だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ウィンチェスター兄弟の運命は?

2009-12-31 17:17:34 | DVD
2009年もいよいよ最終日。この1年いかがでした?うう~む、いまいち?でもたくさん映画も見れたし、芝居も展覧会も。まっ、いつもこんな感じですが…。今年、書きもれた作品を1つ。大好きなTVシリーズ「スーパーナチュラル4」。

放映は、Super! drama TVですが未見。私はDVD-BOXをコレクション。だって欲しいんだもん!ちなみにアメリカThe CWでは、シーズン5(全22話)が09年9月から放送中。狂喜。

シーズン3のラストで、サムの命を救うために悪魔と契約を結んだ兄ディーンの契約切れが迫る中、サムはリリスとの闘いに挑みます。しかし!ディーンは世にも恐ろしい地獄へと堕ちて行くのでした…。な、なんと!

そこはキアヌ主演「コンスタンティン」(05)で、ジョン・コンスタンティンが見た地獄にそっくり!暗く、炎が赤く燃え盛り、吹き荒れる絶え間ない風。その中でディーンは鎖に肉体を引き裂かれ、吊るされているのです。サムぅ~!

シーズン4の第1話「天使の復活」。死んだはずのディーン(ジェンセン・アクレス)は、棺の中で目覚めます。4か月が過ぎ、なぜ今生き返ったのか?ディーンは自力で墓から抜け出し、サム(ジャレッド・パダレッキ)に電話します。

しかし連絡が取れず、ハンター仲間のボビー(ジム・ビーヴァー)を訪ねます。やがて3人は再会を果たすのですが…。今シーズンでは過去に戻って、自分たちの運命のルーツを知ったり、天使と悪魔に翻弄される兄弟が描かれます。

天使カスティエル(ミシャ・コリンズ)、ウリエル(ロバート・ウィスダム)、ザカライア、悪魔アラステア(クリストファー・ヘイエルダール)、天使の声を聞くアンナ(ジュリー・マクニヴン)と、出演者もユニーク。サムに絡む悪魔ルビー(ケイティ・キャシディ)も。

怪物映画をモチーフにした「モンスター・ムービー」や、高校時代を思い出す「アフター・スクール・スペシャル」、“スーパーナチュラル”というシリーズ漫画を発見する「神の予言者」。面白いエピソードもたくさん!

また見ようっと。シーズン5も待ち遠しい!それから、本作の製作総指揮や「X-ファイル」の監督を務めたキム・マナーズは、1月25日肺がんのため死去。59歳でした。残念です…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おお!マッキアイオーリ

2009-12-29 20:49:56 | 展覧会
港区白金台にある、東京都庭園美術館。朝香宮邸として昭和8年(1933) に建てられた建物を、昭和58年(1983)美術館として公開。アールデコ装飾を施された美しい建物と、芝生広場、日本庭園、西洋庭園に分かれた庭園があります。

何度も訪れたことのある美術館です。かつてここで開催された「カラヴァッジョ 光と影の巨匠-バロック絵画の先駆者たち」(01年9/29~12/16)は、感動でした。以前から大好きだったカラヴァッジョの作品をまとめて見れて!

今度の展覧会も要チェックです。それが「イタリアの印象派 マッキアイオーリ展」。マッキアイオーリ…ご存知でしたか?うむ。知らなかったかも…。では、お勉強。マッキアイオーリとは、1850年代イタリアに生まれた芸術運動なのです。

フランス印象派に先駆けてフィレンツェを中心に起きたこの運動を、マッキアイオーリ(マッキア派)と呼ぶのですが、マッキアとはイタリア語で“シミ”または“斑点”の意。絵が汚れていたわけではないと思うのですが、面白いですね。

日本ではまだあまり知られていない(そうか!そうだったのね)マッキアイオーリの作品は、近年注目されはじめているそう。日本での公開はなんと30年ぶり。しかも展示63点中、50点は日本初公開。やったぁ~。

