ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

細川護煕氏について

2014年01月26日 | 雑記
あまり政治関連の話題を書くことはなかったけど、これはどうしても書いておきたい。

いったい、あの細川護煕って人はなんなんだろうか?

東京都知事ってのは世界有数の大都市の責任者なんだから、その職務を遂行できる人間がやらなければならない。
対処するべき問題は沢山ある。都庁は大組織だから、相当なリーダーシップが必要だ。
隠居して粘土いじりしていた老人にそんなもん期待できないでしょう。
脱原発を進めるために声を上がるのは一向に構わないけど、それは他でやってもらわないと。

選挙演説でのTV報道字幕からひろったフレーズですが、
「今までのような大量生産、大量消費 そういう経済成長至上主義という物ではたして日本という国はやっていけるのかどうか、私は難しいと思います。
これからは原発をあちこちの国に売り込んだりするような欲張りな資本主義ではなくてもう少し自然エネルギーとか脱成長とかそうした心豊かな生き方というもので満足できるような国つくりを進めていかなければならないのではないか」

一言でいえばステレオタイプな「ご隠居の茶飲み話」としか思えない。もし隣にすわった爺さんがこんな話始めたら、早々に退散する。

彼は大量生産、大量消費を否定するのか?じゃあどんな経済を標榜しているのか?
昔の商店街復活か、個人向けにカスタマイズされた職人による高級品の世界か?
でもどうやって時計の針を逆に戻すのか?
大量生産、大量消費は経済成長至上主義なのか?
安くていいものをたくさんの人に提供する仕組みじゃないのか?
なぜ経済成長を重視すると日本という国はやっていけないのか?
原発を他国に売り込むのは欲張りなのか?だれの欲を満たすのか?おなじみ「原子力村」?
自然エネルギーでやっていけるというのは単なる情緒論なのではないか?自然エネルギーが成立しないことはほぼ立証されているのではないか?
脱成長、本気でするのか?財政破たんを目の前にして脱成長なんかして、若い世代の老後が保障されるのか?
成長戦略をやめることと心豊かな生き方に何の関係があるのか?

だいたい、プレゼンで「とか」という言い方を多用する場合はそのことを本気で検証していない証拠。自信があるなら言い切る。

経済成長と心の豊かさには正の相関があることは、貧困国の犯罪率などをみれは言うまでもない。成長戦略をやめて心豊かに生きるなんて、夢物語。
昔はみんな貧乏だったけど、人の心があったかくて幸せだった、なんていうのは何重にも郷愁のフィルターがかかった幻想でしかない。