マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

負傷者16人

2012年05月15日 | 舞台・映画
5月14日、新国立小劇場にて。

舞台はオランダのアムステルダム。
井上芳雄君がパレスチナのテロリスト、益岡徹さんが傷を負った彼を助けパン職人として雇い入れるユダヤ人のパン屋さん。
この二人の激しいセリフの応酬によってあぶり出される二人の過去と背負ったものの重さ。

イスラエルとパレスチナ、両者が何故長い間憎み合い続けるのか・・・今一つ理解できない。突き詰めたら多分旧約聖書の時代に遡っちゃうんじゃないかな。

自爆テロのニュースなどもどこか遠い世界の事件と考えてる自分にとって馴染みのない題材だけど、最後の自爆テロを起こした後流れるニュースの「このテロに因る死者10人、負傷者16人・・・」これがこの芝居の題名になっているということは・・・次に起こることを連想しなんとも言えない気持ちで劇場を後にしたのでした。