ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

首都高の距離別料金制 続き

2007年09月23日 | 高速道路
今日はなんだかぼんやりしており、品物を入れたままスーパーのかごを家まで持って帰ってしまいました。

さて、先日の首都高料金に関するエントリー、特にETCの代替となる簡易無線機にかんしていくつかコメントをいただいている。

一方、首都高速道路㈱は距離別料金についてのプレスリリースを発表した。
距離別料金に関する懇談会からの提言及び意見募集の開始について
この中に「距離別料金の意見募集案」というPDFファイルがあり、その中、36ページにETCに変わる補完システムについての言及がある。

デポジット方式のETCパーソナルカード、というのは信用状況の関係でクレジットカードを作れないユーザーの救済措置であり、これはわかる。

次の、無線装置というのが問題だ。
・料金所で停止をして、電子マネーで上限額を前払いする。
・無線装置で入口・出口を把握する。
・前払い額と距離別料金の差額を電子マネーで返金する。
無線装置はETC車載器類似の装置で、簡便に自動車に装着できるものを想定している。

J氏からも指摘があり、私も2004年11月頃のエントリーで指摘しているが、これはシンガポールのEPRと同じような仕組みになるのではないか。

多分、技術的には入口でいったん停止をする必要はなく、単にETCと利便性に関して政治的に差別化を図る必要があるだけだと思う。
でも、結局のところ「ETCはこの程度のものでよかったのだ」というのが答えじゃないのか?

どうせDSRC商業利用などの発展もあまり期待できないんだから、今からでもいいから仕様を落として高速料金支払い専用の廉価バージョンをつくり、無償配布をするという選択肢だってあるのかもしれない。