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だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ツォツィ(不良)という名の青年

2007-02-27 21:29:10 | 映画
今年もアカデミー賞発表で、大いに盛り上がりました♪もうご存知だとは思いますが、主な受賞作品をご紹介。

作品賞:「ディパーテッド」
監督賞:マーティン・スコセッシ「ディパーテッド」
主演男優賞:フォレスト・ウィテカー「ラストキング・オブ・スコットランド」
主演女優賞:ヘレン・ミレン「クィーン」 
助演男優賞:アラン・アーキン「リトル・ミス・サンシャイン」
助演女優賞:ジェニファー・ハドソン「ドリームガールズ」
衣裳デザイン賞:「マリー・アントワネット」
長編アニメーション映画賞:「ハッピーフィート」
外国語映画賞:「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
ドキュメンタリー映画賞(長編):「不都合な真実

「ドリームガールズ」の3曲の内、どれが歌曲賞を取るかなぁ~と思っていたら、「不都合な真実」が取ってしまった!”主演男優賞は、ウィル・スミスにと思ってましたがやっぱりウィテカーは、強かった!3月公開だけど、予告編だけで十分わかります。主演女優賞は、文句なし。

助演男優賞は、エディ・マーフィかも…と思ってましたが、アラン・アーキンで納得。助演女優賞は、抜群の歌唱力でジェニファー・ハドソン。仕方ないですね。日本人はまだまだ。作品&監督賞も納得。イーストウッドは無理だろうな~と思っていました。(連続じゃあね)

「ハッピーフィート」は、予想通り。待ち遠しいです♪ところで「善き人のためのソナタ」が、外国語映画賞を受賞したのはうれしい。最近のドイツ映画は、ホント注目。で、今日の映画は06年に外国語映画賞を受賞した、「ツォツィ」(南アフリカ)です。

19歳のツォツィが住むヨハネスブルグは、世界最悪の犯罪都市と呼ばれ、ギャングのリーダーとして暮らしています。仲間とのいざこざの後、高級住宅街に迷い込んでしまいます。そこで車を奪おうとして女性を誤射。後部座席には生まれたばかりの赤ちゃんが…。

彼はこの赤ん坊と暮らすことになるのですが、やがてツォツィの荒れた心に変化が起こるのです。最悪のスラムという環境での、奇跡の物語。監督はギャヴィン・フッド、主演はプレスリー・チュウェンヤガエー。気になります。
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動く、絵画!

2007-02-24 21:10:36 | 映画
これは素晴らしい!今までこんな映像、見たことありませんでした。映画のタイトルは、「春のめざめ」。ロシアのアニメーション(27分)で、監督は今までに「老人と海」(99)、「冬の日」(03・製作のみ)を監督・製作してきた、アレクサンドル・ペトロフ。残念ながら知りませんでしたが…。

何が素晴らしいかというと、“油絵が動く!”のです。キャンバスに描かれた油絵が、細かく揺れるように動いていくのです!公式サイトの予告編で、ご覧に慣れますので、ぜひどうぞ。

いったいどうやって描いて、動かしているのでしょう!?サイトの紹介文によれば、“ガラス絵手法”というそうです。透明アクリル板に、直接油絵具で絵を描き、動画になった時、変化する部分を消したり足したりするんですね~。想像するに、大変な作業でしょう。

ペトロフ監督の「老人と海」は、99年のアカデミー賞短編アニメ賞を受賞しています。実は日本公開のサポートは、あのスタジオジブリなんです。監督は、高畑勲監督や宮崎駿監督と古くから親交のあるロシアのアニメーション作家、巨匠ユーリー・ノルシュテインの門下生なんだとか。知りませんでしたが…。

記念すべき“三鷹の森ジブリ美術館“配給作品第一弾と、いうわけです。アニメ、映像に、こだわりがうかがえますね。16歳のアントン青年が恋した相手は、少女パーシャ、そして25歳のセラフィーマ。思春期のアントンの揺れ動く心模様が、印象派の絵画のようなシーンで表現されていきます。ため息…。

渋谷のシネマ・アンジェリカで、上映。まずは、予告編でドキドキしましょう!
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“卵”を見に。

2007-02-23 19:53:47 | 展覧会
ロシアのモスクワ。ロシアの首都ですね。市の中心を流れるモスクワ川沿いにある、“クレムリン”(城塞の意)。ここは、旧ロシア帝国時代の宮殿でした。有名な“赤の広場“も、ここにあります。現在は、ロシア連邦の大統領府や大統領官邸などがあります。

