ジェニファーとブラッドリー、３度目の共演

ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の＜未体験ゾーンの映画たち２０１８＞から、もう１本。デンマーク出身のスサンネ・ビア監督…

「セリーナ －炎の女ー」（１４）です。１９２９年。ノースカロライナ。グレート・スモーキー山脈の山々に囲まれ、多くの従業員を…

抱える製材所を経営する、ジョージ・ペンバートン（ブラッドリー・クーパー）。ある日、彼は火事で家族を亡くし身寄りのない…

セリーナ（ジェニファー・ローレンス）と出会います。一瞬で心を奪われ、すぐに結婚を申し込むのでした。その時から２人は…

深い愛と信頼で結ばれ、他人が入り込む余地はありませんでした。ところが、ジョージの隠された過去を知り、セリーナ自らが…

背負った運命に直面した時、次第にすべてを破壊する狂気へ。果たして、それは？天涯孤独な女性が、深く愛した男性の秘密とは？

スサンネ・ビア監督作には、「しあわせな孤独」（０２）、「ある愛の風景」（０４）、「アフター・ウェディング」（０６）、

「悲しみが乾くまで」（０８）、「未来を生きる君たちへ」（１０）、「真夜中のゆりかご」（１４）などテーマはいつも『愛』。

ジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーは、デヴィッド・Ｏ・ラッセル監督「世界にひとつのプレイブック」（１２）と…

「アメリカン・ハッスル」（１３）で共演。若く美しく演技派の２人が３度共演する本作。ビア監督だし、これは見たいです！

ヘイデン・クリステンセンの父親役

ジョージ・ルーカス監督「スター・ウォーズ エピソード２／クローンの攻撃」（０２）で、アナキン・スカイウォーカーに抜擢された…

ヘイデン・クリステンセン。１９８１年４月１９日カナダのバンクーバー出身。当時２１歳。ソフィア・コッポラ監督「ヴァージン・スーサイズ」（９９）、

アーウィン・ウィンクラー監督「海辺の家」（０１）を見てましたが、アナキン役は話題でした。「エピソード３／シスの復讐」（０５）の…

ダークサイドに落ちてダース・ベイダーになる姿は、感動的。その後、ビリー・レイ監督「ニュースの天才」（０３）はハマリ役。

未見ならお勧め。ジョビー・ハロルド監督の医療サスペンス「アウェイク」（０７）、ブラッド・アンダーソン監督の停電サスペンス…

「リセット」（１０）などでイメージチェンジを図り、近年は製作総指揮も担当。そんなヘイデンも３６歳。最新公開作では父親役です。

＜未体験ゾーンの映画たち２０１８＞での、スティーヴン・Ｃ・ミラー監督「ファースト・キル」（１７）です。仕事人間だった…

ウィル（ヘイデン・クリステンセン）は、息子が学校でいじめられていることを知り、休暇を取って家族と故郷のペンシルバニア州へ。

息子ダニーと鹿狩りのために入った森で偶然、殺人を目撃。ところがダニーを人質に取られ、ウィルは元警察と共に誘拐犯の行方を追うことに。

実は事件の黒幕は、署長ハウエル（ブルース・ウィリス）率いる警察だったのです。果たして？ブルースの悪役も面白そう～。

１本のロープを求めて…

『国境なき医師団』って、聞いたことありますよね？１９７１年、フランスの医師とジャーナリストのグループによって作られた…

非政府組織。国際援助分野における功績により。１９９９年ノーベル平和賞を受賞しました。（Ｗｉｋｉｐｅｄｉａより）

その『国境なき医師団』に所属する医師で、作家パウラ・ファリスの原作をスペインのフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督が…

映画化。脚本も。監督６作目となる「ロープ／戦場の生命線」（１５）です。１９９５年、停戦後間もないバルカン半島。

ある村の井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が汚染されてしまいます。それは、水ビジネスを企む犯罪組織が仕掛けたものでした。

