マラニックのあと、「かぐらの湯」駐車場内の空き地にてテント泊する。最初は暑かったが、明け方になると涼しくなり寝袋の中にもぐりこんでいた。日の出前に起きてトイレに行った後、観光協会前にある足湯に入る。足湯も気持ちいいものだ。少し暖まって、もう少しテントの中で眠った。
午前6時前後くらいから、人の声が聞こえ、ちらほら車中泊の人たちが起きだして来た。3日目は、そのまま帰るのももったいないので山に行くつもりだった。前日、参加者に声を掛けたら6人+1匹のメンバーが集まった。私を入れて7人+1匹で2台の車に便乗して「しらびそ高原」の御池山(おいけやま)に行くことになった。
遠山郷から「しらびそ高原」までは40キロほどある。山道をグングン登り1時間ほどで「しらびそ峠」に着いた。標高は1833mあり、車から降りると結構肌寒い。ここは、尾高山、奥茶臼岳へと連なる縦走路の登山口でもある。また、前方には南アルプス南部の3000m前後の峰々が一望である。
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「しらびそ峠」で少し休憩して、御池山の登山口まで車でさらに向かう。10分ほどで広い空き地に着く。登山口もすぐ近くだ。車を止めて車外に出ると、前方に大掛かりな機材の前で立っている男性を見かけた。何をしているのだろうと、見に行ってみると趣味で天体写真を撮っている人だった。
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天体望遠鏡、デジタルカメラ、バッテリー、パソコン等を並べ、見ただけでも高額な機材ばかりだった。話を聞いてみると、これらの機材だけで、車を数台買えるくらいかかっているそうだ。もう何日もこの場所に寝泊りして、天体写真を撮っていたらしい。過去の写真も見せてもらったが、アンドロメダ星雲とか、しし座流星群、○○彗星、皆既日食といった科学の雑誌でしかみたことのないような写真を何枚も見せてくれた。今は、デジカメとパソコンがあるので、アマチュアでも凄い写真がとれるそうだ。いいものを見せてもらったと一同感心して、その場を離れた。
ちなみに後で調べたところ、しらびそ高原は「天文ファンが集う星降る聖地」としてその分野では有名らしい。標高が約2000mと高いので、低地よりも透き通った星空を見ることができ、よく晴れた夜は南から北まで繋がる天の川の輝きが素晴らしく、澄んだ星空を求める天文ファンにとっては貴重な天体観測地なのだそうだ。
さて、この「しらびそ高原」の御池山は、別のことでも有名な場所なのだ。それは、この空き地に設置された看板を見ると良くわかる。日本初!「御池山」隕石クレーター総合案内板と書かれた看板である。
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御池山クレーターは、2万年から3万年前、小惑星が衝突してできたとされる日本で初めて確認された唯一のクレーターである。長野県飯田市内、南アルプス南部の御池山(1905メートル)付近に位置する。このクレーターは直径約900メートルで、現在残っているのは全体の40パーセントほどだそうだ。見たところ、ただの谷としか見えないが、これは「クレーターだったんだ」と思い太古の昔に思いをはせた。
そして、いよいよ御池山の登山道に入る。往復1時間半程度の軽いハイキングである。緩やかな笹原の道や、険しい岩場を乗り越えてのんびり歩いた。
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登山道には、見ただけでこれは毒キノコじゃないかと思われるキノコがにょきにょき生えていた。
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30分ほどで、1905mの御池山山頂に着く。ここからの南アルプスの展望もなかなかいい。また、尾根道は隕石クレーターの縁になるらしい。山頂で休憩し、水分と食料を補給する。
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山頂から少し降りると、中郷の御池への分岐に出る。この山名の由来となった池があるのだ。笹原を150mほど下ると、ひっそり静まり返った御池が姿を現した。
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この池は、昔より地元の雨乞いの地だったらしい。御池の水を持って帰る途中で、水をこぼすと大雨になるという言い伝えもあるそうだ。
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さて、この池はトンボの宝庫でもあった。湖面には、数種類のトンボが所狭しと飛びかっている。
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トンボの写真を何枚か撮り、もと来た道を通り駐車場に戻った。マラニックの後のクーリングダウンの運動としてちょうどいいハイキングだった。
帰り道の途中には、ヨーロッパ風の洒落た大きな建物がある。「ハイランドしらびそ」といい、標高1900mに建つレストラン&宿泊施設である。ここの展望台からも聖岳、兎岳、大沢岳、荒川岳など日本を代表する3000m級の山々を間近に眺めることができる。春は雪山の展望、夏は避暑に、秋は紅葉といろいろ楽しめる場所にあり、素晴らしい施設である。去年、聖岳に登ったとき、この建物がよく見えたことを思い出した。
