だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

コリン、最高作!

2010-08-30 21:46:15 | 映画
世の中、なかなか景気の回復が見られず、連日暗いニュースが流れる現在。それでも少しはお買い物をして、日頃の我慢の憂さを晴らしたりして…。女性の憧れ、ブランド品。シャネルでしょ、プラダでしょ、エルメスでしょ、フェンディでしょ。

そしてグッチ、イブ・サンローランと言えば、トム・フォードですね。彼は1961年8月27日テキサス州オースティン出身のファッションデザイナー。、ペリー・エリス、キャシー・ハードウィックのブランド・デザイナーとして活躍。

1994年グッチ、2001年イブ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任。04年辞任後、05年トム・フォード社設立。08年大阪・梅田にブランドショップがオープンしています。東京はまだですね。

そのトム・フォードはNY大学時代、俳優を目指していたそうな。ファッション界で成功を収めた彼は、映画監督としてデビューしました。クリストファー・イシャーウッドの原作を映画化。フォードは脚本も書いています。

シングルマン」(09)の主演コリン・ファースは、今年のアカデミー賞主演男優賞にノミネート。ヴェネチア国際映画祭・最優秀主演男優賞受賞。英国アカデミー賞(BAFTA)主演男優賞受賞。20の映画祭で14部門受賞、23部門ノミネート!

16年間一緒に暮らしたパートナー、ジム(マシュー・グード)が交通事故で亡くなって8ヵ月。1962年11月30日の朝、ジョージ(コリン・ファース)はいつものように目覚め、愛する人のいない苦痛を再確認します。

日に日に悲しみは深くなり、ジョージは自らこの苦痛を終わらせようと決意します。LAの大学で英文学を教えている彼は、大学のデスクを片付け、銀行の貸金庫の中を整理。そして銃を用意。準備を進め、今日が最後の日…と心します。

しかし、新たな目で世界を眺めるといつもと少し変化が…。最後の授業の講義、教え子のケニー(ニコラス・ホルト)との会話、いつもはうるさく感じる隣家の少女(ジニファー・グッドウィン)との偶然の出会い

通りすがりのスペイン男性カルロス(ジョン・コルタジャレナ)と交わす一言…。なにか違う…。遺書、保険証書、色々な鍵、細かく指示した死装束、そして銃。そこへかつての恋人チャーリー(ジュリアン・ムーア)から電話が…。

コリン ファンの私は、この映画の噂を聞いた時点でものすごく楽しみにしていました。フォード自身の体験を盛り込んだという、本作。コリンの名演が楽しみ~!
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アリスは、死なず

2010-08-28 22:06:49 | 映画
3Dブームの真っただ中。3Dデジカメ、3Dテレビなど世の中3Dだらけ。古い人間はいまいちブームに乗れていない…。というか映画は2Dで十分。2Dという言葉さえ、イヤ。映画は大スクリーンで見れればそれで良い。3Dメガネをかけて見るなんて。

そんなわけで、いつかは否応なしに3Dに染まる日が来るかもですが、今はまだ…。映画の世界は「アバター」(09)で、すっかりおなじみに。かつて立体映画とも呼ばれていた、3D映画は進化の一途をたどっています。

M・ナイト・シャマラン監督の「エアベンダー」(10)は、オリジナルがアメリカで放映中のアニメシリーズ「アバター 伝説の少年アン」(05~)。タイトルからわかるようにキャメロン監督の3D「アバター」と偶然にも、めちゃカブリ!

急遽タイトルも変え、2Dから3Dに編集し直したそうな。その例でもわかるように、3Dで作らなくちゃ時代に遅れると思うのか。それもあるでしょうが、1番の理由はコピー、つまり海賊版を防げるからなんですね~。納得。

そうは言っても、3D映画にお願い!通常版も一緒に公開してください。まだまだ自宅には3DーTVは普及していませんから。最新作「バイオハザードⅣ アフターライフ」(10)は、いきなり“全世界同時公開3D上映”。『2Dは?』と探す羽目に。

「バイオハザード」(01)「バイオハザードⅡ アポカリプス」(04)「バイオハザードⅢ」(07)に次ぐ、シリーズ第4弾。監督は、全4作の脚本を手掛けてきた1作目のポール・W・S・アンダーソン。監督とミラは、2009年8月22日結婚。

