だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ヴィクトリア王朝の輝き

2009-11-29 20:38:27 | 展覧会
エミリー・ブラントが、19世紀イギリスのヴィクトリア女王を演じる「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)。7つの海を支配し、イギリスを『太陽の沈まぬ国』と呼ばれるまでに発展させた、その功績は大きく、まさに黄金期でした。

映画は、ヴィクトリアとアルバート公(ルパート・フレンド)の世紀の愛が叶うまでの、波乱と困難な様子を描いています。ヴィクトリアは18歳で即位し、64年間(1837~1901)在位。英国歴代最長で、ヴィクトリア王朝はイギリスでもっとも繁栄した時代でした。

上映館のル・シネマがある“Bunkamura”には、地階にザ・ミュージアムがあります。ご存知ですよね~。映画の上映と合わせて素晴らしい展覧会が開催されます。Bunkamuraならではですね。「愛のヴィクトリアン ジュエリー展」です。

“華麗なる英国のライフスタイル”というサブタイトルの通り、英国王室にまつわる宝飾品や著名なコレクション、技巧を凝らしたジュエリー、アフタヌーンティー用銀器のテーブルセッティング、アンティーク・レースなど約300点を展示。

ヴィクトリア女王の時代、産業革命の成果と大国による植民地化。その植民地から発掘された金鉱、そしてゴールド・ジュエリーの発展。それまでの金糸使いのドレスではなく白を基調にし、レースをあしらったウェディング・ドレス。

ヴィクトリアは時代をリードしていたんですね。そして25年の間、夫アルバート公の喪に服したヴィクトリアが生涯身に着けていたという“ミニチュアール”。自身の肖像画と髪の毛を入れた小さなロケットです。

さらに今では当たり前の、アフタヌーンティーの英国式習慣もこの時代に完成したのでした。なんと、素晴らしきヴィクトリア王朝!映画はもちろんだけど、ネックレスやペンダントヘッド、ブレスレッド、ティアラも必見!
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刺青の女

2009-11-27 20:58:49 | 映画
フランス映画の「ずっとあなたを愛してる」(08)、ポーランド映画の「カティンの森」(07)、デンマーク映画の「誰がため」(08)、ベルギー映画の「ロフト.」(08)、ドイツ映画の「THE WAVE」(08)、イタリア映画の「副王家の一族」(07)と、多彩な映画たち。

日本の映画劇場は、華やかですね~。これにアメリカやイギリス、オーストリアなどの英語圏の映画も加わるし、中国や韓国などの国々も。ああ~、映画って楽し!今日ご紹介の映画は、スウェーデンからの話題作です。

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(09)がそれ。スウェーデン人作家スティーグ・ラーソンの同名小説を映画化したのは、初監督のニールス・アルデン・オプレウ。なにより話題になったのは、“今世紀最大のミステリー”と絶賛されたその原作。

全世界40カ国以上で翻訳され、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』を超える推理小説として、2100万部を売り上げたのです。さらにこの作品は、『ドラゴン・タトゥーの女』『火と戯れる女』 『眠れる女と狂卓の騎士』の3部作。

パートナーの女性エヴァ・ガブリエルソンと共同執筆した処女小説。2部まで書き上げ、出版社と契約。なんとその時点では、5部作の予定だったとか。しかしラーソンは、2004年心筋梗塞で急逝。映画化された第1部は、スウェーデン映画では記録的大ヒット。

40年前、大企業ヴァンゲル・グループの一族が住むストックホルムの孤島で、少女ハリエットが失踪。前会長ヘンリック(スヴェン=ベルティル・タウベ)が、事件の調査を依頼したのは失業中の記者ミカエル・ブルムクヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)でした。

雑誌“ミレニアム”の記者だったミカエルは、実業家ヴェンネルストレムの不正報道した裁判で、名誉棄損で有罪となったのでした。少女失踪事件の調査を通して、なんとかヴェンネルストレムを見返したい…。

ミカエルは、調査の途中で天才ハッカーに出会います。彼女はリスベット・サランデル(ノオミ・ラパス)、鼻ピアス、背中にドラゴン・タトゥーを入れた少年のような小柄な女性。果たして、ミカエルとリスベットの行く先に待つものとは?

早くもタランティーノがブラピを主演にして、リメイクを熱望!とか。やっぱりね~。でも面白そう!オリジナルを見ておきましょ。
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信じる?信じない?