では、どんな画家の作品が来日するかというと…シルヴェストロ・レーガ『母親』(1884)/『庭園での散歩』(不明)/『ジョゼッペ・ガリバルディの肖像』(1861)/『お勉強』(1880~81年頃)、フランチェスコ・ジョーリ『水運びの娘』(1891)

ジョヴァンニ・ファットーリ『休憩(ローマの荷馬車)』(1872~3年頃)/『マレンマの牛飼いと家畜の群れ』(1894)/『森の中の農民の娘』(1861)、アドルフォ・トンマージ『田園詩(逢瀬)』(1884)、テレマコ・シニョリーニ『8月末のピエトラマーラ』(1889)

作品はサイトで確認していただくとして、とってステキな作品ばかり。他にもたくさんの画家がいますが、なにせイタリア人。名前がむずかしい…。すっかり気に入ってしまった、マッキアイオーリ。行かなくっちゃ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どのルノワールがお好き?

2009-12-28 22:23:19 | 展覧会
日本人が大好きな印象派。代表する画家には、『草上の昼食』(1862~63)や『オランピア』(1863)のエドゥアール・マネ。『舞台のバレエ稽古』(11874年頃)や『踊りの花形』(1878年頃)など踊り子を描いたエドガー・ドガ。

『睡蓮』や『アルジャントゥイユ』シリーズで有名なクロード・モネ。『パリのポン・ヌフ』(1902)のカミーユ・ピサロ。『舞踏会にて(扇を持つ女性)』(1875)のベルト・モリゾ。『パリの通り、雨(パリの街角、雨)』(1877)のギュスターヴ・カイユボット。

『リンゴとオレンジ』(1895~1900)や『女性大水浴図』(1898~1906)のポール・セザンヌ。『タヒチの女たち』(1891)のポール・ゴーギャン。『ひまわり』や『アイリス』シリーズのフィンセント・ファン・ゴッホ。

そして、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841年2月25日~1919年12月3日)代表作には、『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』(1876)や『ぶらんこ』(1876)などたくさん!それぞれお好みがあるでしょう。

ルノワールの作品には風景画や静物(花など)もありますが、やっぱり人物画ですね。特に豊満な裸婦像は有名。晩年の1890年代には体調を崩し、車イス生活を余儀なくされましたが、痛みに耐えながら78歳の最後まで描き続けました。

ルノワールの作品、約80点を集めた展覧会が開催されます。国立新美術館の「ルノワール~伝統と革新」がそれ。“絵画の伝統を踏まえながらも常に新たな表現を模索し続け、近代絵画史に大きな足跡を残した偉大な革新者”だったのです。

ポスターは、『団扇を持つ若い女』(1879~80年頃)。女性も素晴らしいですが、後ろの菊の花が見事!他に『アンリオ夫人』(1876年頃)、『ブージヴァルのダンス』(1883)、『縫物をする若い女』(1879)、『泉』(1910年頃)

『レースの帽子の少女』(1891)、『アネモネ』(1889~90)、『湖畔の風景』(1889年頃)など。ボストン美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、シカゴ美術館、オルセー美術館、ポーラ美術館など、世界中から集まったルノワール作品。

2010年は、ルノワールから見ましょうか!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NYで恋しよう!

2009-12-26 22:33:46 | 映画
ニューヨークを舞台にしたオムニバス映画といえば、「ニューヨーク・ストーリー」(89)を思い出します。見ました?第1話『ライフ・レッスン』マーティン・スコセッシ監督、ニック・ノルティ、ロザンナ・アークエット主演。

第2話『ゾイのいない人生』フランシス・フォード・コッポラ監督、ジャンカルロ・ジャンニーニ、タリア・シャイア主演。第3話『エディプス・コンプレックス』ウディ・アレン監督、ウディ・アレン、ミア・ファーロー主演。

他にもたぁ~くさんの映画がありますが、どれだけ思い出せる?ではなくて、すごいオムニバス映画が公開されます。なにがすごいかというと、監督が11人!撮影場所もトライベッカ、ソーホー、ハーレム、セントラル・パーク