三角形をした“クレムリン”ですが、中には様々な宮殿や寺院、塔などがあり、その美しさと共に歴史の重みを感じさせてくれる素晴らしい所です。かつて私も実際に行ったことがありますが、いまだにその時の感動を忘れることができません。また、ぜひ訪れてみたい所です。

このクレムリンの南西に“武器庫”があります。武器や戦利品、そしてロマノフ王朝の宝物を保管していました。1720年ピョートル大帝によって、美術館になりました。入ってまず驚くのは、その広さ、収蔵されている宝物の多さ!すご過ぎます。

武具や武器(13~18世紀)、馬車(←何台も何台もあるんです!)織物、宮廷衣装、(14~19世紀)など、見るもの見るもの、ただただ目を見張るばかりです。その見事な宝物の中に、“クレムリン・エッグ”と呼ばれるものがあります。

正式名は“インペリアル・イースター・エッグ”。ロマノフ王朝のニコライ2世が、妻や母親に送るために製作されたこれらのエッグは、眩い黄金やダイヤなどの宝石を散りばめられ、細かい細工で、見るものを圧倒します。よくぞ、ここまで!現在では、もう作れないんだそうです!

この“クレムリン・エッグ”を含め、数々の宝物が江戸東京博物館にやってきます。「ロシア皇帝の至宝展」です。“イコン”や“金の香炉” “金のひしゃく” “真珠の肩衣”など初めて見る人には、驚きと感動を。私は再会を楽しみにしています。

ちなみに“クレムリン・エッグ”は、全部で56個作られたそうです。現在は50個探し出され、確認されているようです。イギリス王朝に3個、モナコ王室とエジプト王室に1個づつ売却され、さらにNYのフォーブス・ギャラリーが12個所有しているとか。

そんなことより、とにかく見ていただきたい!そしてできれば、実際に現地で。感激することを保証します。はい。また、行くぞ!絶対!
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ステキな、お家交換

2007-02-22 21:13:37 | 映画
“ホーム・エクスチェンジ”とは、お家を交換すること。島国日本人の私には、想像もできない発想です。でも、映画の世界ではあり!です。こんな魅惑的な想定の映画が、やってきます。

監督は、メルとヘレン・ハント主演のロマンチック・コメディ「ハート・オブ・ウーマン」(00)や、ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンという、ベテラン俳優のロマンスを描いた「恋愛適齢期」(03)のナンシー・マイヤーズ。女性ならでは感性で、ロマンチックな映画を作り続けています。

今度の映画は、「ホリデイ」(06)。LAに住み、ハリウッドの映画予告編製作会社の社長、アマンダ(キャメロン・ディアス)。ロンドン郊外に住み、新聞記者として働く、アイリス(ケイト・ウィンスレット)。地球の裏側に暮らす2人ですが、クリスマスを前にしてそれぞれの恋が終わります…。

恋を失くした女性は、髪を切ったり、1人で旅行に行ったり、思いっきりヤケ食いをしたり…と、うっぷんを晴らします。でも、アマンダとアイリスは違います!偶然見つけたインターネットでの“ホーム・エクスチェンジ”。お互いの自宅を2週間だけ、交換するのです。

アマンダの家は、ロスのプール付き豪邸。アイリスの家は、カントリー風のコテージ。飛びつかないわけがないですよね~。夢のような休暇が始まります。ロスにたどり着いたアイリスは、映画音楽の作曲家マイルズ(ジャック・ブラック!)に出会い、一方のアマンダはアイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)と出会います。

何もかも変えることで、新たな出会いにめぐり合う…。なんとロマンチックなストーリー♪憧れます♪それに、なんと魅力的なキャストなんでしょう。監督はLA側には、キャメロン・ディアスとジャック・ブラックとエドワード・バーンズをキャスティング。ロンドン側には、ケイト・ウィンスレットとジュード・ロウとルーファス・シーウェルを。お見事!

