報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の動静 0220

2016-02-20 23:19:24 | 日記
 もしまだ小説が佳境に入っているのなら、そちらを優先したのだが、“大魔道師の弟子”は一段落して、あとはもう単発ネタしか無いし(“魔の者”打倒についてはまたネタが固まってからね)、“Gynoid Multitype Cindy”は導入部だけだから、一応日記にすることにした。
 実はキャラクターの一人称ってのは、意外と難しい。
 作者にもよりけるのだろうが、まずそのキャラクターに入り込まないといけないし、視点が三人称より狭くなるので、ストーリーの進行が遅くなりやすいというのもある。
 もっとも私の場合、素人の哀しさか、三人称であっても余計な描写が多いため、ストーリーの進み具合は概して遅い。
 もしかしたら、三人称に戻してしまうかもしれない。
 あと、タイトルが如何にもシンディが主人公みたいになっていて、もちろんそのつもりなのだが、他のキャラクターの一人称でもいいかなという気がしないでもない。
 ただ、全キャラクターでそれをやってしまうと、当然ながら主人公が誰?ということになってしまうので、やり過ぎには気をつけないといけない。
 あくまでも新シリーズはロイドの視点というコンセプトなので、ロイドのみ、一人称にさせるという条件を付けるというのもありかなという気はする。
 まだその辺は構想段階だ。
 途中で変わったりすることもあるので、ご了承願いたい。
 多弁なキャラでないと一人称主人公にできないのかというと、そうでもない。
 寡黙な人物だって、心の中では色々と考えているわけだから、そういった人物に一人称主人公をやらせてみると、かなり多弁になる。
 口で喋らない分、心の中では多弁だったりするから、意外と……というのはある。
 もしエミリーなどにスポットが当たったら……かなり重くなるだろう。
 いわゆる、抱え込むタイプだから。
 確か一時的にエミリーの一人称の部分があったが、平賀が機能停止させてくれないことを悩む内容だったと思う。
 ま、とにかく今後“大魔道師の弟子”の不定期単発ネタと“Gynoid Multitype Cindy”の同時進行で行くと思うので、よろしくお願いします。

 と、じゃあせっかくだから、少しは広布推進会の感想について書いてみよう。
 場所は墨田区の本行寺さんで、私は初めて行く場所だ。
 因みに、つぶやきではTX浅草駅まで行ったことを書いたが、横着してそこからタクシーで行った。
 ま、910円で着いたから、まあまあだろう。
 乗ったタクシーは東京無線の黒塗り車で、これはベテランで成績の良い運転手(売り上げが良いというより、事故や違反が無い、客からのクレームも無いという条件だったかと思う)が乗る車である。
 が、その運転手であっても、本行寺さんの場所は知らない様子。
 こういう時、カーナビがあると便利だ。
 私はこんなこともあろうかと住所を記憶していたので、それでナビを打ち込んでもらい、その通りに行ってもらった。
「あー、そういえばお寺があったような気がしますねぇ……」
 とのこと。
 まあ、うちの法道院しかり、なかなかタクシーの運転手が一発で行ってくれないのが日蓮正宗寺院の宿命か。
 一見さんにおいては、住所と目印を記憶しておくべし。

 お寺の前に人だかりができている風景は、まるで顕正会の会館だ。
 それを思い出し、何だか懐かしい気分になった。
 で、中には入るには参加券が必要らしい。
 ……あれ?私はもらってないぞ。ん?紹介者が持っている?電話をしたが、通じない。
 これは帰れという御仏智ですかな?
 すると中から私の顔を知っているらしい青年部員が出てきて、参加券を融通してくれた。
 いや、ホント申し訳無い。
 恐らく前回の支部登山で御一緒したかと思うが、名前が出てこないし、そもそも顔の記憶すら曖昧だ。
 取りあえず礼だけ言って、中に入る。
 場内整理をしている任務者に見たことのある顔はいるが、やっぱり名前が出てこない。
 それほどまでに、私のバックレが露呈しているということだな。

 内容は……あまり、取り上げるものはない。
 ただ、体験発表がプロパーさん(生まれながらにして日蓮正宗の信徒)達だけだということの意味するところは、
「それだけ中途入信者が体験発表できるほどの功徳を出すのは難しい」
 のと、
「プロパーは少し頑張ればすぐに功徳が出るのだから、甘ったれていないでどんどん功徳を出し、中途入信者の牽引役となれ」
 というものではないかと思ったが。
 それにしてもプロパーさん達が発心すれば、1人で何人も御受誡させることができるのだから、これは大いに結構なことだし、ありがたいことだ。
 おかげで、私は何もしなくていいぞw

