だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

コンクラベしましょ。

2012-06-30 21:26:01 | 映画
イタリアのナンニ・モレッティ監督の作品で、原案、監督、出演の「息子の部屋」(01)を見ています。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したのを知って、劇場に見に行ったのでした。

それまでナンニ監督の作品は見たことがなかったのですが、フィルモグラフィを調べてみると…パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟監督の「父/パードレ・パドローネ」(77)に出演。

以降、脚本、製作、監督、主演しています。「青春のくずや~おはらい」(78)←ホント?「監督ミケーレの黄金の夢」(81)「僕のビアンカ」(84)「ジュリオの当惑(とまどい)」(85)「赤いシュート」(89)

「親愛なる日記」(93)「ナンニ・モレッティのエイプリル」(98未)などがあります。「親愛なる日記」でもカンヌの監督賞を受賞した監督の最新作が、「ローマ法王の休日」(11)なんです。

ローマ法王逝去。新法王を選出するためヴァチカンに各国の枢機卿が集まります。システィーナ礼拝堂で行なわれる“コンクラーヴェ”。しかし、集まった枢機卿の中には選ばれたくないと思う人も。

サン・ピエトロ広場には新法王誕生を待つ、多くの人々が。そして投票の結果、選ばれたのは誰も予想しなかったメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)でした。いよいよバルコニーに立ち、挨拶の時…。

あまりに内気なメルヴィルはそのプレッシャーから、ローマの街に逃げ出してしまうのでした。バレては大変と、事務局広報はいろいろと画策し、その間に街中を探します。果たして、法王はどこに?

法王を演じるミシェル・ピッコリは、1925年12月27日パリ出身の大ベテラン。「フレンチ・カンカン」(54)「ロシュフォールの恋人たち」(66)「昼顔」(67)「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(72)

「アトランティック・シティ」(80)「五月のミル」(89)「美しき諍い女」(91)「ランジェ公爵夫人」(07)など多数。そして、監督のナンニ・モレッティも精神科医の役で出演しています。

“コンクラーヴェ”と聞いて思い出すのが、ダン・ブラウン原作、ロン・ハワード監督「天使と悪魔」(09)。「ダ・ヴィンチ・コード」(06)に続く、ロバート・ラングドンシリーズですね。本作も見ましょ。
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ラザール先生、ありがとう

2012-06-28 10:52:33 | 映画
カナダは、イギリス連邦加盟国で英連邦王国の一国。10の州と3つの準州があり。うむ、知らなかった。赤と白の国旗で楓の図柄が特徴ですね。その楓は“サトウカエデ”でメープルシロップになります。

首都はオンタリオ州のオタワ。他にケベック州、マニトバ州、ノバスコシア州、サスカチュワン州など。ラオール・ウォルシュ監督、アラン・ラッド主演の「サスカチワンの狼火」(54)を思い出します。

それはともかく、本年度のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたカナダ映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」(11)は、モントリオールの小学校が舞台です。ちなみにカナダの公用語は、フランス語。

脚本、監督はフィリップ・ファラルドー。1968年ケベック、ハル出身で地元で活躍後、4本目となる本作はもともとエヴリン・ド・ラ・シュヌリエールの舞台劇『Bashir Lazhar』の映画化。

受賞歴が素晴らしく、トロント映画祭で最優秀カナダ映画賞受賞。ロカルノ映画祭とロッテルダム国際映画祭にて観客賞受賞。カナダのジニー賞で6部門、ジュトラ賞で7部門受賞。(よく知らないけど…)

ある冬の朝、小学校の教室で女性教師が首を吊って亡くなります。(なぜ?)彼女が担当していたクラスの生徒たちは、ショックを受け、学校は心のケアに務めます。そして後任の先生を探すのですが…。

そして新聞記事を見てやって来たのは、アルジェリア出身の中年男性バシール・ラザール(フェラグ)でした。教員として雇われたラザール先生は、見た目も少々野暮ったく授業内容も時代遅れ。

それでいつも生徒と真剣に向き合うラザール先生に、生徒たちは心を開き始めます。しかし、ラザール自身も祖国アルジェリアで心に傷を負っていたのでした…。果たして、それは?

