悪役とプロデューサーはマイケルです。

連日作品紹介をしている、ヒューマントラスト渋谷で開催される「未体験ゾーンの映画たち ２０１６」。２０１２年から、今回は５回目の開催。大阪では、シネ・リーブル梅田ですね。

世界中の映画から、あらゆるジャンルの５０本。見れるわけないです（笑）。全部見れる人っているんでしょうか？いるんでしょうね。でも好きな作品を見つけて、スケジュールを確認し…

見るという方法が１番良いでしょう。中には、通常の上映スケジュールになる作品もあるので、とにかくチェックです。１月から３月まで開催ですから、今から調べておきましょうね。

１月２日（土）１０時からの１番手は、パトリシオ・ヴァラダレス監督「フルリベンジ」（１４）です。公式ＨＰはありません。この作品、カナダのモントリオールで１９９６年から開催されている…

“ファンタジア国際映画祭”で、２０１２年に上映されたチリ映画のリメイクだそうです。ふ～む。たぶん、普通ならスルーしてしまいそうですが、マイケルが主演なんです！

オリジナル版に惚れ込んだマイケルが、自らバラダレス監督と交渉してリメイク権を獲得。バラダレス監督が、引き続きメガホンをとり、マイケルが製作総指揮を務めました。

麻薬の売人で酒乱の父親（マイケル・ビーン）に虐待されて育った姉妹。アナ（ジャニーン・カスパー）とアニー（エレクトラ・アヴェラン）は、肉体的、精神的に踏みにじられていました。

ある日、姉妹の家に２人の警官が訪ねて来るのですが、父親は彼らをチェーンソーで切り刻んで殺害。麻薬組織の助けで逃亡しようとするが、彼は遂に警察に逮捕されます。

森の中へ逃げ込んだ姉妹は、山小屋で穏やかな生活を送ろうとします。しかし、情報流出を恐れた麻薬組織の男たちが、彼女たちの前に現われ…。果たして？

共演はマイケル・ベイ監督「ザ・ロック」（９６）のウィリアム・フォーサイス。マイケルもシールズ隊長役で出てたのになぁ～。カイルとヒックス大好きなので、復活して欲しい！

ヒゲ面ニックの名演

クリント・イーストウッド製作、監督、主演「グラン・トリノ」（０８）は、隣家の少年と不良少年グループのトラブルを見逃すことができなかったガンコ老人が主役。イーストウッド最高の演技が…

物語とぴったりマッチし、感動のラストでした。ちなみにタイトルは、主人公が長年勤めたフォード社が誇る車の名前。そしてこの作品のタイトルを見た時、思わず“似てる”と。

それが「未体験ゾーンの映画たち ２０１６」で上映される、「グランド・ジョー」（１３）です。しかし車の名前ではないし、そもそも“グランド”は、大きなとか、りっぱな…の意味。

原題は、“ＪＯＥ”。原作は、ラリー・ブラウンが１９９１年に発表した同名小説。製作、監督は、「コンプライアンス 服従の心理」（１２）のデヴィッド・ゴードン・グリーン。

荒野と山に囲まれた、アメリカ南部の貧しい町。ジョー（ニコラス・ケイジ）は、過去に何度も刑務所に入れられたことのある男。今では伐採業者として、真面目に働いていました。

ある日、ジョーは仕事を探している１５歳の少年ゲリー（タイ・シェリダン）と出会います。酒に酔うと暴力を振う父親ウェイド（ゲイリー・プールター）に耐えながら…

家族を養うゲリー。そんなゲリーの面倒をみるうち、親子のような関係を築いていくジョー。ところが、酒場でジョーに殴られたことを恨む男ウィリー（ロニー・ジーン・ブレヴィンズ）が…

現われ、ジョーに復讐しようとしていたのです。果たして？ゲリー役のタイ・シェリダンは、１９９６年１１月１１日テキサス州エルクハート出身の１９歳。テレンス・マリック監督…

「ツリー・オブ・ライフ」（１１）で、ブラッド・ピットの三男スティーヴ役で映画デビュー。ジェフ・ニコルズ監督、マシュー・マコノヒー主演「ＭＵＤ マッド」（１２）では、エリス少年役。

それにしても本作のニックこと、ニコラス・ケイジはヒゲ面ですごくいい！ポール・シュレイダー監督「ラスト・リベンジ」（１４）では、すっかり白髪のニックが…。うむ、いい感じ。

