だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

世界終末戦争

2006-07-31 22:17:12 | 映画
今日は大好きなマイケル・ビーンのバースデイ。そういえば、昨年の今日もマイケルの記事を書きましたっけ。マイケルも今年で50歳。どっしりと落ち着いた年齢になりました…。カイル・リースもドワイト・ヒックスも大好き♪

しかし、未公開作品が多いなぁ~!「プロフェッショナル」(92)「ハード・ジャスティス」(93)「殺害動機」「ダブルクロス/陰謀」「ジェイド」(95)「リアル・ブラッド」(96)「DMZ38」(97)「スーザンズ・プラン/殺せないダーリン」(98)「ラストデイズ」(99)「インシデント」(00)「メギド」(01)「ボーダーライン」「タイムマイン」(02)…。

今日はそんな数ある未公開作の中から、「メギド」のお話。メギドとは、新約聖書の“ヨハネの黙示録”16章16節に出てくる地名のこと。ヨハネは世の終わりにメギドの丘で、神と悪魔による終末的戦争が行われる場面を幻視したと記しています。つまりここが“ハルマゲドン”なのです。

ストーン・アレクザンダー(マイケル・ヨーク)は実の父親を殺害して、欧州連合(EU)トップとなり、絶対的な政治権力を手に入れます。弟のデビッド(マイケル・ビーン)はアメリカの大統領となるのですが、兄の危険思想を知るのです。

兄はアメリカに総攻撃を仕掛け、自身の本性、実はサタンの生まれ変わりだと知れます。久々に濃い内容の映画に出演!と喜んだのですが、面白い題材であるにも関わらず、演出力の不足は否めませんでした。監督はブライアン・トレンチャード=スミスと、ポール・J・ロンバルディ。2人もいるのにィ。(知らんけど)

共演者もR・リー・アーメイ、ウド・キア、フランコ・ネロ、そして60年代に大ヒットしたTVシリーズ「原子力潜水艦シービュー号」のクレイン艦長役で、懐かしい デヴィッド・ヘディソン。

大統領役なんて夢のようなマイケルでしたが、映画の結末は悲惨。でもどんな作品であっても、ファンなのです。これからも応援しています。お誕生日を機に良い作品に恵まれるよう、祈っています!
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あの日の出来事

2006-07-29 22:01:27 | 映画
今でもあの日の衝撃は、忘れることができません。ただ時間が経つに連れて、映画好きの私は、いつかこの出来事も映画になるんだろうなぁ~と感じていました。その出来事とは、アメリカで起こった“同時多発テロ”事件です。2001年9月11日。あの日からおよそ5年。

その日、ボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便は、世界貿易センタービル北タワーに。ボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便は、南タワーに。ワシントン・ダレス空港発ロサンゼルス行きアメリカン航空77便は、ペンタゴン(国防総省)に。それぞれ激突しました。

そしてもう1機、ニューアーク発サンフランシスコ行きユナイテッド航空93便は、ペンシルべニア州ストーニークリークに墜落。乗員乗客45人全員が死亡…。93便がどこを標的にしていたかは、今も不明のままです。しかし93便が起こすはずだった大惨事は、乗客乗員たちの命と引き替えの行動によって、防がれたのです。

前の3機が激突したことを、機内で知った乗客たち。家族との電話やメールでことの大きさを知ると共に、このままでは自分たちの飛行機も多くの犠牲者を出すことになってしまう…。乗客たちの行動を描いた映画、それが「ユナイテッド93」です。

監督は、「ボーンスプレマシー」(04)のポール・グリーングラス。出演者に有名なスターは出ていません。ドキュメンタリー・タッチを大切にしたのです。監督や製作スタッフは、遺された家族の人たちや管制塔などの関係機関へ入念な取材を行ったそうです。

もちろん、映画化に反対する声もあったのは事実。しかし、あの日の出来事を忘れないためにも、映画化は必要だったのですね。私たちは映画という“エンタティンメント”から、歴史の事実を知るのです。
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ハッスルしよう!

