だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

マネのすべてを見たい!

2010-03-30 22:47:17 | 展覧会
東京都千代田区丸の内2-6-2、丸の内に新しい美術館が4月6日オープンします。その名は、“三菱一号館美術館”。戦前、丸の内初のオフィスビルとして建てられた“三菱一号館”を忠実に再現したそうです。うむ、そうなんだ…。

この美術館では、19世紀近代美術を中心に収蔵しています。ロートレックの作品は200点以上あり、これらはロートレック自身が手元に置いていたものだそうです。後に友人の画商モーリス・ジョワイヤンに引き継がれました。

彼のコレクションは、同美術館で2011年9月~11月に「トゥールーズ=ロートレック モーリス・ジョワイヤン・コレクション」(仮称)として開催予定。一応予告。さて、三菱一号館美術館のオープニングを飾るのは、「マネとモダン・パリ」。

エドゥアール・マネは、1832年1月23日パリ出身。(1883年4月30日死去)父親は、司法省の高級官僚でした。17歳で画家になることを目指し、サロンへの出品を繰り返します。代表作となる『草上の昼食』(1862~63)は、落選。

原因は、絵の中心にいる正装の男性と裸の女性。戸外での絵であることから不道徳であるというわけ。それから2年後のサロンへの出品作『オランピア』(1863)も。こちらもベッドの女性は裸。部屋の雰囲気から娼婦と見られます。

そんなマネが描く印象派の女性画家、ベルト・モリゾ(1841年1月14日~1895年3月2日)。ポスターの絵ですね。『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』(1872)です。モリゾはマネに絵を学び、マネの絵のモデルとなることが多かった女性。

余談ですが、彼女はマネの弟ウージェーヌと結婚。今回の展覧会の構成は、第1章/スペイン趣味とレアリズム:1850~60年代 第2章/親密さの中のマネ:家族と友人たち 第3章/マネとパリ生活

モダン・パリ:オスマンのパリ パリ生活の光と影 詳しくはサイトをご覧頂くとして、油彩、素描、版画が約80点余、そして同世代の作家たちの作品も約80点余出品されます。これだけ見事な作品を一気に見れるチャンス。

印象派のエドゥアール・マネ。ぜひ見に行きましょう。美術館そのものも。
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トレードマークは、Pコート

2010-03-29 23:00:48 | 映画
2001年に公開された「処刑人」(99)、見ました?1996年当時25歳のトロイ・ダフィーは、バーテンダーでした。無名のダフィーが書いた脚本が、その過激な設定とハードなバイオレンス描写が話題になり、ミラマックス社が45万ドルで購入。

しかし脚本家の意に沿わないハリウッド流の配役に、ダフィーは契約を見送り、脚本はその後数々の有名プロデューサーの手に渡ることに…。やがてダフィー本人の手で監督することになるのでした。うむ、ありがち…。

主演はショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス、ウィレム・デフォー、ビリー・コノリー、デヴィッド・デラ・ロッコ。サウスボストンに住むコナー(フラナリー)とマーフィー(リーダス)マクマナス兄弟は、精肉工場で働く敬虔な信者。

聖パトリックの祭日。“悪人を処刑せよ”との神の啓示を受けた兄弟は、ロシアン・マフィアを次々に処刑していくのでした。祈りながら…。そんな奇抜で斬新な設定がユニークなバイオレンス・アクションで、大ヒット。

その続編がようやく公開です。「処刑人Ⅱ」(09)、監督・脚本はもちろんトロイ・ダフィー。製作も前作と同じ、クリス・ブリンカー他。主演の2人も続投!二卵生双生児の2人は、相変わらず敬虔な信者。

前作から8年、ボストンの街で起きた神父殺害事件。それは何者かが“処刑人”兄弟に送り付けた、挑戦状だったのです。アイルランドの片田舎で平穏な毎日を送っていたコナーとマーフィーは、ボストンに帰って来ます。

再び、法で裁くことのできない悪人たちを処刑すべく、正義の戦いがはじまるのでした…。新たなる敵の登場。また新たなる仲間の誕生。そして父“イル・ドゥーチェ”(ビリー・コノリー)の過去とは?ヒット作の続編だけあって、共演者も豪華。

