ダリダを知っていますか？

♪ パローレ、パローレ、パロレ ♪ …知ってます？１９５０年代から９０年代にかけて、フランスはもちろん、日本でも大人気のスター…

アラン・ドロン。２０１７年には引退を表明した彼が、歌手のダリダとデュエットし大ヒットした『あまい囁き』（７３）です。

１９７２年のイタリアの曲のカバーです。ダリダはこの曲以外にも『ラストダンスは私に』、『ビキニスタイルのお嬢さん』、

『日曜はダメよ』、『白いバラ』、『ベサメ・ムーチョ』などヒット曲が多数。…とは言え、ダリダを知らない人もいるはず。

リサ・アズエロス監督「ダリダ あまい囁き」（１７）は、波乱万丈なダリダの人生を描いた作品です。１９３３年１月１７日…

イタリア移民の子としてエジプトのカイロで生まれた、本名ヨランダ・クリスティーナ・ジリョッティ。眼鏡姿をいじめられていた彼女は…

１９５４年のミス・エジプトに選ばれるほどに変身。フランスに帰化し、１９５６年からダリダ（スヴェヴァ・アルヴィティ）として…

歌手活動を開始。国民的スターとして絶大な人気を得たダリダは、ビジネスパートナーのルシアン・モリス（ジャン＝ポール・ルーヴ）と結婚。

しかし、画家のジャン・ソビエスキー（ニールス・シュナイダー）、イタリア人歌手ルイジ・テンコ（アレッサンドロ・ボルギ）など…

次々と恋人を作り、変えていくダリダ。彼女に待ち受ける運命とは？１９８７年５月３日、睡眠薬を飲み亡くなります。５４歳でした。ぜひ。

２人の名著『共産党宣言』とは？

神田神保町にある岩波ホールは、創立５０周年を迎えました。１９６８年２月９日、元岩波書店社長の岩波雄二郎氏によって…

多目的ホールとして開館。１９７６年２月１２日、エキプ・ド・シネマ（映画の仲間の意）がスタートし、以後は映画館として利用。

岩波ホールで上映される作品は、芸術性が高く優れた作品という印象を受けます。ルキノ・ヴィスコンティ監督「家族の肖像」（７８）や…

「ルートヴィヒ」（８０）、リンゼイ・アンダーソン監督「八月の鯨」（８８）、メイベル・チャン監督「宋家の三姉妹」（９７）

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督「ハンナ・アーレント」など、ヒット作が並びます。５０周年を飾るのは、ラウル・ペック監督…

