ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

北海道の高速道路料金

2015年05月12日 | 高速道路

今朝のNHKニュースで、運送業の勤務時間制限(休憩を含む13時間を上限)の取り締まりを厳しくしたことから運送料金の値上げが相次ぐといってた。実例としてでてきた北海道では、遠隔地は高速道路を使わないと13時間以内に配達(往復)が完了しないため高速道路料金分を値上げするという交渉を荷主としているとか。

ってことは、運送料金の競争が激しいから北海道ではいままでトラックは高速道路を使っていなかった、ということになる。
実際、北海道は一般道も信号がなく走りやすいから、札幌近郊を除けは一般のドライバーもよほど急ぐ場合でないと高速道路は使わないらしい。

使われないインフラをなぜ作ったのか?そういえば、石原伸晃氏が「熊しか走らない」といって批判されてたけど、実際そうなのだ。
しかし、私はだから高速道路はいらないといっているわけではない。むしろ逆で、日本中に高速道路網を設けるべきだと思っている。北海道にしても道東自動車道の開通で難所であった石狩峠や日勝峠を回避できるようになった。一定速度で自動車専用道を走ることは環境、安全の両面から一般道よりはるかに好ましい。

問題は、それでも料金が高いから使われないということ。
せっかく高いコストをかけて作ったインフラが使われないのなら、使われるようになるまで料金を下げるべきではないのか?極論を言えば、もし無料でなければ誰も使わないのなら無料にすればいい。活用されなければインフラとは呼べない。
道路の維持費はどうするのか、という疑問もあるかもしれないが、大型トラックの輸送需要はいずれにしても存在し、それによって傷められた一般道は税金で維持補修している。

通行料が高いからという理由で大型トラックが一般国道を走っているという現実にはどうも納得しがたいものがある。