「サンシャイン・クリーニング」(08)のクリフトン・コリンズ・Jr、「シャッフル」(05未)のジャド・ネルソン、「ゴーストライダー」(07)のピーター・フォンダ。ビリー・コノリーも。彼は、1942年スコットランドのグラスゴー出身。

ミュージシャン、コメディアン、映画俳優として活躍。「Queen Victoria 至上の恋」(97)で、アルバート公に先立たれたヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)の従僕ブラウン役が印象的。白髪がステキなおじさまです。はい。
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ローラーゲーム、見てました?

2010-03-28 21:22:59 | 映画
TVシリーズ「リ・ジェネシス」(04~08)テレビ東京での放送は終わり、現在はWOWOWで最終章の第4シーズン。DVD-BOXで揃えたい、お気に入り。全部揃えて一気に見るんだもん!制作はカナダ。

トロントにあるバイオテクノロジー研究機関“NorBAC”(ノーバック)。主任科学者デビッド・サンドストロム(ピーター・アウターブリッジ)を中心に、バイオ・医療分野のスペシャリストたちの活躍を描いています。結構、ハマります。

第1シーズンでサンドストロムの娘リリス役で、ゲスト出演したのがエレン・ペイジ。番組で知って、その後「ハード キャンディ」(05)「X-MEN:ファイナルディシジョン」(06)「JUNO/ジュノ」(07)と続きます。

16歳で妊娠しちゃうジュノを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。1987年2月21日カナダ・ノバスコシア州ハリファックス生まれ。未公開作品もありますが、最新作は「ローラーガールズ・ダイアリー」(09)。

この作品、女優、製作者として活躍しているドリュー・バリモアの初監督作品。製作も。舞台はテキサス州ボディーン。女子高校生ブリス・キャベンダー(ペイジ)は、小さな田舎町での生活に退屈してる17歳。

ママのブルック(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は“美人コンテスト”に夢中で、地元の“ミス・ブルーボンネット大会”に娘を優勝させようと躍起。それもそのはず、かつてママは自分自身が出場。自分の夢を娘に…ね。

ある日、親友のパシュ(アリア・シュウカット)と隣町オースティンに出かけ、そこでブリスは“ローラー・ダービー”という、今まで見たこともないスポーツに出会います。ローラーゲームの試合を見て、すっかり魅了されたブリス。

ルールも知らないブリスは、“ハール・スカウツ”の新人発掘トライアルに参加を決意。年令を偽って出場し、なんと入団を認められちゃいます。ドレスとアクセサリーからローラー靴に!そしてキズだらけのブリスの将来はどうなるの?

チームのメンバーはドリュー、クリステン・ウィグ、イヴ、ゾーイ・ベル、その他ジュリエット・ルイス、アンドリュー・ウィルソン、ジミー・ファロン、ダニエル・スターンが共演。ドリュー・ファンの私は、監督としても期待!
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押す?押さない?

2010-03-26 21:54:39 | 映画
人生には、色々な選択の場面が訪れます。人生を左右するような大きなものから、道に迷った時に右に行くか…左に行くか…それも選択ですね。朝、眠いのに起きるべきか、もう少し寝ているか…なんてことも(笑)

『このボタンを押せば、あなたは100万ドル(約1億円)を受け取ることができます。ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死にます。提案を受けるかどうか、期限は24時間。どうしますか?』

そんな提案をされたら、あなたならどうします?1976年12月16日の明け方、午前5時45分。ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)・ルイス夫妻の家にひとつの箱が届きます。

中には赤いボタン付きの装置が…。訝しげに思っていると、その日の夕方午後5時、男が訪ねて来ます。アーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)と名乗るその男は、冒頭の提案をするのです。さらに条件を3つ。

1)私の雇い主については一切情報を提供しない。2)ご主人以外の誰にもこの提案を話してはいけない。3)期限は24時間。明日5時、装置を回収し内容はリセット。チャンスは別の人に提供します…と。