2009-11-26 20:21:59 | 映画
2009年も大好きな映画をたくさん見ました。まだ、12月があるからもっと見るでしょうが、ここ最近で一番怖くて鳥肌が立った映画が、これ。「THE 4TH KIND フォース・カインド」(09)。とにかくまずは予告編を見て欲しい…。

『なにこれ?』って、叫んでしまいました。こ。こわい。怖すぎる。タイトルの意味は<1st KIND>目撃 <2nd KIND>痕跡 <3rd KIND>接触 <4th KIND>… ちなみにKINDとは種類のことですが、ここではまったく違います。

UFO(未確認飛行物体)に関する接近遭遇に使われる段階を言います。第1種接近遭遇は、UFOの目撃。第2種接近遭遇は、UFOが痕跡を残すこと。第3種接近遭遇は、エイリアン(地球外生命体)との接触。

そして第4種接近遭遇は、エイリアンに誘拐されること。映画は、そのフォース・カインドを描いていたんです!監督・脚本は、オラントゥンデ・オスサンミ。洞窟ホラーの「ザ・ケイヴ」(05未)を製作した人。監督2作目です。

アラスカ州北部の町ノームでは、不眠者数が300人以上に上り、毎年、住民の不審な失踪事件が発生していました。60年代以降、FBIは2000回を超える訪問、調査をしていましたが、真相を暴くことができないでいました。

2000年10月、地元ノームに住む心理学者のアビゲイル・タイラー博士(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の元に、不眠症を訴える住民が次々とやって来ます。不審に思ったタイラー博士は、睡眠療法を試みることにします。

彼らが眠れない理由はなんなのか?65時間以上に渡る記録映像と音声。カメラに映るその映像は、かなり衝撃的。誰も見たことのない映像は、実写と再現映像で構成。映画のナビゲーターを務めるミラが演じるタイラー博士も、本人が登場。

共演は、「プロフェシー」(02)「マイティ・ハート/愛と絆」(07)のウィル・パットン。「ゾディアック」(06)「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)のイライアス・コティーズ。繰り返します、とにかく予告編を見て欲しい…。

もし耐えられるのなら、劇場に出かけて本編を見ましょう。“3rd KIND”を原題に持つ「未知との遭遇」(77)や、TV「X-ファイル」(93~02)のファンは見逃せません!
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4年目の秋

2009-11-25 20:40:39 | 特別
また1年が過ぎました。
大好きだったあの子を亡くして、丸4年。
まだまだ、忘れられません。。

こうして、年に1回それを確認しています。
できることなら、また会いたい…。

写真は、家具と窓の隙間に入り込んだとこ。
狭いとこが大好きで、お気に入りの場所でした。
リラックスして、寝てます、うふふ。
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ベジャールから、ロマンへ

2009-11-24 22:52:01 | 映画
渋谷のル・シネマは、バレエやダンス映画がよく上映されます。パトリス・ルコント監督「タンゴ」(92)、サリー・ポッター監督「タンゴ・レッスン」(97)、カルロス・サウラ監督「タンゴ」(98)、ニルス・タヴェルニエ監督「エトワール」(00)

ロバート・アルトマン監督「バレエ・カンパニー」(03)、サウラ監督「イベリア 魂のフラメンコ」(05)、ニルス・タヴェルニエ監督「オーロラ」(06)、「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」(08)

フレデリック・ワイズマン監督「パリ・オペラ座のすべて」(09)。音楽家の作品には、パーヴェル・ルンギン監督「ラフマニノフ ある愛の調べ」(07)、ヘルマ・サンダース=ブラームス監督「クララ・シューマン 愛の協奏曲」(08)など。

いつ行っても混んでます。「ベジャール、そしてバレエはつづく」(09)は、今は亡きモーリス・ベジャールの後継者のお話。監督はアランチャ・アギーレ。その前に、ベジャールとは… 1927年1月1日フランス・マルセイユ生まれ。

14歳でバレエをはじめ、45年プロ・デビュー。54年、エトワール・バレエ団結成。60年、ベルギー・ブリュセルに20世紀バレエ団を結成。同年『ボレロ』を発表。クロード・ルルーシュ監督「愛と哀しみのボレロ」(81)で、圧倒的な迫力で踊ったジョルジュ・ドン(92年エイズで死去)のバレエは、忘れられません!

87年、スイス・ローザンヌに本拠地を移し、モーリス・ベジャール・バレエ団を結成。『ザ・カブキ』が有名です。07年11月22日、ローザンヌで死去。80歳でした。20世紀の偉大なる振付家を失くしたローザンヌは、彼の死後3年間バレエ団を援助すると表明。

彼の後継者ジル・ロマンは、ダンサーで芸術監督。映画は失敗は許されないロマン振付『アリア』、初日までのドキュメンタリーです。『過去は振り返らず、現在を生き、未来を作り上げる』というロマンの姿は、恩師ベジャールと重なります。
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秘密諜報部員0014、誕生!

2009-11-22 20:24:30 | 映画
1970年10月8日マサチューセッツ州ケンブリッジ出身のマット・デイモンも、今年で39歳。本名:マシュー・ペイジ・デイモンは、両親が2歳の時に離婚し、大学教授の母と兄と3人暮らし。81年、2ブロック先に住むベン・アフレックと友人に。

「スター・ウォーズ」(77)を見て役者に憧れ、演技学校や舞台を経験。映画デビューは「ミスティック・ピザ」(88)。当時17歳。大好きなブレンダン・フレイザー主演「青春の輝き」(92)では、憎たらしい金持ち生徒役。ベンも共演。

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)で、アカデミー賞脚本賞をベン・アフレックと共に受賞。主演男優賞にもノミネートされました。この作品では、ロビン・ウィリアムズが助演男優賞を受賞。一気に注目の若手俳優に!

幼顔のするデイモンですが、最近は「オーシャンズ11」(01)シリーズや「ボーン・アイデンティティー」(02)などのジェイソン・ボーン シリーズでは、目を見張るアクションと心理演技で、すっかり実力派の俳優に成長しました。

「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督最新作、「インフォーマント!」(09)に主演します。カート・アイケンウォルド原作『インフォーマント!』とは、情報提供者のこと。悪く言うと、告げ口屋。

内部告発者ですね。物語は実話が元なんだそうな。1992年イリノイ州、名門大学を卒業し、農業関係の大企業“ADM”に就職したマーク・ウィテカー(デイモン)。33歳で重役となった彼は、ある製造工場を任されます。

そこはコーンから“リジン”というアミノ酸を生産し、食品添加物を製造。ある時、工場でウイルスが発生!毎月700万ドルもの損失を出してしまう事態に、副会長のミック・アンドレアス(トム・パパ)から、責められるマーク。

そしてこの後、マークはとんでもない行動を取るのです。会社側はFBIの介入を依頼。さらに、マークは自分の会社の内部告発者となってしまうのです!いったい、なに考えてるの?映画は、マークの奇想天外の様子を描きます。

マット・デイモンは、体重を15kg増やし、へんてこな口ひげをはやし、主人公を熱演。妻ジンジャー役は、メラニー・リンスキー。FBI捜査官のブライアン・シェパード役に、スコット・バクラ。もちろん、製作総指揮にはジョージ・クルーニーの名が。

コミカルな演技もイケる、マット・デイモン。笑わしてもらいましょ!
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ジュリエットの居場所

2009-11-20 21:03:05 | 映画
クリスティン・スコット・トーマスは、英国人。1960年5月24日コーンウォール州出身。ロンドンで演劇を学び、19歳でフランスに渡ります。映画デビューが「プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン」(86)というのが、不思議?

当時は、英国美青年映画ブーム。「モーリス」(87)のジェームズ・ウィルビーとルパート・グレイヴスが主演した、「ハンドフル・オブ・ダスト」(88)で評価されました。ロマン・ポランスキー監督の「赤い航路」(92)にも出演。

「フォー・ウェディング」(94)「リチャード三世」(95)「ミッション:インポッシブル」「モンタナの風に抱かれて」(96)「ランダム・ハーツ」(99)「ゴスフォード・パーク」(01)「ルパン」(04)「ブーリン家の姉妹」(08)など、幅広く活躍。

「イングリッシュ・ペイシェント」(96)で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた実力派です。夫はフラン人医師で、イギリスとフランスを超えた国際派女優。「お買いもの中毒な私!」(09)でも、フランス語しゃべってました。

