１％の富裕層と、９９％の貧困層

最近、主役級の配役でがんばってるなぁ～と思う男優が２人。１人は、オーストラリア出身のジェイソン・クラーク。マット・リーヴス監督「猿の惑星：新世紀（ライジング）」（１４）や…

アラン・テイラー監督「ターミネーター：新起動／ジェニシス」（１５）で主役を務めています。今年４６歳で、フィリップ・ノイス監督「裸足の１５００マイル」（０２）の頃から登場。

もう１人が、ケンタッキー州レキシントン出身のマイケル・シャノン。今年４１歳。ハロルド・ライミス監督「恋はデジャ・ブ」（９３）から出演。最近は、ジェフ・ニコルズ監督「テイク・シェルター」（１１）、

アリエル・ヴロメン監督「ＴＨＥ ＩＣＥＭＡＮ 氷の処刑人」（１２）、ジェイク・パルトロー監督「マッド・ガンズ」（１４）で、主役を演じました。２人に共通するのは、決してハンサムじゃないけど…

脇でも主演でも存在感があること。個性派、演技派ということですね。マイケル・シャノンはバンドを組み、ミュージシャンとしても活躍。歌手、作詞、作曲も。彼の最新作も注目です。

ラミン・バーラニ脚本、監督「ドリーム ホーム ９９％を操る男たち」（１４）は、ジョセフ・Ｅ・スティグリッツ書『世界の９９％を貧困にする経済』をベースにしています。

無職のシングルファザー、デニス・ナッシュ（アンドリュー・ガーフィールド）は、ある日突然自宅から強制退去させられます。猶予はたった２分間。息子のコナー（ノア・ロマックス）と…

途方に暮れるナッシュでしたが、家を取り戻そうと金に釣られ、自分たちを追い出した不動産ブローカー、リック・カーパー（マイケル・シャノン）の儲け話に乗るのでした。

それは法の穴をすり抜け、銀行や政府…そしてかつての自分と同じ境遇の人たちを巧みに操り、家を差し押さえ大金をもうけるというビジネスだったのです。

母親のリン（ローラ・ダン）や息子にも真実を言えないまま、ビジネスを続けるナッシュ。果たして？ちなみに“スパイダーマン”のアンドリュー・ガーフィールドは、こっちの方が適役。

白鯨の真実

ＮＹ出身の作家ハーマン・メルヴィルの代表作と言えば、『白鯨』。これまでにミラード・ウェッブ監督「海の野獣」（２５）や、ロイド・ベーコン監督「海の巨人」（３０）があります。

共にジョン・バリモア主演。他にフランク・ロッダム監督、パトリック・スチュワート主演のＴＶＭ「モビー・ディック」（９８）も。しかし１番は、ジョン・ヒューストン監督「白鯨」（５６）でしょう。

脚本は、ヒューストン監督とレイ・ブラッドベリ。主演のグレゴリー・ペックは、それまでのイメージを大きく変える熱演ぶり。ＴＶシリーズ「原子力潜水艦シービュー号」（６４～６８）で…

ネルソン提督を演じたリチャード・ベースハートの他、レオ・ゲン、オーソン・ウェルズ、ハリー・アンドリュース共演。もちろん、リアルタイムではないけど、しっかり見ました。

ちなみにマイク・バーカー監督、ウィリアム・ハート、イーサン・ホーク主演のＴＶＭ「白鯨 ＭＯＢＹ ＤＩＣＫ」（１０）もあるけど未見。エイハブ船長の捕鯨船ピークォド号にはモデルがあり…

１９世紀のツー・ブラザーズ号の海難事故だそう。ナサニエル・フィルブリック原作『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』の映画化が、ロン・ハワード監督「白鯨との闘い」（１５）です。

１９世紀では、鯨油は生活になくてはならない油。１８１９年、捕鯨船エセックス号はマサチューセッツ州ナンタケット島を出港。一等航海士オーウェン・チェイス（クリス・ヘムズワース）は…

２１人の仲間と共に太平洋を目指します。しかし沖合４８００ｋｍの海域で、誰も目にしたことがない巨大な白い抹香鯨と遭遇。巨大鯨に立ち向かう、オーウェンたち。

しかしエセックス号は沈没させられ、わずかな食料と飲料水をかき集めた乗組員たちは、３艘のボートに乗り込みます。自分たちが、どの辺りにいるのかもわからない太平洋のただ中。

鯨に襲われながら漂流する彼らの運命は、果たして？ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、トム・ホランド、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソン共演。見ます！

