[2月3日02時30分 天候:曇 栃木県日光市某所(奥日光) 栗原家関連施設地下カジノ]
迫り来るモールデッドから逃げる為、男子トイレの扉はしっかりと閉めた。
但し、外側から入るにはメダルが無いとドアが開かないが、内側からだと、ドアノブさえ回してしまえば簡単に開いてしまう。
もっとも、元人間とはいえ、その面影が普通のゾンビよりも無くなっているのがモールデッド。
手の形も人間だった頃のそれと全く異なっており、形状からしてドアノブを開けられる感じではない。
愛原「このバニーガールのマネキンに、メダル100枚を投入するといいらしい」
高橋「どこに入れるんスか?」
愛原「……ここだ!」
リサ「ム!」
コイン投入口はバニーガールのドールの、豊かな胸の谷間にあった。
愛原「おっぱいにコインが一杯になると、ドアが開くらしい」
高橋「リサにはまだできねーな」
リサ「ぐぎぎぎ……!」
リサ、牙を剥き出しにして歯ぎしりをする。
高校2年生でありながら、中学3年生とかに見えてしまうリサであった。
まだギリギリ、中等部時代の制服が着れてしまうほどだ。
さすがに、小学生だった頃、アンブレラの研究所で着せられていたセーラー服はもう着られないがな。
それでも何だかんだいって、リサは成長してはいる。
ただ、遅いだけだ。
いずれはリサも、もっと背が伸びて胸も大きくなるものだと私は信じている。
愛原「よし、100枚入れたぞ」
するとドールが動き出し、右手をドア横のタッチセンサーに当てる。
そして、鍵が開いた。
それと同時に、メダルがドールの胸の中に吸い込まれていく。
リサ「あっ!」
その時、カジノの入口のドアをぶち破って、モールデッドが何体もなだれ込んで来た。
と、同時に男子トイレのドアも破られた。
高橋「くっ……!」
アンバランスな体型をしているくせに、意外と動きは速い。
BSAAのマニュアルでは、動きを封じる為、足を撃てということになっているらしい。
モールデッドの足は繁殖したカビのせいで脆く、何発か撃ち込めば足が折れたり、千切れてしまうのだという。
そして、モールデッドの体には再生能力は無い。
とはいえ、素人の私達がそこまですることもあるまい。
愛原「高橋!早く中に入ろう!」
高橋「は、はい!」
幸いVIPルームの入口は二重扉になっているし、その扉も頑丈な鉄製だ。
いくらモールデッドが力持ちとはいえ、そう簡単にブチ破ることはできないだろうと思った。
モールデッド「ギャアー!」
リサ「うるさい!」
ドアを閉める直前、先頭を走って来たモールデッドに対し、リサはバニーガールのドールを思いっ切り蹴飛ばした。
それはそのモールデッドにまともにぶつかり、仰け反ったモールデッドは、その後ろを付いて来ていた別のモールデッドにぶつかり、更にそのモールデッドはその後ろの……といった感じで、後ろに将棋倒しになっていった。
愛原「今だ!」
私はその隙を突いて、鉄扉を閉めた。
トイレの入口扉と違い、こちらは内鍵になっていて、それを閉めた。
愛原「よし、行こう!」
高橋「はい!」
そして、もう1つの鉄扉を開ける。
そこはまるで、高級クラブのサロンのような佇まいになっていた。
中央には、バカラの賭博台がある。
やはり、VIPルームといったらバカラ賭博だな。
というか、本当に賭博をしていたというのなら、それは完全に違法行為だぞ。
単なる娯楽施設としての、『カジノのようなもの』じゃないのだろうか?
VIPルーム内には、カジノや周りの施設の監視カメラのモニタなんかもある。
当然、今は私達を追って、複数のモールデッド達が扉をこじ開けようとしているところだ。
しかし、中には諦めて、ホール内を徘徊し始めた者もいる。
アメリカのインディアナ州で発生したバイオハザードでは、エブリンという指揮者がいたが、ここにもいるのだろうか?