担任の先生の自殺で動揺する生徒と、アルジェリアから来たラザール先生。カナダの小学校を舞台に、傷ついた心の交流が描かれます。今までも生徒と先生の映画は、たくさんありました。例えば…

グレン・フォード主演「暴力教室」(55)、シドニー・ポワチエ支援「いつも心に太陽を」(67)、ロビン・ウィリアムズ主演「いまを生きる」(89)、ジェラール・ジュニョ主演「コーラス」(04)など。見ましょ。
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メイドと暮らせば…

2012-06-27 21:52:19 | 映画
フランス映画のファンの方にはお馴染みの男優、ファブリス・ルキーニ。1951年11月1日フランスのパリ出身。野菜や果物を扱うイタリア移民の両親を持ち、母は彼を美容師にしたかったそうです。

本名はロベール(Robert)で、ファブリスは13歳の時パリ、マティニョン大通りのサロンへ修行に出た時の名前だとか。エリック・ロメール監督「クレールの膝」(70)で映画デビューします。

フランス映画はイマイチだったので、この頃はあまり見ていませんでした。ごめんなさい。大島渚監督、シャーロット・ランプリング主演「マックス、モン・アムール」(86)にも出ています。そうか…。

主な出演作には、「満月の夜」(84)「巴里ホテルの人々」(86)「恋愛小説ができるまで」(90)「ボーマルシェ/フィガロの誕生」(96)「バルニーのちょっとした心配事」(00)

「百貨店大百科」(92)あたりから気になり、パトリス・ルコント監督、サンドリーヌ・ボネール主演「親密すぎるうちあけ話」(04)から見始めました。この頃、ルキーニは53歳頃。いい感じ。

ローラン・ティラール監督、 ロマン・デュリス主演「モリエール 恋こそ喜劇」(07)。セドリック・クラピッシュ監督、ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス出演「PARIS(パリ)」(08)

フランソワ・オゾン監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演「しあわせの雨傘」(10)と連続して見てます。うむ。そして最新公開作が、「屋根裏部屋のマリアたち」(10)なんです。見ますとも。

1962年パリ。株式仲介人のジャン=ルイ・ジュベール(ルキーニ)は、完璧なゆで卵ができないメイドに悩んでいました。そこへ妻のシュザンヌ(サンドリーヌ・キベルラン)がスペイン人のメイドを雇います。

マリア(ナタリア・ベルベケ)は、ジュベール家と同じアパルトメントの屋根裏部屋で、叔母のコンセプシオン(カルメン・マウラ)や同じ故郷出身のメイドたちと暮らしていました。

スペインは軍事政権下(フランコ独裁政権)で、故郷を離れフランスで懸命に働く彼女たちに接し、ジャン=ルイは徐々に変わっていきます。明るく人生を謳歌するマリアたち。ジャン=ルイの変貌が楽しみ!
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マンチェスターUの奇蹟

2012-06-26 22:04:15 | 映画
サッカーには詳しくありません。でもワールドカップやオリンピックなどTVで見ることもありますし、第一、映画となるとスポーツのジャンル映画として、当然見ちゃいます。嫌いじゃないんですよ。

「GOAL!」(05)「GOAL!2」(07)「GOAL!3 ワールドカップの友情」(09)、古くはジョン・ヒューストン監督、シルヴェスター・スタローン主演「勝利への脱出」(80)もあり。

他にもマリア・ギース監督、ショーン・ビーン主演「ドリームゴール」(95未)、ブータン映画「ザ・カップ 夢のアンテナ」(99)、チャウ・シンチー監督・主演の香港映画「少林サッカー」(01)も。

まだまだあるけど、野球もアメフトもラグビーも詳しくないけど見ちゃいます。イングランドのサッカークラブ“マンチェスター・ユナイテッド”の映画が公開されます。しかも実際に起きた事故を描いているんです。