やっぱり、スヌーピーが１番！

いよいよ、今年も後1ヵ月。もう１２月ですね。映画の方は、お正月映画の紹介や上映が始まっています。１年って早い！上映予定では、すでに来年の２月、３月公開まであります。

それはともかく、お正月映画で目立つのはアニメ。「リトルプリンス 星の王子さまと私」（１５）は、現在上映中。アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの有名な『星の王子さま』を…

「カンフー・パンダ」（０７）のマーク・オズボーン監督が映画化した３Ｄアニメ。“星の王子さま”の世界をストップモーション・アニメで、その後（現在）の物語をＣＧアニメで描いています。

クリクリお目目の９歳の女の子（声：マッケンジー・フォイ）が、とっても魅力的。オリジナルの声の出演も豪華。ジェフ・ブリッジス、レイチェル・マクアダムス、ポール・ラッド、

マリオン・コティヤール、ベニチオ・デル・トロ、ジェームズ・フランコ、ポール・ジアマッティ…と夢のよう。そしてもう１本が、アメリカの漫画家チャールズ・モンロー・シュルツの…

『ピーナッツ』です。登場人物は主人公のチャーリー・ブラウンと愛犬スヌーピー。他にもチャーリーの妹サリー、友だちのルーシーと弟のライナス、スヌーピーの鳥の親友ウッドストック。

スティーヴ・マーティノ監督「Ｉ ＬＯＶＥ スヌーピー ＴＨＥ ＰＥＡＮＵＴＳ ＭＯＶＩＥ」（１５）が登場。なにをやってもうまくいかない不器用な少年チャーリー（声：ノア・シュナップ）。

そんなチャーリーは、ルーシー（声：ハドリー・ベル・ミラー）や妹のサリー（声：マリエル・シーツ）にからかわれ、親友のスヌーピー（声：ビル・メレンデス）にあきれられる始末。

ある日、クラスに赤毛の女の子（声：フランチェスカ・カパルディ）が転校して来ます。チャーリーは、彼女にひと目惚れ。なんとか話しかけたいと思うですが、勇気がない…。

一方、スヌーピーは空想が大好き。パイロットに成り切り、大空で大冒険を繰り広げるのでした。果たして、ピンチになったチャーリーをどうやって助けるのか？スヌーピーなら大丈夫！

製作５０周年記念のマイ・フェア・レディ

“ＹＥＢＩＳＵ ＧＡＲＤＥＮ ＣＩＮＥＭＡ”は、今年３月２８日に再オープンした劇場。途中休館期間はあるものの、１９９４年に“恵比寿ガーデンシネマ”としてオープンした時からのお付き合い。

良い作品を、シネコンにはないスタイルで上映してくれるのがうれしい！一定期間上映されるし、上映時間の変更も少ない…これが映画ファンにとって本当にうれしいのです。

スクリーンは２つ。現在は、ジョージ・Ｃ・ウルフ監督、ヒラリー・スワンクとエミー・ロッサム主演「サヨナラの代わりに」（１４）とロベルト・アンドー監督、トニ・セルヴィッロ主演…

「ローマに消えた男」（１３）を上映。楽しみました。“ＭＥＴライブビューイング”、“ナショナル・シアター・ライブ”などの上映が盛んな中、ここでも特別プログラムの上映があります。

それが“ＢＡＣＫ ＴＯ ＴＨＥ ＴＨＥＡＴＥＲ”です。すでに何作か上映されていますが、“ＹＥＢＩＳＵ ＧＡＲＤＥＮ ＣＩＮＥＭＡ”の次回作は、と～っても大好きなこのミュージカルです。

ジョージ・バーナード・ショウ原作、ジョージ・キューカー監督「マイ・フェア・レディ」（６４）です。作詞：アラン・ジェイ・ラーナー、作曲：フレデリック・ロウ、音楽：アンドレ・プレヴィン。

ロンドンの下町。言語学者のヘンリー・ヒギンズ教授（レックス・ハリソン）と、友人のヒュー・ピカリング大佐（ウィルフリッド・ハイド＝ホワイト）は、ある賭けをします。

ひどい訛りと品のない言葉使いの花売り娘、イライザ・ドゥーリトル（オードリー・ヘップバーン）をレディに仕上げるというのです。イライザに知らせることなく、ヒギンズ教授は…

自宅に連れて帰り、礼儀作法から話し方まで徹底的に教え込むのでした。目的は上流社会の舞踏会で、社交界デビューさせること。果たして？この名作を見たことのない人、必見です。

