ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

矢印式信号機のあやうさ

2009年06月07日 | 雑記
先週、茅ヶ崎で信号無視をした少年の直進車が右折車と接触し、歩道にいた3人の看護士が亡くなるという不幸な事故が起きた。

あるTV局のニュースでは、この交差点が矢印式交差点であり、事故発生時は赤信号+右折矢印であったとし、これを図解しながら「判りづらいのでは」と言いたいのか、言いたくないのか、いまいち煮え切らないような解説をしていた。

右折矢印式(正しくは右折分離式)信号はいわゆる右直事故の防止に極めて有効であり、わかりにくさが事故を誘発しているとは思えない。
今回の問題は単純な信号無視だ。

しかし、もうひとつこの報道内容で気になったのは、矢印式信号はテレビが解説をしなければならないほどに一般の認知が低いことだと思う。

さらに、これは私は大問題だと思っているのだが、矢印信号が青であれば多くの場合歩行者信号は赤になっているのだが、それは特に国として定められた規則ではなく、例外がたくさんあるということだ。
以下はwikipedia「矢印式信号機」より

-ここから
矢印信号が出ている間、対向車線や歩行者は赤信号である、とする情報が一部に存在する(十字路で直進、右折、左折がすべて点灯するパターンの説明など)が、都道府県によって矢印信号の運用は異なるので注意が必要である。例として、東京都目黒区の上大崎交差点では歩行者用信号が青のまま左折矢印が表示される。
-ここまで

今日確認したが、山手通り富ヶ谷交差点外回りも左折・直進の青矢印が出ている状態で歩行者信号は青のままだった。

矢印青は無条件に進んでOK,と思っているドライバーは多い。
なんでこんな重大なことをきちんと決められないのだろうか?都道府県で信号機の運用が異なっていいはずがないだろう。
私の経験では、欧州の青矢印信号の場合歩行者信号は100%赤だったと記憶している。

通信でクルマのモニターに歩行者の情報を送るなんてことよりも、この辺の基本をきちんとしてほしい。そんなの100年早い。
「信号は所轄が違うから」なんて全く言い訳にならないのだ。