マフィアにお金を借りてはいけません。

ジョン・トラヴォルタは、ロバート・デ・ニーロと共演した「キリングゲーム」（１３）以来、ちょっとご無沙汰。人気スターなのに出演作は、トニー・スコット監督「サブウェイ１２３ 激突」（０９）、

ピエール・モレル監督「パリより愛をこめて」（１０）、オリヴァー・ストーン監督「野蛮なやつら／ＳＡＶＡＧＥＳ」（１２）…と意外と少ない。ホントだ！最新作は、ヒューマントラスト渋谷で…

開催される「未体験ゾーンの映画たち ２０１６」で上映されます。監督は、マイケル・リッチー監督「がんばれ！ベアーズ」（７６）などの子役で知られ、スティーヴン・ザイリアン監督…

「オール・ザ・キングスメン」（０８）でカムバックした、ジャッキー・アール・ヘイリーが、初監督した「クリミナル・ミッション」（１５）です。公式ＨＰがないのは、残念。しかたない。

高校時代の友人の突然の死をきっかけに、久しぶりに集まった４人の男（ダン・スティーヴンス、マイケル・ピット、ロブ・ブラウン、エディ・ガテギ）たち。４人集まれば、金の話。

マフィアのエディ（ジョン・トラヴォルタ）から金を借りて、裏情報をもとに株に手を出すことに。一攫千金を夢見るも、結果は散々。返すあてのない彼らは、エディに呼び出されます。

借金返済の代わりにある仕事を提示されます。うまく行けば、借金はチャラ。しかしその仕事とは…エディの敵対組織の甥を拉致し、一晩監禁するというものだったのです。

こうして、素人犯罪者たちの最悪の一夜が始まります。果たして？ＴＶシリーズ「ダウントン・アビー」（１０～１３）シーズン１～３で、マシュー・クローリーを演じたダン・スティーヴンス。

本作では、マシューとは大違いにスリムになって、超ハンサム。マシュー役の後、「ザ・ゲスト」（１４）、「ナイト ミュージアム／エジプト王の秘密」（１４）などに出演。

マイケル・ピットは、ミヒャエル・ハネケ監督「ファニーゲーム Ｕ.Ｓ.Ａ.」（０７）、フランソワ・ジラール監督「シルク」（０７）などに出演。個性的な演技をする若手です。楽しみ。

デ・ニーロ、２０１５年２作目は…

ロバート・デ・ニーロ、２０１５年の主演作はナンシー・マイヤーズ監督「マイ・インターン」（１５）。アン・ハサウェイも人気ですが、７０歳のシニア・インターンはとってもステキでした。

２０１４年は主演作品がなく、反対に２０１３年は７本もあるんです。リュック・ベッソン監督「マラヴィータ」（１３）の元マフィアのボス役。ジャスティン・ザッカム監督…

「グリフィン家のウエディングノート」（１３）の父ドン役。マーク・スティーヴン・ジョンソン監督「キリングゲーム」（１３）の元米軍兵士役。デヴィッド・Ｏ・ラッセル監督…

「アメリカン・ハッスル」（１３）のヴィクター・テレジオ役。ピーター・シーガル監督「リベンジ・マッチ」（１３）の伝説的ボクサー ヘンリー・“レーザー”・シャープ役。

ジョン・タートルトーブ監督「ラストベガス」（１３）の悪ガキ時代からの大親友４人組、バディ役。デヴィッド・グロヴィック監督「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男」（１３）のボス、ドラグナ役。

公開年は２０１４年のもあるので、毎年デ・ニーロの映画を見ている感じ。幸せ。今年７２歳の名優です。２０１５年のもう１本が、「未体験ゾーンの映画たち ２０１６」で…

公開される、スコット・マン監督「タイム・トゥ・ラン」（１５）です。公式ＨＰは、ありません。カジノディーラーのヴォーン・モーガン（ジェフリー・ディーン・モーガン）は、娘の治療費が…

必要なため、裏社会を支配するオーナーのポープ（ロバート・デ・ニーロ）に借金を申し込みます。しかし借金は断られ、仕事もクビになってしまいます。やむなく、ヴォーンは…

同僚の用心棒コックス（デイヴ・バウティスタ）に誘われ、元の職場カジノを襲撃する計画に加わることに。ところが仲間の裏切りに遭い、窮地に立たされます。

通りかかったバスをジャックし、ポープ一味とＳＷＡＴから追われる彼らは果たして？共演はケイト・ボスワース、女性格闘家で「エージェント・マロリー」（１１）のジーナ・カラーノ。