 ただ、まだ2月の段階では何とも言えないが、全体的に会合が空回りしている感はあった。
 まあ、空回りできるほどの力はあるのだから、私のような不良信徒が動ける何かがあれば、それもいいんじゃないか。
 だって終始話を聞いていて思ったのは、
「ま、いざとなったら、俺以外の誰かが頑張るよ〜」
 だったからw
 何故か、
「ここは自分がしっかりしないと!」
 という気は起らなかったな。
 多分、元顕の活躍の場が少ないので、そういう気が起きないのかもしれない。
 御僧侶方の御指導も、終始、創価学会への折伏だけで、顕正会のことは全く出て来なかった。
 学会員を折伏しようと言われたところで、学会畑を歩いたことの無い私にはモチベーションは上がらんよ。
 最近は顕正会員に対する折伏もマンネリ化していて、まだ一般人を折伏した方が良いくらいに思えてきてるし。

 最後に歌った愛唱歌は、これまた初めてのものだった。新曲か?
 “広布に生きる”というものらしい。
 何だ、学会歌“広布に走れ”の親戚かwww
 どうせまた覇気の無い歌なんだろ?と思っていたが、意外と覇気がある。
 何というか……曲調が……こ、“広宣流布の大行進”!?
 思わず前に出て、扇子を振りたくなってしまった。
 ていうか歌っている最中に、右手が扇子を振りたがっている!!
 うーむ……顕正会時代、
「これも経験だから」
 と、隊集会の時に、当時の隊長から“時ぞ来たりぬ”で扇子を振らせてもらったことがあって、それを思い出してしまった。
 あの時の高揚感は、今でも忘れていない。
 まあ、あの時は“火の信心”が求められていたわけで、宗門では“水の信心”が求められているから、変に高揚する必要は無いのだろうが……。

 帰り際、女子部員から名前を呼ばれたが、私には見覚えが無かった。
 恐らく、こちらも登山の時とかに会っていたのだろう。
 とはいえ覚えていないので、私が怪訝な顔をすると、
「法道院の者です」
 と言っていたので、まあ、普通に挨拶したが。
 私は1度だけ会った人の顔は基本的に覚えていないのだが、意外と向こうは覚えているんだなと思った。

 浅草駅まて歩いて、そこから銀座線へ。
 新型の1000系ではなく、旧型の01系だ。
 この電車も、いずれは乗り納めするべきだろう。
 上野からは始発の快速“アーバン”に乗った。
 E233系の15両編成。
 やっぱり、中距離電車はこのくらいの長さが無いと。
 例え週末でも、10両だと混んでてしょうかない。
 13番線から出てくれれば、“あゝ上野駅”が聴けるのだが、14番線とあっては期待できない。
 どうせなら、全ホームで流してほしいものだが……。

 私は無事に帰り着くことができたが、特に京葉線沿線の人達は大丈夫だったかな?
 何だか18時から強風対策で間引き運転することになっているらしいが、内陸部に住んでいて良かったと思っている。
 まあ、次回も都合良く休みになるとは思えないし、そもそも次回もああいう空回り集会になるのであれば、あえて参加する必要は無いような気がした。
 
コメント (7)
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“Gynoid Multitype Cindy” 導入部

2016-02-20 13:11:11 | アンドロイドマスターシリーズ
[2月19日13:00.天候:晴 東京都江東区豊洲 3号機のシンディ&敷島孝夫]
(シンディの一人称です)

 皆さん、こんにちは。
 私、ガイノイド・マルチタイプ3号機のシンディです。
 今日は社長と一緒に、新事務所の内見に向かっています。
 ボーカロイド専門芸能事務所、敷島エージェンシーもおかげさまで業績が上がり、それまでの事務所では手狭になったので、広い所へ引っ越すことになりました。
 それに伴い、人間の社員さんの数も増えることになり、社長は大忙しです。
 そのボーカロイド専門芸能事務所という触れ込みも、8号機のアルエット(私はアルと呼んでいます)が所属してから矛盾するようになったので、今ではその看板は取り外していますけれども、それでもロイドだけのアイドル事務所ということで、今でも話題になっています。
 今、私達は不動産屋さんの車に乗って、新事務所となるかもしれない場所に向かっています。
「……ああ、アリスか。ちょっとゴメン、聞きたいことがあるんだが……」
 運転席の後ろに座っている社長がスマホを取り出し、何やら奥様に掛けているようです。
 奥様のアリス博士は私の製作者、ウィリアム・フォレスト博士(通称、ドクター・ウィリー)の養孫で、ウィリアム博士からロボット工学の英才教育を受けたこともあり、とても天才です。
 今はアメリカ資本の世界的なロボット製造会社、デイライト・コーポレーション・ジャパン(つまり日本法人ですね)の主任研究員として働いておられます。
「いや、実はさ、うちの新しい事務所の予定候補地なんだが、それが東京の沿岸部だったりするんだ。潮風とか、うちのロイド達、大丈夫だったかなぁ……なんて」
 ああ、なるほど。
 確かに私のGPSでも、車は東京湾に向かっているようになっています。
 前期型の私のボディは海水耐性になっていなかったので、どうだったかは分かりません。
 が、今の後期型のボディはそういう耐性が施されているので、私の中では特に危険は出ていませんが……。
「……あー、そう?大丈夫?」
 どうやら奥様もゴーサインを出したようです。
 ていうか何年か前、事務所の皆で海水浴に行ったことがあって、少なくとも私達やボーカロイドの皆は大丈夫だと思うのですが……。
「……あー、そうか。逆に、バージョン連中はいないってか。あっはははははは!」
 テロ・ロボット、バージョン・シリーズは逆に海水耐性が施された個体は少なく、それ故、確かに海沿いでは奴らは現れませんでしたね。
「分かった分かった。ありがとう。決めるのはもちろん内見してからだけど、話を聞いてれば、結構良さそうだったからさ。……ああ。ありがとう。それじゃ」
 社長は電話を切って、私の方を見ました。
「見くびるなって怒られたよ、アリスに」
「そう。海に入っても大丈夫なんだから、潮風ぐらいで錆びるとは思えないわ」
「まあ、そうだよな」
 私と社長でそんな会話をしている間、車がとあるビルの前で止まりました。
「着きましたよ」
 運転席の不動産屋さんが言いました。
「おー、ここかぁ……」
「きれいなビルですね」
「ええ。築浅ですから」
 私達は車を降りて、ビルを見上げました。
 豊洲という町は、比較的新しい町だそうです。
 確かに見渡すと、まだまだ建設中のビルがあちらこちらに見られます。
 もっとも、そのほとんどは高層マンションだそうですが。
「豊洲駅に近いし、床面積も今の所の何倍もある。きれいで最新式の設備か。うーん……文句の付け所は無いね」
「社長。まだ中に入ってないわよ」
「おっと、そうだった」
 それまでのビルは5階建ての小さなものでしたが、このビルはその4倍の20階建てです。
「豊洲センタービルか。名前もシンプルでいいな。何か、昔の財団事務所を思い出すな。財団の本部も仙台支部も、超高層ビルの中にあったからな」
「そうね」
 エレベーターに乗り込んで、不動産屋さんが言いました。
「敷島エージェンシー様はワンフロア貸切をご希望だそうですね」 
「はい。うちのロイドの整備所なんかも欲しいですし、どうしてもボーカロイドという存在柄、声出しなんかもしないといけません。単なる事務所としてだけではアレなもんで……」
「なるほど。このビルは防音耐性にもなっていますし、その辺りも御心配無いですよ」
「それは助かります。まあ、何より、シンディの自重に耐えられる頑丈さってのもいいですしね」
 ……私の自重は180キロです。
 前は200キロあったんですが、アリス博士が何とか軽量化改造をしてくれて、何とか今は20キロ軽くなりました。
 18階でエレベーターを降りると、当然ながら何もありません。
「ふむふむ。ドアは電子ロックか」
「共用部に関しては、地下の防災センターで管理しています」
「そうでしたね。財団のビルもそうだったな」

 社長はとても気に入られたようで、早速賃貸契約を交わしました。

[2月20日10:00.天候:雨 埼玉県さいたま市西区(デイライト・コーポレーション・ジャパン) 上記メンバー&アリス敷島]

 今日はアリス博士がお勤めになっておられる研究所へお邪魔しました。
 もちろん、社長に同行しただけです。
 今この研究所は、大掛かりな建て替え工事が進められています。
 KR団との戦いで建物が大破したというのもあるのですが、そのテロ組織のせいでロボットやロイドに対するイメージが頗る悪化したことを恐れたDC社が、イメージを挽回する為にロボット科学館を建てる構想を立て、その実現に向けて着々と建設を進めているというわけです。
 それまでの研究施設としては、更に埼玉県の奥地に移されたこともあって、ますます秘密の研究所になってしまったようですが、アリス博士はここに残られるようです。
 別に、研究室自体が完全に移されるわけではありませんから。
「おー、立派な建物になりそうだな」
「そうね」
「完成したら、シンディにも協力してもらう。お前は愛想がいいからな」
「お役に立てるのでしたら」
 旧研究所は仮設の物ですが、そこにはアルが眠っています。
 アリス博士が土曜日休みを返上して、アルの修理をして下さっているのです。
 アルが修理を受けている特別室は、例え社長であろうと私であろうと入室厳禁です。
 外からモニタで見ることができるのみで、これとて顧問研究員の許可が必要になります。
 もちろんここで言う顧問研究員とは、アリス博士のことです。
「……あの時、私が後先考えずにアルの装置を引きちぎったから……」
 アルに取り付けられたバージョン1000を強制的に遠隔操作する装置。
 アルの輸送中に、KR団の密命を受けた7号機のレイチェルが取り付けたものです。
 バージョン1000は見た目はバージョン4.0を巨大化させただけのロボットですが、実はほとんど『歩く自爆装置』みたいなもので、福島第一原発と第二原発に、自爆しに向かうところでした。
 後で分かった話ですが、他にも別の原発に向かおうとした個体がいたらしく、それは故障して動けなくなっていたのですが、もし奴らの行動が成功していれば、東日本一帯が死の大地になっていただろうと言われています。
「いや、そんなことないさ。お前の判断は的確だ。悪いのはKR団だよ。あと1秒遅かったら、首都圏も放射能まみれで住めなくなっていたんだから」
 研究所の掲示板には、その時の新聞記事や雑誌の記事が貼られています。
 何だか、私がバージョン1000を止めた立役者みたいな感じになっていて、どう見ても社長やDC社が工作したようにしか見えないのですが、お役に立てて何よりです。
「アルの修理は科学館完成には間に合うのか?」
「天才のアタシに任せなさい。起動テストの期間も含めて、しっかり間に合わせるわよ」
「それは頼もしい。しかし工事中ということもあって、だいぶセキュリティが甘くなった感じだな」
「まあ、そこはマリオとルイージに任せてるからね」
 マリオとルイージとは、アリス博士が製作されたバージョン5.0のことで、バージョン・シリーズの最新モデルです。
 それまでと違ってスマートな体型になり、動きも人間並みに俊敏で滑らかな動きになっています。
 もっとも、私の敵ではありませんがw
 喋れるようにはなったのですが、どうしても兄弟漫才をやっているようにしか見えません。
 まあ、セキュリティロボットとしてなら使えるかと。
「じゃあ、工事とアルの進捗具合も確認したし、そろそろ帰るか」
「はい。それでは博士、失礼致します」
 私はオーナー登録されているアリス博士に別れを告げました。
「シンディ」
「はい?」
「タカオの監視、よろしくね。この前、ギャバ嬢とホテルに行こうとしたらしいからね!」
「ち、違う!キャバクラは、あくまでテレビ・ジャパンの番組プロデューサーさんの付き合いで、あの歌番組はうちのボカロ達も世話になってるし……」
「かしこまりました。この私めに、お任せください」
「頼んだよ、シンディ」
「お、おい!シンディ、俺はお前のユーザーだぞ!?」
「オーナーの命令は絶対、ユーザーの命令は相対だから」
 私は大きく頷きました。
 生真面目なエミリー姉さんは、ユーザーの命令も絶対だと思っているようですが、物事には優劣がありますからね。
「おい、そりゃないよ!」
「シンディ、あなたの判断は優秀だわ。さすが、じー様が作っただけのことはあるね」
「お褒めに預かりまして」

 楽しい日常ですが、この日常をテロから守る為にも私は頑張ります。
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