「マルクス・エンゲルス」（１７）。ドイツのカール・マルクス（１８１８年～１８８３年）は、哲学者、思想家、経済学者、革命家。

フリードリヒ・エンゲルス（１８２０年～１８９５年）は、思想家、革命家、国際的な労働運動の指導者。１８４０年代、２６歳のマルクス（アウグスト・ディール）は…

過激な言動によりドイツを追われ、妻と共にフランスへ。一方、マンチェスターの紡績工場のオーナーの息子エンゲルス（シュテファン・コナルスケ）は…

イギリスの労働階級ついて研究。そんな２人がパリで出会い、深い友情を育んでいくのでした。名前は知っているけど、どんな人たち？

そもそもマルクスの『資本論』とは？マルクスとエンゲルスの『共産党宣言』とは？なんだか難しそうだけど、映画を見れば大丈夫…ですよね？

パティ、ラップの女王

「＄」は「ス」と読みます。それが本作で長編映画デビューとなるジェレミー・ジャスパー脚本、監督「パティ・ケイク＄」（１７）です。

サンダンス映画祭など多くの映画祭で上映、受賞を果たした音楽映画。まるで掃き溜めのような町、ニュージャージーで暮らす…

２３歳のパティ・ケイク＄（ダニエル・マクドナルド）。酒浸りの元ロック歌手の母バーブ（ブリジット・エヴァレット）と…

車椅子の祖母ナナ（キャシー・モリアーティ）の３人家族。パティの夢は、ラップの神様Ｏ－Ｚのように音楽界で名声を手に入れ…

町を出ること。金も職もなく、見た目から“ダンボ”とバカにされているパティ。ある日、駐車場で行われていたフリースタイルの…

ラップバトルに参加し、見事勝利を収めます。諦めかけていた夢に、再挑戦する勇気を得たパティ。そんな彼女の元に、オーディションに…

出場するチャンスが舞い込みます。果たして？本編で歌われるラップ、音楽はすべてジェレミー・ジャスパー監督のオリジナルだそう。

本作で知っているのは、祖母役のキャシー・モリアーティくらい。１９６０年１１月２９日ブロンクス出身で、ブロンドの美しい女優。

マーティン・スコセッシ監督「レイジング・ブル」（８０）で、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。最近はＴＶで活躍も。

しかし、パティも母も祖母もかなり太目。キャシー・モリアーティの変身ぶりに正直驚いています。役とはいえ…。ぜひ見ましょ。

より大きくなって、再登場！

第９０回アカデミー賞作品賞と監督賞、作曲賞、美術賞に輝いた「シェイプ・オブ・ウォーター」（１７）。サリー・ホーキンスにもあげたかった。

それはともかく、１９６４年１０月９日メキシコ、グアダラハラ出身のギレルモ・デル・トロ。監督賞、おめでとう！

そのデル・トロ監督が、脚本、製作、監督したＳＦアクション映画「パシフィック・リム」（１３）。見ました？チャーリー・ハナム主演…

イドリス・エルバ共演。グアム沖に突然現れた巨大な生命体“ＫＡＩＪＵ”は、大都市を次々と破壊し、人類は滅亡の危機に。対する人類は…

２人のパイロットが操縦する、巨大兵器“イェーガー”を開発。“ＫＡＩＪＵ” 対 “イェーガー” の対決は、結果は？…というのが１作目。

デル・トロは製作、監督はスティーヴン・Ｓ・デナイトにバトンタッチ。「パシフィック・リム：アップライジング」（１８）です。

あれから１０年後、平穏を取り戻した地球。ところが進化を遂げた“ＫＡＩＪＵ”が現れ、再び世界を絶望の淵へと突き落します。

新たなパイロットたちは、新世代の“イェーガー”に乗り込み、“ＫＡＩＪＵ”に戦いを挑むのでした。果たして？

主演はジョン・ボイエガ、スコット・イーストウット。前作の菊地凛子、チャーリー・デイ、バーン・ゴーマンも出ています。

それにしても、アントニオ・ネグレ監督「スクランブル」（１７）のスコット・イーストウット、良いです。１８０ｃｍ、３２歳。

ゲームの中のイースターエッグを探せ！

「ペンタゴン・ペーパーズ／最高機密文書」（１７）に続く、スティーヴン・スピルバーグ監督「レディ・プレイヤー１」（１８）が公開です。

連続はすごい！アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』が原作で、予告編が公開された時は、その中にいくつ映画が見つけられるか…

話題になったばかり。さらに詳しい予告編や一部リスト的なものもあるので、それをご紹介。＜デロリアン＞ ＜アイアン・ジャイアント＞

＜Ｋ．Ｉ．Ｔ．Ｔ．（キット）＞ ＜バットモービル＞ ＜インターセプター＞ ＜ガンダルフ＞ ＜ララ・クロフト＞ ＜チャッキー＞

＜フレディ・クルーガー＞ ＜キングコング＞ ＜ティラノサウルス＞ ＜ＲＸ－７８－２ ガンダム＞ ＜マッハ号＞ ＜メカゴジラ＞

＜ミレニアム・ファルコン＞ ＜タイレル社＞ ＜マックス＞ ＜ウルトラマン＞ など。もっとオタクな映画やモノやキャラが登場するはず。

２０４５年。環境汚染や気候変動などで多くの人々は、荒廃したスラム街で暮らしていました。そんな中、若者たちはオアシスと呼ばれる…

仮想現実の世界に夢中。ある日、オアシスの創設者ジェームズ・ハリデー（マーク・ライランス）が亡くなります。そして彼の遺言が…

『オアシスに隠された３つの謎を解き明かした者に、すべての遺産を譲り渡す』というもの。１７歳のウェイド（タイ・シェリダン）も…

参加者の１人。さあ、アノラック・ゲームのＶＲ世界にようこそ。オリヴィア・クック、ベン・メンデルソーン、サイモン・ペッグ共演。

スタン・リーも出てます。

今回のメンバーは、アイアンマンことトニー・スターク（ロバート・ダウニー・Ｊｒ）、スティーブ・ロジャースことキャプテン・アメリカ…

（クリス・エヴァンス）、スパイダーマンことピーター・パーカー（トム・ホランド）、ソー（クリス・ヘムズワース）

ハルクことブルース・バナー（マーク・ラファロ）、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ（スカーレット・ヨハンソン）