アッパー・ウエスト&イーストサイド、グリニッジ・ヴィレッジ、チャイナ・タウンなど。その映画は、「ニューヨーク、アイラブユー」(08)。★チアン・ウェン監督、ヘイデン・クリステンセン、レイチェル・ビルソン、アンディ・ガルシア主演

★ミーラー・ナーイル監督、ナタリー・ポートマン、イルファン・カーン主演 ★岩井俊二監督、オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチ主演 ★イヴァン・アタル監督、ロビン・ライト・ペン、イーサン・ホーク、マギー・Q、クリス・クーパー

★ブレット・ラトナー監督、アントン・イェルチン、ブレイク・ライヴリー、ジェームズ・カーン主演 ★アレン・ヒューズ監督、ブラッドレイ・クーパー、ドレア・ド・マッテオ主演 ★シェカール・カプール監督、シャイア・ラブーフ、ジョン・ハート、ジュリー・クリスティ主演

★ナタリー・ポートマン監督、カルロス・アコスタ主演 ★ファティ・アキン監督、スー・チー、バート・ヤング主演 ★ジョシュア・マーストン監督、クロリス・リーチマン、イーライ・ウォラック主演 ★ランディ・バルスマイヤー監督(つなぎ部分)

★アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、ゴラン・ヴィシュニック主演 ★スカーレット・ヨハンソン監督??おやぁ~、多くない?11作を結ぶ“つなぎ”部分もあり。その他のキャストにケヴィン・ベーコン、ジャスティン・バーサの名前もあります。

そして最後には、それぞれのエピソードがつながるそうです。うむ、「ラブ・アクチュアリー」(03)みたい!09年公開予定だったけど、配給会社の破綻によって遅れました。待望の公開。楽しみ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハワイは怖い!?

2009-12-24 22:52:19 | 映画
ハワイを舞台にした映画には、ポール・ウェンドコス監督、ジェームズ・ダーレン主演「ヤング・ハワイ」(61)、エルヴィス・プレスリー主演の「ブルー・ハワイ」(61)と「ハワイアン・パラダイス」(66)、ジョージ・ロイ・ヒル監督、ジュリー・アンドリュース主演「ハワイ」(65)

TVシリーズ「ハワイ5-O」(68~80)も。ジャック・ロード、ジェームズ・マッカーサー、リチャード・デニング、ズールーと懐かしい名前が並びます。テーマ音楽もね。戦争映画では「パール・ハーバー」(01)、ロマンチックな「50回目のファースト・キス」(04)

この映画は、アダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演でとってもお気に入り。ハワイと言えば、J・J・エイブラムス製作のTV「LOST」(04~)もハワイのオアフ島で撮影されています。2010年にはシーズン6(最終シーズン)放映が決定。

ハワイのイメージはいろいろですが、「パーフェクト・ゲッタウェイ」(09)のハワイは、ちと怖い。ハネムーンでハワイにやって来た、クリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の2人。目的地はカウアイ島のあるビーチ。

そこへ行くには2日間歩かなくてはならない…というハワイで最も美しい場所。そのために原野でトレッキングをしている時、『オアフ島で新婚カップルが殺害され、犯人のカップルはカウアイ島に渡った』というニュースを聞きます。

クリフとシドニーは、ビーチに向かう途中2組のカップルに出会います。ニックとジーナ、ケイルとクレオ。地上の楽園ハワイで起きた、連続殺人事件。“隠された歯” “刺青の男” “サソリの酒” “ビデオの中身”…果たして犯人は誰?

