ここしばらくETC2.0 について書いてきたけど、コメント投稿を頂いて今はじめて知ったほとんど笑い話みたいな事実があった。
すでにDSRC車載器、もしくはITSスポット対応車載器(呼び方が違うだけ)であっても、ETC2.0の機能を享受するためには再セットアップが必要なのだそうだ。そしてそのセットアップ料金はセットアップ店が行うため価格はオープンのようだが、4−5千円はかかるらしい。
通常のETCより一万円以上高いDSRC車載器を買った人たちは、今度は再セットアップのためにセットアップ店に持ち込んで更に4−5千円をお支払いいただくことになるらしい。もし本気で国交省がETC2.0の普及拡大をしたいなら、少なくともこれは無料にするべきだろう。
あと、今日の朝日新聞にも出ていたが、今後経路誘導割引を受けるためにはETC2.0であることを必須にするようだ。
割引を受けるためには従来のETCは使えず、機械を買い換えなければならない。DSRC車載器を購入した人はお金を払って再セットアップをしなければならない。
しかし、ここ数回言ってきているように経路誘導による割引は普通のETCでできるはずだ。高速道路内なら首都高出口のような通信機を新設するだけ、高速道路外の場合は指定経路を外れていても割引対象にすればいい。というか、もしETC2.0装着車が何らかの事情で違うルートを通行したら割引をやめるか?多分そんなことはない。クレーム処理が面倒でそんなことできないだろう。多分実際はETC2.0ならどこを通っても割引、ETCは技術的には可能だが割り引かない、ということになる。その理由は今まで投資したITSスポットが無駄になり、その責任を取らなくてはいけないから。というか、インフラ整備はまだまだ現在進行中。
この話は複雑でわかりにくいから国民は気がついていないと思うが、もっと声を上げて反対した方がいい。
国交省は現状のDRSC車載器ユーザーを調査し、ITSスポットが安全運転にどの程度役に立っているかを公表するべきだろう。もしたいして役に立っていないならもうやめた方がいい。250億円は大きな投資だったがもうサンクコストだろう。