ドクター・ストレンジことスティーヴン・ストレンジ（ベネディクト・カンバーバッチ）、スター・ロードことピーター・クイル（クリス・プラット）

ガモーラ（ゾーイ・サルダナ）、ドラックス（デイヴ・バウティスタ）、グルート（声：ヴィン・ディーゼル）、ロケット（声：ブラッドリー・クーパー）

ブラックパンサーことティ・チャラ（チャドウィック・ボーズマン）、ウォーマシンことジェームズ・ローディ・ローズ（ドン・チードル）

スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ（エリザベス・オルセン）、ファルコンことサム・ウィルソン（アンソニー・マッキー）

ホワイト・ウルフことバッキー・バーンズ（セバスチャン・スタン）、ホークアイことクリント・バートン（ジェレミー・レナー）

アントマンことスコット・ラング（ポール・ラッド）、そしてロキ（トム・ヒドルストン）。メンバー紹介で終わっちゃうほど多数出演する…

アンソニー＆ジョー・ルッツ監督「アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー」（１７）。敵役は、サノス（ジョシュ・ブローリン）。後は見てのお楽しみ。

モネ２６歳『草上の昼食』、初来日

２０１３年７月に横浜美術館で開催された「プーシキン美術館展 フランス絵画３００年」、行かれました？だいぶ前ですが。

プーシキン美術館は、かつて１９９８年９月ロシアへ行った時、訪れた美術館の１つ。今年は春から初夏、東京都美術館で…

開催の「プーシキン美術館展 旅するフランス風景画」もぜひ行きたい展覧会です。モスクワのプーシキン美術館は…

エルミタージュ美術館に次ぐ世界第２位約１０万点の収蔵数を誇ります。今回は、１７世紀から２０世紀の風景画６５点が来日。

クロード・ロラン作『エウロペの掠奪』（１６５５年）、ユベール・ロベール作『水に囲まれた神殿』（１７８０年代）

レオン＝オーギュスタン・レルミット作『刈り入れをする人』（１８９２年以前）、カミーユ・コロー作『山の小屋』（１８７４年頃）

同じくコロー作『夕暮れ』（１８６０～７０年）、ジャン＝フランソワ・ラファエリ作『サン＝ミシェル大通り』（１８９８年代）

ピエール・カリエ＝ベルーズ作『パリのピガール広場』（１８８０～９０年代頃）、クロード・モネ作『草上の昼食』（１８６６年）

同じくモネ作『白い睡蓮』（１８９９年）、アンドレ・ドラン作『港に並ぶヨット』（１９８５年）、ポール・ゴーガン作…

『マタモエ、孔雀のいる風景』（１８９２年）、アンリ・ルソー作『馬を襲うジャガー』（１９１０年）など。ぜひ。

最後の仕事は、首飾り＜ガイア＞

人類史上最大の建造物＜万里の長城＞を舞台に、６０年に一度襲ってくる伝説の怪物に出くわす傭兵を描いたファンタジーアクション。

チャン・イーモウ監督「グレートウォール」（１６）。主演はマット・デイモン。中国側の軍師ワンを演じたのが、アンディ・ラウ。

サモ・ハン監督「おじいちゃんはデブゴン」（１６）、中国映画週間で上映されたハーマン・ヤオ監督「ショックウェーブ」（１７）も…

ありますが、お久しぶりなのです。１９６１年９月２７日香港出身の５６歳。１９８２年デビューし、１９８５年には歌手デビューも。

ジャッキー・チュン、アーロン・クオック、レオン・ライと＜四大天王＞と呼ばれていました。懐かしい～。最新作が公開です。

それが、俳優から監督になったスティーヴン・フォンの「グレート・アドベンチャー」（１７）（公式ＨＰはなし）。世界を股にかけ…

国宝級のお宝ばかりを狙う怪盗ダン（アンディ・ラウ）。＜ガイア＞と呼ばれる首飾りの１ピース＜森の瞳＞をルーヴル美術館から…

