“沈黙”が、付いてなくて混乱するぞぉ~。(怒っても始まりませんが…)

新作の「沈黙の脱獄」は、タイトル通り“監獄”が舞台。危険な仕事も引き受けるハーラン(オヤジ)は、今度の仕事で足を洗う予定。仕事は、2000万ドルを輸送するだけ。しかし、中間に裏切られた上、刑事やガードマンを殺したと無実の罪で刑務所に。(なる~!)

刑務所で知り合ったアイス・クール(アンソニー・クリス)と、共に脱獄。事件の黒幕マックス(ケヴィン・タイ)への、復讐を誓うのです!サンダーズ刑事役を40年以上の大ベテランで、「沈黙の戦艦」にも出演していたニック・マンキューゾが、演じています。監督は、ドン・E・ファンルロイ。(←はじめまして)

キャッチ・コピーにも“このオヤジ、究極。”とか書かれちゃって、セガールの呼び名は“オヤジ”で、決まり!つくづく“オヤジ”が似合うなぁ~♪これからもがんばってくださ~い!
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今年でお別れ…

2006-02-23 20:04:21 | 演劇
文京区駒込にある、三百人劇場。行ったことありますか?その三百人劇場が、今年を最後に閉鎖になることに決まりました。三百人劇場は1973年にできたそうで、それから32年。老朽化のため、取り壊しになるのです。残念ですね。

三百人劇場は、財団法人現代演劇協会 劇団昴の本拠地であるとともに、貸ホールや映画劇場としても知られています。“○○国映画祭”とか企画物が多いですね。その劇場がなくなりますが、劇団は解散せずに活動するようです。稽古場や専用劇場がなくなるのは、悲しいですが…。

この春、「チャリング・クロス街84番地」が上演されます。この作品は、原作者のヘレン・ハンフの書簡集(1945年~1969年頃)を元にしたものです。第二次大戦直後の生活が苦しい時代。NYに住む作家のヘレンは、本に対するこだわりが強く、なまじな本では満足しません。

自分が欲しいと思う本を、海を越えたロンドン、チャリング・クロス街84番地にある、古書店に依頼して購入していました。その古書店には、フランク・ドエルという、まさに英国紳士たる店主がいて、本と文通を通じて“心”を通わせていたのでした。

ふたりの文通は20年以上におよび、ドエルの手紙が途切れることで、彼の死を知るのです。一度も会うことのないふたりのシニカルなやり取りが、この作品の魅力です。舞台でのヘレン役は、望木祐子さん。ドエル役は、牛山茂さん(←ファンです)。三百人劇場での、昴公演。とっても楽しみにしています。

ところで、この作品は映画にもなっています。しかし、なぜか劇場公開はされずにビデオ・スルーでした。私はビデオで見て、DVDが出た時に買いました。映画版「チャーリング・クロス街84番地」(86未)は、デ・ニーロとエド・ハリス主演の「ジャック・ナイフ」(89)のデヴィッド・ジョーンズ監督作。

ヘレン役は、2005年6月6日ガンのため73歳で亡くなった、アン・バンクロフト。ドエル役はアンソニー・ホプキンス、妻役にジュディ・デンチという豪華なキャスティング!いずれも、若く活き活きした演技を見せてくれます。

芝居を見てから映画を見てもいいし、映画を見てから芝居に行ってもいいですね。お勧めは、両方を見ること!きっと、作品の素晴らしさを堪能できるはず。保証します!はい。ぜひ!
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石油がないと、困ります。

2006-02-22 22:11:53 | 映画
ジョージ・クルーニー!1961年5月6日ケンタッキー州レキシントン生まれ。父親のニック・クルーニーは、映画解説者。祖母は、大歌手のローズ・マリー・クルーニー。叔父は、俳優のホセ・ファーラー、従兄弟には、俳優のミゲル・ファーラーがいます。すごい血筋なんですよね~!

そんな芸能一家に育ったのに、ケンタッキー大学でジャーナリストを目指していました。でも、やっぱり俳優を目指すことになり、途中でLAに移り、TVでの活動を開始。映画界にも進出。ああ~、それなのに、あんなにハンサムなのに、長いこと下積みに明け暮れます。

でも、転機がやって来ます!それが、TVシリーズ「ER 緊急救命室」(94年~)です。クルーニーは、ダグラス・ロス医師役でブレイク!女たらしのくせに、小児科医としての腕は抜群の名医。クルーニーは、この作品でエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞。

シリーズの合間に出演してきた映画。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(96)「ピースメーカー」「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」(97)「アウト・オブ・サイト」「シン・レッド・ライン」(98)「スリー・キングス」(99)。TVと映画の両立はムリ…と、「ER」(第5シーズン)を降板。