それが「ユナイテッド ミュンヘンの悲劇」(11)です。監督はマンチェスターのグラナダTVで活躍し、本作で劇場公開作デビューしたジェームズ・ストロング。こんな事故があったなんて…。

1958年2月6日、UEFAチャンピオンズ・カップ(現在は、チャンピオンズ・リーグ)に参加した、マンチェスター・ユナイテッド。それは帰路、給油のために立ち寄ったドイツ・ミュンヘンのリーム空港でのこと。

チームのチャーター機が離陸に失敗し、乗員乗客44名のうち23名が亡くなる事故が発生。監督や選手、記者たちが乗っていました。選手は8名死亡、2名は再起不能、クラブ関係者は3名死亡しました。

名匠マット・バスビー監督(ダグレイ・スコット)は重傷を負い、数日間の危篤状態から生還。代わりに指揮を取るのは、コーチのジミー・マーフィー(デイヴィッド・テナント)でした。

主力選手のほとんどが死亡、生存者で試合に出場できるのは4名。この不利な状況で次の試合に参加するべく、監督は若き選手ボビー・チャールトン(ジャック・オコンネル)を中心に復活を誓うのでした。

寒波のため、滑走路には雪。飛行機は2度の離陸に失敗し、3度目の離陸で失速。空港端のフェンスを突き破り、空き家に側面から激突したそうです。映画は事故後のチームの苦悩と復活を描きます。感動~。
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オランダから、“耳飾りの少女”来日!

2012-06-24 20:02:21 | 展覧会
もうすぐ、はじまってしまいます!昨日に続いて、焦っています。今度は、上野の東京都美術館で開催の「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」。こちらも必見の展覧会です。

東京都美術館は、1926年(大正15年))東京府美術館として建設。東京都美術館は、国展、日展、二科展のような公募展の会場のような印象が強かったのですが、いつ行っても満員でした。

建物の老朽化と来館者や使用団体の増加に対応するのが困難になり、徐々に改革。2007年、六本木に国立新美術館が開館し新しい貸会場となります。そして東京都美術館は、2010年4月から改修のため閉館。

ようやく、本当にようやくリニューアル・オープンです。待ってました。その第1弾が、「マウリッツハイス美術館展」なんです。ああっ、またしてもフェルメール!しかも『真珠の耳飾りの少女』です!

別名『青いターバンの少女』は、ピーター・ウェーバー監督、コリン・ファース、スカーレット・ヨハンソン主演「真珠の耳飾りの少女」(03)になっていますね。もし未見なら、ぜひ見ましょうねぇ。

話が逸れましたが、2年の改修期間を終えた東京都美術館にやって来るマウリッツハイス美術館の作品たちは…『ディアナとニンフたち』ヨハネス・フェルメール(1653~54年頃)

『自画像』レンブラント・ファン・レイン(1669年頃)、『笑う少年』フランス・ハルス(1625年頃)、『羽飾りのついた帽子をかぶる男のトローニー』レンブラント・ファン・レイン(1635~40年頃)

『アレッタ・ハーネマンスの肖像』フランス・ハルス(1625)、『ミハエル・オフォヴィウスの肖像』ペーテル・パウル・ルーベンス、『万歴染付の花瓶に生けた花』ヤン・ブリューゲル(父)

『漂白場のあるハールレムの風景』ヤーコプ・ファン・ライスダール、『親に倣って子も歌う』ヤン・ステーン、『スザンナ』レンブラント・ファン・レイン、『ごしきひわ』カレル・ファブリティウス

オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館から、17世紀オランダ・フランドル絵画約50点が上野で見れる!「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」と共に、行かなくっちゃ!
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ベルリンから“首飾りの女”初来日

2012-06-23 21:21:28 | 展覧会
あっ、はじまってしまいました。上野の国立西洋美術館で開催の「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」です。もう、行かれましたか?この展覧会の目玉は、フェルメール!