アンブレラ社のT-ウイルスが、渋谷から世界中に感染し始めて4年後。荒廃した世界で生き残った人間を探し求めるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。アリスはウイルスに支配されない唯一の安全な場所の手がかりを得ます。

ロスに向かうアリスたちが見たもの…それは何千ものアンデッドに埋め尽くされた街でした。ウイルス感染を逃れるために生存者たちが安全地帯として向かうのは、アルカディア号。なんとかして乗船したい…。

しかし、アンデッドに包囲されたロスの刑務所には、逃げ遅れた人々が…。果たしてアリスたちは彼らを助け出すことができるのか?共演は、前作のクレア役アリ・ラーター、クリス役にウェントワース・ミラー。

一段と美しさが増したアリスとアンブレラ社との闘い。シリーズ5作目もあるので見ておきたいですよね。劇場を探さねば。
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騎士(ナイト)ではありません。

2010-08-27 21:46:16 | 映画
ジェームズ・マンゴールド監督は、1964年NY出身。アニメ映画「オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり」(88)の脚本家としてデビュー、後の作品のほとんどの脚本を書いています。作品数はとっても少なくてこの20年間で9本。

劇場未公開のリヴ・タイラー初主演「君に逢いたくて」(95)が、監督デビュー作。スライ、カイテル、デ・ニーロ、レイ・リオッタ主演「コップランド」(97)、アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー賞助演女優賞受賞の「17歳のカルテ」(99)

メグ・ライアンとヒュー・ジャックマンのラブコメ「ニューヨークの恋人」(01)、マイケル・クーニー原作「“アイデンティティー”」(03)←これ、かなり面白いので未見の方はぜひ。ジョニー・キャッシュの半生を描いた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05)

エルモア・レナード原作『3:10 to Yuma』(53)を再映画化した「3時10分、決断のとき」(07)、ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイル主演でしびれました。たったこれだけ。最新作「ナイト&デイ」(10)が、ようやく公開です。

主演のトム・クルーズとキャメロン・ディアス、人気スターの初共演!と思ったら、この2人「バニラ・スカイ」(01)で共演済み。この作品はスペインのアレハンドロ・アメナーバル監督作「オープン・ユア・アイズ」(97)のリメイク。

キャメロンは、トム演じる主人公デヴィッドの恋人ジュリー役。パーティで知り合ったソフィア(ペネロペ・クルス))の登場で、ジュリーは車で無理心中を図り、ジュリーは死亡、デヴィッドは生き残ッてしまいます。この映画もお勧め。オリジナルも!

で「ナイト%デイ」ですが、2人とも大スターになっての再共演です。妹の結婚祝いのため訪れていたカンザス州ウィチタから、ボストンに向かう飛行機に乗ろうとしていたごく普通の女性ジューン・ヘブンス(ディアス)。

空港でぶつかった男性と機内でも座席が近くとわかり、ステキな笑顔にときめいてしまいます。ところが謎めいた男ロイ・ミラー(クルーズ)は、何者かに追われているみたい…ジューンが化粧室から出てくると、機内はパニックに!

パイロット不在(←ミラーが殺害)のジェット機を、ミラーは高速道路に緊急着陸に成功。いったい何者?誰に追われているの?背後に潜むものは?他にピーター・サースガード、オリヴィエ・マルティネス、ポール・ダノ。もちろん、見ます。
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ジャーロって?

2010-08-25 21:53:22 | 映画
“ジャーロ”とは、イタリアの文学や映画のひとつのジャンルのこと、“ジャッロ”とも言います。1960年代に始まったそうで、70年代の代表格がダリオ・アルジェント監督。この名前を聞いてピンと来た方は、かなりなホラー好き。

「サスペリア」(77)を見た私は心底怖かった…。ゾォ~ッとしました。もう2度と見るまい…と決意した監督です。以来、ダリオ・アルジェント監督の作品は見てませ~ん。それなのに最新作をご紹介するのは、ちょっと興味があったから。

