マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

レディ・べス4回目

2014年05月10日 | ミュージカル

これがカテコの挨拶で山口さんが「ベスのピンクのドレスに似てる」と仰っていた「マロニエ」です。

観る度に良くなる「レディ・べス」。でも今日がMY楽。

今日は、2階席E列だったので舞台上の星座盤の図柄までくっきりと見えました。1階からは全然見えなかったので新しい発見でした。

それに照明の美しいこと・・・  2階席、オススメです。

山口さんのロジャー・アスカムは石丸幹二さんとは全く違いますね。

石丸さんは真面目で厳しく時に優しくベスを女王へと導いていくのに対して、山口さんは常に微笑みを絶やさず慈愛に満ちた父親のように見守っているという感じでした。大らかで優しい~

これは好みだと思いますが、私は石丸ロジャーの方が何としてもベスを女王にするのだという凄いパワーと執念を感じられて好きでした。

花總さんのベスのラスト、ロビンと別れ女王として生きると決めた時の毅然とした姿が、ベルばらで断頭台へ上っていく王妃マリー・アントワネットの姿と重なり胸に迫るものがありました。

音楽もとてもいい曲ばかりなので聴き応えもあります。

最初に見た時、なんで微妙~と思ったのかしら?と不思議になるほどです。

まさに舞台は生きもの、日々進化しているのですね。




お家さん

2014年05月10日 | ドラマ
5月9日に日テレで放映された「お家さん」面白かったです。

金子直吉が知人のご先祖様ということで、鈴木商店のことはおぼろげには知っていたのですが、こんなに凄い会社だったとは・・・びっくりです。

そしてその先見の明と剛毅な人柄にも。

鈴木商店が三井・三菱などの財閥を凌ぐほどの巨大商社にのし上がっていく痛快さと、そんな鈴木商店を疎ましく思う者等の誹謗中傷によって衆愚の民が鈴木商店を襲い焼き討ちにいたるという悲しさ、色んな物が詰まった見応えあるドラマでした。

ただ残念だったのは、あらすじを追うだけのようになり随分はしょったような感があったこと。

もっとじっくりと深い人間ドラマで見せてもらいたかったです。

それでも天海祐希さんのよねと小栗旬さんの直どんとの主従というか同志の関係がとても素敵でした。

よねは大らかにどんと構えて、部下のやりたい様に思う存分やらせ、失敗した時には自分が責任を取るという理想の上司の姿で天海さんにピッタリ。

鈴木商店がさも米を買い占めているような報道をして世論を扇動し、焼き討ちにまで至らせたのは当時の大阪朝日新聞だそうですが、本当に酷いとしか言いようがありません。勿論、商売敵も絡んでいたそうですが。腸が煮えくり返る思いで見ました。

今も昔も、こうやって栄光の座から引きずり降ろされた人や企業は数知れず・・・なんでしょうね。

嫉妬は恐ろしや。

直どんが土佐弁を喋っていたせいか、はたまた栄光の絶頂で悲劇に見舞われたせいか、その生き方が竜馬と被って見えました。

玉岡かおるさんの原作も読んでみたいと思います。