なんとなく、シャーロット・ランプリングを思い出しました。スレンダーで色白で透明感のある女優さん。イギリスからフランスに渡って活躍しているのも似てますね。そのクリスティンの最新作は、フランス映画。

監督・脚本フィリップ・クローデルの「ずっとあなたを愛してる」(08)です。08年のゴールデン・グローブ賞外国語映画賞と女優賞にノミネート。英国アカデミー賞では外国語映画賞を受賞し、主演女優賞と脚本賞にノミネート。

空港のカフェ。ジュリエット(クリスティン・スコット・トーマス)は、妹のレア(エルザ・ジルベルスタイン)と久々の再会をします。レアはナンシー(フランス北部の都市)に住んで10年。大学で働き、結婚もしています。

夫のリュック(セルジュ・アザナヴィシウス)、病気で口がきけない義父、ベトナムからの養女で8歳のプチ・リスと幼いアメリア。両親に見放され、レアを頼ってやって来たジュリエットは、妹家族に迎えられたのでした。

実は15年の刑期を終え、刑務所から出て来たジュリエット。就職先を探す彼女は、工場の面接でなぜ刑務所にいたのかを問われます。『6歳の息子を殺した』そう答える彼女の真実は?監督は、現代フランスを代表する小説家。

高い評価を受けた監督の初監督作品。ぜひ、見たいです。
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18歳のヴィクトリア女王

2009-11-19 22:37:27 | 映画
英国王家の家系図は、本当に分かりにくいです。同じような名前が多いからですね。○○△世とか…。「エリザベス」(98)「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(07)「ブーリン家の姉妹」 「ある公爵夫人の生涯」(08)なども。

今度の映画は、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)です。アレクサンドリナ・ヴィクトリアは、1819年5月24日生まれ(1901年1月22日没)。ジョージ3世の4男ケント公エドワードの一人娘だそうです。もう、むずかしいなぁ~。

家系の説明はやめて(あきらめて)映画のストーリーを。1837年ウィリアム王(ジム・ブロードベント)が病に倒れ、王位継承者だったヴィクトリア(エミリー・ブラント)は、王室の権力争いに巻き込まれます。次期女王の夫となり、その地位を利用するためでした。

ヨーロッパ中が狙う中、イギリスを意のままにしたいベルギー王レオポルドは、甥でヴィクトリアとは従姉弟のアルバート公(ルパート・フレンド)を送り込みます。しかし、その思惑をよそに、ヴィクトリアとアルバートは恋に落ちてしまうのでした。

アルバートの正直さに心打たれる、ヴィクトリア。美しく高潔なヴィクトリアの心に強く惹かれる、アルバート。そしてウィンザー城で開かれた国王誕生パーティで、首相のメルバーン卿(ポール・ベタニー)は、ヴィクトリアに取り入ろうと近づきます。

1837年6月20日王が逝去し王位に就いたヴィクトリアは、母であるケント侯爵夫人(ミランダ・リチャードソン)との確執の末、決別します。カゴの鳥だったヴィクトリアは、知識もなくすべてをメルバーンに頼っていました。

戴冠式の日、ドイツに帰国していたアルバートが帰って来ます。女王へのプロポーズが禁じられているイギリスで、アルバートはその言葉を待つのでした…。果たして?そして2人を待ち受ける運命とは?

監督は、ジャン=マルク・ヴァレ。製作のマーティン・スコセッシが起用したカナダ人。脚本は、「ゴスフォード・パーク」(01)のジュリアン・フェロウズ。ヴィクトリア役のエミリー・ブラントは、「プラダを着た悪魔」(06)「サンシャイン・クリーニング」(08)に出演。

アルバート役のルパート・フレンドは、「プライドと偏見」(05)でミスター・ウィッカム、「縞模様のパジャマの少年」(08)でコトラー中尉を演じてました。注目!見ましょ。
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キャメロンの青の世界

2009-11-18 21:53:53 | 映画
“アバター(AVATAR)”とは、『コンピューターネットワーク上の仮想的な空間において、自分の分身として表示されるキャラクターのこと』。(Yahoo!辞書より) 語源としては、サンスクリット語の“アヴァターラ”

インド神話や仏教説話の中で“(神や仏の)化身”を意味します。ヒンディー語では“アヴァタール”、その英語読みが“アバター”なんですね。PC上のむずかしい仕組みはともかく、話題の映画、いよいよ公開です!

