アーサー王伝説

文京シビックホールで月組さんの「アーサー王伝説」を観てきました。

月組はあまり馴染みがなく、今まで生で観たことがあるのは「エリザベート」「ベルばら」「PUCK」「1789」「舞音」だけ。しかも新トップの珠城りょうさんの事も殆ど知らず、（CSで観た「月雲の皇子」はいい作品だなと思ったけど）「1789」のロベスピエールが印象に残ってるくらいというレベル。

そんな私が何故？と思われるかもしれないけど、そりゃあれいこちゃんが月組に組替えになるからに決まってます。
そして、若くしてトップに就任した珠城りょうさんのお手並み拝見という気持ちも片隅にあるけど「1789」と同じ作者によるフレンチミュージカルというのも理由の一つ。

文京シビックホールって地下鉄の駅に直結してるのでとても便利。初めてだと思ってたら一度来たことがあるのを思い出した。随分前、Kバレエの熊哲さんの「海賊」を観るために。あ～それなのに、前日の練習中に足を痛めたとかで熊哲さんは休演。キャンセルして帰る人多数の中、暑い中折角来たのだからと代役の方の海賊を観たのでした。

その時は、閑散としていたホールが今日はごった返していた。まるで別のホールに来たみたい。

今日のお席は1階の19列（通路のすぐ後ろ）上手通路側という大変見やすく出入りしやすい席。

さて肝心の「アーサー王伝説」はというと・・・凄く良かったです。

オープニングのシーンの美しいこと！そして楽曲も良く見応えのある舞台でした。

時々、「1789」に似たメロディーだな～と思う所や「モンテ・クリスト伯」や「グスタフⅢ」に似たセリフやシーンもあるけどそれはご愛嬌。

珠城りょうさんの月組新トップ就任とアーサーがキャメロットの王になるというストーリーがシンクロして胸に迫り、ラストのアーサーの歌を聞いてたらウルっとしてしまいました。

月組の生徒さんって名前を知ってる方があまりいないのですが、皆さん歌が上手いですね。そしてお芝居も。

美弥ちゃんはこういったダークな役を演らせたら天下一品ですね。「1789」のアルトワ伯も凄く良かったですもんね。

朝美絢さんの湖の騎士ランスロットも美しく素敵でした。

愛希れいかさんが演じた王妃にだけは共感出来なかったけどね。

珠城りょうさん、骨太な男役さんでコスチュームものがよくお似合い。歌も芝居も変な癖がなく実直な感じで好感が持てました。素敵なトップさんになって下さい。応援しています。

そしてれいこちゃん（月城かなと）をよろしくお願いしますね。

今日は小川支配人もご観劇でした。客席の反応が凄く良くて新生月組への温かい拍手にきっと安堵されたのでは？と思います。