ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

省エネグッズ

2007年09月19日 | 雑記
フランクフルトモーターショー(IAA)に行ってきた人の話によれば、ことしのIAAは環境一色だったとのこと。フランクフルト空港にはレクサスがハイブリッドモデルを10台ほど並べ、会場では各社が自慢の省エネモデルや燃料電池試作車を披露していたようだ。

国内でも省燃費に関する意識が高まっている。これは必ずしも環境問題ということではなく、むしろガソリン代の高騰という現実的な要因も大きいと思われるが、高速道路での巡航速度が省エネ上最適な90キロ程度に落ちてきている、という話もある。

そんな中、およそ科学的とはいえないような省エネ用品が色々と話題になっている。

何回かに分けてそれらの商品とそのメーカーが公表している原理、効能について紹介してみたい。あえて批評はしないのであしからず。

ということで第一回は「カーアップEX
(山ほどこの商品を紹介するサイトが表示されるが、一個につき1000円という高額のアフィリエイトプログラムがあるらしい)

バイオグラスというビー玉のような石がケースの中に入っており、ケースごと冷却水に浸水させることで燃費が向上する。なお、分解して取り出すと一切の保証が効かなくなるそうです。

以下はその原理。(同社WEBサイトより)

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バイオグラスに水滴を落とすと、水は丸く盛り上がらず、横にサーと広がります。表面張力が小さくなっている証拠です。
ではなぜ冷却水の表面張力が小さくなると燃焼効率が良くなるのでしょうか?
その理由を説明します。

・表面張力のある水は水の分子が大きなスクラムを組んでいる状態です。

・表面張力の小さい水は、水の分子のスクラムが小さい状態です。

・熱が水の中を移動していくスピードは、水分子のスクラムの小さい方がお互いの接触面は多いので、熱はそれだけ早く伝わります(熱伝導率の向上)。

・つまり、冷却水の表面張力が小さくなると、エンジンは早く冷えるのです。

・エンジンの燃焼効率をよくするには、シリンダーの中に新しい空気をより多く取り入れることが重要です。(充填効率の向上)

・シリンダーとピストンを早く冷やすことができれば、シリンダーの中にある熱せられた空気の膨張圧力は下がり、外からの空気はより多く入ります。

・つまり、冷却水の表面張力が小さければ、それだけ早くエンジンを冷やしシリンダーに新しい空気がより多く入るので、燃焼効率は良くなるのです。
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要約すると
バイオグラスというものを冷却水に入れると、冷却水の表面張力が低下する。
冷却水の表面張力が低下すると冷却水の熱伝導が向上する
冷却水の熱伝導が向上するとエンジンが早く冷える
エンジンが早く冷えると吸気温度が下がり、燃焼効率が向上する。

ということらしいです......

この商品、テレビ東京のワールドビジネスサテライト「トレンドたまご」でとりあげられたそうですが、どういう基準で選定しているのでしょうか。