ちなみに私は、ルーファス・シーウェルのファン。イングランドのミドルセックス生まれの彼は、「ROCK YOU!」(01)や「トリスタンとイゾルデ」(06)など歴史物によく出てます。わりと悪役も多いんです。

家をまるごと交換するなんて…、セキュリティは?マネーは?と心配しちゃいますが、まっ、そんなことより楽しく見ましょうねぇ~♪
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トム・テクィヴァを見直そう

2007-02-21 21:17:32 | 映画
トム・テクィヴァ監督の「パフューム」(06)が、いよいよ公開されます。楽しみです。これを機に、トム・テクィヴァ監督が見直されています。彼の初監督作品のレイトショー公開が決定!それが、「マリアの受難」(93)です。(公式HPなし) その前にちょっと予習。

1965年5月23日ドイツ・ブッパータール生まれ。11歳ですでに8mm映画を作成するなど、映画人を志しています。94年には、製作会社フィルム・クリエイティブ・プールを設立。仲間の1人には、ウォルフガング・ペーターゼンもいます。

初監督の「マリアの受難」は、製作/原案/脚本/音楽も担当。次が「ウィンタースリーパー」(97)監督&脚本。3作目が、「ラン・ローラ・ラン」(98)監督/脚本/音楽。日本でも大ヒットしましたね~♪そして「ヘヴン」(02)へと続きます。最新監督作は、「パリ、ジュテーム」(06)。

「マリアの受難」は、「パフューム」といくつもの“共通点”を持つ作品です。主人公のマリア(ニナ・ペトリ)は、穴蔵のような閉鎖的な部屋で夫と、寝たきりの実の父親と暮らしています。3人の関係には愛情はなく、“孤独”と“服従”があるだけ。

ある朝、1本の電話がかかってきて、マリアは向かいの住人と、話をするチャンスを得ます。この時から、マリアは変化していくのです…。マリアはいったいどんな人間なのか、どう暮らしているのか、夫や実父とは…、電話の主とは…??

「パフューム」の主人公グルヌイユは、数キロ先の匂いもかぎ分けることができる、特殊な能力を持っていますが、マリアも手を使わずに物を移動させるという特殊な能力の持ち主。お互いに孤独な存在であり、“特殊能力”を持ち、さらに“ある出会い”によって変化していく…、そして待ち受ける“殺人”。

「パフューム」に遡ること13年前。「マリアの受難」は、終わっていなかったのですね。とっても残念なのは、レイトショー。しかたありません、DVDまで待ちます。予習じゃなくて復習になるけど。
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その眼の先にあるもの

2007-02-20 22:18:02 | 展覧会
東京国立近代美術館で開催された、“揺らぐ近代”を見た帰り、常設展を見てきました。その時見た作品の中に、びっくりする絵がありました。それが、チラシの中央に描かれている「眼のある風景」(38)です。作者の名前は、靉光(あいみつ)と言います。知りませんでした。

本名は、石村日郎(にちろう)。1907年広島県に生まれ、1924年上京。“池袋モンパルナス”と呼ばれた地域で活動していたそうです。東京生まれの私ですが、この地名は聞いたことがありません。どなたかご存知でしょうか?とにかく、この作家については知らないことばかり…。

“眼のある風景”に驚かされ、その幻想的な作風に驚かされていたら、その靉光の作品を集め紹介する、“生誕100年 靉光展”が、開催されることを知りました。気になります。そこでどんな作品を描く人なのか、調べてみたら… 驚きです。

どうして、こうも作品に統一感がないのか…。というより1点1点、ちがうのです。作品から受ける印象が。「眼のある風景」からは、その眼の先にあるものをなんとか探し出そうとする意識が生まれるし、「編み物をする女」(34)からは、白い顔の中国人形のイメージを…。

「梢のある自画像」(43)の表情は苦悩を感じるし、「コミサ(洋傘による少女)」(29)に至っては、まるでルオーの作品のよう。他にも「鳥」(42)や「二重奏」(41)の緻密な描き方、「女」(34)のユーモア、「海」(43)の大胆な波の色!そのどれも、似ていないのです。

彼の作品は、生前自ら多くを破棄し、広島に残した作品たちは原爆によって消失。しかも本人は、召集、終戦後まもなく異国上海で、わずか38歳という若さで戦病死。遺された作品は、数少ないのです。その約130点が、展示されます。どんな展示会なんでしょうね~?
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孔雀が羽根を広げる時…

2007-02-17 21:54:30 | 映画
ひさびさに中国から、心温まる家族の映画がやって来ました。映画のタイトルは、「孔雀 我が家の風景」といいます。監督は、クー・チャンウェイ。この映画が初監督作で、それまでは撮影を担当していた人です。その作品たちの素晴らしいこと!

