伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

佐倉市の放射能対策

2011-06-02 21:26:06 | 放射能問題
市民の方から、
「学校から放射能測定調査の結果が配られたが、現在問題になっている福島県内の暫定基準値、空間線量率3.8マイクロシーベルト/時間を引き合いに出し、問題がないといっているのはおかしい。屋外プールの水も心配」
という声が寄せられた。

まず、これまでの佐倉市とのやり取りから、お伝えした。

5月の初旬、市民ネットとして担当課へ「放射能対策は行われているか」問い合わせをした。
その時は、全然行っていなかった。

それで市民ネットとして、早急に取り組むように、署名活動を始めた。
また、市民ネットから、5/17の臨時議会へ、
「佐倉市内の保育園・幼稚園・小中学校の校庭の土壌における放射能測定を求める意見書」
を提出、全会一致で議会で採択された。

その後、5/23、議員有志7名で市長面談を行い
「放射能被害から子どもの健康を守る取り組みを求める要望書」
1. 土壌調査の早急な実施とデータ公表
2. 安全性が確認されるまで戸外での活動自粛
3. 屋外プール水の測定
4. 給食の食材の測定
を手渡した。

その時の話し合いでは、
大気の放射能測定と土壌測定の機器をそれぞれ3台づつ、発注したが、納品まで時間がかかるので、消防署へ国から配布されていた簡易測定器で、校庭、園庭の測定を5/25から始める。
また、運動会の練習が始まっている学校が何校かあるため、優先して測定して欲しいという申し出た。
それには、きちんと対応してくれた。

現在、とりあえず市内30か所を選び出し、小学校は地上から0.5m、中学校は地上から1mの所の大気測定を行なった。
すべての学校、幼稚園、保育園の測定はまだ実施されていない。
佐倉市に測定機器が納入されれば、すべての学校、幼稚園、保育園の測定を行うでしょうし、公園などでも行うと言っていた。
とりあえず、何も資料のないところでは対応が出来ないから消防署の協力を得て、測定したのが実情である。

また、プールのたまり水、原発事故後どれだけ放射能が降り注いだか分からないので、危険性を訴えたところ、測定してから決めるとしていた。
実際には、学校では子どもたちを使わず、先生方で掃除をしたという事である。
先生方は重労働だったようですが。

うれしいことに、佐倉市は大変迅速に対応している。

問題になっている、時間当たり3.8マイクロシーベルトを引き合いに出さない限りは。

年間1ミリシーベルトを上限とすべきであり、それに向け対策を行うべきである。
放射線量を計算すると、戸外で過ごす時間、室内で過ごす時間が決まってくる。

また、万が一原発の爆発が再度起こった時は、大気中の測定に従って、速やかに子どもを室内に入れる、体育を戸外で行わない、
などの対応が必要となる。
そのためにも、先生方が同じ認識で対応できるように、平常時や非常事態に備える「放射能対応マニュアル」が必要。
現在そのための署名活動を行っています。

子どもたちの放射能被害を避けるためにも、これからも市へはできる限りの事を提案していきたい。