最新作は、タイトルもそのまま「ジャーロ」(09)。北イタリアのトリノ。外国人旅行者の美女ばかり狙う誘拐殺人事件が続発。犯人はタクシー運転手のジャーロことイエロー。客として乗り込んだ美しい女性を誘拐、拉致。

秘密の隠れ家に連れ帰り、執拗なまでに拷問し最後に惨殺するというイエロー。彼は子供の頃から容姿が醜く、そのために暗い過去を…。美しいものに対する憎しみ。新たなる被害者は、ファッション・モデル。

ある日スチュワーデスのリンダ(エマニュエル・セニエ)は、モデルの妹セリーヌ(エルサ・パタキ)と休暇を過ごすため、トリノにやって来ました。待ち合わせ時間になっても現れないセリーヌ。心配したリンダは、警察を訪れます。

そこで紹介されたのは、風変りなエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)。猟奇殺人事件を専門とするエンツォは、リンダから事情を聞くと連続殺人鬼イエローを思い浮かべます。エンツォとリンダは、一緒に捜査を開始。

2人は過去の事件を調べるうち、被害者が死ぬ間際に『殻は黄色い…』という意味不明の言葉を発したことを知ります。そこから謎の殺人鬼イエローの正体を追うのでした。果たして、リンダは無事なのか?イエローは誰?

ダリオ・アルジェント監督は、1943年9月7日ローマ出身。主な監督作品には「サスペリア」の他、アンソニー・フランシオサ主演「インフェルノ」(80)、ジェニファー・コネリー主演「フェノミナ」(84)、「オペラ座/血の喝采」(88)

脚本・製作にかかわったのは「デモンズ1~4」(85・86未・89・91未)シリーズや「肉の鑞人形」(97)など多数。ところで「プレデターズ」(10)のエイドリアン・ブロディのイタリアン・ホラー、どんなかなぁ。

近作「サスペリア・テルザ 最後の魔女」(07)に続く本作。怖そう。
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スキンヘッドがお似合い。

2010-08-23 21:17:44 | 映画
「トラブル・イン・ハリウッド」で、ブルース・ウィリスが主演する作品の役のイメージを作り上げてクランクインに臨むというエピソードが紹介されていましたが、俳優さんは作品によって肉体はもちろん、発音や声まで変えるんですよね。

体重を増やしたり、減らしたり、引き締めたり、筋肉を付けたり…ホント大変。そのブルース・ウィリスですが、最近はすっかりスキンヘッドになってしまいました。なまじ、かつらを被ったりすると劇中そっちが気になったりして…。

最新作「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」(10)でも、スキンヘッドが良く似合う刑事役。監督は、ケヴィン・スミス。この名前を聞いて、“あは~ん”と思った方はかなりマニアック。クラークス」(94)で監督・脚本・製作・出演してデビューしたスミス監督。

「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」(01)のサイレント・ボブ役が有名(←1部に)「スクリーム3」(00)でも同じ役でした。監督作品には「チェイシング・エイミー」(97)「世界で一番パパが好き!」(04)など。

出演作も多数で、「デアデビル」(03)「ダイ・ハード4.0」(07)「ファンボーイズ」(08)など。1970年8月2日ニュージャージー州レッドバンク出身。ちょっと、いえ、かなり太めでおひげとメガネはトレードマーク。

娘エヴァ(ミシェル・トラクテンバーグ)の結婚式費用に充てるため、超レアもののベースボール・カードを売るつもりのジム・モンロー(ブルース・ウィリス)。それは1952年製のアンディ・パフコ選手のもの。しかし換金前に強奪!

彼は、ニューヨーク市警のベテラン刑事。一方、相棒のポール・ホッジス(トレイシー・モーガン)は、ウソかホントか妻の浮気疑惑に悩まされていました。捜査に身が入らず、集中力もない状態…。そんなジムとポールは、事件を解決しようと大奮闘。

トラブル続きで失うものはないとばかりに、あらゆるルールを破る羽目に陥ります。レアもの収集オタクで残忍なギャング団のボスとの対決!2人は、泥棒のデイヴ(ショーン・ウィリアム・スコット)に応援を頼むことに…。

