とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「浅間隠山」登山と滝見

2010-09-05 21:26:47 | 山登り
昨日は、夜立ち日帰りで群馬県吾妻郡東吾妻町と長野原町の境にある浅間隠山(あさまかくしやま)標高1,757mを登ってきた。

浅間隠山は、円錐形の美しい山で、川浦富士や矢筈山の別名を持つ。二度上峠口からの最短距離の登山コースでは、1時間半程度で山頂に達することができ、子供でも登りやすい山である。山頂の眺望が素晴らしく日本二百名山の一つに選ばれている。浅間隠山の名前は、東吾妻方面からみると、浅間山を隠してしまうことからつけられたとされている。

「浅間隠山」は当初5人で行く予定だったが、Tちゃんが仕事の都合で来れなくなり、kazukawaさん、Kちゃん、Aさんと私の4人で行くことになった。午後8時半に私の家にKちゃんとAさんが時間通り来たが、kazukawaさんが時間になっても来ない。何かあれば連絡くれる人のはずだが、心配になって電話してみた。しばらくして電話にでたkazukawaさんは、やけにくつろいだ声だった。何やら嫌な予感がした。話してみると、予感どおり曜日を間違えていたらしい。こりゃ、3人で行くしかないかと思ったが、今から支度して出るとの返事で一安心する。だが、kazukawaさんの家は遠い。迎えに寄るとしても、逆方向だし時間がかかりすぎる。結局、遅くなっても我が家に来てもらうことにした。待つこと1時間半。午後10時に4人で出発する。

山梨県の清里周辺で3時間ほど仮眠をしてから、さらに2時間かけて車を走らせ浅間隠山の登山口に8時ごろ着いた。二度上峠口の少し下にある登山口の駐車場には5~6台ほど車が止まっていたが、まだ充分余裕があった。


支度を整え、すぐ先の登山口に向かった。大きな看板に浅間隠山登山口と書かれている。頂上までは90分と書かれている。


登山道は、笹や大きな木で覆われずっと日影を歩く。日影がなければ、この日も暑くてたまらない天気だ。途中で、何やら丸い円盤が光っているのが見えた。CDがぶら下がっているようにも見える。近づいてみると、何と蜘蛛の巣だった。あまりにも美しく張られた巣なのでそっと避けて通る。


1時間15分ほどで頂上に着いた。まさに浅間山の絶好の展望台である。山頂からは360度の展望で、妙義山、榛名山、荒船山、谷川連峰なども一望である。


早速記念写真を全員で撮る。


今回は、登山の時間は少ないと承知していたので食事の時間を含めて山頂で2時間ほどのんびりしていた。各自いろんな食材を持ち寄り、ビール、摘み、焼き物、お雑煮、赤飯、ピラフ、フルーツ、デザート、コーヒーと腹いっぱいの昼食となった。写真は、kazukawaさん作のお雑煮。


さて、山頂は展望も良かったが蝶々やトンボが飛び交い、秋の気配も感じさせられた。

(アザミにとまるアゲハ蝶)


(アカトンボが草の先にとまった瞬間)


(ススキも伸びだし秋の気配だ)


(秋の花、アキノキリンソウ)

充分山頂での景色を楽しみ、下山を始める。下山途中の、草むらの中で珍しい花、レンゲショウマを見つける。淡い紫色の可憐な花で、細長い花茎を伸ばし約3~4cmの下向きの花を付けている。花が下から見上げるとハス(蓮)の花に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられたといわれている。


下山も1時間少々ですんだ。まだ充分時間があるので、帰路の途中にある浅間大滝と魚止めの滝を見による。浅間大滝は、高さ15メートルで、北軽井沢周辺で最大の滝である。流れ落ちる水音はすごい迫力である。微細な冷たいミストを体に浴びるとリフレッシュした気分になる。まさにマイナスイオンで満たされた場所だ。



浅間大滝の駐車場の左手には魚止の滝がある。こちらも5分くらいで歩いていける。魚止めの滝は岩がいくつも重なった流れで、木漏れ日が水に当った部分と影の部分のコントラストが見事で、何時まで見ていても飽きることがなかった。


この2つの滝は北軽井沢に来たら是非とも、一度は訪れてほしいスポットといえる。ここを訪れる観光客は驚くほど少ない。土産物屋もなければトイレもない。あまり知られてないからだろうが、これほどの見事な滝を簡単に二箇所も見ることができ、誰もいない滝を満喫できるのである。

その後、北軽井沢の温泉によるつもりだったが、関東圏からの大勢の観光客で道が大混雑、駐車場も満車となりあきらめて佐久のクアハウスに入浴して帰った。