それからの活躍は、映画人として目覚しいものがあります。2000年の「FAIL SAFE/未知への飛行」(TVM)で初製作総指揮、「コンフェッション」(02)で初監督。監督2作目の「グッドナイト&グッドラック」は、ご存知のように今年のオスカーにノミネート。

そして自らも助演男優賞でノミネートされたのが、「シリアナ」です!“シリアナ”とは、『中東再建』という意味の専門用語。原作を書いたのは、元CAI工作員ロバート・ベア。著作『CIAは何をしていた?』は、中東の石油利権を告発したポリティカル・サスペンス。面白そう~!こういうの大好き♪

息子の大学進学を機に、CIAを引退しようと決めた工作員のボブ・バーンズ(クルーニー)。最後の指令は、某石油大国の王子ナシールの暗殺。「トラフィック」(00)でアカデミー脚本賞を獲得したスティーヴン・ギャガンが、脚本と監督を担当。思い出しますね~。そう、いくつもの複雑なストーリーが絡み合い、結局は運命によって結びつくのです!

共演は、マット・デイモン、ジェフリー・ライト、クリス・クーパー。ウィリアム・ハート、ティム・ブレイク・ネルソン、アマンダ・ピート、クリストファー・プラマー。製作には、クルーニーとともにスティーブン・ソダーバーグの名も。(相変わらず、仲間が集まってますね♪)早く、見た~い!!
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美しすぎる!

2006-02-19 18:05:36 | 映画
2003年に「モンスター」で、オスカー主演女優賞受賞のシャーリーズ・セロン。1996年の「ファーゴ」で、同じく主演女優賞受賞のフランシス・マクドーマンド。このふたりが共演したのが、「スタンド・アップ」。まだ記憶に新しいですよね。

そして再び共演したのが、MTVアニメが原作の「イーオン・フラックス」なんです!「モンスター」や「スタンド・アップ」での汚れ役とは、まったく正反対のキャラクター、イーオン・フラックスとは未来の反政府組織“モニカン”の戦士。マクドーマンドは、“モニカン”の司令塔ハンドラー役。

物語は、2011年に発生したウイルス(品種改良した麦)のせいで、人類の99%が死滅。しかし科学者トレバー・グッドチャイルドの発明したワクチンで、どうにか全滅を免れることができたのです!時は流れ、2415年。世界は清潔で、快適な生活を約束されていました。しかし、それは裏を返せば管理された自由のない世界だったのです!

そんな世界で、必然的に生まれた反政府組織“モニカン”。政府の諜報員に家族を殺害され、復讐を誓い立ち上がったイーオン。彼女は、短い黒髪に黒のボディ・スーツをまとい、救世主トレバーの子孫にあたる、君主トレバー8世の暗殺を命じられます。

監督は、「ガール・ファイト」のカリン・クサマ。支配者トレバー8世の弟を演じるのは、95年にアンジェリーナ・ジョリーと結婚し、4年で離婚した「トレインスポッティング」や「プランケット&マクレーン」などの、ジョニー・リー・ミラー。(彼は、007シリーズ初代M役のバーナード・リーの孫)

シャーリーズは、少女時代にバレエをやっていたし、その後はモデルもやっていました。久々に、美しすぎるシャーリーズの魅力がキラキラ輝く、映画に出会えるうれしさ。彼女自身も「モンスター」の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスとは、まったく違う役を探していたそうです。

颯爽と戦う戦士(レジスタンス)のアクションも、楽しみです!なにしろ、製作が「ターミネーター」のゲイル・アン・ハードだし。
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いきなり、子持ち!?

2006-02-18 20:53:44 | 映画
ケイト・ハドソンの母親は、女優のゴールディ・ホーン。父親は歌手のビル・ハドソン。両親は彼女が赤ちゃんの時に、離婚。育ての父は、84年共演をきっかけに、パートナーとなった俳優のカート・ラッセル。ゴールディは、1945年生まれなので今年で、な・なんと61歳!若い!若すぎる~っ!いつまでもキュートで、ブロンドがゴージャスなコメディの女王。

娘のケイト・ハドソンも、ブロンドが素敵で笑顔がキュートな美人!「DESERT BLUE」(98)でデビュー。私が名前を記憶したのが、「200本のたばこ」(98)。2000年の「あの頃、ペニー・レインと」で、アカデミー助演女優賞にノミネート。一躍、メジャーになりました。