生活が苦しい2人は悩んだ末、結局ボタンを押すことに…。それは想像をはるかに超えた事態の始まりでした。果たしてそれは?あらすじだけでワクワク。監督は、私のお気に入りの1本「ドニー・ダーゴ」(01)のリチャード・ケリー。

監督作品は脚本も書き、トニー・スコット監督の「ドミノ」(05)の原案・脚本も担当。そして「運命のボタン」(09)も。しかも原作は、リチャード・マシスン!彼の作品には、TV「ミステリー・ゾーン」(59~65)の『2万フィートの戦慄』

TVM「事件記者コルチャック/ナイト・ストーカー」(71)、「縮みゆく人間」(57)「夜の訪問者」(70)「地球最後の男 オメガマン」「激突!」(71)「ヘルハウス」(73)「ある日どこかで」(80)「ジョーズ3」(83)「奇蹟の輝き」(88)

「エコーズ」(99)「アイ・アム・レジェンド」(07)など。このスタッフ&キャストを見れば、期待は高まります。アーサー役のマースデンは、1973年9月18日オクラホマ出身。「X-メン」(00)のサイクロップス役に抜擢、注目されます。

「きみに読む物語」(04)「ヘアスプレー」「魔法にかけられて」(07)「幸せになるための27のドレス」(08)などロマンチックな役もOK。今回はどうかな?見ます。
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18歳になったハイモア君

2010-03-24 22:30:00 | 映画
リュック・ベッソンと言えば、「最後の戦い」(83)で監督デビュー。私は2作目の「サブウェイ」(84)から見ています。「グレイストーク 類人猿の王者」(83)でデビューしたクリストファー・ランバート主演で、近未来のパリの地下鉄が舞台でした。

次が「グレート・ブルー」(88)。「ニキータ」(90)「レオン」(94)「フィフス・エレメント」(97)「ジャンヌ・ダルク」(99)と監督作品が並びます。「グラン・ブルー」のロザンナ・アークエット、「ニキ―タ」のアンヌ・パリロー

「レオン」のナタリー・ポートマン、「フィフス・エレメント」と「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチと、彼の美しきミューズたち。さすがパリ生まれ(59年3月18日)。パリローとは同棲中に1児をもうけ、ミラとは97年結婚し99年離婚。

監督の他、製作や脚本も担当するベッソンは「アンジェラ」(05)以降、監督作品がありません。ようやく監督作品が…と思ったら「アーサーとミニモイの不思議な国」(06)でした。これ、ベッソン自身が書いた『アーサーとミニモイたち』が原作。

アーサーとミニモイの不思議な国」は、10歳の少年アーサー(フレディ・ハイモア)が体長2ミリの“ミニモイ族”が住む地下世界で大冒険をするお話。実写とアニメーションを組み合わせた作品。その第2章が映画化されました。

アーサーと魔王マルタザールの逆襲」(09)がそれ。ミニモイの国へ行くことができる“10番目の満月”の日。アーサーはかつてミニモイの国を救った、冒険好きな少年。再び大好きな王女セレニアに再会できるこの日を心待ちにしていました。

王女の弟で親友のベタメッシュにも会える!一方ミニモイの国では、アーサーの帰還を祝う“満月の宴”の準備に大忙し。そんな時、アーサーの元に『助けて!』と書かれた米粒を1匹のクモが運んで来たのです…。

あの魔王マルタザールが、再びセレニアを襲う?アーサーは光の扉が開くのを待ちます。深夜0時まで後7分…。果たして、アーサーはセレニアと再会できるのでしょうか?おばあちゃんはミア・ファーロー、おじいちゃんはロナルド・クロフォード

パパはロバート・スタントン、ママはペニー・バルフォー。『アーサー』3部作の2作目、続きます。ハイモアも大きくなったなぁ~。
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ワーシントンのペルセウス

2010-03-23 22:04:09 | 映画
20世紀の特撮映画の歴史を作った、レイ・ハリーハウゼン。1920年6月29日ロス生まれ。1950~60年代の彼の作品を見て、本当に夢中になりました。もちろんリアルタイムでないものも。主な作品は…