村にやって来たのは、『国境なき水と衛生管理団』。マンブルゥ（ベニチオ・デル・トロ）、ビー（ティム・ロビンス）、

ソフィー（メラニー・ティエリー）は、死体の引き上げに挑戦するのですが、途中でロープが切れてしまいます。やむなく通訳の…

ダミール（フェジャ・ストゥカン）と共に、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯を、ロープを求めてさまようことに。

途中、マンブルゥの元恋人カティヤ（オルガ・キュリレンコ）と合流した彼ら。やがてニコラという少年との出会いがきっかけで…

衝撃の真実と向き合うことに。果たして？たった１本のロープがないために起きる出来事。信じられない現実。出演者の熱演も必見です。

アルメニア人ジェノサイドとは？

アトム・エゴヤン監督の両親はアルメニア人で、亡命後、エジプトのカイロで生まれました。監督の「アララトの聖母」（０２）は…

自身のルーツを見つめ、史実を描いた作品。その史実とは、１９世紀末から２０世紀初頭、オスマン帝国によるアルメニア人大虐殺…

＜アルメニア人ジェノサイド＞と呼ばれています。ファティ・アキン監督「消えた声が、その名を呼ぶ」（１４）では、虐殺を生き延び…

行方不明の娘２人を探す男の壮大な旅の描いています。この２本をご存知なら、「ＴＨＥ ＰＲＯＭＩＳＥ／君への誓い」（１６）は必見。

監督は、１９９４年アフリカのルワンダで勃発したルワンダ虐殺を描いた「ホテル・ルワンダ」（０４）のテリー・ジョージ。

ちなみにこの作品は、未見ならお勧め。「消えた声が、その名を呼ぶ」も。１９１４年南トルコ、ルシーン村のアルメニア青年…

ミカエル（オスカー・アイザック）は、裕福な家の娘マラル（アンジェラ・サラフィアン）と婚約。持参金を学資にし、首都の…

コンスタンチノープルの大学に入学します。ヨーロッパ育ちでパリから帰国したアルメニア人のアナ（シャルロット・ル・ボン）と…

知り合います。アナの恋人で米国人ジャーナリストのクリス（クリスチャン・ベイル）を紹介され、戦争が近づいていることを…

知らされます。やがて第１次世界大戦が勃発。果たして、アルメニア人への弾圧とは？ジェームズ・クロムウェル、ジャン・レノ共演。見ます。

１人きりの新婚旅行

ヒンディー語映画、ガウリ・シンデー監督「マダム・イン・ニューヨーク」（１２）の登場は、それまで見ていた歌って踊っての…

超娯楽のボリウッド映画とは、ちょっと違うテイストでした。同時期のリテーシュ・バトラ監督「めぐり逢わせのお弁当」（１３）や…

ショナリ・ボース監督「マルガリータで乾杯を！」（１４）などもあります。冒頭の「マダム・イン・ニューヨーク」は、監督の母親の…

体験が元になっているそうです。未見の方は、ぜひお勧め。久しぶりに、ヒンディー語の青春ロードムービーが公開されます。

ヴィカス・バール監督「クイーン 旅立つわたしのハネムーン」（１３）です。インドのデリーに住むラニ（カンガナー・ラーナーウト）。

保守的な家庭に生まれ、両親が決めた家族の知り合いの息子、ヴィジャイ（ラージクマール・ラーオ）との婚約を控えていました。

ところがある日、ヴィジャイから式の直前になって婚約を破棄されてしまいます。ショックを受け部屋に閉じこもり、泣き暮らすラニ。

家族の励ましを受け、新婚旅行で行くはずだったヨーロッパ旅行に、１人で行く決心をします。まずは、パリ。そしてラニを襲う…

言葉の壁と孤独感。彼女を救ったのは、ホテルの女性従業員。そして次はアムステルダム。そこで出会ったゲストハウスの人々。

ラニを待ち受ける出来事、出会いとは果たして？それでもやっぱりインド映画。歌も踊りもありあり！楽しまなくっちゃ！

本当の人魚とは？

ポーランドの映画監督には、ワルシャワ出身のアニエスカ・ホランドがいます。アグニェシュカ・ホラントと読みます。活躍の場は…

世界に広がり、イギリス映画「太陽と月に背いて」（９５）や、イギリス／ハンガリー映画「敬愛なるベートーヴェン」（０６）、

ドイツ／ポーランド映画「ソハの地下水道」（１１）などがあります。そして、ポーランドの新鋭女性監督の登場です。

アグニェシュカ・スモチニスカ監督「ゆれる人魚」（１５）で、ホラー・ファンタジー・ミュージカルなんです。気になります。

２０１６年サンダンス映画祭のワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞受賞。他にも世界各国の映画祭で数々の賞を…

受賞した監督長編デビュー作。１９８０年代のワルシャワ。尾ひれを失くし足を生やした人魚の姉妹が、海から上がって来ます。

辿りついたのは、ワルシャワにある妖しいナイトクラブ。そこはストリップやライヴ演奏を披露する大人の社交場でした。

得意の歌や踊りで一夜にしてスターになる２人。妹のシルバー（マルタ・マズレク）は、ベーシストのミーテク（ヤーコブ・ジェルシャル）と…

恋に落ちます。しかし、姉のゴールデン（ミハリーナ・オルシャンス）は怪訝顔。人魚にとって人間の男は、餌だったからです。

果たして、やがて訪れる残虐で血なまぐさい行為とは？異様な人魚の姿だけで、十分生臭くグロテスク。でも怖いもの見たさが勝ります。

精神障害犯罪者ローズの過去

祖父はロイ・レッドグレイヴ、父はマイケル・レッドグレーヴ、母はレイチェル・ケンプソン。共に映画スター。弟のコリン・レッドグレーヴ、

妹のリン・レッドグレーヴも。そんな芸能一家を代表するのが、１９３７年１月３０日ロンドン出身のヴァネッサ・レッドグレーヴ。

現在８０歳の彼女は、元夫のトニー・リチャードソンとの間に、ナターシャ・リチャードソンとジョエリー・リチャードソンという…

女優の娘がいます。ナターシャはリーアム・ニーソンの妻でしたが、死別。また夫はフランコ・ネロ。本当にすごい家系。

それはともかく、１９６６年にデビュ－して以来、長く、多数の出演作を誇っています。アカデミー賞ノミネートはこれまでに６回。

フレッド・ジンネマン監督「ジュリア」（７７）で、助演女優賞を受賞。最も白髪の美しい女優と思っています。最新作が公開です。

アイルランドの作家セバスチャン・バリーの小説の映画化「ローズの秘密の頁（ぺージ）」（１６）。監督は、ダブリン出身のジム・シェリダン。

取り壊しが決まった聖マラキ精神病院。転院する患者の再診に訪れた精神科医スティーヴン・グリーン（エリック・バナ）は、４０年間も…

収容されているローズ・Ｆ・クリア（ヴァネッサ・レッドグレイヴ）を看ることに。赤ん坊殺しの罪を否認し続けるローズ。果たして？

若き日のローズをルーニー・マーラ、他にジャック・レイナー、テオ・ジェームズ共演。１冊の聖書が鍵となります。ぜひ見ましょう。

病院や施設なんて…

イタリア映画「人間の値打ち」（１３）や「歓びのトスカーナ」（１６）の監督パオロ・ヴィルズィの最新作は、アメリカ人作家…

マイケル・ザドゥリアン箸『旅の終わりに』を映画化した「ロング、ロングバケーション」（１７）。最大の魅力は、主演の２人。

スティーヴン・フリアーズ監督「クィーン」（０６）で、アカデミー賞主演女優賞受賞のヘレン・ミレンと、５０年以上のキャリアを持つ…

ドナルド・サザーランド。キーファーのパパ。５０年連れ添った元文学教師のジョン（ドナルド・サザーランド）と、エラ（ヘレン・ミレン）。

子供たちはすでに独り立ちして家を出、７０歳を超えて人生も終わりが近づいてきた２人。ジョンはアルツハイマーが進行し…

エラは全身にガンが転移。そこで、夫婦水入らずで２人きりの時間を楽しもうと、愛車のキャンピングカーで旅に出ることにします。

目的地は、ジョンが大好きな作家ヘミングウェイの家があるフロリダのキーウェスト。大好きなジャニス・ジョプリンやキャロル・キングの…

音楽を聞き、毎晩思い出の８ミリを回してこれまでの人生を振り返って懐かしんだり。そして今まで誤魔化してきた問題に向き合うことも。

やがて２人の旅も終わりが近づき…果たして？共演はＴＶシリーズで活躍のジャネル・モロニーと、スティーヴン・フリアーズ監督…

「マダム・フローレンス！夢見るふたり」（１６）などのクリスチャン・マッケイ。人生の最後をどう迎えるのか？うむ。

ジャングルに１人なんて…

ヒューマントラストシネマ渋谷で、７回目の＜未体験ゾーンの映画たち２０１８＞が、１月６日から開催されます。全部は無理だけど…

見たい作品をご紹介。まずは、２８歳になったダニエル・ラドクリフが主演するサバイバル・スリラー。「マンイーター」（０７）や…

「ダークネス」（１６未）などのグレッグ・マクリーン監督、最新作「ジャングル ギンズバーグ１９日間の軌跡」（１７）です。

本作は、実話に基づいた本人原作の映画化。１９８１年、３年間の兵役が終え刺激を求め旅を続けるバックパッカー、イスラエル人の…

ヨッシー・ギンズバーグ（ダニエル・ラドクリフ）は、友人のケヴィン・ゲイル、マーカス・スタムと共にボリビアにやって来ます。

そこでジャングルの奥地にある秘境アマゾンを目指し旅立った彼らは、ガイド（トーマス・クレッチマン）と共に険しいジャングルを…

進むのですが、やがてグループ内で意見が対立。４人は二手に別れて行動することになります。次々にトラブルが起こり、ヨッシーは…

危険なジャングルの中でひとりきりに。危険生物や自然の脅威に晒され、肉体的にも精神的にも追い詰められていくヨッシー。

果たして？今やハリー・ポッターは１６年前の過去のこと。ジェームズ・ワトキンス監督「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」（１２）や…

アレクサンドル・アジャ監督「ホーンズ 容疑者と告白の角」（１３）など、独自の路線を邁進中のラドクリフ。ヒゲがワイルドです。

生まれながらの女性として

トランスジェンダーの映画、ゲイビー・デラル監督「アバウト・レイ １６歳の決断」（１５）は、女の子が男の子として生きる物語。

来年、第９０回アカデミー賞外国語映画賞チリ代表作、セバスティアン・レリオ監督「ナチュラルウーマン」（１７）は、逆のお話。

ヒロインを演じるダニエラ・ヴェガは、１９８９年６月３日チリのサンティアゴ出身。８歳で オペラ歌手としての才能を認められ…

高校卒業後、地元の劇団で演技をスタートしたそうです。本作の演技で、トランス女優として初のオスカーノミネートかも？

ウェイトレスをしながら、ナイトクラブで歌っているマリーナ（ダニエラ・ヴェガ）。サンティアゴで歳の離れたボーイフレンド…

オルランド（フランシスコ・レジェス）と暮らしています。マリーナの誕生日を祝った夜、家に戻ると急にオルランドの意識が…

薄れ、亡くなってしまいます。最愛の人を失った悲しみの中、浴びせられる不躾で容赦のない差別や偏見。２人で暮らした部屋から…

追い出され、お通夜にも葬儀にも参列できない。それでも女性として生きていく権利を胸に、闘いに挑むことを決意するマリーナ。

果たして、彼女の闘いは？ちなみにセバスティアン・レリオ監督の前作「グロリアの青春」（１３）は、ハリウッドリメイクが決定。

ジュリアン・ムーア主演だそうです。こちらも楽しみですが、まずは本作で 監督とダニエラ・ヴェガの熱演を見届けましょう！