マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

紫式部ダイアリー

2014年11月19日 | 舞台・映画
渋谷のパルコ劇場にて三谷幸喜さんの「紫式部ダイアリー」を観劇。

今日の席は後ろの一番端っこでしたが、登場人物は紫式部(長澤まさみ)と清少納言(斉藤由貴)それにバーテンの男性の3人だけだしバーのカウンターに座って二人の会話が延々と続くので、声さえちゃんと聞こえれば全然OKです。

こんなこと言うと清少納言さんに突っ込まれそう・・・既に観た方はお分かりですよね?!

舞台はホテルのバー。 明日は「あけぼの賞」とかいう文学賞の発表があるため、選考委員の紫式部と清少納言はここのホテルに泊まっているらしい。

清少納言が紫式部をバーに呼び出したその訳とは・・・

女二人のありがちな会話。あけぼの賞有力候補の新進女流作家の和泉式部に異様な対抗心を燃やす二人。

「美人はいいわね、羨ましい~!」と嫌味を言う清少納言に対して「あんたには美人に生まれた女の苦労がわからないのよ!肌が荒れたらすぐ何かいうくせに、筆が荒れても誰も何も言わない。」と嘆く紫式部。

最初遠慮がちだった紫式部がお酒が入るにつれて馴れ馴れしく言葉遣いも荒っぽくなっていくところや、そんな紫式部に対して妙に引き気味の清少納言が意外でした。私のイメージとは逆。

でも朝日夕刊のコラムに三谷さんが書いてらしたように、作家って書いてる作品からのイメージと本人とはギャップがあるものなのかもね。

ま、そんなところが面白かったです。

ただ「笑の大学」のような可笑しさはなく、ラストも「エッ、これで終わり?」という感じでした。

長澤まさみさんの自由奔放な紫式部がとっても良かったです。通る声で滑舌もいいのでセリフがよく聞こえました。

斉藤由貴さんのちょっとおマヌケな感じの清少納言も可愛げがあって好感が持てました。