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その後、遠山郷に帰り解散した。2泊3日の遠山郷マラニックツアー、3日間ともいい天気で自然を大いに満喫できた楽しい旅であった。
午前6時前後くらいから、人の声が聞こえ、ちらほら車中泊の人たちが起きだして来た。3日目は、そのまま帰るのももったいないので山に行くつもりだった。前日、参加者に声を掛けたら6人+1匹のメンバーが集まった。私を入れて7人+1匹で2台の車に便乗して「しらびそ高原」の御池山(おいけやま)に行くことになった。
遠山郷から「しらびそ高原」までは40キロほどある。山道をグングン登り1時間ほどで「しらびそ峠」に着いた。標高は1833mあり、車から降りると結構肌寒い。ここは、尾高山、奥茶臼岳へと連なる縦走路の登山口でもある。また、前方には南アルプス南部の3000m前後の峰々が一望である。
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「しらびそ峠」で少し休憩して、御池山の登山口まで車でさらに向かう。10分ほどで広い空き地に着く。登山口もすぐ近くだ。車を止めて車外に出ると、前方に大掛かりな機材の前で立っている男性を見かけた。何をしているのだろうと、見に行ってみると趣味で天体写真を撮っている人だった。
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天体望遠鏡、デジタルカメラ、バッテリー、パソコン等を並べ、見ただけでも高額な機材ばかりだった。話を聞いてみると、これらの機材だけで、車を数台買えるくらいかかっているそうだ。もう何日もこの場所に寝泊りして、天体写真を撮っていたらしい。過去の写真も見せてもらったが、アンドロメダ星雲とか、しし座流星群、○○彗星、皆既日食といった科学の雑誌でしかみたことのないような写真を何枚も見せてくれた。今は、デジカメとパソコンがあるので、アマチュアでも凄い写真がとれるそうだ。いいものを見せてもらったと一同感心して、その場を離れた。
ちなみに後で調べたところ、しらびそ高原は「天文ファンが集う星降る聖地」としてその分野では有名らしい。標高が約2000mと高いので、低地よりも透き通った星空を見ることができ、よく晴れた夜は南から北まで繋がる天の川の輝きが素晴らしく、澄んだ星空を求める天文ファンにとっては貴重な天体観測地なのだそうだ。
さて、この「しらびそ高原」の御池山は、別のことでも有名な場所なのだ。それは、この空き地に設置された看板を見ると良くわかる。日本初!「御池山」隕石クレーター総合案内板と書かれた看板である。
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御池山クレーターは、2万年から3万年前、小惑星が衝突してできたとされる日本で初めて確認された唯一のクレーターである。長野県飯田市内、南アルプス南部の御池山(1905メートル)付近に位置する。このクレーターは直径約900メートルで、現在残っているのは全体の40パーセントほどだそうだ。見たところ、ただの谷としか見えないが、これは「クレーターだったんだ」と思い太古の昔に思いをはせた。
そして、いよいよ御池山の登山道に入る。往復1時間半程度の軽いハイキングである。緩やかな笹原の道や、険しい岩場を乗り越えてのんびり歩いた。
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登山道には、見ただけでこれは毒キノコじゃないかと思われるキノコがにょきにょき生えていた。
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30分ほどで、1905mの御池山山頂に着く。ここからの南アルプスの展望もなかなかいい。また、尾根道は隕石クレーターの縁になるらしい。山頂で休憩し、水分と食料を補給する。
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山頂から少し降りると、中郷の御池への分岐に出る。この山名の由来となった池があるのだ。笹原を150mほど下ると、ひっそり静まり返った御池が姿を現した。
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この池は、昔より地元の雨乞いの地だったらしい。御池の水を持って帰る途中で、水をこぼすと大雨になるという言い伝えもあるそうだ。
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さて、この池はトンボの宝庫でもあった。湖面には、数種類のトンボが所狭しと飛びかっている。
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トンボの写真を何枚か撮り、もと来た道を通り駐車場に戻った。マラニックの後のクーリングダウンの運動としてちょうどいいハイキングだった。
帰り道の途中には、ヨーロッパ風の洒落た大きな建物がある。「ハイランドしらびそ」といい、標高1900mに建つレストラン&宿泊施設である。ここの展望台からも聖岳、兎岳、大沢岳、荒川岳など日本を代表する3000m級の山々を間近に眺めることができる。春は雪山の展望、夏は避暑に、秋は紅葉といろいろ楽しめる場所にあり、素晴らしい施設である。去年、聖岳に登ったとき、この建物がよく見えたことを思い出した。
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その後、遠山郷に帰り解散した。2泊3日の遠山郷マラニックツアー、3日間ともいい天気で自然を大いに満喫できた楽しい旅であった。