だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

番組プロデューサーの苦悩

2010-12-31 20:07:21 | 映画
ニュースなど報道番組で司会を務める人のことを、日本ではニュースキャスターと呼びます。同じ意味を持つ言葉でアメリカなどでは、アンカーと言います。リレー競技の最終走者の意味ですが、キャスターも最後を務めますね。

アナウンサー出身の他、タレントやジャーナリストなどの場合もあり。いずれにしても番組の顔なわけで、その責任は大きいのです。「フライド・グリーン・トマト」(91)のジョン・アヴネット監督「アンカーウーマン」(96)を思い出しました。

マイアミのローカル局に入社したタリー(ミシェル・ファイファー)は、お天気キャスターとしてスタート。ふとしたことで、上司でアンカーマンのウォーレン(ロバート・レッドフォード)から、アドバイスを受けることになります。

アンカーウーマンに憧れるタリーの奮闘と、ウォーレンとの恋を描いた作品。ストッカード・チャニング、ジョー・マンテーニャ、ケイト・ネリガン、ジェームズ・レブホーンの共演。当時はアンカーマンという職業が目新しかった時代。

「ノッティングヒルの恋人」(99)「Jの悲劇」(04)「ヴィーナス」(06)などのロジャー・ミッシェル監督、「プラダを着た悪魔」(06)「幸せになるための27のドレス」(08)の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナが組んだ作品が…

恋とニュースのつくり方」(10)です。製作には、「クローバーフィールド/HAKAISHA」(08)のJ・J・エイブラムスの名前も。ローカル局のニュース番組をクビになったプロデューサーのベッキー・フラー(レイチェル・マクアダムス)。

彼女は憧れのNYで、朝の情報番組のプロデューサーに抜擢されます。しかしそこは局から見放された、低視聴率番組“デイブレイク”だったのです!そこで、メインキャスターのポールをクビにし、番組を立て直すことに。

そこで伝説のキャスター、マイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)を採用。その功績を認められ、マイクの番組を担当していたアダム(パトリック・ウィルソン)からデートに誘われます。なにもかも順調かと思われたその時、トラブル発生!

プライドの高いマイクのわがまま、パートナーの女性キャスターで元ミスコン女王のコリーン(ダイアン・キートン)との事あるごとの衝突。果たして、この結末は?久々にジェフ・ゴールドブラムが、上司のジェリー役で出演。

ヘンクツ親父ハリソンと、口うるさ型のキートン。ベテランの脇役が楽しそ~。ねっ?
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神よ、いずこ?

2010-12-29 21:39:26 | 映画
デンマーク・コペンハーゲン出身の映画監督、ラース・フォン・トリアー。1956年4月30日生まれなので今年54歳。ほぼすべての作品の脚本を書き、監督しています。ざっとその作品を見ると、デビュー作は「エレメント・オブ・クライム」(84)。

「エピデミック~伝染病」(87未)「ヨーロッパ」(91)「奇跡の海」(96)「イディオッツ」(98)「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)「ドッグヴィル」(03)「マンダレイ」(05)。他に長編「キングダム」(94)「キングダムⅡ」(97)も。

「奇跡の海」で監督を知った時、その内容に軽いめまいを覚えました。全8章、2時間38分の上映。主演のエミリー・ワトソンとステラン・スカルスガルドの演技にも、衝撃を受けました。とにかくリアルなんだけど、実は寓話的な神への愛の物語。

アイスランドの歌手ビョークを主人公に、ミュージカル仕立てにした「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、カンヌ国際映画祭のパルムドールと女優賞を受賞。「ドッグヴィル」と「マンダレイ」は、床に白線を引いただけの舞台のようなセットにまず驚かされます。

トリアー監督の最新作は、当初2005年に撮影が開始されるはずだった「アンチクライスト」(09)。しかし、脚本の書き直し、07年の監督のうつ病…と延期され、さらに内容の過激さに日本での公開も危ぶまれていた作品です。

“アンチクライスト”とは、反キリスト者のこと。激しく愛し合う夫婦(ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール)。その最中、幼い息子がベビーベッドから出て窓によじ登り、転落死してしまいます。罪の意識から、葬儀で気を失ってしまう妻。