シュワ、娘を守る！

ゾンビ映画によくあるパターンは、何らかのウイルスに感染して始まります。例えば、ポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソン監督「バイオハザード」（０２）。研究中の細菌兵器Ｔ-ウイルスでした。

ダニー・ボイル監督「２８日後...」（０２）では、ロンドンを舞台に新種のウィルスが蔓延します。リチャード・マシスン原作『地球最後の男』をフランシス・ローレンスが監督した…

「アイ・アム・レジェンド」（０７）。ウイル・スミスが最後の男を演じました。ルーベン・フライシャー監督「ゾンビランド」（０９）では、謎の新型ウィルスに感染します。

アレックス・パストール監督「フェーズ６」（０９）では、致死率１００％の謎のウイルスが世界中に蔓延。タイトルはウイルスの警告レベルで、“６”は人から人への最高レベル。

マックス・ブルックス原作、マーク・フォースター監督「ワールド・ウォー Ｚ」（１３）。謎のウイルス感染により登場した凶暴なゾンビと、人類の戦い。超高速のゾンビにびっくり！

いよいよ、あのアーノルド・シュワルツェネッガーがゾンビ映画に！しかもプロデューサーも。彼は、本作を“新しいゾンビ映画”と評しています。それがヘンリー・ホブソン監督「マギー」（１５）。

近未来、アメリカの田舎の小さな町。１６歳のマギー（アビゲイル・ブレスリン）は、ゾンビ化する壊死性ウイルスに感染してしまいます。当局は、感染者たちを特別病棟に…

収容し、社会から隔離していました。感染者は徐々にゾンビ化するのですが、その最期は不明。マギーの父ウェイド・ヴォ―ゲル（アーノルド・シュワルツェネッガー）は…

失踪したマギーを捜し出し連れ帰ります。数年前、母を亡くした娘を守る父。家には、継母のキャロライン（ジョエリー・リチャードソン）と２人の子がいます。しかしマギーの変化は進行し…

キャロラインたちは出て行きます。娘を守るのか、ゾンビを殺すのか？優秀な製作前の脚本に贈られる“ザ・ブラックリスト”。ジョン・スコット３世の脚本、見事映画になりました！

内戦のスリランカから、フランスへ

第６８回カンヌ国際映画祭、コンペティション部門グランプリ受賞の「サウルの息子」（１５）。無名の新人監督ネメシュ・ラースロー、ナチス強制収容所が舞台の映画。

同じユダヤ人の死体処理に従事するハンガリー系ユダヤ人、サウルの苦悩を描いています。この作品、ぜひ見たい！そして今回、最高賞のパルムドールを受賞したのが…

「ディーパンの闘い」（１５）です。監督は「真夜中のピアニスト」（０５）、グランプリ受賞「預言者」（０９）、「君と歩く世界」（１２）などのフランス人監督ジャック・オーディアール。

審査員長ジョエル＆イーサン・コーエン兄弟が、“最高！”と絶賛した本作。もう、見たいです！グザヴィエ・ドラン、ギレルモ・デル・トロ、ジェイク・ギレンホールたちも審査員でした。

１９８３年７月、イギリス統治下のスリランカ。元兵士のディーパン（アントニーターサン・ジェスターサン）は、フランスに入国するため、赤の他人の女ヤリニと、母親を亡くした…

少女イラヤルと家族を装うことに。なんとか難民審査をパスした３人は、パリ郊外の集合団地で一緒に住むことになります。さらにディーパンは、管理人の職を手に入れます。

昼間の明るいうちは外で家族を装い、部屋に帰ると他人に戻る日々…。少しずつ距離を縮め、本当の家族のようになっていく３人。ようやく、ささやかな幸せに手を伸ばしたとたん…

新たな暴力が！団地に巣食う密売組織や、ディーパンがかつて所属していた組織が彼らの前に現われるのでした。戦うことをやめたディーパンでしたが、愛のため、家族のために…

再び、戦うことを選ぶのでした。果たして、３人の未来は？主役を演じるのは、スリランカ内戦の元兵士で、亡命後、作家として活躍する演技未経験者。「預言者」でも…

主役のマリクに未経験者のタハール・ラヒム（「消えた声が、その名を呼ぶ」（１４）に主演）を配し、スターダムに押し上げたオディアール監督。本作も、監督の手腕に大期待です。