「猿人ジョー・ヤング」(49)「原子怪獣現わる」(53)「水爆と深海の怪物」(55)「世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す」(56)「SF巨大生物の島」(61未)「アルゴ探検隊の大冒険」(63)「恐竜100万年」(66)「恐竜グワンジ」(69)

「シンバッド七回目の航海」(58)「~黄金の航海」(73)「~虎の目大冒険」(77)は、ハリウッドスターも出演して楽しかった~。お気に入りは「アルゴ探検隊の大冒険」、ドン・チャフィ監督、トッド・アームストロング主演

ギリシャ神話の“黄金の羊の毛皮”を探す、イアソンの冒険物語。青銅の巨人タロス、七首の竜ヒドラ、怪鳥ハーピー、骸骨剣士との戦い…と見どころ満載!必見。そして彼の引退作品が、「タイタンの戦い」(81)でした。

デズモンド・デイヴィス監督、ハリー・ハムリン主演。ギリシャ神話の勇者ペルセウスと王女アンドロメダの物語。「スター・ウォーズ」(77)後なので、手作り感の特撮は古めかしいですが、大好きな1本。

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(10)にも出てきた、メデゥーサのエピソードはおもしろかったぁ~。わくわく。再び「タイタンの戦い」(10)としてリメイク。監督は、「トランスポーター、2」(02、05)のルイ・レテリエ。

神と人が共存していた時代、神々は激しい権力争いを繰り返していました。ある日、人間の王が神々に反乱を起こします。それに激怒したゼウス(リーアム・ニーソン)は、人間を滅ぼすべく冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を放ちます。

このままでは世界は破滅?この窮地を救うため立ち上がったのは、神々の王ゼウスの息子ペルセウス(サム・ワーシントン)。果たして?他に、イーオー(ジェマ・アータートン)、プラエトリアニ(マッツ・ミケルセン)

アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)、ポセイドン(ダニー・ヒューストン)、アテナ(イザベラ・マイコ)、カシオペア(ポリー・ウォーカー)、アクリシオス(ジェイソン・フレミング)、メデューサ(ナタリア・ヴォディアノヴァ)、ピート・ポスルスウェイト

3D公開もあり。ああ~、昔は良かった…。
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4200万ドルは、誰の手に?

2010-03-22 21:41:13 | 映画
「クラッシュ」(04)「酔いどれ詩人になるまえに」(05)のマット・ディロン、「クリムゾン・リバー」(00)「ダ・ヴィンチ・コード」(06)のジャン・レノ、「M:i:Ⅲ」(06)「ラスベガスをぶっつぶせ」(08)のローレンス・フィッシュバーン

TV「プリズン・ブレイク」(05~09)フェルナンド・スクレ役のアマウリー・ノラスコ、TV「ヒーローズ」(06~)ピーター・ペトレリ役のマイロ・ヴィンティミリア、彼「ロッキー・ザ・ファイナル」(06)でロッキーの息子ロバート役でした。

「楽園をください」(99)「ミッションブルー」(01)のスキート・ウールリッチ、「ストンプ・ザ・ヤード」(06)「ホワイトアウト」(09)のコロンバス・ショート、「トレマーズ」(89)「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」(90)のフレッド・ウォード

これだけ並ぶと、壮観ですね。しかも曲者のベテランと、注目の若手TVスターがズラッ!ケイト・ベッキンセイル、ルーク・ウィルソン主演「モーテル」(07)の監督ニムロッド・アーントルの最新作で共演します。それが「アーマード 武装地帯」(09)。

イーグル・シールド警備会社のマイク(ディロン)、クイン(レノ)、ベインズ(フィッシュバーン)、パーマー(ノラスコ)、エクハート(ヴィンティミリア)、ドブス(ウールリッチ)のチーム6人は、装甲トラックで現金輸送を担当しています。

そこへ新米警備員のタイ(ショート)が加わります。タイはマイクから、4200万ドルの偽装強盗計画を打ち明けられます。チームで協力し、現金をある場所に隠し強盗に襲われたことにしようというものでした。

お金に困っていたタイは、誰も傷つけないというマイクの言葉を信じ参加することにします。ところが現金を隠す廃工場に着くと、無人のはずのそこにホームレスが!目撃されたホームレスをやむなく射殺。動揺したタイが取った行動とは?

