今月5日に京都府京田辺市で、9月の国内観測史上最高の39.9度を観測したというニュースがあったが、どうもこのデータは怪しいようである。気象庁の無人温度観測機器の周辺に、つる草が巻き付いていたことが外部からの指摘でわかったそうだ。京都地方気象台は6日に急いでつる草を撤去した。観測結果への影響については今のところ「わからない」としている。
つる草が巻きついた写真を見たが、筒状の観測機器を覆うようにつる草が巻きついている。観測機器の構造は、筒の中に温度計があり内部のファンで下から空気を取り込み、気温を測るようになっている。つる草の影響で筒の中に空気がうまく送られず、高い温度になった可能性がありそうだ。
私は、仕事柄こういう計測機器を取り扱うことが多い。データの正確性ということは、一番大事なポイントである。機器の整備点検をしっかり行なっていなければ、表示されるデータは何の役にも立たない。気象庁による観測機器の保守点検は原則年1回しか行われず、同市の機器は昨年11月に点検していたというが、これでは点検してないのと一緒だ。常識的には月1回くらいは点検すべきだが、予算や人員が不足していて対応できないのだろう。
新聞やニュースでは、いろんな数字が報道される。マスコミで一旦流れた数字は、どんどん一人歩きしてしまう。しかも、ほとんどの人は正確な数字と思いこんでしまう。だが、このような数字は、けっこう間違っていることが多く、物事の本質を捉えてないということを認識しておく必要がある。
つる草が巻きついた写真を見たが、筒状の観測機器を覆うようにつる草が巻きついている。観測機器の構造は、筒の中に温度計があり内部のファンで下から空気を取り込み、気温を測るようになっている。つる草の影響で筒の中に空気がうまく送られず、高い温度になった可能性がありそうだ。
私は、仕事柄こういう計測機器を取り扱うことが多い。データの正確性ということは、一番大事なポイントである。機器の整備点検をしっかり行なっていなければ、表示されるデータは何の役にも立たない。気象庁による観測機器の保守点検は原則年1回しか行われず、同市の機器は昨年11月に点検していたというが、これでは点検してないのと一緒だ。常識的には月1回くらいは点検すべきだが、予算や人員が不足していて対応できないのだろう。
新聞やニュースでは、いろんな数字が報道される。マスコミで一旦流れた数字は、どんどん一人歩きしてしまう。しかも、ほとんどの人は正確な数字と思いこんでしまう。だが、このような数字は、けっこう間違っていることが多く、物事の本質を捉えてないということを認識しておく必要がある。