2006-07-28 21:18:05 | 映画
今年のアカデミー賞授賞式で主演男優賞にノミネートされた、テレンス・ハワード。2004年に出演した「クラシュ」(05年の作品賞受賞!)で、裕福な演出家キャメロン役を演じていました。妻クリスティン役は、サンディ・ニュートンでした。1969年3月11日シカゴ生まれ。

「陽のあたる教室」(95)でデビューし、「完全犯罪」(99)「ジャスティス」(02)「レイ」(04)などに出演。05年の「ハッスル&フロウ」が、公開されます。ただし、レイトショーなので私は行けないなぁ~。悔しい。(レイトショーは行かない主義なんです)

でも、映画は見たい。この作品はアカデミー賞の歌曲賞を受賞! ♪It’s Hard Out Here For A Pimp♪ がそれ。監督は、これが初監督となるクレイグ・ブリュワー。脚本も担当。

メンフィスでハッスル(ポン引きのこと)を仕事にしている、Dジェイ(テレンス・ハワード)。言葉を自由に操る才能を持ちながら、活かす事が出来ずに落ちぶれた生活を送っています。ある日、彼の前に人気ラッパー(←ラップの歌手よ)スキニー・ブラックが現れます。

Dジェイは、かつての夢、プロになるため人生最後の賭けをします。スキニーにデモテープを渡すべく、仲間たちと自分の言葉をテープ録音しようと作業を開始。しかし簡単に行くはずはなく、いろんなトラブルが待ち受けていたのでした…。

テレンス・ハワードは、当時まだ36歳だというのにすでにスターの風格たっぷり。これからどんどん活躍していく感じが、充分感じられます。楽しみな俳優ですね。こんなポン引きの役も、裕福な演出家役も、なんなく演じてしまうのですから。

マーク・ウォールバーグ主演の「フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い」(05)にも、出ていたんですね。これ、公開期間が短くて見逃していました。レンタルしようっと!
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パラダイスに行きたい

2006-07-26 20:17:26 | 展覧会
長かった梅雨もようやく明けるようです。次は、本格的な暑い夏がやって来ます。そんな暑い夏にぴったりの展覧会の開催です。場所は東京国立近代美術館で、タイトルは「モダン・パラダイス展」。

岡山県倉敷市にある大原美術館と、東京国立近代美術館所蔵の作品の饗宴。大原美術館は、1930年開館。一方の東京国立近代美術館は1952年に、日本初の国立美術館として開館。

近代美術の東西コレクションが、一堂に見れるわけですね。展示される美術品は、絵画・彫刻・写真の100余点。今回の展示のテーマは、「光」「心」「楽園 パラダイス」。
 (Ⅰ)光あれ (Ⅱ)まさぐる手・もだえる空間 (Ⅲ)心のかたち
 (Ⅳ)夢かうつつか (Ⅴ)楽園(パラダイス)へ
それぞれのテーマごとに、両美術館の作品を対比させて展示。大胆ですね!今までなかったかも。

展示される代表作の一部には、岸田劉生の「麗子肖像(麗子五歳之像)」(1918年)、土田麦僊の「湯女」(部分・1918年)重要文化財、菱田春草の「四季山水」(部分・1909年頃) ←以上は東京国立近代美術館所蔵。

ポール・ゴーギャンの「かぐわしき大地」(1892年)、クロード・モネの「睡蓮」(1906年頃)、ピエール・オーギュスト・ルノワールの「泉による女」(1914年) ←以上は大原美術館所蔵。

先日は雨の中、「若冲と江戸絵画展」に行ってきました。(素晴らしかったぁ~!)暑い中は大変だけど、日傘なんか差してお出かけしようっと。
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夏のアニメは…

2006-07-23 21:13:01 | 映画
日本のアニメも素晴らしいけど、アメリカのアニメ映画もかなり好きです。ディズニー作品(チキンリトル)、ピクサー作品(カーズ)、20世紀フォックス作品(アイスエイジ2)、ドリームワークス作品(マダガスカル)、ワーナー作品(ブレイブ・ストーリー ←これは日本製)ユニバーサル作品(おさるのジョージ)など。