本作はアカデミー賞１２部門ノミネート。作品賞、主演男優賞、監督賞他８部門受賞。グラナダＴＶのシャーロック・ホームズ役、ジェレミー・ブレットが歌ってます。うっとり。

ロッキーがトレーナーとして、帰ってくる！

１９４６年７月６日、ＮＹマンハッタンのヘルズキッチン出身のシルヴェスター・スタローン。スーパースターのスライも、今年６９歳。来年には、７０歳になるんですねぇ～。

ヘビー級タイトルマッチ“モハメド・アリ 対 チャック・ウェプナー”戦のＴＶ放送を見たスライは、わずか３日間で脚本を書き上げます。それが製作会社に売り込み、自ら主演した…

「ロッキー」（７６）でした。それまで５０回以上もオーディションに落ちていたスライの出世作ですね。ジョン・Ｇ・アヴィルドセン監督「ロッキー」は、ビル・コンティの力強いテーマ曲と…

共に世界中で大ヒット。「ロッキー２」（７９）「ロッキー３」（８２）「ロッキー４／炎の友情」（８５）「ロッキー５／最後のドラマ」（９０）「ロッキー・ザ・ファイナル」（０６）と、シリーズ化。

ちなみに、ピーター・シーガル監督「リベンジ・マッチ」（１３）という作品もあり。ロッキーではないけれど、ロバート・デ・ニーロがビリー・“ザ・キド”・マクドネンを演じ、対するスライは…

ヘンリー・“レーザー”・シャープというボクサーを演じていました。公開時は、「レイジング・ブル」（８０）と「ロッキー」とか騒がれましたね。それはともかく、ロッキーは永遠です。

ライアン・クーグラー脚本、監督「クリード チャンプを継ぐ男」（１５）で、ロッキー・バルボアは復活します！クリードとは、「ロッキー２」でカール・ウェザース演じるアポロの名前。

ボクシングのヘビー級チャンピオンだったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン（マイケル・Ｂ・ジョーダン）。アポロが亡くなった後、生まれたアドニスは父を知りません。

しかしボクシングの才能を受け継いだアドニスは、父の対戦相手ロッキーの住むフィラデルフィアへ向かいます。そしてロッキーを捜し出し、自分のトレーナーになるよう頼むのです。

すでにボクシングから完全に手を引いていたロッキーは、アドニスの依頼を断るのですが…。マイケル・Ｂ・ジョーダンは、「クロニクル」（１２）「ファンタスティック・フォー」（１５）に出演。ぜひ。

パラレルワールドの恋

ミシェル・ゴンドリー監督、ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット主演「エターナル・サンシャイン」（０４）は、恋人が相手の記憶をすべて消してしまうという切ないラブ・ストーリー。

チャーリー・カウフマンとミシェル・ゴンドリーのコンビですから、ちょっとユニークな設定の物語でした。ジム・キャリーが、こんな素敵なラブストーリーを演じるなんてと、びっくりしました。

ゴンドリー監督作には、「恋愛睡眠のすすめ」（０５）や「ムード・インディゴ うたかたの日々」（１３）もあります。納得ですね。夢と現実が入り交じる、キュートでシュールな世界。

奇想天外なヴィジュアルがゴンドリー監督の得意とするところ。予告編を見て、ゴンドリー監督作品？と思ったのが、サム・エスメイル初監督「ＣＯＭＥＴ／コメット」（１４）です。

彗星を一目見ようと墓地に集まった人々。デル（ジャスティン・ロング）とキンバリー（エミー・ロッサム）は、運命的な出会いをします。イケメンとデート中だったキンバリーでしたが…

変わり者のデルの言動から、目が離せなくなってしまいます。その時から、デルとキンバリーの恋は始まります。目まぐるしく変化する２人の６年間。それは出逢ったＬＡの公園、

パリのホテル、再会した列車…と舞台は移り変わり、別れと再会を繰り返します。２人の世界はパラレルワールドとなり、境界線を越えて行くのです。そして２つの太陽が昇る朝…

キンバリーが打ち明けた告白に、衝撃を受けるデル。果たしてそれは？ジャスティン・ロングは、１９７８年６月２日コネチカット州出身。デビュー作は、「ギャラクシー・クエスト」（９９）。

「ダイ・ハード４．０」（０７）や「そんな彼なら捨てちゃえば？」（０９）などで知られています。エミー・ロッサムは、１９８６年９月１２日ニューヨーク出身。幼い頃からオペラを学び…