チェン・カイコー監督の「子供たちの王様」(87)「人生は琴の弦のように」(91)「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)。チャン・イーモウ監督の「紅いコーリャン」(87)「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」(88)「菊豆」(90)。チアン・ウェン監督の「太陽の少年」(94)「鬼が来た!」(00)。

また、ハリウッド映画でも、ロバート・アルトマン監督の「相続人」(97)、アンソニー・ドレイザン監督の「キャスティング・ディレクター」(98)、ジョアン・チェン監督の「オータム・イン・ニューヨーク」(00)があります。←秋のセントラル・パークが、印象的でしたね。

「孔雀」は、05年のベルリン国際映画祭で審査員特別賞・銀熊賞を受賞。監督のカメラマンとしての感性が、認められたのですね。物語は、中国の一般的な田舎町。1977年、文化大革命が終焉を告げ、新しい中国への復興が始まります。

しかし、田舎町は変わりません。小さな町では、みんな顔見知り。主人公の少女ウェイホン(チャン・チンチュー)は、工場の仕事も保育所の仕事もうまく行きません。ある日、空から落下傘部隊の将校が落ちてきました…。一目で恋に落ちるウェイホン。

兄のウェイクオ(ファン・リー)は、幼い頃の病気で知的障害を負っています。ウェイホンと弟のウェイチャン(ルゥ・ユウライ)は、ネズミ用の毒薬をウェイクオに飲ませようとして、母親に見つかってしまいます。なんてことを!こんな兄妹たちの日常や、路地裏で食卓を囲む家族の姿を丁寧に描いていきます。

タイトルの“孔雀”は、ラストシーンに登場します。そういえば、知的障害を持つ次男と銭湯を営む父親(チュウ・シュイ)を描いた、「こころの湯」(99)という映画がありましたね。思い出してしまいました。良い映画でしたねぇ~。
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見たことのある映画?

2007-02-16 21:20:13 | 映画
“デジャヴ”とは、一般的に“既視感”(きしかん)と言われています。そう、『確かどこかで…、過去に体験したような…、ここに来たことがある…、見たことがある…』などの実際には未体験なのにも関わらず、記憶しているように感じてしまう現象ですね。

“デジャヴ”というと、大好きなテリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」(95)を思い出します。この映画は、フランスのクリス・マルケル監督の短編映画、「ラ・ジュテ」(62)を元に製作された作品で、日本でも大ヒット。私のお気に入りです。

主演のコール(ブルース・ウイリス)が何度も繰り返し見る“夢”が、デジャヴとして物語の鍵となっていました。本編の謎がジグソー・パズルのピースのようで、ラストシーンでピタッとはまる心地良さ!『そうだったのか!』という思わせる、監督の演出のうまさにホレボレ♪

さて、まさに「デジャヴ」というタイトルの映画が、やって来ます。監督は、トニー・スコット!製作は、ジェリー・ブラッカイマー。これはすごい組み合わせ。なかなか。出演者もなかなか。デンゼル・ワシントン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル、アダム・ゴールドバーグ、ブルース・グリーンウッド。おっ、久々にマット・クレイヴンも。

女優陣は、「最後の恋のはじめ方」(05)のポーラ・パットン。「バベル」(06)にも出てる、ダコタの妹エル・ファニング。←最近、よく名前を目にします。姉妹で名子役なのね。

特別捜査官のダグ・カーリン(ワシントン)は、543名の犠牲者を出したフェリー爆破事件を担当。事件の手がかりを握っていると見られる、1人の女性クレア・クチヴァー(パットン)の遺体を発見。その瞬間、『私は彼女を知っている…』という“デジャヴ”に襲われます。

政府が極秘裏に開発した“タイム・ウィンドウ”と呼ばれる映像装置。ダグはその装置で、[4日と6時間前]のクレアを見たのです。やがてクレアに惹かれていき、なんとか彼女を助けたいと願うようになるのでした。果たして?

どうやら、心理的な“デジャヴ”というより機械的な“デジャヴ”の感あり、ですね?それって“タイムマシン”?どうなってるの?知りたい。
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夜の博物館に行こう!