ヨハネス・フェルメールの代表作でもある『真珠の耳飾りの少女』(1665年頃)は、別名『青いターバンの少女』と呼ばれ、オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館に収蔵されています。

黒一色の背景に、青いターバンと真珠の耳飾りをした少女がこちらを振り返る一瞬を捉えたもの。フェルメール・ブルーが際立つ作品ですね。フェルメールの作品には、『 ~ の女』と題した作品がたくさん。

『眠る女』『窓辺で手紙を読む女』『牛乳を注ぐ女』『青衣の女』『窓辺で水差しを持つ女』『真珠を量る女』『リュートを調弦する女(窓辺でギターを弾く女)』『手紙を書く女』『レースを編む女』

『兵士と笑う女(士官と笑う女)』『紳士とワインを飲む女(ブドウ酒のグラス)』『ヴァージナルの前に座る若い女』…その他『~女性』という作品も何点かもあります。意外と多いですよね。

そして今回、初来日するのは『真珠の首飾りの女』(1662~65年頃)!似たような題名ですが、こちらは首飾り。毛皮の縁取りがあるシルク(だそうです)の黄色い服を来た女性が、鏡を見ています。

その手には真珠のネックレスが。この作品を見るだけでも、この展覧会は必見です。ベルリン国立美術館から、イタリアや北方の絵画や彫刻、イタリア素描の傑作が107点も来日します。わぉ!

『洗礼者ヨハネ』エルコレ・デ・ロベルティ(1480)、『聖母子と聖ヒエロニムス』ベルナルディーノ・ピントゥリッキオ(1490年頃)、『ヤーコプ・ムッフェルの肖像』アルブレヒト・デューラー(1526)

『ルクレティア』ルーカス・クラーナハ(父)(1533)、『3人の音楽家』ディエゴ・ベラスケス(1616)、『黄金の兜の男』レンブラント派(1650~55年頃)、『滝』ヤーコプ・ファン・ロイスダール(1670~80年頃)

『死んだ雉と獲物袋』ジャン=バティスト=シメオン・シャルダン(1760)、『ダンテ“神曲” 煉獄篇』サンドロ・ボッティチェッリ(1480~95年頃)他多数。今度のお休みに見に行かなくっちゃ!
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髪の花は、夫との愛のしるし。

2012-06-22 21:42:13 | 映画
マレーシア出身のミシェル・ヨーは、1962年8月6日生まれのもうすぐ50歳。ロンドンでバレリーナを目指しますが、怪我で断念。その後、ミス・マレーシアに選ばれ、香港で映画に進出。

そのきっかけがサモ・ハン・キンポーで、「デブゴンの快盗紳士録」(84未)で映画デビュー。当時はミシェール・キングでした。その芸歴27年間に出演した作品は、意外に少なく29本程度(含TVM)。

香港スターとしては本当に少ないですよね~。未公開作品が多いのも香港映画だから仕方ないとして、今ではハリウッドでも活躍するミシェル・ヨー。主な主演作品には…「ポリス・ストーリー3」(92)

「ワンダーガールズ 東方三侠」(93未)「宋家の三姉妹」「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」(97)「グリーン・デスティニー」(00)「レジェンド 三蔵法師の秘宝」(02)「SAYURI」(05)「サンシャイン2057」(07)

「バビロン A.D.」「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」(08)「レイン・オブ・アサシン」「酔拳 レジェンド・オブ・カンフー」(10)など。うむ、見てるなぁ~。最新作は有名な実在の人物を演じます。

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(11)です。監督はリュック・ベッソン!そう、本作はフランス映画なんですよね。「アデル/ファラオと復活の秘薬」(10)以来ですね。(未公開1本あり)

ビルマ独立運動を主導し、達成目前に暗殺された“ビルマ建国の父”アウンサン将軍の娘アウンサンスーチー(ミシェル・ヨー)。彼女は留学先の英国でマイケル・アリス(デヴィッド・シューリス)と知り合います。