そして運命は一変します。果たして彼らのうち、生き残るのは誰?現金を守るはずの警備員が計画する、強盗計画。しかし濃~い男優陣の映画ですね~。女優はたった一人で、しかも老婦人役なんだそうです。

現金強盗計画後、仲間割れする映画はたくさんあるけど、本作では装甲現金輸送車こと、アーマード・トラックがポイント。人も車も凄そう~。楽しみ。
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懐かしい!マカロニ・ウエスタン

2010-03-20 21:00:54 | 映画
映画大好きの私は、映画評論家の淀川長治さんの映画評をよく見たり参考にしたりしました。TV番組「日曜洋画劇場」(1966年スタート時は「土曜洋画劇場」)は、1回目から見ていました。32年間も続いたそうで、感嘆の意を表します。

淀長さんには色々なエピソードが残っていますが、60~70年代前半に流行ったイタリア製西部劇のことを、“マカロニ・ウエスタン”と名付けたのも淀長さん。アメリカ、イギリス、イタリアでは“スパゲッティ・ウエスタン”と呼んでいたんですね。

スパゲッティでは細くて貧弱、それでマカロニとしたそうな。中身がないという意味もあったようです。うむ。一度でもマカロニ・ウエスタンを見たことがある方は、納得しちゃうかも。さすが淀長さん!

マカロニ・ウエスタンのブームが去って、ン年。でもこんな映画祭が開催されます。もう一度見たい方、はじめて見る方、ぜひチェックしてみましょう。「マカロニ・ウエスタン50周年 ディ・モールト映画祭2010」。

上映作品は…1「続・荒野の用心棒」(66)/2「怒りの荒野」(67)/3「野獣暁に死す」(68)/4「盲目ガンマン」(71)/5「ミスター・ノーボディ」(74)/6「ガンマン大連合」(70)/7「真昼の用心棒」(66)/8「ガンマン無頼」(66)

9「荒野の1ドル銀貨」(65)/10「群盗荒野を裂く」(66)/11「情無用のジャンゴ」(66)/12「殺しが静かにやって来る」(68)/13「続・荒野の1ドル銀貨」(65)/14「皆殺しのガンファイター」(69)/15「情無用のコルト」(66)

16「血斗のジャンゴ」(67)/17「皆殺しのジャンゴ」(68)/18「拳銃のバラード」(67)/19「さすらいの一匹狼」(66)/20「風来坊/花と夕日とライフルと…」(70)/21「暁の用心棒」(66)/22「黄金無頼」(67)

23「アヴェ・マリアのガンマン」(69未)/24「西部のリトル・リタ~踊る大銃撃戦~」(67未)/25「バンディドス」(66)/26「荒野のドラゴン」(73)/27「荒野の処刑」(75未)/28「スペシャリスト」(69)/29「ハチェット無頼(77未)

30「行け、野郎、撃て!」(72未)…全30作!ジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロ、ジャン・マリア・ヴォロンテ、リー・ヴァン・クリーフ、テレンス・ヒル、トーマス・ミリアン、マイケル・J・ポラード…懐かしい名前が並びます。楽しめそう~。
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もうひとつの“9”

2010-03-19 21:24:12 | 映画
ティム・バートンと言えば、もうすぐ公開の「アリス・イン・ワンダーランド」(10)がありますが、その作風はダークでファンタジックでちょっとフリークな世界。一度ハマるともうその世界から抜け出すことができません。

「バットマン」(89)「シザーハンズ」(90)「エド・ウッド」(94)「スリーピー・ホロウ」(99)「ビッグ・フィッシュ」(03)「チャーリーとチョコレート工場」(05)「スウィーニー・トッド」(07)など、思い浮かぶだけでもバートン・ワールドがキラキラ!