アボリジニと虹蛇の伝説

オーストラリアの公用語は、英語。…なのでオーストラリア出身の俳優は、ハリウッドで活躍する人がいっぱい。メル・ギブソン、ヒュー・ジャックマン、ガイ・ピアース、ジョエル・エドガートン、

トニ・コレット、ジュディ・デイヴィス、ジャック・トンプソン、ドミニク・パーセル、エリック・バナ、エミリー・ブラウニング、ケイト・ブランシェット、サム・ワーシントン、ミア・ワシコウスカ、

ナオミ・ワッツ、ジェフリー・ラッシュ、故ヒース・レジャーたち。お隣ニュージーランドの俳優には、ラッセル・クロウ、サム・ニール、アンナ・パキン、カール・アーバン、クリフ・カーティスたち。

中でも１４歳で映画デビューしたのが、あのニコール・キッドマン。彼女を初めて知ったのは、フィリップ・ノイス監督、サム・ニール共演「デッド・カーム」（８８未）でした。

トニー・スコット監督「デイズ・オブ・サンダー」（９０）で、アメリカに進出。主演のトム・クルーズと結婚したのは、この作品がきっかけだったのは有名ですね。２００１年離婚。

キッドマンの最新作は、２５年ぶりに母国オーストラリアに帰っての「虹蛇と眠る女」（１５）です。“にじへび”と読みます。監督は、本作が長編デビューとなるキム・ファラント。

砂漠地帯にある小さな街ナスガリ。キャサリン（ニコール・キッドマン）と夫マシュー（ジョセフ・ファインズ）は、娘リリー（マディソン・ブラウン）、息子トミー（ニコラス・ハミルトン）と…

わけあってこの地に越して来ます。ある満月の夜、２人の子供たちが忽然と姿を消します。砂漠の暑さの中、２～３日で命は危険に晒されることに。果たして、どこに？

共演は地元のベテラン警官レイ役に、ヒューゴ・ウィーヴィング。本作には、先住民族アボリジニの間で代々伝わる“虹蛇の伝説”という神話が、関わっています。

『オーストラリア大陸を形成する川や谷などの様々な地形は、虹蛇の移動によって作られた』という神話。ウルルの地底深くにも、虹蛇が宿っているとか。興味津々。ぜひ。

伝説の音痴なマダム

カトリーヌ・フロは、１９５７年５月１日パリ出身の女優。アラン・レネ監督「アメリカの伯父さん」（８０）で、映画デビュー。コリーヌ・セロー監督「女はみんな生きている」（０１）で、初主演。

アガサ・クリスティ原作『親指のうずき』を、パスカル・トマ監督が映画化した「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」（０５）から見ています。これ、“トミー＆タペンス”でしたね。

エリック・＝エマニュエル・シュミット監督「地上５センチの恋心」（０６）、ドゥニ・デルクール監督「譜めくりの女」（０６）、クリスチャン・ヴァンサン監督「大統領の料理人」（１２）と…

彼女の作品は、いつも魅力的。最新作も絶対見たい作品です！グザヴィエ・ジャノリ脚本、監督「偉大なるマルグリット」（１５）。ポスターのカトリーヌ・フロは、相変わらずステキ。

主人公は、実在したアメリカン人ソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンス。驚きの実話です。１９２０年、パリ郊外のマルグリット・デュモン男爵夫人の邸宅では…

サロン音楽会が開かれていました。そこに紛れ込んでいたのは、新聞記者リュシアン・ボーモン（シルヴァン・デュエード）。いよいよ、主役のマルグリット（カトリーヌ・フロ）が登場。

“夜の女王のアリア”を歌い出すマルグリット。しかし、ボーモンは唖然とします。彼女は音痴だったのです！夫のジョルジュ（アンドレ・マルコン）も、貴族たちも礼儀にのっとり…

拍手喝采を贈るのでした。翌日、彼はなぜか大絶賛の批評を新聞に投稿。大喜びするマルグリットは、自分が音痴だとも知らず有名オペラ歌手ペッジーニ（ミシェル・フォー）から…

レッスンを受けることに…。果たして、本人だけが知らない秘密は守られるのでしょうか？実在のフローレンスは、父親の遺産と離婚した夫からの莫大な慰謝料を元に音楽を始め…

レコードをリリースし、１９４４年７６歳でカーネギー・ホールの舞台に立ちます。今もＣＤでその歌声を聞くことができるとか。魅力的なカトリーヌ・フロの（音痴な）歌声をぜひ！