2人は結婚し、子どもたちと幸せな生活を送っていました。1988年母の看病のためビルマに戻るのですが、学生による民主化運動を軍事政権が武力制圧しているのを目にするのでした。

帰国を知った運動家たちは選挙への出馬を懇願…、スーチーは立候補を決意します。それはビルマを支配する軍事独裁政権との長い、長い闘いの始まりでした。映画は軟禁生活によって引き裂かれた家族の物語。

1999年3月がんのため、アリス氏は亡くなります。デヴィッド・シューリスって良いですよね~。2010年11月13日、スーチーは軟禁を解除。その後の行動は報道の通り。本作は、必見です。
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ドリューとクジラ救出作戦。

2012-06-20 20:19:16 | 映画
ドリュー・バリモアのファンと公言していますが、現在37歳(1975年2月22日ロス出身)なのに今もキュート。その笑顔を見るとやっぱり幸せになっちゃいます。偉大なる映画人一族に生まれ、今も大スター。

子役から活躍し、共演者も華やか。「ウェディング・シンガー」(98)ではアダム・サンドラーと共演。「25年目のキス」(98)ではデヴィッド・アークエット。「サンキュー、ボーイズ」(01)ではスティーヴ・ザーン。

「おまけつき新婚生活」(03)ではベン・スティラー。「2番目のキス」(05)ではジミー・ファロン。「ラブソングができるまで」(07)ではヒュー・グラント。「ラッキー・ユー」(07)ではエリック・バナ。

「遠距離恋愛 彼女の決断」(10)ではジャスティン・ロング…とドリューのお相手(共演)選びもなかなかのセンス。特に「50回目のファースト・キス」(04)ではサンドラーと再共演、この作品、大~好き!

幼い頃からスターだったため、飲酒、喫煙、薬物、自殺未遂とゴシップも。15歳で母親からの独立し、それまでの生活と決別。現在では貧しい子供たちのためのチャリティ活動も行なっています。

そんなドリューがこの作品に主演しているのを知って、『なるほど』と感心しました。ドリューの愛は、動物にも。トム・ローズ原作の映画化「だれもがクジラを愛してる。」(11)が最新作です。

監督は、ドリューも出てる「そんな彼なら捨てちゃえば?」(09)のケン・クワピス。インターネットも携帯もない時代で、実際に極寒のアラスカの海で起きた“氷に閉じ込められたクジラ”救出物語。

1988年10月、TVリポーターのアダム・カールソン(ジョン・クラシンスキー)は、バロー岬沖の氷上で3頭のコククジラを発見。厚さ15cmの氷の下に閉じ込められ、開けた海までは8kmもあったのです。

ニュースをアンカレッジのTV局に送り、それを見てやって来たのは元カノのレイチェル・クレイマー(ドリュー)。グリーンピースで自然環境保護活動を行なうレイチェルとアダムのクジラ救出作戦が始まります。

州兵部隊の司令官にダーモット・マロー二ー、石油採掘会社社長にテット・ダンソン、他にもロスの若手TVリポーターや大統領補佐も登場。果たして?日本はバブルの最中。こんな事件があったなんて…。
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事務所は、リンカーン・コンチネンタル

2012-06-19 19:42:10 | 映画
クリント・イーストウッドが製作、監督した「ブラッド・ワーク」(02)は、意外な設定の犯罪サスペンスでお気に入り。主人公は、心臓移植をした元FBI心理分析官テリー・マッケイレブ(イーストウッド)。

自分に移植された心臓を巡って、猟奇殺人犯を追うことになるという重厚なドラマ。原作を書いたのは、犯罪記者出身の作家マイクル・コナリー。傑作サスペンスと名高い『わが心臓の痛み』がそれ。

久々に、コナリーのベストセラー小説を原作とした映画が登場。同名小説の「リンカーン弁護士」(11)です。ジョン・レグイザモ主演の「ハード・クライム」(07未)を監督したブラッド・ファーマン2作目。