少なくとも、同じ特異菌持ちのリサも敵と看做しているようだが……。
愛原「出口はどこだ?」
高橋「あそこです!」
反対側には非常口誘導灯があり、その下には鉄扉があった。
こちらも内鍵になっており、これを開けて反対側に出た。
すると、そちら側には階段があった。
愛原「よし!どうやら、この階段を上って1階まで行って避難するようだ。付いてこれるか?」
高橋「もちろんです!」
リサ「う、うん……。頑張る……」
リサが1番疲労が激しい。
いくらBOWとはいえ、1度は首を斬られるという大ケガをしたのだから、あまり無理はできない。
高橋「俺が先に行って安全を確保します」
高橋は手持ちのマグナム44を構えながら言った。
愛原「ああ、頼む」
私達が階段を上ると、再び遠くから爆発音がした。
愛原「それにしても、外はどうなってるんだ?“青いアンブレラ”の高野君は、何しに来たんだ?」
高橋「それに、BSAAはどうしたんスかね?」
愛原「まあな」
相変わらず圏外だ。
せめてケータイの電波でも入れば、善場主任に連絡できるというのに……。
地下1階を通り過ぎようとした時だった。
バンッと鉄扉をこじ開け、モールデッドが現れた。
高橋「しゃらぁーっ!」
高橋はドゴン!ドゴン!と大型拳銃をモールデッドに放つ。
倒れると、バール(のようなもの)に持ち替え、それでモールデッドの頭に突き刺した。
高橋「今です、先生!」
愛原「ありがとう!」
地下1階も通り過ぎ、更に1階へ向かう。
高橋「あー!ちくしょうっ!」
その時、高橋が何かを叫んだ。
愛原「どうした!?」
高橋「鍵が掛かっています!」
リサ「えっ!?」
愛原「マジか……」
階段から附室に入る為のドアが施錠されていたのである。
その時、私はふと思い出した。
愛原「なあ!さっきのカジノのボックス。中に鍵が入ってただろ?それって、もしかして、ここの鍵だったりしない?」
高橋「あ……!」
私はその鍵を取り出した。
すると、その鍵はピタリと合った。
愛原「やっぱりだ!」
高橋「さすが先生です!」
さすがに1階まで出れば、スマホの電波も入るだろう。
こうして私達は、階段から附室に入った。
しかし……。
高橋「先生!今度は、ドアノブがチェーンで固定されています!」
附室から外に出る為のドアもまた施錠されていた。
それだけでなく、何故かドアノブにチェーンが巻かれていて、南京錠も取り付けられているという状態。
愛原「落ち着け!お前、バールと一緒にチェーンカッターも取っただろうが!」
高橋「そうでした!」
高橋、チェーンカッターを取り出すと、それでドアノブを固定していたチェーンを切った。
鍵は内鍵になっているので、こちら側から開けられる。
高橋「脱出!」
そのドアは確かに外に繋がっていた。
そして、外はどうなっていたかというと……。
迫り来るモールデッドから逃げる為、男子トイレの扉はしっかりと閉めた。
但し、外側から入るにはメダルが無いとドアが開かないが、内側からだと、ドアノブさえ回してしまえば簡単に開いてしまう。
もっとも、元人間とはいえ、その面影が普通のゾンビよりも無くなっているのがモールデッド。
手の形も人間だった頃のそれと全く異なっており、形状からしてドアノブを開けられる感じではない。
愛原「このバニーガールのマネキンに、メダル100枚を投入するといいらしい」
高橋「どこに入れるんスか?」
愛原「……ここだ!」
リサ「ム!」
コイン投入口はバニーガールのドールの、豊かな胸の谷間にあった。
愛原「おっぱいにコインが一杯になると、ドアが開くらしい」
高橋「リサにはまだできねーな」
リサ「ぐぎぎぎ……!」
リサ、牙を剥き出しにして歯ぎしりをする。
高校2年生でありながら、中学3年生とかに見えてしまうリサであった。
まだギリギリ、中等部時代の制服が着れてしまうほどだ。
さすがに、小学生だった頃、アンブレラの研究所で着せられていたセーラー服はもう着られないがな。
それでも何だかんだいって、リサは成長してはいる。
ただ、遅いだけだ。
いずれはリサも、もっと背が伸びて胸も大きくなるものだと私は信じている。
愛原「よし、100枚入れたぞ」
するとドールが動き出し、右手をドア横のタッチセンサーに当てる。
そして、鍵が開いた。
それと同時に、メダルがドールの胸の中に吸い込まれていく。
リサ「あっ!」
その時、カジノの入口のドアをぶち破って、モールデッドが何体もなだれ込んで来た。
と、同時に男子トイレのドアも破られた。
高橋「くっ……!」
アンバランスな体型をしているくせに、意外と動きは速い。
BSAAのマニュアルでは、動きを封じる為、足を撃てということになっているらしい。
モールデッドの足は繁殖したカビのせいで脆く、何発か撃ち込めば足が折れたり、千切れてしまうのだという。
そして、モールデッドの体には再生能力は無い。
とはいえ、素人の私達がそこまですることもあるまい。
愛原「高橋!早く中に入ろう!」
高橋「は、はい!」
幸いVIPルームの入口は二重扉になっているし、その扉も頑丈な鉄製だ。
いくらモールデッドが力持ちとはいえ、そう簡単にブチ破ることはできないだろうと思った。
モールデッド「ギャアー!」
リサ「うるさい!」
ドアを閉める直前、先頭を走って来たモールデッドに対し、リサはバニーガールのドールを思いっ切り蹴飛ばした。
それはそのモールデッドにまともにぶつかり、仰け反ったモールデッドは、その後ろを付いて来ていた別のモールデッドにぶつかり、更にそのモールデッドはその後ろの……といった感じで、後ろに将棋倒しになっていった。
愛原「今だ!」
私はその隙を突いて、鉄扉を閉めた。
トイレの入口扉と違い、こちらは内鍵になっていて、それを閉めた。
愛原「よし、行こう!」
高橋「はい!」
そして、もう1つの鉄扉を開ける。
そこはまるで、高級クラブのサロンのような佇まいになっていた。
中央には、バカラの賭博台がある。
やはり、VIPルームといったらバカラ賭博だな。
というか、本当に賭博をしていたというのなら、それは完全に違法行為だぞ。
単なる娯楽施設としての、『カジノのようなもの』じゃないのだろうか?