強制収容所のゾンダーコマンドとは？

今年５月に開催された、第６８回カンヌ国際映画祭。コンペティション部門の審査員長は、ジョエル＆イーサン・コーエン兄弟が務めました。ご存じのように最高賞“パルムドール”は…

フランスのジャック・オーディアール監督「ディーパンの闘い」（１５）が受賞。来年２月公開なので、ご紹介はまた次回。このコンペティション部門には、トッド・ヘインズ 監督「キャロル」（１５）、

ホウ・シャオシェン監督「黒衣の刺客」（１５）など１９作品。そのうちハンガリーの代表作で、グランプリを受賞したのが、ネメシュ・ラースロー脚本、監督「サウルの息子」（１５）です。

しかもラースロー監督は、全く無名の新人監督でいきなりグランプリ受賞！という快挙を成した人。期待は高まります。１９４４年１０月。アウシュヴィッツ＝ビルケナウ収容所。

ハンガリー系ユダヤ人のサウル（ルーリグ・ゲーザ）は、特殊部隊“ゾンダーコマンド”に従事していました。それは、同胞であるユダヤ人の死体処理をする仕事でした。

ある日、サウルはガス室で生き残った息子らしき少年を発見します。しかしその少年は、目の前ですぐさま殺されてしまうのでした。“息子を正しく弔いたい…”

サウルは、少年をユダヤ教の教義に則って（のっとって）手厚く埋葬してやろうと思います。ラビと呼ばれる“ユダヤ教の聖職者”を捜し出すため、収容所内を奔走するサウル。

そんな中、ゾンダーコマンドたちの間には収容所脱走計画が秘密裏に進んでいたのです…。果たして？これまでもナチスの強制収容所の物語は、何度も映画化されてきました。

先日、ＮＨＫスペシャル『映像の世紀 デジタルリマスター版』が再放送され、この番組のファンの私はまたまた感動していました。第５集『世界は地獄を見た』では、ナチスの…

ユダヤ人迫害とアウシュヴィッツの実写が出てきます。ちなみに元旦に再放送されますので、未見の方はぜひとも番組をご覧下さいませ。…というわけで、本作も絶対見ましょう！

犯罪王ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー

スターのゴシップにはほとんど関心がない映画ファンですが、この記事には本当にびっくり！“ジョニデに続き、ブラピの顔も腫れて丸顔に？”（ニュース・ウォーカー／１１月２５日の記事）

もう皆さんはご存じだと思うのですが、日本でも大人気の２人のハリウッドスターの顔が、びっくりするほど変化しているんです。２人ともそれなりに年を取っても、筋肉質の身体なのに…。

ジョニー・デップは５２歳、ブラッド・ピットは５１歳。確かにかつての若々しさは無くなるけど、ショーン・ペンを見て！１９６０年８月７日生まれの５５歳。シワの刻まれた顔はステキ！

無理すること、ないと思いますが…。それはさておき、ジョニー・デップ史上、最高の身体的変化を遂げたのが、スコット・クーパー監督「ブラック・スキャンダル」（１５）です。

ギョギョ！（さかなクンみたい）これ、フィラー注入以前？ハゲとは言わないまでも、相当な薄毛。頬もこけ、顔色も悪い。とても“ステキ”とは言えない我らがジョニー・デップです。

１９７０年代のサウスボストン。ジェームズ・バルジャーとその弟ビリー、２人の幼馴染ジョン・コノリーは、やがてギャング、政治家、ＦＢＩ捜査官とそれぞれの道に進みます。

コノリー捜査官（ジョエル・エドガートン）は、イタリア系マフィアを撲滅させるため、アイリッシュ・マフィアのボス、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャー（ジョニー・デップ）に…

接触を図ります。ホワイティはイタリア系マフィアと抗争中で、敵の情報を流すよう持ちかけられたのです。徐々に敵の組織を壊滅に追い込み、絶大な権力を持つホワイティ。

後にマサチューセッツ州上院議長を務める有名政治家のウィリアム・“ビリー”・バルジャー（ベネディクト・カンバーバッチ）も、兄の力でのし上がっていくのでした。

果たして、幼馴染の３人が手を組んだ、アメリカ史上最悪の汚職事件とは？ケヴィン・ベーコン、ピーター・サースガード、ドン・ジョンソンの娘ダコタ・ジョンソン共演。ぜひ見ましょ。