同年には、リチャード・ギアさまが婦人科医に扮した「Dr.Tと女たち」で、娘役を演じました。(この映画は、すごいゾ!) 02年の「サハラに舞う羽根」では、一変して英国文学の古典『四枚の羽根』の映画化に出演。1884年、スーダンの砂漠を舞台に、男女3名の波乱の運命を描いています。

03年には、3本のロマンス・コメディに出演。「10日間で男を上手にフル方法」「あなたにも書ける恋愛小説」「ル・ディヴォース パリに恋して」 本当におかあさまに似て、ラブコメがお得意!似合うんでよね♪

最新作もそう!「プリティ・ヘレン」です。“プリティ”シリーズというわけです。まっ、監督が「プリティ・ウーマン」「プリティ・ブライド」のゲイリー・マーシャルですから~~。今度のヒロインは、NYのモデル・エージェンシーの凄腕エージェント。セレブなNYライフを満喫する、自由な生活を送っていました。

ところが、姉夫婦が3人の子供を残して交通事故で死亡。3人の子供を託されたヘレン。子供の面倒なんて!悪戦苦闘の毎日が、始まりました。さぁ~、どうする?ヘレンは、悩み、決心します。なにを?

ヘレンの姉役は、ジョーン・キューザック、上司役にベテランのヘレン・ミレン。気になる子供たちの学校の先生役に、「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」のジョン・コーベット。えっ、そうなの!これは、楽しそう~。ジョン・コーベットって、いい感じですよね!春は、ハッピーになりた~い♪
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彫刻は、お好き?

2006-02-17 22:56:36 | 展覧会
春の上野は、桜の花が満開でそりゃあ~もう、きれい!しかし、混んでます。3月7日から6月4日までの国立西洋美術館は、「ロダンとカリエール」です。

“考える人”で有名なオーギュスト・ロダン(1840~1917)は、“近代彫刻の父”と呼ばれる肖像彫刻家。一方、アンリ・マチスやアンドレ・ドランの師として知られるジューヌ・カリエール(1849-1906)は、肖像画家。

ふたりは、1880年に知り合いました。カリエールが亡くなるまでの間、交際を続けて友情を深め、彫刻と絵画の差を越えて表面だけではなく、内面を追求することを共通の目標にしていきました。

今回の展示では、ロダンとカリエールがお互いを彫刻と絵画で描いたものや、当時の政治家や芸術家、詩人などの有名人を、競うように描いたものなど、興味津々。

私は、基本的には絵画の方が好き。彫刻の見方はいまいち、よくわかりません。しかし、国立西洋美術館の前庭には、ロダンの彫刻が常設されています。松方コレクションのひとつですね。ロダンの彫刻の力強さには、目を見張ります!

   「考える人」(1880年)
   「地獄の門」(1880~1917年)
   「カレーの市民」(1884~1888年)
   「アダム」(1880年)
   「エヴァ」(1881年頃)

中でも、「地獄の門」は迫力があります。1999年6月に免震化と保存修復が、施され話題になりました。館内に資料が展示されていて、興味深く見たものです。さすが、地震国日本ですね。

さて、桜の花の頃、ロダンとカリエールに会いに行きましょうか。
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アダムの息子たちとイブの娘たち

2006-02-16 20:36:33 | 映画
世界3大ファンタジーとは、J・R・R・トールキンの「指輪物語」、C・S・ルイスの「ナルニア国ものがたり」、J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズのこと。「指輪物語」は、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作となって、世界中で大ヒット!私も大ファンです♪

シリーズ4作目となる「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」、通称“ハリポタ”シリーズの映画も、大ヒット!原作は現在進行中ですので、これからもどんどん映画化されるでしょう!(早く、ストーリーが展開すると良いんだけど…。←内心の言葉)楽しみ♪

これまで映画化は不可能(どこかで聞いた言葉だ…)と言われていた、「ナルニア国ものがたり」も、とうとう映画になりました。昨年から話題になっていたから、ご存知かも?原作は、7冊あります。岩波出版から出ていますね。
 (第1部)ライオンと魔女       (第2部)カスピアン王子のつのぶえ
 (第3部)朝びらき丸 東の海へ  (第4部)銀のいす
 (第5部)馬と少年          (第6部)魔術師のおい
 (第7部)さいごの戦い

映画3部作の1作目は、「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」です。第2次大戦下、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーのペベンシー家4兄妹が、ロンドンから田舎のカーク教授の屋敷に疎開してきます。

かくれんぼで遊ぶうち、末のルーシーは衣装ダンスの中へ。そこは、雪に閉ざされた“ナルニア”への入り口だったのです!言葉を話す不思議な動物たち、彼らの王はライオンのアスラン(声:リーアム・ニーソン)。しかし、ナルニアは“白い魔女”(チィルダ・ウィンストン)によって、100年もの長い冬が続いていました。