そしてティム・バートンが大好きなのが、“人形”。「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(93)のジャック・スケリントン、「ジャイアント・ピーチ」(96)のジェームズ、「ティム・バートンのコープスブライド」(05)のビクターとビクトリア

9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」(09)のバートンは製作にまわり、シェーン・アッカーが監督を担当。1971年イリノイ州ホートン出身の彼は、これが長編初監督。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(03)にアニメーターとして参加。

UCLAの卒業制作映画として、04年に完成させた11分の短編「9」。こちらは05年度アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネート。それを長編にしたのが、本作。バートンはこの作品にホレ込み、製作をかって出ました。

まさにダークでファンタジックでちょっとフリークな世界、しかも人形劇だし…。古びた研究室で目を覚ました“9”(声:イライジャ・ウッド)。麻布を縫い合わせた体、お腹にはでっかいジッパー。背中には数字の9。

外を見ると果てしなく広がる荒廃した世界。そこは、人類滅亡後の世界だったのです。そこに現れたのが“2”(声:マーティン・ランドー)。仲間がいたことを喜ぶ“9”でしたが突然巨大な機械に襲われ、“2”は連れ去られてしまいます。

最強の破壊兵器“ザ・マシーン”と麻布の人形たちの闘い。グループのリーダー“1”(声:クリストファー・プラマー)、“3”と“4”は双子、エンジニアの“5”(声:ジョン・C・ライリー)、芸術家の“6”(声:クリスピン・グローヴァー)

女戦士“7”(声:ジェニファー・コネリー)、用心棒の“8”(声:フレッド・ターターショー)。なぜ人類は滅びてしまったのか?9人の人形の役割とは?ダークな世界を堪能しましょ。
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多重人格者の謎

2010-03-17 20:05:56 | 映画
幼い頃に両親に捨てられ孤児院で育ち、16歳の時プールバーでたむろしているところをタレント・エージェントにスカウトされたという、ジョナサン・リス・マイヤーズ。知らなかった。1977年7月27日アイルランドのダブリン生まれ。

ニール・ジョーダン監督の「マイケル・コリンズ」(96)で、主人公を暗殺する少年役で注目され、トッド・ヘインズ監督「ベルベット・ゴールドマイン」(98)では、70年代に流行ったグラムロックの人気スターを演じました。

この役が強烈で、私の中のマイヤーズはこの“ブライアン・スレイド”そのもの。端正な顔立ち、贅肉のまったくないスリムなボディ、甘い歌声…ステキでした。アン・リー監督の「楽園をください」(99)も。

以降、未公開作やTVMが続きオリヴァー・ストーン監督「アレキサンダー」(04)でも、美しさは変わりませんでした。ウディ・アレン監督の「マッチポイント」(05)、J・J・エイブラムス監督の「M:i:Ⅲ」(06)にも出演。

久々にミュージシャンを演じた、カーステン・シェリダン監督「奇跡のシンフォニー」(07)も、とってもステキでした。最新作はマンス・マーリンド&ビョルン・ステイン監督の「シェルター」(09)。解離性同一性障害疾患、いわゆる多重人格がテーマ。

カーラ(ジュリアン・ムーア)は、多重人格を認めない精神分析医。病気を理由に罪を逃れようという犯罪者のウソを見破って来ました。ある日、同じ精神分析医の父(ジェフリー・デマン)から、デヴィッド(マイヤーズ)という患者を紹介されます。

診察をはじめると、すぐに別人格が現れます。単に周囲を混乱させるための愉快犯と思っていたカーラは、彼の周辺を調べる内にデヴィッドが25年前に亡くなっていることを突き止めます。その間も次々と現れる、別人格…。

デヴィッド、アダム、ウィル…3人の過去を調べる内に判明した“シェルター”とは?科学では証明できないスーパーナチュラル(超常現象)とは?なんだかワクワク。予告編を見ると結構怖いシーンが続々と…。

シェルターとは防空壕や避難所を意味しますが、本作では人間の魂を“隔離する”超常現象なんですって。なにそれ~?知りたい!ちなみにジェフリー・デマンは、「ロシア52人虐殺犯/チカチーロ」(94)に主演。お気に入り。

ポスターもマイヤーズ版をご紹介。うふふ。
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