監督・脚本は、ヴィン・ディーゼル主演の「ピッチブラック」(00)「リディック」(04)のデヴィッド・トゥーヒー。この人、ジュリアン・サンズ主演の「ワーロック」(89)の脚本書いた人。悪魔やら世紀末やら面白かった~。

ケヴィン・コスナーの「ウォーターワールド」(95)やハリソン・フォードの「逃亡者」(93)、デミ・ムーアの「G.I.ジェーン」(97)、ゲイリー・シニーズの「クローン」(01)など、メジャー作品も書いてます。う~む、なかなか。

この「パーフェクト・ゲッタウェイ」、ラスト30分の衝撃って!?見たい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋はいつだって。

2009-12-23 21:33:55 | 映画
レベッカ・ミラーをご存知ですか?劇作家アーサー・ミラー(1915~2005)の娘で、俳優ダニエル・デイ=ルイス夫人。マイク・ニコルズ監督、ハリソン・フォード主演の「心の旅」(91)や、アラン・J・パクラ監督、ケヴィン・クライン主演の「隣人」(92などに出演。

といってもなかなか思い出せませんが…。96年にデイ=ルイスと結婚した時、ちょうど彼はアーサー・ミラーの戯曲『るつぼ』を映画化した「クルーシブル」(96)に出演。縁ですね。ニコラス・ハイトナー監督作品で、話題になりました。

レベッカは、ヴィンセント・ギャロ主演の「アンジェラ」(95未)で初めての脚本・監督に挑戦。ジョン・マッデン監督の「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(05)の脚本も書いています。これはデヴィッド・オーバーンの戯曲を映画化した作品でした。

そのレベッカの最新作が、「50歳の恋愛白書」(09)です。監督2作目、原作、脚本も書いてます。タイトルが示すように、50歳になった主人公の心模様を豪華な俳優陣で描いています。同年代の人には、心に響くものがたくさんあるかも…。

ピッパ・リー(ロビン・ライト・ペン)は50歳。ベストセラー作家で年上の夫ハーブ(アラン・アーキン)と結婚し、2人の子供を育てた完璧な妻でした。しかし30年近くが過ぎ、すべては変ってしまいました。夫の浮気、反抗的な娘…

周りからは“理想の妻”と羨ましがられるピッパ。でも彼女はいつも同じことの繰り返しに退屈し、息苦しさを感じていたのです。そんなある日、20歳も年下のクリス・ナドー(キアヌ・リーヴス)と出会います。

映画は、ピッパの10代の時、30歳年上のハーブとの出会いと結婚、現在…と描いていきます。素晴らしいのはそのキャスト。若き日のピッパを「旅するジーンズと16歳の夏」(05)のブレイク・ライヴリー、母スーキーをマリア・ベロ。

ハーブの元妻ジジをモニカ・ベルッチ、ピッパの親友サンドラ・ダラスをウィノナ・ライダー、レズビアン作家のカットをジュリアン・ムーア、ハーブの親友で担当編集者サム・シャピロをマイク・バインダーが演じています。

マイク・バインダーって?ジョーン・アレン、ケヴィン・コスナー主演「ママが泣いた日」(05)やアダム・サンドラー主演「再会の街で」(07)の監督でした。俳優でもあります。しかし豪華ですね。キアヌが見たい!うふふ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なりたい自分になろう!

2009-12-21 22:44:37 | 映画
来年は2010年。思えば、“Y2K問題”(プログラム上で年数を表す西暦の下2桁で、2000年を1900年とみなし誤作動すると言われた問題)あれから、10年になろうとしているんですね。なにもなかったけど…。

近未来と呼ばれるのが一体いつのことなのかはわからないけど、映画ではよく登場します。遠くないその未来は、病気も貧困もなく、人間は苦労することなく暮らせる理想の社会。一見すると金持ちだけが得する社会のように見えますが…。

たとえばアニメ「ウォーリー」(08)では、ゴミだらけの地球から逃げ出した人類は巨大宇宙船で暮らし、すべてをAUTO(オート)に任せています。人間たちは、なんにもしないのでかなりメタボ…。

マイケル・ベイ監督「アイランド」(05)では、大気汚染から完璧に守られた管理社会で暮らす人々の物語。実はある目的のためのクローンなのですが…。近未来のSF映画では、人間の身代わりが描かれることがあります。

サロゲート」(09)で描かれる近未来では、自分の身代わりを務めてくれるのはロボット。原作は、ロバート・ヴェンディティとブレット・ウェルデルのグラフィックコミック。監督は、「ターミネーター3」(08)のジョナサン・モストウ。