他の共演は、アダム・ブロディ、ケヴィン・ポラック、アナ・デ・ラ・レゲラ、ギレルモ・ディアスたち。ちょっとオタクなスミス監督とブルース・ウィリス。どんなポリス・アクションになっているんでしょうね。見ましょ!
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ハリウッドの困ったちゃん

2010-08-22 20:41:26 | 映画
映画のプロデューサー、製作者と言えば、サミュエル・ゴールドウィン、デヴィッド・O・セルズニック、ディノ・デ・ラウレンティス、ダリル・F・ザナックの他、フランシス・フォード・コッポラ、スティーヴン・スピルバーグ、ジョエル・シルバー、ジェリー・ブラッカイマーたち

プロデューサーの上職がエグゼクティブ・プロデューサー、製作総指揮ですね。プロデューサーの仕事は、映画の立案、出資者の確保、スタッフ・キャスト選出、映画製作のすべての管理、ファイナルカットの権限、配給側との交渉…絶大な力ですね。

ジョージ・ホアン監督、ケヴィン・スペイシー、フランク・ホエーリー主演「ザ・プロデューサー」(95)や、メル・ブルックス監督の68年作をリメイクしたスーザン・ストローマン監督、ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック主演の「プロデューサーズ」(05)。

それぞれ映画界と演劇界のプロデューサーの苦労を描いています。 未見の方はぜひ。アート・リンソン原作を「レインマン」(88)でアカデミー賞を受賞したバリー・レヴィンソンが監督した最新作も、映画プロデューサーを描いています。

トラブル・イン・ハリウッド」)(08)の製作は、ロバート・デ・ニーロ、アート・リンソン、ジェーン・ローゼンタール、バリー・レヴィンソンの4人。ハリウッドの実力製作者ベン(ロバート・デ・ニーロ)は、仕事にもプライベートにも大きな問題を抱えていました。

2週間後のカンヌ映画祭に出品する、ショーン・ペン(本人)主演の新作『FIERCELY』を試写会にかけます。しかし、監督ジェレミー(マイケル・ウィンコット)のとんでもない演出(!)に、観客からは大ブーイング。

映画会社の社長ルー(キャサリン・キーナー)から、カットを命じられます。果たして監督を説得できるのか?その上、もうすぐクランクインするブルース・ウィリス(本人)主演の映画に、ウィリスが用意したその容姿は…?

なんとイメージと違うヒゲをたくわえ、メタボ気味の体でやって来たのです。ベンはヒゲを剃るよう説得することに…。次から次に起こるトラブル。さらに1年前離婚した2番目の妻ケリー(ロビン・ライト・ペン)に、新しい男の気配が…

他に、ジョン・タートゥーロ、スタンリー・トゥッチ、「トワイライト」(08)のクリステン・スチュワート。豪華。ベンの苦労は、本物らしい?見ます。
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秋を待つ展覧会

2010-08-21 22:14:40 | 展覧会
8月も20日を過ぎてそろそろ秋の気配が欲しいところですが、今年の夏は本当に暑~い。でもこの秋には、“芸術の秋”に相応しい展覧会がやって来ます。渋谷のザ・ミュージアムの「フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて」です。

ベルギーの正式名称は、ベルギー王国。ピーテル・パウル・ルーベンス、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ、ヤン・ファン・エイク、フランス・ハルス、ポール・デルヴォー、ルネ・マグリット、アンソニー・ヴァン・ダイクなどの画家がいます。

タイトルにあるフランダースは英語由来の読みで、フランス語由来の読み方ではフランドル。上記の画家たちは、フランドルの画家として知られています。今回の展覧会の構成は… 第1章:精神的なものを追い求めて

ここでは、19世紀の産業革命による産業化と都市のブルジョワ文化に反旗を翻した若い芸術家たちの作品を紹介。彫刻家ジョルジュ・ミンヌによるブロンズ像『ひざまずく少年』(1898)など、無駄なものをそぎ落としたシンプルな作品です。

絵画では、アルベイン・ヴァン・デン・アベールの『春の緑』(1900)、ギュスターヴ・ヴァン・ド・ウーステイヌの『悪しき種をまく人』(1908)や『春』(1910)。画家の名前は知らないけど作品はとってもきれい。

第2章:移ろいゆく光を追い求めて ここではポスターのエミール・クラウスの『刈草干し』(1896)、『ピクニック風景』(1887年頃)、『夏の夕暮れ』(1895)など。どれも美しい田園風景や人々を描いています。繊細で美しい!