「オペラ座の怪人」（０４）のクリスティーヌ役は有名。「サヨナラの代わりに」（１４）にも出演し、ヒラリー・スワンク相手に大好演。好きな若手女優の１人です。ぜひ。

侵略の目的は？

地球に来襲する地球外生命体は、いったいどんな目的でやって来るのでしょう？ロバート・ワイズ監督「地球の静止する日」（５１）で、ワシントンに飛来したＵＦＯから現われた…

異星人クラトゥは、地球人の未来を懸念し人類に核兵器放棄を要求します。ニール・ブロムカンプ監督「第９地区」（０９）では、宇宙船の故障で地球に漂着し、異星人を難民として…

受入れるのでした。でも「エイリアン」（７９）や「プレデター」（８７）、「宇宙戦争」（０５）、「世界侵略：ロサンゼルス決戦」（１１）などは、完全に侵略目的。大きさも様々で…

マイケル・クライトン原作、ロバート・ワイズ監督「アンドロメダ…」（７１）は、墜落した人工衛星に付着した未知の細菌の話。ジャック・フィニイ原作、フィリップ・カウフマン監督…

「ＳＦ／ボディ・スナッチャー」（７８）は、莢の中で人から侵略者に。しかしロバート・Ａ・ハインライン原作、ポール・ヴァーホーヴェン監督「スターシップ・トゥルーパーズ」（９７）のバグズ、

ダグ・ライマン監督「オール・ユー・ニード・イズ・キル(」（１４）のギタイは、超～巨大。ギャレス・エドワーズ監督「モンスターズ／地球外生命体」（１０）は、メキシコを舞台にしたＳＦ映画。

地球外生命体のサンプルを乗せたＮＡＳＡの探査機が、メキシコ上空で大破。増殖した巨大生物を避けながら主人公たちは、脱出を試みます。エドワーズ監督は「ＧＯＤＺＩＬＬＡ ゴジラ」（１４）を…

経て、「モンスターズ 新種襲来」（１４）を製作。監督は、新人のトム・グリーンにバトンタッチ。そう、続編の登場です。メキシコにモンスターが生息し始めて１６年。

今やモンスターがいる危険地帯は、全世界に拡大していました。そんな中、中東でモンスター攻撃にあたっていたアメリカ軍との連絡が途切れるという事態が発生します。

ノア・フレイター軍曹（ジョニー・ハリス）の部隊は、捜索と救出の任務を受け現地に向かいます。しかし、そこにはかつてない巨大モンスターが！果たして？どうなる、地球？

２人の母の間で…

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ヒュー・ジャックマン主演「プリズナーズ」（１３）では、ペンシルヴァニア州の田舎町で女の子２人が行方不明に。アトム・エゴヤン監督、ライアン・レイノルズ主演…

「白い沈黙」（１４）では、雪降るカナダのナイアガラフォールズで買い物に寄った車から、女の子が消えてしまいます。エゴヤン監督は前年の「デビルズ・ノット」（１３）でも、アーカンソー州…

ウエスト・メンフィスで起きた３人の少年殺害事件（未解決）を描いていました。ニュースで見たのですが、アメリカでは年間８０万人もの児童が行方不明になっているそうです。

ちなみに日本では、年間８～９万の失踪者がいるそうですが捜索願いのあったものは約７万９千人、１年以内に所在確認されたのは約７万２千人ということなので、どんなに多いことか。

ピエール・モレル監督「９６時間」（０８）でも、パリで１７歳の娘が誘拐され、父親役のリーアム・ニーソンがアルバニア系の人身売買組織に挑みます。もはや、誘拐はビジネスなのです。

中国でも同じです。年間２０万人の子供が行方不明なる中国。ピーター・チャン監督「最愛の子」（１４）では、実際に起きた少年誘拐事件を描いています。

２００９年７月中国の深セン。下町で寂れたネットカフェを経営しているティエン・ウェンジュン（ホアン・ボー）は、３歳の息子ポンポンと２人暮らし。ポンポンは週に一度、離婚した…

元妻ジュアン（ヴィッキー・チャオ）と過ごしていました。ある日、近所の子どもたちと遊びに出かけたポンポンが、何者かに連れ去られてしまいます。死に物狂いで探す両親。

警察に捜索願いを出し、防犯カメラの映像を調べ、インターネットで情報提供を呼びかけるなど必死のティエンとジュアン。そして失踪から、３年が経った２０１２年の夏。

ポンポンらしき男の子が、安徽省の農村にいるという情報が…。ついに６歳になった息子を見つけるのですが、ポンポンは２人を全く覚えていなかったのです。果たして？

ブリザードとネット恋活

１９８７年２月２０日ペンシルベニア州ダウニングタウン出身のマイルズ・テラーは、デイミアン・チャゼル監督「セッション」（１４）で一躍有名になりました。アカデミー賞作品賞などに…