近未来。人類は快適な自宅にいたまま、自分を遠隔操作します。VSI社が開発した“サロゲート”と呼ばれる身代わりロボットに、すべての社会生活を代行させていたのです。突然のアクシデントも犯罪も自分には及ばないというわけ。

さらに自分自身を理想的な人間に変えることも可能。顔も体も性別、声までも…。そんな安全で自由なサロゲート・ライフに、あってはならない事件が起こります。ある深夜、クラブの前で青年と若い女性が殺されてしまいます。

2人は眼球を破壊され、IDチップも黒こげになっていました。FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)と、パートナーのジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)は、女性のサロゲートの持ち主宅を訪れます。

そこにいたのは、目から血を流して死んでいた太った男。サロゲートが破壊され、その持ち主まで殺されるという事件がとうとう起こったのです!果たして、なにが起きたのか?他に、グリアーの妻マギーにロザムンド・パイク。

サロゲートの生みの親キャンター博士にジェームズ・クロムウェル、そして事件の予言者にヴィング・レイムス。よくある世界だけど、今度はどんなの?一応見ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“征服されない”男たち

2009-12-20 20:50:18 | 映画
南アフリカ共和国の第9代大統領と言えば、ネルソン・マンデラ氏。本名をネルソン・ロリハラハラ・マンデラと言い、1918年7月18日生まれ(現91歳)。1952年ヨハネスブルグで弁護士事務所を開業、さまざまな活動の末、1962年逮捕。

1964年に国家反逆罪で終身刑となり、ロベン島に収監されます。1990年2月11日の釈放まで27年間、囚われの身でした。この間の出来事を描いた映画に、ビレ・アウグスト監督の「マンデラの名もなき看守」(07)があります。

ジョセフ・ファインズ主演、マンデラ役はデニス・ヘイスバート。TV「24」のデイビッド・パーマー大統領役ですね。ところでマンデラ氏は、1993年ノーベル平和賞を受賞。翌年の南アフリカ史上初の全人種参加選挙で勝利し、大統領になります。

「グラン・トリノ」(08)で映画出演最後を宣言した、クリント・イーストウッド。監督業は続きます!最新作「インビクタス 負けざる者たち」(09)です。原作:ジョン・カーリン、製作:イーストウッド他、製作総指揮:モーガン・フリーマン他。

1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)。しかし、長年のアパルトヘイトによる人種差別や経済格差が依然として残っていることを痛感します。なんとか国をまとめなくては…

誰もが夢中になれるスポーツにこそ、その力があると信じた大統領は、ラグビーチームのキャプテン、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)に協力を求めます。当時、弱小だったチームは“国の恥”と呼ばれていたのです。

1995年、南アフリカで開催されるラグビー・ワールド・カップに向けて、マンデラとビナールはチームの立て直しを図るのでした…。マンデラの“不屈の精神”は、チームを団結させていきます。そして、奇跡の快進撃を呼び起こすのです!

マット・デイモン。「インフォーマント!」(09)に続き、快調に飛ばしています。今年39歳になったデイモンですが、イーストウッド作品でどう輝くか、楽しみです。フリーマンのマンデラ役も!必見。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

凍った川を渡るのは?

2009-12-18 21:24:11 | 映画
2008年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞した映画、「フローズン・リバー」(08)。審査員のクエンティン・タランティーノが絶賛したというこの作品が、ようやく公開されます。その後、世界各国の映画祭に出品され、いまだに受賞が続いているとか…。

NY批評家協会賞新人監督賞と、インディペンデント・スピリット賞主演女優賞受賞!さらに同賞では、作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞/新人脚本賞にノミネート。アカデミー賞主演女優賞/脚本賞と、放送映画批評家協会賞主演女優賞にもノミネート。

監督・脚本は、これが長編初のコートニー・ハント。有名俳優は出ていないけど、これだけ賞レースに上っているのも珍しいかも。なにしろ今の所、29個の受賞、16回のノミネートを受けています。素晴らしい!どんな映画か大いに気になりますね。