VIPルーム内には、カジノや周りの施設の監視カメラのモニタなんかもある。
当然、今は私達を追って、複数のモールデッド達が扉をこじ開けようとしているところだ。
しかし、中には諦めて、ホール内を徘徊し始めた者もいる。
アメリカのインディアナ州で発生したバイオハザードでは、エブリンという指揮者がいたが、ここにもいるのだろうか?
少なくとも、同じ特異菌持ちのリサも敵と看做しているようだが……。
愛原「出口はどこだ?」
高橋「あそこです!」
反対側には非常口誘導灯があり、その下には鉄扉があった。
こちらも内鍵になっており、これを開けて反対側に出た。
すると、そちら側には階段があった。
愛原「よし!どうやら、この階段を上って1階まで行って避難するようだ。付いてこれるか?」
高橋「もちろんです!」
リサ「う、うん……。頑張る……」
リサが1番疲労が激しい。
いくらBOWとはいえ、1度は首を斬られるという大ケガをしたのだから、あまり無理はできない。
高橋「俺が先に行って安全を確保します」
高橋は手持ちのマグナム44を構えながら言った。
愛原「ああ、頼む」
私達が階段を上ると、再び遠くから爆発音がした。
愛原「それにしても、外はどうなってるんだ?“青いアンブレラ”の高野君は、何しに来たんだ?」
高橋「それに、BSAAはどうしたんスかね?」
愛原「まあな」
相変わらず圏外だ。
せめてケータイの電波でも入れば、善場主任に連絡できるというのに……。
地下1階を通り過ぎようとした時だった。
バンッと鉄扉をこじ開け、モールデッドが現れた。
高橋「しゃらぁーっ!」
高橋はドゴン!ドゴン!と大型拳銃をモールデッドに放つ。
倒れると、バール(のようなもの)に持ち替え、それでモールデッドの頭に突き刺した。
高橋「今です、先生!」
愛原「ありがとう!」
地下1階も通り過ぎ、更に1階へ向かう。
高橋「あー!ちくしょうっ!」
その時、高橋が何かを叫んだ。
愛原「どうした!?」
高橋「鍵が掛かっています!」
リサ「えっ!?」
愛原「マジか……」
階段から附室に入る為のドアが施錠されていたのである。
その時、私はふと思い出した。
愛原「なあ!さっきのカジノのボックス。中に鍵が入ってただろ?それって、もしかして、ここの鍵だったりしない?」
高橋「あ……!」
私はその鍵を取り出した。
すると、その鍵はピタリと合った。
愛原「やっぱりだ!」
高橋「さすが先生です!」
さすがに1階まで出れば、スマホの電波も入るだろう。
こうして私達は、階段から附室に入った。
しかし……。
高橋「先生!今度は、ドアノブがチェーンで固定されています!」
附室から外に出る為のドアもまた施錠されていた。
それだけでなく、何故かドアノブにチェーンが巻かれていて、南京錠も取り付けられているという状態。
愛原「落ち着け!お前、バールと一緒にチェーンカッターも取っただろうが!」
高橋「そうでした!」
高橋、チェーンカッターを取り出すと、それでドアノブを固定していたチェーンを切った。
鍵は内鍵になっているので、こちら側から開けられる。
高橋「脱出!」
そのドアは確かに外に繋がっていた。
そして、外はどうなっていたかというと……。