夫はセラピストで、次第に深い悲しみと自責の念から神経を病んでいく妻を助けようと、森の中の山小屋に連れて行くことにします。“エデン”と呼ばれるその山小屋で治療しようとするのですが…。自然の現象は彼らに恐怖を与え、事態は悪化するばかり。

原題のアダムとイブになぞらえた夫と妻が迎える、驚愕の結末とは?監督らしく、プロローグ、悲嘆、苦痛、絶望、33の乞食、エピローグの6章から構成される本作。ゲンズブールは、カンヌ国際映画祭に女優賞受賞。

デフォーもデンマーク映画批評家協会賞の主演男優賞受賞。映画の舞台はシアトルを想定していますが、ロケはドイツ。ひさびさのトリアー監督作品。過激でもいい、やっぱ見ましょ。
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コスナー、デビュー30周年記念ホラー!

2010-12-28 21:35:16 | 映画
最近、すっかりスクリーンで見なくなってしまったメル・ギブソン。まっ、いろいろ事情があるわけで、早く問題を解決して主演・監督として帰って来て欲しい!思えばメルの名前を聞いた最後は、キリストの最後と復活を監督した「パッション」(04)。

全編ラテン語とアラム語だけで製作し、大ヒット。そしてマヤ文明の衰退を全編マヤ語で監督した「アポカリプト」(06)。メルってすごい!って思った2作品でした。メルは「ブレイブハート」(95)で、アカデミー賞監督賞を受賞。

メルファンの私は、年を取ったメルが見た~い!のです。そしてもう1人。人気俳優で主演作品も多く、初監督の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(90)でアカデミー賞監督賞を受賞した、ケヴィン・コスナー。最近のコスナーは主演作品がいまいち…。

監督・製作・主演した「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」(03)は、素晴らしかったぁ~!その後、 アンドリュー・デイヴィス監督、アシュトン・カッチャー共演「守護神」(06)は良かったものの、「ママが泣いた日」(05)「迷い婚」(06)はねぇ。

ようやく公開された「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」(07)あたりから、ちょっと…。デミ・ムーア、ウィリアム・ハート、マージ・ヘルゲンバーガーと豪華な共演者なんですけど。そうは言ってもファンは見るんですけど。

そのコスナーは、「REC/レック」(07)の脚本家ルイス・ベルデホが初監督した「ネスト」(09)に主演しています。コスナー、初のホラー映画主演なんです。ちなみにこの公式サイトは、あのフェイスブックです。「ソーシャル・ネットワーク」の。

フェイスブック、なんでも映画業界初の試みとか。“ネスト”とは、巣窟”のこと。そこにうごめく物は?妻と離婚した小説家のジョン(コスナー)は、娘ルイーサ(イバナ・バケロ)と7歳の息子サム(ガトリン・グリフィス)と新しい生活を始めることに。

3人が引っ越して来たのは、サウスカロライナの人里離れた大きな一軒家。3人はその家で想像を絶する恐怖を体験することになるのです!果たして、それは?“マウンド・ウォーカー”って?ジョンは、家族を守ることができるのでしょうか?

イバナ・バケロは、「パンズ・ラビリンス」(06)でオフェリアを演じた女の子。やっぱり、見たくなりました。見ようっと。
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ホーネットが帰って来る!

2010-12-27 20:50:21 | 映画
“ホーネット”とは、スズメバチ、クマンバチのこと。そしてすぐに思い浮かべるのが、TV「グリーン・ホーネット」。ジョージ・W・トレンドルの原作で始めはラジオ番組(1936~52)で放送され、後にTVシリーズ(66~67)になりました。

TVの方は、この作品で有名なヴァン・ウィリアムズ主演。そして運転手で助手のカトー役をスターになる前のブルース・リーが演じていました。1940年11月27日サンフランシスコ生まれのブルース・リーのデビュー作です。

この頃は外国TVドラマ全盛期で、見てましたね~。ヤマテコ!そんな1本の「グリーン・ホーネット」がなんと!リメイクされました。しかも3D。さらに監督が、フランス・ベルサイユ出身のミシェル・ゴンドリーなのでびっくり!

代表作「エターナル・サンシャイン」(04)「恋愛睡眠のすすめ」(05)「僕らのミライへ逆回転」(08)のゴンドリー監督は、ミュージック・ビデオやCMなどで有名になり、その後「ヒューマンネイチュア」(01)で監督デビュー。

ゴンドリー監督の描く世界は、彼の頭の中を映像にしたかのような独自の世界観を持っています。一度ハマると抜けられない、そんな監督なんです。だから欠かさず見てしまうのです。今回は、ヒーロー物。しかもかなり際物?

幼い頃母を亡くし、厳格な父親に育てられたブリット・リード(セス・ローゲン)。そのせいか、彼は反抗し放蕩息子に。しかしデイリーセンチネル新聞社の創業者である父が、ある日蜂に刺され亡くなってしまいます。

彼の運転手カトー(ジェイ・チョウ)は、実は秘密裏に父と共に数々のハイテクマシンを発明。カトーは天才発明家だったのです!父の跡を継いで社長の座に就くと、ブリットはカトーとロスの街を一掃しようと決意します。

ハイテク装置満載の愛車“ブラック・ビューティー”に乗り、グリーンのスーツとマスクで身を包み、“グリーン・ホーネット“と名乗る2人。自分たちを悪に仕立て、近づく本物の悪をやっつけるというわけ。そんな時、父の死に関わる情報を得ます。

それは、暗黒街の支配者ベンジャミン・チュドノフスキー(クリストフ・ヴァルツ)。果たして、グリーン・ホーネットの作戦とは?ヴァルツは、「イングロリアス・バスターズ」(08)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したばかり。

他にブリットの秘書レノア・ケースに、キャメロン・ディアス!エドワード・ジェームズ・オルモス、トム・ウィルキンソン、デヴィッド・ハーバーも。やっぱり見ようっと。
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ゲッコーが帰って来る!

2010-12-25 22:48:48 | 映画
今年8月、喉頭ガンを発表したマイケル・ダグラス。1944年8月25日生まれ、名優カーク・ダグラスを父に持つマイケルは、「カッコーの巣の上で」(75)「ランニング」「チャイナ・シンドローム」(79)「スターマン/愛・宇宙はるかに」(84)

「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」(84)などの製作も担当。オリヴァー・ストーン監督「ウォール街」(87)で、アカデミー賞主演男優賞を受賞。思えば、父カークも「炎の人ゴッホ」(56)などで主演男優賞にノミネートされていましたっけ。

父を超え、オスカー俳優の仲間入りを果たしたわけです。一攫千金を夢見る若き証券マン、バド(チャーリー・シーン)が、大富豪で業界の黒幕ゴードン・ゲッコー(ダグラス)に取り入ろうとする物語。インサイダー取引を描き、当時の世相をうまく題材にしていました。

その「ウォール街」の続編が公開、「ウォール・ストリート」(10)です。このタイトル、実はオリジナルの原題。続編には“MONEY NEVER SLEEPS”の副題が。前作で不正行為のため、富も家族も失い刑務所入りしたゲッコー。

2008年、若き金融マン、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は電子取引による私設取引担当。ある日、ジェイクの勤めるケラー・ザベル社が破綻してしまいます。師と仰ぐ経営者は自殺。ジェイブ自身も資産を失います。

その原因が金融業界の黒幕プレストン(ジョシュ・ブローリン)の陰謀によるものと知ったジェイコブは、8年の服役を終え出所したゲッコーに近づきます。ヒゲも髪もボサボサで出所を出迎える者もいないゲッコー。実は彼の娘ウィニーはジェイクの恋人。

ゲッコーにウィニー(キャリー・マリガン)との仲を取り持つと提案し、それを条件にゲッコーの助言を引き出すジェイコブ。画して、ゲッコー、ジェイコブ、ウィニーの3人の駆け引きがはじまります。果たして、結果は?