アスランの帰還を待ち望む住民たち。そしてある“予言”の成就。今まさに4人の兄妹たちの冒険が、始まろうとしています。白い魔女を倒すことはできるのか?アスランは戻るのか?はやる心を抑えて、待ちましょう!
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山を見に。

2006-02-15 16:27:28 | 展覧会
Bunnkamura ザ・ミュージアム、春の展覧会は「スイス・スピリッツ 山に魅せられた画家たち」です。あまり馴染みのない画家たちの名前が、並んでいます。ヴォルフ、ジャコメッティ、セガンティーニ、ホドラー、キルヒナー… ご存知?

でも、展示される絵を見ると、とってもステキ!それは、題材の素晴らしさのせいでしょうね~。山を見ると上りたくなる人、山を見ると絵を書きたくなる人、さまざまです。

山の絵画の始まりは、18世紀の後半に近代登山が始まった時、山岳調査に同行した画家の、記録としての絵だそうです。冒頭のカスパー・ヴォルフが、創始者と言われているようです。うむ。そうなんだ。

確かに展示される『グリンデルワルト峡谷のパノラマ』(1774年頃)を見ると、ダイナミックな構図や色彩が素朴。記録の絵画はこうなのね~と、思わせます。『ラウテラール氷河とラウテラール連峰の眺め』(1776年頃)の方は、やはりダイナミックで壮大!見事。

19世紀になると、より一般にも馴染みやすい風景画を思わせます。アルベルト・アンカーの『イチゴを持つ少女』(1884年)や、ポスターになっているジョヴァンニ・セガンティーニの『アルプスの真昼』(1891年)など、日本人の好みの画風ですね。

スイス・アルプスの山々をいろいろな視点から描いた絵画。18世紀から21世紀の写真まで、さまざまな作品が展示されます。油彩約80点、水彩や素描が約5点、写真は約20点。

いつも面白いテーマで展覧会をしてくれる、Bunnkamura ザ・ミュージアム。春のひととき、山を見に行きませんか?
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ニーチェとサロメ

2006-02-12 17:21:03 | 映画
ルー・サロメ 善悪の彼岸 ノーカット版」が、公開されます。すごい!「ルー・サロメ 善悪の彼岸」は、1977年 イタリア/フランス/西ドイツ合作映画として、女性監督として名高いリリアーナ・カヴァーニが、世に送り出しました。脚本も担当しています。リリアーナ・カヴァーニを知ったのは、「愛の嵐」(73)でした。

「愛の嵐」は、1957年のウィーンを舞台に、あるホテルの夜番のフロント係(ダーク・ボガード)の物語。彼は、元ナチスSSの将校。そのホテルに、かつての自分の囚人だった少女が、成功した指揮者(TV「ジェリコ」のマリノ・マッセ!)の妻(シャーロット・ランプリング)としてやってきます。映画は、ふたりの断ち切れない“愛の姿”を描いて、暗く…重く…悲劇への結末へと向かって行きます。印象的な映画でした。

そのリリアーナ・カヴァーニ監督の「ルー・サロメ」は、より一層踏み込んだ“愛の世界”を描いて、大きな話題になりました。哲学者フリードリッヒ・ニーチェの「善悪の彼岸」(1886)が、原作。ニーチェの生涯の内、1882年から1900年8月に亡くなる(梅毒で発狂したそう、壮絶!)までの間、弟子のパウル・レーやルー・サロメとの関係を中心に、映画化しました。

ルー・サロメは、ニーチェ、パウル・レーの他にも、詩人のリルケ、フロイトにも影響を与えた女性。強い自己を持ち、自由を求め、多くの著書を残した才女でした。自由奔放な開放された女性だったのですね~。サロメを演じるのは、「暗殺の森」(71)や「家族の肖像」(74)「1900年」(76)の美女ドミニク・サンダ。

ニーチェ役は、スウェーデン俳優のエルランド・ヨセフソン。「ノスタルジア」(83)「サクリファイス」(86)に出演。パウル役のロバート・パウエルは、ケン・ラッセルの「マーラ一」(74)が有名。

1985年の日本公開時は、116分の英語版が上映され、40箇所の修正がなされました。製作から29年、公開から21年、ようやく初のイタリア語/ノーカット127分版が、上映となります。

「愛の嵐」は見たくせに、「ルー・サロメ」は見ていません。これは、チャンスかも!見るべきですね。貴方は?
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