ノミネートされ、Ｊ・Ｋ・シモンズが助演男優賞を受賞。教授にしごかれる生徒役のマイルズ・テラーは、凄かった！シモンズに負けていません。２人とも迫力の演技でしたね。

そのテラーは、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督「ラビット・ホール」（１０）で初お目見え。ベロニカ・ロスのベストセラー小説の映画化「ダイバージェント」（１４）と「ダイバージェントＮＥＯ」（１５）。

そしてアメコミの「ファンタスティック・フォー」（１５）と、アクション映画にも出演。まだ２８歳のテラーは、トム・ゴーミカン監督、ザック・エフロン主演「恋人まで１％」（１４）で…

ロマンチック・コメディにも出演。最新公開作も同じく、ロマコメ。マイク・ニコルズ監督の息子、マックス・ニコルズが長編映画を初監督した「きみといた２日間」（１４）です。

医大を卒業したメーガン（アナリー・ティプトン）は、ニューヨーク暮らし。ある日突然、結婚を約束した彼から別れを告げられます。フラれた上、就職活動もうまく行かない…

どん底のメーガンは、さらにルームメイトのファイザ（ジェシカ・ゾー）から、恋人のセドリック（スコット・メスカディ）と暮らしたいので、出て行ってと言われてしまいます。

家賃を払えないメーガンはヤケになり、現状を変えようとＷＥＢサイト“ロマンス.ｃｏｍ”に登録。そこで知り合った初対面のアレック（マイルズ・テラー）と、一夜限りのロマンスを。

ところが翌朝、帰ろうとしたメーガンでしたが、外はブリザードで猛吹雪！アパートから出ることが出来なくなったメーガンは、もう一晩泊まることになるのですが…？

「セッション」のアンドリュー・ニーマン役とは違い、本作のアレック役はちょっとロマンチック。ティプトンは、ジョナサン・レヴィン監督「ウォーム・ボディーズ」（１３）に出てました。

カルト教団の集団自殺

「リザとキツネと恋する死者たち」（１４）もレイトショーで、たぶん劇場に見に行くことは無理です。当然、レンタル。レイトショー公開や期間限定公開だと、そうなるんですよね～。

でも見たい映画は、がんばってぜひ見ましょう。またまたレイトショーなのが、ホラーがお得意のタイ・ウェスト監督「サクラメント 死の楽園」（１３）。「イングロリアス・バスターズ」（０９）などに…

出演しているイーライ・ロスが脚本と製作を務めています。本作は、１９７８年、南アメリカのガイアナで起きた、カルト教団“人民寺院”の集団自殺をモチーフにしたホラー映画。

ある日、パトリック（ケンタッカー・オードリー）は連絡が途絶えていた妹のキャロライン（エイミー・サイメッツ）から、１通の手紙を受け取ります。その奇妙な内容から彼は…

過激な取材方法で知られるウェブメディア会社ＶＩＣＥ社のサム（Ａ・Ｊ・ボーウェン）と、ある共同体への潜入取材をすることに。妹が暮らすのは、“エデン教区”と呼ばれる場所。

そこでは、誰もが幸せそうに暮らしていました。キャロラインと再会し、安堵するパトリック。ここで豊かな生活を送れるのは、“ファーザー”（ジーン・ジョーンズ）のおかげ…

と語るキゃロライン。ところが平和そうに見えた“地上の楽園”の指導者に不穏なものを感じたパトリックとサムは、取材を装って妹を救出しようとするのでした。果たして？

この事件、よく世界を震撼させた事件を特集したＴＶ番組で取り上げられています。なのでご覧になった方もいるかも。人民寺院は、１９５５年ジムことジェームス・ウォーレン・ジョーンズが…

インディアナ州インディアナポリスに設立。人種差別撤廃を掲げるも、実態はジョーンズによる独裁団体だったとか。１９７３年ガイアナに移住。１９７８年１１月、ジョーンズタウンで…

信者９１４人が一斉に自殺。いったい何があったのか？“サクラメント”とは、キリスト教における神の見えない恩寵を具体的に見える形で表すこと。うむ。怖い。