監督はもちろん、オリバー・ストーン。他にイーライ・ウォラック、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラというベテランが共演。 もともと、見た目より高めのトーンで話すダグラス、ガンのせいで声を失うなんてことがありませんように。

2000年9月、キャサリン・ゼタ・ジョーンズと結婚。妻の支えで闘病中のダグラスですが、引退もあり得ます。なら、これが最後の主演作?必見。
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アン・リーのウッドストック

2010-12-24 21:49:46 | 映画
渋谷の宮下公園前にある、ヒューマントラストシネマ渋谷。つい最近も「エクスペリメント」(10)を見たばかり。この作品で看守役に配属されたチェイスを演じたのが、カム・ジガンデー(キャム・ギガンデットとも表記)。

明るいブラウンヘアのカムは、「トワイライト~初恋~」(08)のジェームズ役、そして「バーレスク」(10)のジャック役でも活躍。たれ目のカム、ちょっと要注意。だいぶ横道にそれましたが、ヒューマントラストシネマ渋谷に戻ると…

ここで1月公開されるのが、「DDP 監督主義プロジェクト」です。“アカデミー受賞監督たちが本当に撮りたかった映画はこれだ!”と題して、3本の映画が連続公開。その1本目が、「ウッドストックがやってくる!」(09)です。

「グリーン・デスティニー」(00)やアカデミー賞監督賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」(05)のアン・リー。その“ウッドストック”とは、1969年8月15日から3日間に渡って行われたロックの野外コンサート。

その模様は、ドキュメンタリー映画「ウッドストック」(70)として公開。監督はマイケル・ウォドレーと、第2班のマーティン・スコセッシ。監督2作目です。ロックファンや映画ファンなら、一度は聞いたことのある“ウッドストック”。

この世紀のロックコンサートがどうやって開催されたのかを描く本作は、フェスティバルを誘致、成功させたエリオット・タイバーの原作を映画。ニューヨーク州ホワイトレイクの実家で暮らすエリオット・タイチバーグ(ディミトリ・マーティン)。

父ジェイク(ヘンリー・グッドマン)と母ソニア(イメルダ・スタウントン)が経営する“エル・モナコ”という古びたモーテルで、手伝いをするエリオットは34歳。地元商工会の会長を務める彼の夢は大好きな音楽で町興しをすること。

ちょうどその時、ウォールキルで開催されるはずのフォスティバルがキャンセルされ、ホワイトレイクに誘致することを決意。電話連絡でやって来た主催者マイケル・ラング(ジョナサン・グロフ)は、モーテル近くの広大な草原を会場にすることにします。

画して、フェスティバルは決定します。30組以上のロックグループが出演する大イベント。18万6千枚の前売りが完売、しかし実際には40万以上の入場者!8月17日は大雨のため数時間中止になり、2名の死者、2件の出産があったとか。

そんなことはともかく、とにかく見たい!ダン・フォグラー、ジェフリー・ディーン・モーガン、ポール・ダノ、リーヴ・シュレイバー共演。楽しみ。
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シュールな展覧会

2010-12-21 22:12:44 | 展覧会
サルバドール・ダリは、日本でも人気の画家。1904年5月11日スペインのカタルーニャ地方フィゲラス出身。裕福な両親の元に生まれ、少年時代から絵画に興味を持ち、1922年マドリードのサンフェルナンド美術学校に入学します。

ここで、後の詩人フェデリコ・ガルシーア・ロルカや映画監督のルイス・ブニュエルと知り合います。ダリは1934年、ガラ・エリュアールと結婚。ガラはダリにとって妻と言うだけでなく、モデル、ミューズ、そしてマネージャーでした。

そのガラが、1982年死去。ダリは落胆し、1989年1月23日フィゲラスのダリ劇場美術館に隣接するガラテアの塔で、心不全により亡くなります。ダリの活動は、映画にも及びます。ルイス・ブニュエル監督「アンダルシアの犬」(28)。

17分のこの作品で、脚本と出演を担当。「黄金時代」(30)も。「ダリのモンゴル紀行」(75)では監督・脚本・主演と活躍。アルフレッド・ヒッチコック監督「白い恐怖」(57)では、グレゴリー・ペックの幻想シーンのビジュアルを担当。