CGの目覚しい発展と共に、アニメの世界もどんどん表現レベルが向上。動物の毛の動き、目や口の表情、水の流れ、草木の動き、もう~見惚れるしかありません。しかも各社、技術の進歩に競争があるので、1作ごとに“すごく”なり、ただただ驚くばかりです。

でも、アニメを見る時はそんな難しいことは考えずに、ひたすら楽しみましょう♪ドリームワークスの最新作「森のリトル・ギャング」は、森に住む動物たちと人間との物語。

冬眠から目覚めた動物たち。森の周りはいつの間にか、人間たちの町になっていました!森が狭くなってしまった上、食べ物も少なくなって、みんな腹ペコ~。そこに現れたのが、ジャンクフードが大好きな流れ者のアライグマRJ(声:ブルース・ウイリス)。←とうとうやったのね~!初挑戦。

人間のところには、おいしい食べ物がいっぱい。RJはリーダーのカメ、ヴァーン(ギャリー・シャンドリング)の止めるのも聞かず、リスのハミー(スティーヴ・カレル)、スカンクのステラ(ワンダ・サイクス)、オポッサムの父オジー(ウィリアム・シャトナー)と娘へザー(アヴリル・ラヴィーン)、そしてハリネズミ・ファミリーといざ町へ!

おいしい食べ物争奪戦が、はじまります。私はシャトナーさんファンなので(トレッキーだもん!)オジーが気になりますが、かわいいハミーもいいな~♪もちろん、字幕スーパー版で見に行きます。
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“はざま”と読みます。

2006-07-22 22:58:03 | 映画
あら、このタイトルはどこかで?あっ、ケネス・ブラナー、エマ・トンプソン、アンディ・ガルシア、デレク・ジャコビ、ハンナ・シグラ主演の「愛と死の間で」(91)では、ありませんか!!この映画、好きです。度々、見直したくなる映画です。

まったく同じタイトルの「愛と死の間で」は、ダニエル・ユー監督、アンディ・ラウ主演の香港映画。有能な外科医として働いていたコウ(アンディ・ラウ)は、6年前に交通事故で妻チーチンを亡くしました。以来、外科医を辞め、救急隊員として働く一方、“死”について敏感になり、笑顔も消えていたのでした。

そんなある日、交通事故でユンサム(チャーリー・チャン)が運ばれてきます。不思議な感情を抱いたコウは、ユンサムの主治医(アンソニー・ウォン)から、彼女が心臓移植を受けていることを知ります。

しかもその心臓は、コウの妻チーチンのものだったのです。衝撃を受けるコウ。妻を看取ることが出来なかった“後悔”。ユンサムの体の中で生きている妻の心臓。しかし、病弱なユンサムは末期の病で、残り少ない命だったのです。

ユンサムのために、妻のために、残された時間を大切にするコウ。時間は容赦なく過ぎていきます…。果たして?

心臓移植の物語で、もう1本思い出しました。「この胸のときめき」です。こちらはデビッド・ドゥカブニーとミニー・ドライバーが主演。映画のバックグランドもステキで、何度も何度も繰り返しDVDで見ています♪お勧め~。

話が逸れました。1961年9月27日生まれのアンディ・ラウ。いつまでも若く美しく、しかも締まった体躯でカッコイイ!これは見なくては。
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ファントマは誰だ?

2006-07-21 21:50:02 | 映画
実はこの映画、見ていないんです。以前にも書いたことがあるんですが、フランス映画はあまりたくさん見ていません。アメリカ映画専門の学生時代でした。やがて英語圏の作品の他、香港、中国、ロシア、インドなどの映画も見るようになりました。フランス映画のこんな有名な映画も、見逃しています。

その映画は、第1作目の「ファントマ/危機脱出」(64)2作目の「ファントマ/電光石火」(65)3作目の「ファントマ/ミサイル作戦」(67)。監督は3作とも、アンドレ・ユヌベル。主役は、コメディ俳優で名優のルイ・ド・フュネス。彼の役はジューヴ警部で、お間抜け振りは「ピンクパンサー」のクルーゾー警部並み。(←だから苦手なのかも…)

ライズXで開催される、「ファントマ映画祭2006」。連続3本上映されます。新聞記者のファンドールに、「美女と野獣」(46)で有名なジャン・マレー。彼のフィアンセのエレーヌは、「悲しみよこんにちは」(57)や「嬢さん、お手やわらかに!」(58)などのブロンド美女、ミレーヌ・ドモンジョ。懐かし~い。

ファント役はノークレジットなんですが、マスク姿を見れば一目瞭然!誰かさんの二役です。うふふ、分かっちゃいましたね!しかし、怪盗ファントマといえば、あのマスク。映画を見ていない私の記憶にも、その姿が焼き付いています。

セリ・ノワール(暗黒叢書と呼ばれる犯罪小説のこと)の代表作。作者は、マルセル・アラン&エミール・スーベストルの2人。ポップなフレンチクライム映画を今、また見るチャンスです。劇場?DVD?
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俳優はつらいよ。

2006-07-20 21:42:36 | 映画
TV版「スーパーマン」をほぼリアルタイムで見ていた…というと、年がバレそう~。といっても、やはり今思うと再放送だったようです。ABCのオリジナルは1953年~57年、全104本。日本初放映は、TBSで昭和31年からでした。

あの『弾丸よりも速く、力は機関車よりも強く、高いビルもひとっ飛び!見ろ!何だ、あれは?星だ!ミサイルだ!違う!スーパーマンだ!そうです、スーパーマンです。遠い宇宙からやって来た奇跡の男。彼はクラーク・ケントと名乗ってその正体を隠し、デイリー・プラネット社の記者として人間の能力を遙かに超えたその力で、自由と平和のため日夜闘い続けているのです』という、ナレーションが有名。(うら覚え~、違ってたらごめんなさい)

TV版の主役は、ジョージ・リーヴス(1914年アイオワ州生まれ)。スーパーマン役で有名になり、しかし役に固定され、1959年6月16日ピストル自殺。後に1978年 リチャード・ドナー監督、クリストファー・リーヴ主演で映画化。ロイス・レイン役はマーゴット・キダー、レックス・ルーサー役はジーン・ハックマンでした。スーパーマンの父ジョー=エル役に、マーロン・ブランド。

長身でハンサムなクリストファー・リーヴは、クラーク・ケント役にぴったり!「スーパーマン II/冒険篇」(81)「スーパーマン III/電子の要塞」(83)「スーパーマン4/最強の敵」(87)と、シリーズは4作まで作られました。

しかしジリ貧は否めなく、しかもリーヴ自身1995年5月27日バージニア州で落馬事故に遭い、首から下が不随に…。99年TVM「裏窓」のリメイクに出演するまでになりますが、04年10月10日心臓発作で亡くなりました。52歳でした。

そしてリメイクブームの続くハリウッドで今度は、「スーパーマン リターズ」が制作されました。新しいスーパーマンは、これが映画デビューのブランドン・ラウス。(おっと、彼もアイオワ州生まれだわ!)ロイス役はケイト・ボスワース、レックス役はケヴィン・スペイシー。監督が「X-メン」シリーズのブライアン・シンガー!

監督は「X-MEN/ファイナル ディシジョン」(06)を受けず、ブレット・ラトナーに。しかも全米公開大ヒットで、新シリーズがスタートの予定。おかげでリメイクが決まっていた「2300年未来への旅」も降板が決定。こうして見ると映画作りって大変だなぁ~と、改めて思いますね。

新作の「スーパーマン リターズ」に大いに期待していますが、スーパーマン役の俳優に幸あれ!と、影ながら願っています。はい。
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再び、霧の中

2006-07-19 21:19:15 | 映画
ジョン・カーペンターといえば、マスターズ・オブ・ホラーの1人。1948年1月16日ニューヨーク州カーセージ生まれ。デビュー作は、「ダーク・スター」(74)。

「ハロウィン」「ザ・シンガー」(78)「ブギーマン」「ニューヨーク1997」(81)「遊星からの物体X」(82)「クリスティーン」(83)「スターマン/愛・宇宙はるかに」(84)「ゴースト・ハンターズ」(86)「パラダイム」(87)「ゼイリブ」(88)「マウス・オブ・マッドネス」(94)「光る眼」(95)「エスケープ・フロム・L.A.」(96)「ヴァンパイア/最期の聖戦」(98)など。

こうしてみると、名作揃いですね~♪カート・ラッセルとの作品が、多いのに気付きます。あっ、忘れてはいけないのが、「ザ・フォッグ」(79)です。主演のエイドリアン・バーボーとは同年結婚し、84年に離婚。「ハロウィン」でデビューしたジェイミー・リー・カーティスは、この映画でも“スクリーミング・クイーン”の名に恥じぬ叫びを発しています!

400年前の怨みを晴らすために、怪しげな霧と共に港町に現れた亡霊たち…。霧が生き物であるという設定と、恐怖シーンを極力押さえ、静けさの中に不気味なムードを漂わせ、とても効果的な演出でした。

その「ザ・フォッグ」が、リメイクされました。「スティグマータ/聖痕」(99)のルパート・ウェインライトが監督。1871年霧立ちこめる中、4人の男がおぞましい事件を起こします。船の乗員と乗客は海の底に…。そして現在、アントニオ・ベイという小さな港町に、成仏できない霊たちが現れます。

復讐を果たすべくやって来た霊たちを迎えるのは、チャーター船の船長ニック・キャッスル(トム・ウェリング)、1等航海士のブレット・スプーナー(デレイ・デイヴィス)、島に里帰りしているエリザベス・ウィリアムズ(マギー・グレイス)、灯台守りをしているスティーヴィー・ウェイン(セルマ・ブレア)…。

ジョン・カーペンターは、プロデューサーに名を連ねています。オリジナルと対比するのも面白いですね♪この夏は、霧に包まれてみたいかも!?
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永遠に続く舞台

2006-07-18 21:24:00 | 演劇
パルコ劇場での舞台、「ラブ・レターズ」が、16周年を迎えます。おめでとうございます。まっ、観客の1人である私にしてみれば、長く続くことでいろいろな出演者の組み合わせが見れるのでうれしいですね。

ご存じない方のために、どんな舞台かというと…。1989年NYで初演を迎えたこの作品は、A.R.ガーニー作。舞台には小さなテーブルと椅子が2脚。出演者は男女2人。アンディとメリッサは幼なじみ。小学校で出会い、以来50年に渡って、手紙のやり取りが続きます。

思春期を迎えて2人は、いよいよ!という段になってお互いに、恋人同士になれない事に気付きます。大学に進み、それそれ別の道を歩むことになるのですが、やがてそれぞれに結婚。アンディは海軍に。メリッサは絵の道に。

時代は流れ、アンディは上院議員になります。一方のメリッサは息詰まっていました。そんな時、2人は再会しお互いを求め合うのです。でも、時は戻せません。あまりに遅すぎたのです…。2人の手紙は、終りを迎えようとしていました。

この舞台はリーディング・ドラマといい、2人は演技はせずに手紙(本)を読むだけ。それなのに、状況や時代や感情が手に取るように分かるのです。本当に素晴らしい作品です。日本での上演は、1990年8月、青井陽治氏の演出です。

私は、第1シーズンをよく通いました。その後もキャスティングによって、時々劇場に足を運んでいます。NYのキャストも、その素晴らしさで話題になりましたが、日本のキャストも素晴らしいです。これも作品が持つ物語性やリーディングという役者にはかなり難しい要素が、魅力のようです。

過去のキャスティングは、サイトで確認できます。もしまだ未見でしたら、一度は見ておくべき作品です。
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