ニューヨーク州最北部カナダ国境に面した町。レイ・エディ(メリッサ・レオ)は、新居を建てるために貯めた大金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされてしまいます。2人の息子を抱えた、レイは1ドルショップの店員として働いていました。

ある日、夫の車を運転しているモホーク族の女性を見かけ、問い詰めると『車に鍵が掛ったままだった』と言います。女の名は、ライラ・リトルウルフ(ミスティ・アップハム)。保留地のトレイラーハウスで暮らすライラも、ある事情が…。

夫に先立たれ、義理の母に自分の幼い子供を奪われたライラは、いつか引き取って一緒に暮らしたいと願っていたのです。まとまったお金が必要なライラがやっていたこと、それは凍ったセント・ローレンス川を車で渡ること。

アジアからの不法移民をカナダの国境を超え、アメリカに密入国させるのです。1人1200ドル。ライラは、この危ない裏仕事に必要な車を持つレイを誘います。はじめは衝突する2人でしたが、次第に信頼関係を築いていきます。

白人女性と先住民族の女性。人種も生活環境も違う2人が直面する、数々の困難やトラブル。警察に捕まれば、刑務所入りのこの裏仕事の行方は?レイを演じるメリッサ・レオはTVを中心に活躍し、映画「21グラム」(03)に主演。

他にチャーリー・マクダーモット、マーク・ブーン・ジュニア、マイケル・オキーフが出演。知らなくていいんです。なにしろ、それが良さなんだから。気になる…、だから見に行きましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私を殺したのは、誰?

2009-12-16 22:09:16 | 映画
改めて、“ピージャク”ことピーター・ジャクソンのフィルモグラフィを見てみると…、「バッド・テイスト」(87/監督・脚本・出演)、「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」(89/監督・製作・脚本)、「ブレインデッド」(92/監督・脚本)

スプラッターやホラー映画が並びます。私が初めて見た「乙女の祈り」(94)は、実話を映画化した女子高生たちの殺人劇。でも美しい映像と心理描写は素晴らしかったです。主演はメラニー・リンスキーとケイト・ウィンスレット。

「さまよう魂たち」(96)の後が、「ロード・オブ・ザ・リング」(01、02、03)3部作。「キング・コング」(05)のリメイクまで製作した監督の、最新作がようやく公開になります。長かった…。全米公開も3月から12月に遅れました。

アリス・シーボルド原作の映画化、「ラブリーボーン」(09)です。世界30カ国以上で1000万部を売り上げた驚異のベストセラーで、製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグもいます。監督、製作、脚本はもちろんピージャク。

スージー・サイモン(シアーシャ・ローナン)は、14歳の1973年12月6日、何者かに殺されてしまいます。突然の事件の後、スージーがたどり着いたのは天国でした。なんとかして自分のことを家族に知らせたい…、そして犯人がまだいることも…。

犯人捜しを続ける父ジャック(マーク・ウォールバーグ)、娘を守ることができなかった罪悪感を抱き続け苦しむ母アビゲイル(レイチェル・ワイズ)、やさしいおばあちゃんのリン(スーザン・サランドン)、そして妹のリンゼイと弟のバックレイ。

徐々に家族の絆は壊れてしまいそう。果たして、スージーの想いは家族に届くのでしょうか?予告編を見てその映像のすごさにびっくり!天国という世界をどう表現するか…。それこそピージャクが挑戦したいことだったのでしょう。

スージーを演じるシアーシャ・ローナンは、「つぐない」(07)で13歳のブライオニー・タリスを演じた少女。ずば抜けてました。期待です!他に スタンリー・トゥッチ、 マイケル・インペリオリ共演。

天国を描いた映画は、ロビン・ウィリアムズの「奇蹟の輝き」(98)やレイチェル・ワイズの「ファウンテン 永遠につづく愛」(06)なんかもありますが、この作品のストーリーからもオリジナルな感じ。早く見た~い!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする