報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の雑感 0229

2016-02-29 20:45:48 | 日記
「ロボットタクシー」実証実験

 “Gynoid Multitype Cindy”で取り上げてみようと思ったのだが、先を越されてしまった。
 この後で書くと二番煎じ的な感じが否めないので、しばらくほとぼりが冷めてからにしよう。
 尚、最近になって自動運転の自動車が取り上げられているが、鉄道の世界においては既に実現されている。
 関東では東京の“ゆりかもめ”と日暮里・舎人ライナー、横浜のシーサイドラインであり、関西では大阪のニュートラムと神戸ポートライナー、それに六甲ライナーである。
 既に無人運転が実現しているので、これもまた広義のロボットと言える。
 敷島エージェンシーの新事務所が豊洲に移転するというくだりは、この“ゆりかもめ”を使って何かネタができないかなと思った次第である。
 が、多少見切り発車感があったかもしれない。
 それはひとえに、作者の未取材があるからである。
 私が子供の頃だが、確かポートライナーって、電車が暴走して終点駅に突っ込んだ事故が無かったかな?
 先頭車の前半分が高架橋から半分はみ出して、落ちそうになっていた映像を見たことがある。
 尚、ググってみたら、1993年10月5日に発生していた。
 『その当時、乗客に学会員が多かったから罰で暴走事故を起こした』なんて、武闘派なら言いそうだなぁ……。
 何しろ、阪神大震災に対してもそんなことを言っている始末だ。
 破門されてから4年も経って、あんな罰が起こるとでも言うのだろうか。
 私には理解のできないことだ。

 今日は休みだったので、大宮駅まで散髪に行ってきた。
 私がそういう時、利用している西武バスは1日に3往復しか走っていない『免許維持路線』というもので、もはや廃止まで風前の灯火という路線なので、今のうちに乗るようにしている。
 何故廃止にしないかというと、西武バスが唯一、大宮駅東口に乗り入れる路線の為、それを廃止してしまうと、西武バスが東口に乗り入れる権利を失うからだと思われる。
 あんな閑散路線でも、取っておけば何かの役に立つだろうと考えているらしい。
 ただ、ポテンヒットさんならご存知だと思うが、大宮駅東口のカオスぶりは西口よりも凄まじく、バスが定時運転できないボトルネックとなっている。
 私の出身は仙台市なのだが、さいたま市は埼玉県で1番デカい町で、首都圏でも指折りの大都市なのに、何故か東口のローカルさといったら……。
 だけど、大都市である為に、人も車も多く、明らかな飽和状態と。
 浦和偏重の市長と再開発に反対している老害共の仕業ということにしておく。

 さて、その大宮駅東口だが、御多聞に漏れず、ここにもエホバが“立哨”している。
 その位置は交番の真ん前なので、茜オバハンの赤羽駅事件のようなものは発生しにくいと思われる。
 是非とも赤羽駅事件のことについて何か知っているか聞いてみたかったが、散髪の後で最終バスの時間(14時16分!)が迫っていたので、聞くことはできなかった。
 バスが発車する直前に立哨者の交替が行われたが、交替者は年配の男性であった。
 白髪に眼鏡を掛けていたが、何だか老執事みたいな感じだ。

「お嬢様、ご出発の時間でございます」

 なーんてなw
 うちの作品で執事ロイドも若い男ばっかりだから、たまには老執事みたいのもいいかな?……没になりそうだ。
 老執事風のエホバさん、もし茜オバハンが来たら、上記のセリフ言ってみな。
 きっと喜んで入信してくれるよw
 で、相変わらず統一教会の元彼(自称)の悪口は書く、と……。

 使えるかどうかは別として、このように大宮駅周辺に出るだけでも、ネタはよく転がっているものだ。
 私が電車ではなく、バスにあえて乗るのは趣味というもあるが、小説のネタを出しやすいというのも多分にあるわけである。

 車のロボットのネタについては、しばらく温めておこう。
 シンディや敷島と絡ませると、物凄く面白いのができそうな気がする。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“Gynoid Multitype Cindy” 「アルエットの再起動」

2016-02-29 15:10:40 | アンドロイドマスターシリーズ
[3月1日10:00.天候:曇 埼玉県さいたま市西区・デイライトコーポレーション・ジャパン 3号機のシンディ&敷島孝夫]

 大宮駅西口からバスに乗り、さいたま市の郊外へ向かう人間1人とマルチタイプ1機。

 敷島:「駅からのアクセスがあまり良くないみたいだって思っていたら……」

 敷島、バス車内に掲げられたお知らせを見る。

 敷島:「科学館がオープンしたら、駅からそこまでの新路線がオープンするとは……。デイライトさんの力の入れようが分かるなぁ……」

 といっても、既存の路線を本線とし、科学館までの路線はそこから分岐した支線という扱いらしいが。
 そこを終点とするからには、バスも構内ロータリーまで乗り入れて行くという感じにするらしい。
 レイチェル戦を繰り広げた、荒れ地の中を通る1本の道路。
 さすがに今は、あの時のバージョン・シリーズの残骸はほとんど撤去されている。
 一括制御を行っていたレイチェルがシンディとの戦いで大破し、それでも動いて敷島を殺そうしたところ、やはり満身創痍のアルエットからレーザービームによるトドメを刺されたことで、レイチェルが動かしていたバージョン・シリーズの全てが機能を停止した。

 バスを降りて研究所まで歩く。
 デイライト・コーポレーション前というバス停名にはなっているが、実際はデイライト・コーポレーション入口ではないかと思う距離だ。
 それでやっと着いて、受付でセキュリティカードを受け取る。

 敷島:「仮設の建物とはいえ、あの時の戦いで無事だったロボットは稼働してるんだ」
 シンディ:「そうみたいね」

 というのは、敷島が受付で記入していると、背後からクワを担いだ芋掘りロボット、ゴンスケが通過していったからである。
 尚、ゴンスケとイモ畑はレイチェル達にとってはアウト・オブ眼中であったため、無事であったもよう。

 敷島:「マリオとルイージのキノコ作りといい、農業ロボットとしての研究が進んでるのか、ここは……」
 アリス:「そのうちゴンスケのサツマイモは、科学館のお土産で売れるかもね。キノコと一緒に」
 敷島:「直売所作るってかぁ……。面白い科学館になりそうだ」

 アリスがやってきたので、シンディは深々とお辞儀をした。

 敷島:「それより、アルエットは?」
 アリス:「もちろん、これから起動させるわよ」
 敷島:「そうか」

 敷島、シンディ、アリスと研究所の奥へ向かっていく。

 アルエットが修理を受けているスペースはレイチェル戦でも無事だった部分にあり、そこは従来からのセキュリティが生きている所だ。
 科学館としては新設し、一般公開するが、既存の部分は関係者以外立ち入り禁止にするという。
 途中にバージョン4.0を再利用したセキュリティロボットがいて、当然関係者のアリス、正規の入館受付を行った敷島には4.0は何もしてこない。
 上位機種のシンディには、右腕を曲げて敬礼のポーズを取った。
 腕にペイントされた数字は122だから、122号機か。

 シンディ:「ご苦労様。122号」
 ゴンスケ:「ゴ苦労様。122号」
 122号:ピー!(警報音)「不正侵入者発見!直チニ排除スル!」

 122号機の両目がギラリと光り、右手をシンディのようにマシンガンに変形させる。
 と、同時に付近を巡回中の56号機と72号機もダダダッとやってきて、

 ゴンスケ:「ギョエエエエッ!ヘルプ・ミー!」

 ズルズルと両脇を抱えられて引きずられ、セキュリティエリア外へ連れ出されるゴンスケだった。

 敷島:「ここの4.0は、ちゃんと仕事してるんだな?」

 敷島は意外そうな顔をした。

 アリス:「アタシがちゃんと整備してるからね。財団にいたセキュリティロボットよりも優秀よ」
 敷島:「なのに、何で街中にいるヤツらはおバカなんだ?」
 アリス:「使う人間がバカだと、ロボットもバカになるわよ」
 敷島:「身も蓋も無いこと言うなぁ……。KR団だったら、絶対に逆のこと言いそうだ。てか、ゴンスケのヤツ、イモ畑に行くのに、何でここ通るんだ?」
 シンディ:「ああ。前は、あっちにイモ畑があったからね」

 シンディは科学館建設現場の方を指さした。

 シンディ:「旧データとごっちゃになってるんでしょう」
 敷島:「性能がいいんだか悪いんだか分からんなー」

 そんなこんなで3人(2人プラス1機)は、アルエットが修理されている部屋に着いた。
 アルエットは椅子に座っており、目を閉じている。
 室内にはデイライト・コーポレーションの関係者が所狭しと並んでいた

 シンディ:「アル……」
 敷島:「だいぶ、きれいに元通りじゃないか」
 アリス:「当然よ。それじゃ皆さん、お集まりになったようなので、早速、ガイノイド・マルチイプ8号機のアルエットを再起動したいと思います」
 アリスはノート型PCのキーボードを叩いた。
 背後のスクリーンには、そのPCの画面が映し出されている。

『アルエット の起動 承認待機中です。起動を行いますか?』

 そのような表示が出たので、アリスはエンターキーを押した。

 アルエット:「……?」
 シンディ:「アル……分かる?」
 アルエット:「シンディ……お姉ちゃん……」
 アリス:「◯◯の起動値クリア、××の起動値は上昇中……」
 研究員:「ウィルス検知を始めています」

 アリスを含む研究員達がPCの方の表示を気にしている中、シンディはアルエットを抱きしめた。

 シンディ:「アル……ごめんね……」
 アルエット:「何が?」
 敷島:「シンディ、お前の力で抱きしめると、せっかく直したアルエットがまた壊れるぞ」
 シンディ:「あっ!」

 シンディは慌てて放した。
 だが、それだけで壊れるほどマルチタイプはヤワではない。

 アルエット:「覚えてるよ。お姉ちゃんが、わたしに取り付けたられた変な装置を取り外してくれたこと……。ありがとう。お姉ちゃん……」
 研究員:「全ての数値、クリアしました。ウィルスも検知されてません」
 アリス:「OK.それじゃ皆さん、明日から本格的にこのアルエットのテストを行って参りますので、よろしくお願いします。アルエットは……って!」
 敷島:「……というわけで、是非とも敷島エージェンシーをよろしくお願いします。……あ、せめて名刺だけでも」

 アルエットの再起動そっちのけで、デイライト・コーポレーションの役員に営業する敷島がいた。

 アリス:「シンディ。あのバカに電流お願い」
 シンディ:「かしこまりました」
 敷島:「うちには優秀なボーカロイドが……アッー!」

 シンディ、左手で敷島を掴むと電気を流した。

 アリスはコメカミに怒筋を浮かべながら、しかし顔は笑顔で、

 アリス:「シンディは左手から高圧電流が流せますが、その強さは自由に変えることができます。静電気程度の強さから、黒焦げになるほどの強さまでね!」

 但し、最大電圧まで行うと、バッテリー1つをオシャカにするどころか、電気が逆流して自分も感電する恐れがあるというメガンテぶりである。

 アリス:「それじゃ皆さん、よろしくお願いします」
 アルエット:「社長さん、どうしたのー?」
 シンディ:「いいのよ。マスターの命令だから」
 アルエット:「?」
 敷島:「…………」(既に意識が無い。周辺には焦げた名刺が散乱している)
 研究員:「あの、せめて医務室に運んで差し上げた方が……」(見かねたアリスの部下が進言する)
 アリス:「いいのよ。放っときなさい。アルエットとシンディは私についてきて。場所移動するから」
 シンディ:「はーい」
 アルエット:「は、はい」

 無人になった研究室、意識の無い敷島だけが取り残されて電気も消されてしまったという。合掌。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“Gynoid Multitype Cindy” 「敷島エージェンシーの移転前作業」

2016-02-29 10:26:14 | アンドロイドマスターシリーズ
[2月29日18:00.天候:雨 東京都江東区豊洲・敷島エージェンシー 3号機のシンディ、敷島孝夫、井辺翔太]

 旧事務所の墨田区菊川から新事務所の江東区豊洲に事務所が移転する。
 前の小さなビルを全部借り上げたとしても、ワンフロアの面積が広いビルだ。
 契約した後で、すぐに移転するわけではない。
 移転先を自分達が使いやすいように内装工事をしなくてはならない。
 今回、敷島達はそれの最終確認に来ていた。

 敷島:「ボカロの声出しとかで騒音にならないよう、防音加工はしっかりしてもらわないとな」
 井辺:「このビルの機械室などにはそういった加工がされておりますので、それと同様にしてもらいます」
 敷島:「うん、その方がいい。あと整備室だけど、整備にはアリスに頼んでデイライトさんから派遣してもらうように手配した」
 井辺:「奥様ご本人は来られないのでしょうか?」
 敷島:「ん?」
 井辺:「デイライトさんの旧・埼玉研究所が科学館としてリニューアルされるまでの間、奥様のお仕事がアルエットさんの修理しか無いという話ですが……」
 敷島:「ああ、それなんだけど、『ヒマならボカロの整備やってくれよ』って頼んだら、『トニーの世話はどうすんのよ!』って、バールで叩かれた」

 未だに残る敷島の顔、右半分の痣。

 井辺:「バールで叩かれて、その程度の痣で済む社長には敬服致します」
 敷島:「キミもバージョン軍団の攻撃をかい潜れた猛者じゃないか」
 井辺:「いえ、あの時は無我夢中で……。萌のサポートもありましたし、何より土壇場でシンディさんが助けてくれましたから」

 井辺を吊るし上げていたバージョン3.0。
 萌の必死の救助要請を受信したシンディが、強化カスタマイズしたライフルでそのバージョンの頭部を撃ち抜いて助け出した。

 井辺:「新人達の方はどうですか?」
 敷島:「ああ。既に本採用前の事前研修を明日から、四季エンタープライズさんの所で行う予定だよ」
 井辺:「電機メーカーの社員だった社長が、全く業種の異なる芸能事務所の経営ができるのはそちら様のおかげですか」
 敷島:「四季エンタープライズの四季は、敷島のシキ。俺の伯父さんが芸能事務所やってて良かったよ。で、『伯父さんの所でボカロを本格プロデュースさせてください』って頼んたら、笑われて断られたからね。『じゃあ、いいです。自分で売り出しますから!』って少しキレ気味に言ったら、開業資金からノウハウやら意外と面倒見てくれた」
 井辺:「いい人なんですね」
 敷島:「どうだかな」

 敷島は首を傾げた。
 敷島エージェンシーの資本金は、つまり親族の会社から出ているということが露呈したわけだ。
 もちろん、初期に借り受けた開業資金などは既に返済している。

 敷島:「今週末には宮城に行くよ」
 井辺:「鏡音さん達のライブですね。あ、そうだ。社長、MEIKOさんとイメージキャラクター契約をしている酒造メーカーさんからで、今週末MEIKOさんをお願いできないかと頼まれまして……」
 敷島:「また?結構急に頼んでくるよな、あそこ」
 井辺:「ええ。幸い土曜日だけでしたら、MEIKOさんは空いているようですが……」
 敷島:「分かった。じゃあ、MEIKOはついでに土曜日俺が見て来るよ。イベントの内容、教えて」
 井辺:「はい。事務所に戻りましたら、すぐに資料を」

 シンディのセリフが無いが、これは2人の人間のやり取りをシンディ目線で見ているからである。

[同日19:30.天候:曇 豊洲駅前バス停→都営バス東15系統 3号機のシンディ&敷島孝夫]

 今日は敷島達、森下のマンションではなく、大宮の家に帰ることにした。
 アルエットの修理は4月にオープンのロボット科学館に合わせて終了することになっているが、ただ直して終わりというわけではない。
 当然、起動テストなど行わなければならない。
 設計図は手に入っていたとはいえ、最新モデルの機種だけに、アリスは口では自信満々だが、結構冷や汗モノだったらしい。
 そんな修理も今日で終わり。
 明日から起動テストに入るということで、敷島も立ち会うことにしたのである。
 それはシンディも同行する。

 敷島:「何だか、降り出しそうだなぁ……」

 夕方ラッシュで賑わうのは地下鉄やゆりかめの方で、バスはそうでもない。
 乗り場によっては長蛇の列ができているのだが、これから東京駅に向かうバス停の方は疎らだ。

 シンディ:「明日は雨らしいよ」
 敷島:「外に出る時に限って雨か。俺もついてないなぁ……」
 シンディ:「でも土壇場で運がいいからいいじゃない」
 敷島:「まあな」

 そうしているうちに、バスが豊洲駅前のロータリーに入ってくる。

〔「勝どき経由、東京駅行きです」〕

 バスは空いていた。
 敷島は着席したが、シンディはそれをせず、敷島の横に立つ。

 シンディ:「社長も車通勤したら?」
 敷島:「自分で運転するの面倒だしなぁ……。ボカロの送迎だったらいいんだけど、俺は電車でもバスでも平気で乗っちゃうからなぁ……。お前、運転してくれよ?」
 シンディ:「ロイドが免許持てるわけないでしょ」

〔発車致します。お掴まりください〕

 バスが走り出した。

〔毎度、都営バスをご利用頂きまして、ありがとうございます。このバスは勝どき橋南詰、聖路加病院前経由、東京駅八重洲口行きです。次は豊洲二丁目、豊洲二丁目。……〕

 敷島:「せめて、俺の伯父さんの会社くらいまででっかくなったら、俺も運転手付きのでっかい車で通勤するよ」
 シンディ:「だといいねぇ……」

 車内の広告には、四季エンタープライズに所属する有名タレントのポスターが掲示されていた。
 もちろん、人間のタレントである。
 敷島の伯父は、しっかりと役員車で通勤しているという。
 車種はレクサスの何とかと言ったか。

 敷島:「伯父さんがレクサスなら、俺は都営バス1台貸切で通勤してやるw」
 シンディ:「そこ!?」
 敷島:「新事務所のビルの真ん前は、どこかの企業さんの送迎バス発着場になってるから、俺のバスも横づけOKだろ?」
 シンディ:「いや、そういう問題じゃないと思うけどねぇ……」

 シンディは呆れてしまい、後でダンナの行動をモニタする為にシンディのメモリーをチェックしたアリスも、さすがに紅茶を吹いたという。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする