
村岡花子さんの書かれた童話「たんぽぽの目」を読んでいます。
「花子とアン」の中でも紹介された「ミミズの女王」や「ナミダさん」の他にも全部で26篇の小さなお話が載っています。
1編1編がとても面白く教訓的でありながらユーモラスで押し付けがましくない。
どれも動物や花や人形や雲といった身近にあるものが主人公で、お母さんが小さな子供に語りかけるような調子で書かれているので、読んでいて心が温かくなります。
といっても甘っちょろいお子様向けのお話とは一線を画していて、結構シビアでシュールな面もまた楽しいのです。
きっと、村岡さんもお子さんにこのようにお話をしてあげてたんだろうな・・・と想像しながら読むとちょっと切ない気持ちになります。
中川李枝子さんのあとがきも素敵ですよ。