それが、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」(09)です。構想14年、製作4年。「タイタニック」(97)以来、ひたすら製作業に励んでいたキャメロン監督の待ちに待った、本格的な監督作品。

時は22世紀。元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、戦争で負傷し下半身不随に…。今では車イスの身となった彼は、“アバター・プログラム”への参加を要請されます。場所は地球から遥か彼方の惑星パンドラ。

プログラムに参加すれば再び歩くことが可能と言われ、パンドラ行きを決意します。3mもの身長と青くきらめく皮膚と尻尾を持つ、ナヴァという種族が住むパンドラ。ヒューマノイドの彼らは、人間よりも高い能力と感覚を持っていました。

青々としたジャングル、美しい自然、素晴らしい生物、そんなパンドラにやって来た人間たちの目的は、貴重な鉱物の採掘でした。人間はパンドラの大気を吸うことができず、ある方法を用いていました。

それが、遺伝子操作によって生み出された人間とナヴァとを組み合わせて誕生した、アバターだったのです。果たして、ジェイクの役目とは?“アバター・プログラム”とは?ストーリーもですが、なにより1番の関心は、その美しい映像!

この作品も今流行りの3D上映されます。2Dで見るか、3Dで見るかはお任せして、キャストも豪華。主人公ジェイクを演じるワーシントンは、「ターミネーター4」(09)でマーカス・ライトを演じた、注目のオーストラリア人。

他に「スター・トレック」(09)ウフーラ役のゾーイ・サルダナ。「セントアンナの奇跡」(08)黒人のネグロン伍長役のラズ・アロンソ。「ワイルド・スピード MAX」(09)レティ役のミシェル・ロドリゲス。私のお気に入り、ジョヴァンニ・リビシ。

そして、シガーニー・ウィーバー。音楽は「エイリアン2」(86)のジェームズ・ホーナー。わくわく。
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お金ないのは、誰のせい?

2009-11-16 22:53:23 | 映画
「ボウリング・フォー・コロンバイン」(02)で描かれたのは、アメリカ・コロラド州のリトルトンにあるコロンバイン高校で起きた銃乱射事件。1999年4月20日、同校生徒2人によるその事件は、12人の生徒、1人の教師を死亡させ、2人は自殺。

「華氏911」(04)で描かれたのは、2000年大統領選に勝利したジョージ・W・ブッシュ大統領と、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件。ゴア候補との激戦と開票での大混乱、さらにテロ発生時とその後のアフガニスタン攻撃。

「シッコ」(07)で描かれたのは、先進国で唯一公的な国民皆保険制度を持たないアメリカの医療保険問題。高額な民間の保険会社に属さない、無保険状態の国民は約4700万人!そうした実態を他国と比較して見せます。

もう、おわかりですね。監督はマイケル・ムーア。1954年4月23日ミシガン州フリント出身。地元、GM工場で1989年に起きた大量解雇を取材したドキュメンタリー「ロジャー&ミー」(89)で、監督デビュー。製作、脚本も。

今度の標的は、お金。2008年9月15日大手証券会社“リーマン・ブラザーズ”経営破たん。映画「キャピタリズム マネーは踊る」(09)で描かれるのは、158年の歴史を持つリーマン・ブラザーズが引き起こした、世界金融危機。

100年に1度と言われたその危機は、日本にも影響を及ぼしました。株価下落、大量リストラ、派遣切り、就職氷河期などなど、身に詰まされます。アメリカでは住宅市場の大暴落、企業や銀行の倒産、自宅や職を失う人々。

その一方で、公的資金(税金)で倒産を免れ、多額の報酬を得る特定の会社役員たち。その他大勢の一般国民は失業し、家を差し押さえられ、工場閉鎖、町自体が衰退…。こんな世の中、誰が作ったのぉ~?

サブプライム(アメリカの貸付ローンでプライム(優良)層でないの意)ローンって知ってますよね。じゃ、デリバティブって?タイトルのキャピタリズムとは、資本主義のこと。“これが最後の作品のつもりで取り組んだ”という、マイケル・ムーア。

頭にキャップをかぶり、カメラを持ち、拡声器を手に『アポなし突撃取材』を敢行する我らが、ムーア監督の雄姿。思わず『ガンバレ~!!』と声を張り上げてしまいそう。ああ~、お金ない…。映画、見ます。
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