ダリを描いた作品には、「ダリ天才日記」(90)があります。ダリを演じたのは、アンソニー・クインの息子ロレンツォ・クインでした。ダリと言えば、シュルレアリスム。超現実主義ですね。現実を超越した過剰なまでの現実…。

そのシュルレアリスムをテーマにした展覧会が開催されます。六本木の国立新美術館での「シュルレアリスム展 -パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」です。紹介される偉大なる画家たちは、まず、サルバドール・ダリ。

ベルギーのルネ・マグリット(1898~1967)、ドイツのマックス・エルンスト(1891~1976)、イタリアのジョルジョ・デ・キリコ(1888~1978)、スペインのジョアン・ミロ(1893~1983)、フランスのイヴ・タンギー(1900~1955)

アメリカのジャクソン・ポロック(1912~1956)、フランスのフランシス・ピカビア(1879~1953)…。なんとなく難しそうなイメージのシュルレアリスムの絵画ですが、ダリやマグリットなど面白い作品もあるのでぜひ挑戦を。

国立新美術館のサイトでは、お好きな作品の投票もしています。あなたはどれ?
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チャールズタウン、わが街

2010-12-20 21:15:48 | 映画
チャック・ホーガン原作『強盗こそ、われらが宿命』を映画化した「ザ・タウン」(10)の監督は、ベン・アフレック。1972年8月15日カリフォルニア州バークレー出身のアフレックは、この作品で脚本、主演も務めています。

両親の離婚後、弟のケイシー(俳優)と小学校の教師の母とボストンで暮らします。8歳で知り合った幼なじみのマット・デイモンと共に脚本を書いた「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)で、アカデミー賞脚本賞を受賞。

「トータル・フィアーズ」や「チェンジング・レーン」(02)で注目されますが、03年10月結婚予定のジェニファー・ロペスと共演した「ジーリ」(03未)が、ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)を総ナメ。散々な結果となってしまいました。

そのせいか(?)ロペスとは04年破局。この頃のアフレックは悲惨でした。そして「デアデビル」(03)で共演したジェニファー・ガーナーと05年6月に結婚。「ハリウッドランド」(06)でヴェネチア国際映画祭男優賞受賞し、復活。

デニス・レヘイン原作の『愛しき者はすべて去りゆく』を初監督。弟のケイシーが主演した「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(07未)で、脚本も担当。ベン・アフレック、この頃30代半ば。見直しました。「消されたヘッドライン」(09)も良かったし。

年間銀行強盗が300件以上という、強盗多発地区ボストンのチャールズタウン。この街で生まれ育ったダグ(アフレック)は、父親の後を継いで銀行強盗の日々。幼なじみのジェム(ジェレミー・レナー)は、荒っぽいけど兄弟同然の男。

そのジェムがある襲撃の時、逃走のために支店長のクレア(レベッカ・ホール)を捕虜にしてしまいます。ところがクレアが同じチャールズタウンの住民とわかり、正体を知られたのではと、探りを入れるためダグは彼女に近づくことに…。

FBI捜査官のフローリー(ジョン・ハム)の追及が迫る中、クレアに恋してしまうダグ。果たして、この顛末は?2人の恋の行方は?他にブレイク・ライヴリー、ピート・ポスルスウェイト、クリス・クーパー、タイタス・ウェリヴァー共演。

ジェレミー・レナーは「ハート・ロッカー」(08)で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたばかり。ピート・ポスルスウェイトもノミネート経験あり、クリス・クーパーは「アダプテーション」(02)で助演男優賞受賞。見ます。
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マイセンでお茶を。

2010-12-18 21:50:46 | 展覧会
ブルース・チャトウィン原作、ジョルジュ・シュルイツァー監督作「マイセン幻影」(92)は、どうしたことか未見。旅行にでも出かけていたのかもしれません。渋谷のル・シネマで、93年の8月末から9月末までの上映でした。

旧体制下のチェコスロヴァキアで、マイセンの銘品を集め続ける男爵カスパー・ウッツ(アーミン・ミューラー=スタール)。1980年オークション会場で彼は、ニューヨークの古美術商マリウス・フィッシャー(ピーター・リーガート)と知り合います。