レイエ川のほとりに建てられてたエミール・クラウスの家、陽光荘(ゾンヌスヘイン)には若い芸術家たちが集まり、その中に2人の日本人もいました。児島虎次郎の『黒い帽子の女』(1908)、太田喜二郎の『樹陰』(1911)を紹介。

第3章:新たな造形を追い求めて ここでは第1次大戦後それまでの作風から、徐々に新しい潮流に変わっていくさまを紹介。フリッツ・ヴァン・デン・ベルグの『日曜日の午後』(1924)、ギュスターヴ・ド・スメットの『青いソファー』(1928)や『村祭り』(1930)など。

1番見たい作品は、エミール・クラウスの作品たち。また好きな画家が増えそうです。秋はここからはじまる!?
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ロシア人のマカヴォイさん

2010-08-20 21:31:39 | 映画
1998年9月23日水曜日、この日私はモスクワにいました。念願のトレチャコフ美術館の後、“トルストイの家博物館”へ。赤茶色の細工を凝らした木製の高い塀に囲まれた、その家は同じく赤茶色の外観で屋根や雨樋は緑色。

2階建ての家の中は、大柄なロシア人のイメージと異なり、すごくこじんまり。1つ1つの部屋も廊下もとにかく狭い。ベッドだって『これで寝れる?』と思うくらい。1882年から1901年の冬時期だけ、ここで暮らしていたそうです。

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ(1828年9月9日~1910年11月20日)の代表作には、『戦争と平和』(1864~69)『アンナ・カレーニナ』(1873~77)『イワンのばか』(1885)『復活』(1889~99)など。映画にもなっていますね。

この秋、トルストイの晩年を描いた「終着駅 トルストイ最後の旅」(09)が公開!原作ジェイ・パリーニ、監督は「真夏の夜の夢」(99)「卒業の朝」(02)のマイケル・ホフマン。脚本も。製作総指揮には、アンドレイ・コンチャロフスキーの名が。

ニキ―タ・ミハルコフ監督の兄で、「暴走機関車」(85)などの監督ですね。物語は、1862年34歳のトルストイが結婚した当時18歳のソフィヤとの愛憎を描きます。2人が住む、ヤースナヤ・ポリャーナが舞台。

ここでトルストイ(クリストファー・プラマー)は、彼の思想を信奉する者たちと共同生活を送っていました。50年近く連れ添う妻のソフィヤ(ヘレン・ミレン)は、彼らと激しく対立。そんな中、トルストイは遺産をすべてロシア国民のために使う…と言い出します。

そうはさせないと必死の行動をとるソフィヤ。そこへ新たな個人秘書として青年ワレンチン・ブルガコフ(ジェームズ・マカヴォイ)がやって来ます。世間知らずの一面を持ちながらも誠実なワレンチンは、夫妻から信頼されるのでした。

1910年10月28日突然家を出、11月7日体調不良を訴えて下車したアスターポヴォという小さな駅舎で息を引き取ったトルストイ。なぜ?なによりマカヴォイさんファンの私は、ロシア人に扮したマカヴィさんにうっとり。ますます演技派に。

ところで、世界3大悪妻って?ソクラテスの妻クサンティッペ、モーツアルトの妻コンスタンツェ、トルストイの妻ソフィヤ、なんですって。他にポール・ジアマッティが共演。絶対見ましょ。
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メッセージは、なに?

2010-08-17 21:37:31 | 映画
ジョン・マルコヴィッチをはじめて見たのは、ロバート・ベントン監督作「プレイス・イン・ザ・ハート」(84)。心を閉ざした盲人役を演じ、強い印象を残しました。この作品は、主役のサリー・フィールドがアカデミー賞主演女優賞を受賞。

その後、第2次大戦時の捕虜収容所を描いた、スティーヴン・スピルバーグ監督作「太陽の帝国」(87)。スティーヴン・フリアーズ監督作「危険な関係」(88)。ベルナルド・ベルトルッチ監督作「シェルタリング・スカイ」(90)