黒塗りの高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席が事務所代わりの敏腕弁護士ミック・ハラー(マシュー・マコノヒー)。麻薬の売人や娼婦を相手に、やや強引に司法取引に持ち込むのが手。

ある日、保証金立替業者ヴァル(ジョン・レグイザモ)から、次なる仕事の情報を得ます。それは資産家の御曹司ルイス・ルーレ(ライアン・フィリップ)が、女性を殴打し近々立件されるというもの。

いつのように司法取引で収めれば、多額の報酬が見込めると張り切るミック。保釈に成功し、いつも事件の調査をする親友の私立探偵フランク(ウィリアム・H・メイシー)と共にルイスに会うのですが…

ルイスは無罪を主張し、裁判に持ち込まれることになります。やがて、ミックはそのルイスが4年前に弁護した殺人事件の真犯人かもしれないという疑惑を抱きます。やがてミックの身辺にも危険がおよぶことに…。

元妻で検事のマギーにマリサ・トメイ、担当検事ミントンにジョシュ・ルーカス、かつてレイプ殺人事件で容疑者となったマルティネスにマイケル・ペーニャ。他にフランシス・フィッシャー、ブライアン・クランストン。

ファーマン監督が自分の2作品に出演させているレグイザモは、1964年7月22日コロンビアの首都ボゴタ出身。5歳の時NYへ移住し、多くの映画に出演しているので、ご存じの方も多いはず。

「ハプニング」「ボーダー」(08)「リセット」(10)が近作。主演のマコノヒ―は、1969年11月4日テキサス州ウバルデ出身。「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(08)以来。本作は、はまり役?
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グォ・ヨウに注目です。

2012-06-18 20:07:24 | 映画
香港、中国の俳優は、漢字表記とカタカナ表記のダブル。それに読みが加わると、いかに漢字の国、日本の映画ファンでもすべては覚えられませんよね。えっ、覚えてる?ファンだから?素晴らしい!

では、“葛優”は?Ge You、つまり“グォ・ヨウ”ですね。1957年4月19日北京出身のグォ・ヨウは、チャン・イーモウ監督「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」(88)で映画デビュー。

シア・カン監督の「再見(ツァイチェン)のあとで」(93)で、初主演。チェン・カイコー監督「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)でのグォ・ヨウは、主演のレスリー・チャンを妖しく見つめるパトロン役。

これですっかり魅了された私は、折りあれば彼の作品を見て来ました。チャン・イーモウ監督、コン・リー共演「活きる」(94)では、カンヌ国際映画祭男優賞受賞!日本公開は、2002年。

作品は、パルムドールは逃したけど審査員特別グランプリ受賞。他に「ハッピー・フューネラル」(01)「わが家の犬は世界一」(02)「イノセントワールド 天下無賊」(04)「女帝[エンペラー}」(06)

そして「運命の子」(10)の程嬰(ていえい)は、素晴らしかったですね~。チアン・ウェン監督「さらば復讐の狼たちよ」(10)に、グォ・ヨウはまたまた個性的な役で出演しています。

政治が腐敗し、軍閥が割拠する1920年の中国。妻(カリーナ・ラウ)と書記のタン(フォン・シャオガン)と共に、県知事のマー(グォ・ヨウ)は赴任先の地方都市、鵝城へ向かっていました。

マーは名うての詐欺師で、県知事の官位を金で手に入れたのでした。彼らが乗っていた馬列車が、指名手配中の“アバタのチャン”(チアン・ウェン/監督)率いる7人の覆面ギャング集団に襲撃されます。

妻と共に捕えられたマーは書記に成りすまし、『鵝城の知事になれば金儲けができる』とチャンをそそのかします。しかし、鵝城の街は独裁者ホアン(チョウ・ユンファ)によって牛耳られていたのです。

カリーナ・ラウ(劉嘉玲)は、あのトニー・レオン(梁朝偉)の奥さま。2008年に正式に結婚しました。貫録たっぷりのチョウ・ユンファ(周潤發)も大好きで、この作品はぜひ見たいです、はい。
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