2007-02-15 22:09:04 | 映画
ベン・スティラー(1965年11月30日NY生まれ)は、変なヤツです。何がって、顔が…。これはいい意味で。とにかく個性的。一度見たら忘れられないし、出演作品のユニークさも、たまりません。デビュー作がスピルバーグの「太陽の帝国」(87)っていうのも、信じられない…。

「リアリティ・バイツ」(94)で、初監督&出演。「ケーブル・ガイ」(96)でも監督・出演し、ジム・キャリー、マシュー・ブロデリック、ジャック・ブラックという濃~い俳優をうまく演出、ヒットさせました。「メリーに首ったけ」(98)や「僕たちのアナ・バナナ」(00)などのロマンチック・コメディも、イケます。

最近の濃~い映画には、「ミート・ザ・ペアレンツ」(00)「ズーランダー」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(01)「おまけつき新婚生活」(03)「ドッジボール」(04) の他、ジャック・ブラック共演の「隣のリッチマン」(04・未)もあり。ますます個性の強い濃~いヤツになってきました。

そんな個性を活かした映画が、「ナイトミュージアム」です。監督は「ピンクパンサー」(06)のショーン・レヴィ。製作には「ハリー・ポッター」シリーズも手がけている、監督のクリス・コロンバスの名前も。それだけでも『おもしろそう~♪』って、思ってしまいます。

NYのマンハッタン、アッパー・ウエストサイド(セントラル・パークの西側)にある“アメリカ自然史博物館”(1869年設立)は、私のお気に入り。映画は、夜の博物館が舞台。仕事が長続きしないラリー(スティラー)は、博物館の夜警の仕事に着きます。同僚は、ディック・ヴァン・ダイク(わぁ~「チキチキ・バンバン」だ!)、ミッキー・ルーニー(わぁ~「緑園の天使」だ!)、そしてビル・コッブスの3人。怪しい。

夜の博物館は、一般人には見ることができない特別な所。いったい、何が起こっているのやら…?昼間の観客には、想像もできないですね。でも、考えてみたことはありませんか?『もし、展示されているものが動いたら…?』

原作は、講談社の絵本“夜の博物館”。そして動くものを演じるのが、ロビン・ウィリアムズ!いったい何がどうなってるの?早く見たいぞ!!そしてまた、NYに行きたいぞ!博物館大好き!
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歌舞く、ナナさん

2007-02-14 21:50:55 | 演劇
1990年初演のミュージカル”阿国OKUNI”。もう、そんなに経つんですね~。何度も劇場を変えて上演され続けてきた、名作です。ちなみに再演は、92年、93年、95年、03年。今年も再演されます。劇場は、新橋演舞場。久々に見に行くことにしました。

ミュージカル”阿国OKUNI”は、ご存知のように“出雲の阿国”と呼ばれた女性のこと。1603年(慶長8年)京都の四条河原で“歌舞伎踊り”を演じ、歌舞伎のルーツと言われています。芝居の中でも『歌舞く』という言葉が出てきますね。現在の四条河原には、南座があります。

当時の“歌舞伎踊り”とは、かなり派手な衣装や鳴り物と呼ばれる楽器を使った、“風流踊り” “ややこ踊り” “念仏踊り”などを言うそうです。おもしろいのは、踊りの元祖は神様たち天上の国、高天原(たかまがはら)を舞台にした天照大神の物語に登場する、天宇受女命(あめのうずめのみこと)でした。

歌舞伎というと男性だけが演じる演劇と思ってしまいますが、元祖は女性だったんですね!そしてこのミュージカル“阿国OKUNI”で主役を演じるのは、木の実ナナさん。まさにはまり役!他の人は考えられません。綺麗でパワフルで!

時代は徳川時代になったばかりの頃。京の四条河原では、各地からやって来た芸人たちで大賑わい。そこへ巫女の姿をした女性“出雲の阿国”が、やって来ます。の大将・三郎左(上條恒彦)や戦国時代に未練を持つ“かぶき者”と呼ばれた男たちも絡んできます。

彼らの中心人物が、猪熊少将(池畑慎之介)。めぐり合った阿国と少将は一目で恋に落ちます。しかし、時代は2人にとって決して思い通りには行かず、やがて大事件に巻き込まれていくのでした…。

魅力的な共演者は、若松武史(相変わらずお美しい…)、鷲尾真知子、深沢敦、中嶋しゅう、石井愃一、市川勇、花王おさむ、高橋耕次郎(敬称略)ら。音楽担当の上々颭風も。ワクワクしてきました。楽しみ~♪
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