ゲイリー・シニーズが主演と監督を務めた「二十日鼠と人間」(92)。再びスティーヴン・フリアーズ監督作「ジキル&ハイド」(96)。そして極め付け、スパイク・ジョーンズ監督作「マルコヴィッチの穴」(99)他、ホント多数。

キャストにマルコヴィッチの名前があると、なぜか安心感があります。どんな役でもきっと満足する演技をしていると思うからです。1953年12月9日イリノイ州クリストファー出身で、今年57歳。次はどんな役か楽しみです。

公開されるのは、2008年の「メッセージ そして、愛が残る」。変わったタイトルですね。ギヨーム・ミュッソの原作を監督したのは、ジル・ブルドス。脚本も。ニューヨークの法律事務所に勤める敏腕弁護士ネイサン(ロマン・デュリス)。

彼は幼い息子を突然の病で亡くし、そのショックから立ち直れずにいました。妻のクレア(エヴァンジェリン・リリー)や娘と別れ、仕事に逃避する毎日を送っています。ある日、ネイサンの前にジョゼフ・ケイという名乗る医師が現れます。

ケイ(マルコヴィッチ)は、見知らぬ青年の死を予告します。半信半疑のネイサンは、次々と人の死を予見するケイの不思議な力を目の当たりにし、やがてケイの力を信じるようになるのです。では、なぜケイはネイサンの前に現れたのか?

死期の迫った人に自身の運命と向き合う時間を与える、ケイ。演じるジョン・マルコヴィッチのセリフを言う声や、トーンが耳に響きます。彼の声は特別。ロマンは、1974年パリ生まれのフランス人。今回、初の全英語のセリフで挑みます。

エヴァンジェリン・リリーは、TV「LOST」(04~10)のケイト役でお馴染み。英語劇ですが、原作もスタッフもフランス製。静かに流れるメッセージを聞きに行きましょう。
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画家たちの自画像

2010-08-16 21:13:50 | 展覧会
行ってみたい世界中の美術館!(順不同)レンブラントの『夜警』やフェルメールの作品を多く収蔵のアムステルダム国立美術館。『真珠の首飾りの少女』『デルフトの眺望』を収蔵のマウリッツハイス美術館。共にオランダの美術館。

ベラスケスの『ラス・メニーナス』やゴヤの『裸のマハ』『着衣のマハ』などを収蔵のプラド美術館。ダリ劇場美術館もスペインにあります。ブリューゲルの『バベルの塔』、ラファエロの『草原の聖母』などを収蔵のウィーンの美術史美術館。

フランスのルーヴル美術館、オルセー美術館もまだだし。イギリスの大英博物館、ルーベンスの『パリスの審判』やベラスケスの『鏡のヴィーナス』を収蔵のナショナルギャラリー。アメリカなら、シカゴ美術館やボストン美術館も。

行ったことのある美術館は、NYのメトロポリタン美術館やグッゲンハイム美術館、ニューヨーク近代美術館(MOMA)。そしてロシアのエルミタージュ美術館、プーシキン美術館、トレチャコフ美術館 、あとクレムリンの武器庫。

イタリアのボルゲーゼ美術館やバチカン市国のバチカン美術館も行ってみたい!こうしてみるとなかなか旅行に行けない現状では、来日展を見逃さないようにするが良いですね。日本では、いろいろな美術館展や画家の作品展があって幸せ!

イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館も、ぜひ行ってみたい所。ここにはボッティチェッリの『東方三博士の礼拝』や『プリマヴェーラ』『ヴィーナスの誕生』『マニフィカトの聖母』『ザクロの聖母』などの名作がいっぱい。

他にも来日した、ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』やダ・ヴィンチの『受胎告知』もあります。日本で見れて良かった!うれしいことにこの秋、損保ジャパン東郷青児美術館で「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」が開催されます。

“巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010”と題し、日本ではじめての紹介となるそうです。わくわく。展示作品には、ポスターのエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ル・ブランの『マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン』

藤田嗣治の『猫のいる自画像』、モーリス・ドニの『家族といる画家の自画像』、マルク・シャガール、ベルニーニ、ティントレッタの『自画像』などたくさん!自画像好きの私は必ず行きます、はい。
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