IT新改革戦略はそのサブタイトルで「いつでもどこでも誰でも」と謳うとおり、ユビキタスの推進を掲げている。
ユビキタスの推進の項目では、現状でとして「e-Japan戦略の結果、わが国のブロードバンド環境は大いに進展し」とあるが、これは「YAHOO BBの価格破壊の結果」が正しいのでは?
まあ、それはさておき、2011年7月を目標として「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使えるデジタルデバイドのないインフラを実現することでユビキタス化を推進する、とある。
私はこの「ユビキタス」という言葉がどんな明るい未来をもたらすのか、全くイメージできない。
今現在の携帯電話が人類にもたらしたユビキタス以上のユビキタスって、いったい何が必要なのだろう?
すでに、オフィスワーカーの大部分は自宅と仕事場にネットにつながるPCがある状態だ。学生も学校へ行けば無料でネットアクセスが提供されている。
ということは、「大画面で」ネットにつながっていないのは移動中か旅行中、ということになる。
(言うまでもなく、2インチ画面ではすでに誰もがユビキタス状態だ)
この手の話で必ず登場するのが、カフェでも自分のデスクトップ環境で仕事が出来る、ってやつだが、これはまさに「ありそうで、実際はめったにないこと」の典型だ。
また、頻繁にそういったニーズがある営業マンは、すでにモバイル+PHSを支給されているだろう。
さらに、ユビキタス関連の記事では「自動車ではすでにネットへの接続が開始された」とよく引用されるが、その結果変革なんて何も起こっていないのは、ご存知の通り。ましてやすべての家電にIPアドレスが必要だなんて、私には冗談にしか聞こえない。
仮にモバイルノートが片手で持っても疲れない程度に軽くなり、起動時間が1分以内ぐらいまで早くなり、電池の持ちが一日使っても気にならない程度まで良くなり、データ通信料が家庭のブロードバンド程度まで安くなり、通信速度がストレスない程度まで早くなり、隣の人から画面をのぞかれなくなり、それが10万以下で手に入るような時代になれば、電車の中でWEBを見るかもしれない。でも、会社でも自宅でも見てるわけだし、別になければなくても良い。
そんなところが一般人の感覚だろう。
ここで言うユビキタスとは、そんな単なるWEBサーフィンのことではなく、もっと生活を画期的に便利にする「何か」なのかもしれない。
しかし、ITSやテレマティクス同様、「画期的な何か」はいまだに見つからない。
ウェアラブルコンピューターなどの先進的なイメージとは裏腹に、結局ものになるアプリケーションは公共事業費でまかなうお年寄り向けサービスと緊急災害通報関連だけ、ということになりかねない。
ユビキタスの推進の項目では、現状でとして「e-Japan戦略の結果、わが国のブロードバンド環境は大いに進展し」とあるが、これは「YAHOO BBの価格破壊の結果」が正しいのでは?
まあ、それはさておき、2011年7月を目標として「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使えるデジタルデバイドのないインフラを実現することでユビキタス化を推進する、とある。
私はこの「ユビキタス」という言葉がどんな明るい未来をもたらすのか、全くイメージできない。
今現在の携帯電話が人類にもたらしたユビキタス以上のユビキタスって、いったい何が必要なのだろう?
すでに、オフィスワーカーの大部分は自宅と仕事場にネットにつながるPCがある状態だ。学生も学校へ行けば無料でネットアクセスが提供されている。
ということは、「大画面で」ネットにつながっていないのは移動中か旅行中、ということになる。
(言うまでもなく、2インチ画面ではすでに誰もがユビキタス状態だ)
この手の話で必ず登場するのが、カフェでも自分のデスクトップ環境で仕事が出来る、ってやつだが、これはまさに「ありそうで、実際はめったにないこと」の典型だ。
また、頻繁にそういったニーズがある営業マンは、すでにモバイル+PHSを支給されているだろう。
さらに、ユビキタス関連の記事では「自動車ではすでにネットへの接続が開始された」とよく引用されるが、その結果変革なんて何も起こっていないのは、ご存知の通り。ましてやすべての家電にIPアドレスが必要だなんて、私には冗談にしか聞こえない。
仮にモバイルノートが片手で持っても疲れない程度に軽くなり、起動時間が1分以内ぐらいまで早くなり、電池の持ちが一日使っても気にならない程度まで良くなり、データ通信料が家庭のブロードバンド程度まで安くなり、通信速度がストレスない程度まで早くなり、隣の人から画面をのぞかれなくなり、それが10万以下で手に入るような時代になれば、電車の中でWEBを見るかもしれない。でも、会社でも自宅でも見てるわけだし、別になければなくても良い。
そんなところが一般人の感覚だろう。
ここで言うユビキタスとは、そんな単なるWEBサーフィンのことではなく、もっと生活を画期的に便利にする「何か」なのかもしれない。
しかし、ITSやテレマティクス同様、「画期的な何か」はいまだに見つからない。
ウェアラブルコンピューターなどの先進的なイメージとは裏腹に、結局ものになるアプリケーションは公共事業費でまかなうお年寄り向けサービスと緊急災害通報関連だけ、ということになりかねない。