マイセンの人形を競り合った2人。ウッツはユダヤ人で、メイドのマルタ(ブレンダ・フリッカー)と小さなアパートに住んでいました。9年後ウッツは心臓発作で倒れます。オーリック博士(ポール・スコフィールド)から知らせを受ける、フィッシャー。

果たして、ウッツのマイセン・コレクションの行方は?今度、ぜひ見なくっちゃ。そのマイセンですが、ドイツのドレスデン地方に位置します。日本のマイセン 公式HPを見ると、夢のようなその作品を堪能できます。

もしマイセンをご存じないのなら、サントリー美術館で開催の「マイセン磁器の300年展 壮大なる創造と進化」をお勧めします。サブタイトルは、“日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館収蔵”。

展覧会は、第1章:西洋磁器の創成期/第2章:王の夢、貴族の雅/第3章:市民階級の台頭と万国博覧会/第4章:モダニズムの時代 アール・ヌーヴォー、アール・デコ/第5章:創造の未来へ の5つに分かれます。

17世紀、オランダ東インド会社を通じて大量にヨーロッパに伝わった中国の白磁。ザクセン公国のアウグスト強王(1670~1733)は、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガー(1682~1719)を幽閉し、白磁の製作を命じます。

1710年、王立ザクセン磁器工場が設立。なお、べドガーは幽閉を解かれることなく37歳で死亡。そんな歴史を秘めたマイセンの300年。“柿右衛門写し”や“シノワズリ(中国趣味)”など見どころいっぱい。

マイセンのブルーオニオンのカップ&ソーサーなど、かなり高価。ファンにはたまらない展覧会です。
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結婚、する?しない?

2010-12-17 22:22:10 | 映画
監督、製作総指揮、脚本家として活躍するロン・ハワードですが、映画人としてのスタートは子役。父ランス・ハワードも母ジーン・スピーグル・ハワードも俳優。1954年3月1日、オクラホマ州ダンカン出身。

ハワードは、アナトール・リトヴァク監督、 デボラ・カー、ユル・ブリンナー主演 「旅」(58)でデビュー。ジョージ・ルーカス監督、リチャード・ドレイファス主演「アメリカン・グラフィティ」(73)で、日本でも人気に。

初監督は「バニシングIN TURBO」(76)。「スプラッシュ」(84)「ウィロー」(88)「バックマン家の人々」(89)「バックドラフト」(91)「アポロ13」(95)「ビューティフル・マインド」(01)「シンデレラマン」(05)「ダ・ヴィンチ・コード」(06)

「フロスト×ニクソン」(08)「天使と悪魔」(09)…とヒット作を連発。TVM「フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」(98)や、TV「24」(01~)の製作総指揮も。小柄なイメージのハワードは、今や巨匠。

「アポロ13」「ビューティフル・マインド」「フロスト×ニクソン」でゴールデン・グローブ賞ノミネート。アカデミー賞も同様で「ビューティフル・マインド」で見事監督賞受賞。公開作品は、いつも話題になります。最新作は「僕が結婚を決めたワケ」(10)。

シカゴで車のエンジン・デザインの会社を経営するロニー・ヴァレンタイン(ヴィンス・ヴォーン)は、独身の40歳。相棒のニック(ケヴィン・ジェームズ)は大学時代の親友で、ロニーの友人ジェニーヴァ(ウィノナ・ライダー>と結婚。

そしてロニーは、ジェニーヴァに紹介されたオーナー・シェフのベス(ジェニファー・コネリー)とお付き合い。お互い束縛しない関係のロニーとベスでしたが…ある日、ジェニーヴァの一言で“結婚”への決意が芽生えて来ます。

翌月のベスの誕生日にプロポーズを決意。ロマンチック!ところがプロポーズの場所に決めた植物園で、ジェニーヴァと若い男を目撃。理想のカップルだったジェニーヴァなのに。ショックを受けたロニーは、結婚生活に不信感を抱いてしまいます。

果たして、ロニーは数々の困難を乗り越えて、結婚することができるのでしょうか?製作総指揮に名を連ねるヴォーン。不倫相手ジップ役にチャニング・テイタム。大好きなクイーン・ラティファも出演。年の初めにぜひ、見ましょう。
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