盗んだ直後、お宝を奪われ逮捕されます。５年後、刑期を終えて刑務所を出所したダンは、足を洗うと決意します。しかし、その前に…

自分を陥れた人物を誘き出すため、再び盗みの世界へ。最後の大仕事は、残りのピース＜命の翼＞と＜魂の泉＞。相棒のポー（トニー・ヤン）と…

新人のレッド（スー・チー）を加え、準備を開始。ダンを追うのは、フランスの刑事ピエール（ジャン・レノ）。果たして？面白そう～。

未亡人エミリーとホームレスの恋

「ミスター・グッドバーを探して」（７７）、「赤ちゃんはトップレディがお好き」（８７）、「電話で抱きしめて」（００）、

「恋とスフレと娘とわたし」（０７）、「恋とニュースのつくり方」（１０）、「犬と私とダンナのカンケイ」（１２未）、

「最高の人生のつくり方」（１４未）、「ニューヨーク　眺めのいい部屋売ります」（１４）と言えば、もちろんダイアン・キートン。

１９４６年１月５日ロサンゼルス出身で、もう７５歳。なのにあの若々しさ。ウディ・アレン監督「アニー・ホール」（７７）での…

ラルフ・ローレンのファッションは、素敵でした！今もそのファッションセンスは変わらず、ヘアスタイルと共にいつも見惚れています。

最新作も『うっ、聞いたことある』の、「ロンドン、人生はじめます」（１７）です。彼女の作品は、こういう題名になるんです。

ロンドン郊外のハムステッド。高級マンションに暮らす、アメリカ人未亡人のエミリー（ダイアン・キートン）。夫が亡くなってから…

浮気と借金がわかり、さらにお金やご近所付き合いなど問題ばかり。ある日、屋根裏部屋から美しいヒースを眺めていると、１人の男をみつけます。

翌日、エミリーは森の中の手作り小屋で暮らすドナルド（ブレンダン・グリーソン）と出会います。最初はお互いに警戒していた２人。

果たして？監督は、「新しい人生のはじめかた」（０８）や「ラブ・パンチ」（１３）のジョエル・ホプキンス。実話とか。楽しみです！

ジェームズ・アイヴォリー、８９歳の恋

「君の名前で僕を呼んで」（１７）、なんてステキなタイトル。しかもこれが原題なんですね。原作は、アンドレ・アシマンの小説。

今年のアカデミー賞に、作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞にノミネートされ、見事、脚色賞を受賞。近年では「ムーンライト」（１６）、

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」（１５）、「イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密」（１４）、「それでも夜は明ける」（１３）、

「アルゴ」（１２）が受賞しています。本作の受賞は、「モーリス」（８７）の監督、ジェームズ・アイヴォリーです。現在８９歳の監督が…

「最終目的地」（０９）以降、２０１５年に脚本を書き始めたとか。うれしい限りです。本作の監督は、「ミラノ、愛に生きる」（０９）、

「胸騒ぎのシチリア」（１５）のルカ・グァダニーノ。１９８３年の夏、１７歳のエリオ・パールマン（ティモシー・シャラメ）は、大学教授の…

父（マイケル・スタールバーグ）と、翻訳家の母アネラ（アミラ・カサール）と北イタリアの避暑地にいました。ある日、アメリカから…

父が招待した２４歳の大学院生オリヴァー（アーミー・ハマー）がやって来ます。隣の部屋に泊まり、一緒に過ごすうち、恋心を抱くエリオ。

やがてオリヴァーも同じ気持ちだと知ります。激しく恋に落ちる２人。そして夏の終わりと共に、オリヴァーが去る日が近づき…。

３１歳のアーミー・ハマーですが、若い頃のブレンダン・フレイザーに似ていて、「ソーシャル・ネットワーク」（１０）から大注目。見ます。