前のエントリーで、パナソニックのスマホ連携冷蔵庫や洗濯機について、これはないだろうという記事を書いた。
その後、ネットの反応をを見ていると誰もが否定的なのだがそのなかでも
「よくわかっていない偉いさんが、今はスマホ連携だ、クラウド活用だ、と部下に指示をし、上司に逆らわない若いもんが売れるわけないよ、と思いながら作った」んだろう、というようなことを言っている人が多い。
まあ、そんな流れもあったのかもしれないが、「よくわかっていない偉いさん」世代の私としてはちょっと違うんじゃないか、と思う。
さすがに家電業界で部長以上になる人材なら、そこまでお馬鹿ではないでしょう。異業種がからむとはっきり言ってそういうお馬鹿はいる。車と通信とかね。
私の想像する「お笑い商品企画」の流れはこんなもんだ。
1.まず、社内プロジェクトができる。かなり社内的にも注目のプロジェクトだろう。
2.そこでの問題意識は、「このままでは日本の家電は消滅する」「コストでは韓国、中国に勝てない」「キーは差別化」。
3.解決策として出てくるのが「差別化の肝は、つながるスマート家電で利便性アップ」
4.商品企画への反映は、今ある技術で何ができるかが出発点となり、一生懸命考えた「出来ること」がリストアップされる。
5.ここで市場調査。主婦から、洗濯機、冷蔵庫、レンジに関する利用調査。「出来ること」の利便性評価だが、
「レシピに応じた設定がワンタッチでできたら便利だと思いますか?」「食品の賞味期限を切らして、捨ててしまうことはありますか?」みたいな、否定しようのない設問で誤った結論が導かれる。
「レシピをみて料理をすることは年に何回ありますか」というようなニーズの重要性確認が必要なのだが、たいていそこまでやらない。
6.ここらあたりで商品性にプロジェクト関係者は薄々疑問を感じるが、全社鳴り物入りのプロジェクトなので撤退を言い出せない。
7.撤退の決断ができるプロジェクトのスポンサー(役員級?)は家事をしたことがなく、アンケートがポジティブならGOだろう、位の認識。
それ以前の問題として、注目プロジェクトを白紙にする勇気がある人はそんなにいない。
8.無理筋と思いつつも、会社の空気がGOなので現場は物作りをすすめる。コンセプト説明を受けた広告代理店は頭を抱えるが、仕事なのでなんとかカッコを付ける方向で宣伝販促案を作る。
9.広告代理店のプレゼンは結構かっこいいので、無理筋と思っていた関係者も「行けるかな?」というような錯覚に陥る。
10.めでたくお笑い商品が世に出る。
私は料理が趣味なのでわかるけど、確かに冷蔵庫の中で忘れて賞味期限を切らしてしまうことはある。
でも、中を見渡して古そうなものから何かをつくる、という適当な在庫管理をしていれば、そんなに問題となるほど食品を捨てることにはならない。
買ったものを登録するなんて面倒な事をしてまで在庫管理をする気には絶対ならない。
仮に買い物時点のPOS管理と連動して自分の買ったものがすべて自動的にクラウドで管理され、賞味期限が近づくとスマホのリマインダーがでるというレベルになれば手間いらずだが、果たして家庭の冷蔵庫にそこまでやる必要があることなのか、ということに尽きる。
その後、ネットの反応をを見ていると誰もが否定的なのだがそのなかでも
「よくわかっていない偉いさんが、今はスマホ連携だ、クラウド活用だ、と部下に指示をし、上司に逆らわない若いもんが売れるわけないよ、と思いながら作った」んだろう、というようなことを言っている人が多い。
まあ、そんな流れもあったのかもしれないが、「よくわかっていない偉いさん」世代の私としてはちょっと違うんじゃないか、と思う。
さすがに家電業界で部長以上になる人材なら、そこまでお馬鹿ではないでしょう。異業種がからむとはっきり言ってそういうお馬鹿はいる。車と通信とかね。
私の想像する「お笑い商品企画」の流れはこんなもんだ。
1.まず、社内プロジェクトができる。かなり社内的にも注目のプロジェクトだろう。
2.そこでの問題意識は、「このままでは日本の家電は消滅する」「コストでは韓国、中国に勝てない」「キーは差別化」。
3.解決策として出てくるのが「差別化の肝は、つながるスマート家電で利便性アップ」
4.商品企画への反映は、今ある技術で何ができるかが出発点となり、一生懸命考えた「出来ること」がリストアップされる。
5.ここで市場調査。主婦から、洗濯機、冷蔵庫、レンジに関する利用調査。「出来ること」の利便性評価だが、
「レシピに応じた設定がワンタッチでできたら便利だと思いますか?」「食品の賞味期限を切らして、捨ててしまうことはありますか?」みたいな、否定しようのない設問で誤った結論が導かれる。
「レシピをみて料理をすることは年に何回ありますか」というようなニーズの重要性確認が必要なのだが、たいていそこまでやらない。
6.ここらあたりで商品性にプロジェクト関係者は薄々疑問を感じるが、全社鳴り物入りのプロジェクトなので撤退を言い出せない。
7.撤退の決断ができるプロジェクトのスポンサー(役員級?)は家事をしたことがなく、アンケートがポジティブならGOだろう、位の認識。
それ以前の問題として、注目プロジェクトを白紙にする勇気がある人はそんなにいない。
8.無理筋と思いつつも、会社の空気がGOなので現場は物作りをすすめる。コンセプト説明を受けた広告代理店は頭を抱えるが、仕事なのでなんとかカッコを付ける方向で宣伝販促案を作る。
9.広告代理店のプレゼンは結構かっこいいので、無理筋と思っていた関係者も「行けるかな?」というような錯覚に陥る。
10.めでたくお笑い商品が世に出る。
私は料理が趣味なのでわかるけど、確かに冷蔵庫の中で忘れて賞味期限を切らしてしまうことはある。
でも、中を見渡して古そうなものから何かをつくる、という適当な在庫管理をしていれば、そんなに問題となるほど食品を捨てることにはならない。
買ったものを登録するなんて面倒な事をしてまで在庫管理をする気には絶対ならない。
仮に買い物時点のPOS管理と連動して自分の買ったものがすべて自動的にクラウドで管理され、賞味期限が近づくとスマホのリマインダーがでるというレベルになれば手間いらずだが、果たして家庭の冷蔵庫にそこまでやる必要があることなのか、ということに尽きる。
若い人は頭が柔らかいからとか言って、偉いさんが若い連中に指示したんでしょうね。
彼らは、想像が浅い。真面目。致命的なのは、直感で考えないこと。
真面目に、おっしゃられる通りのステップを踏んで、真面目に商品化したのだと思います。
ところが、一緒くたにされて、とにかくブレては駄目みたいな風潮があると思います。
それでは、バカ一直線ではないかと・・・(笑)
こんにちは。国内でも、スマート家電が出回るようになりました。そうして、この家電は二つに分けることができるようです。冷蔵庫、エアコン、洗濯機のようなものと、スマートフォンをコラボするもの、もう一つは、血圧計、体重計などの健康機器です。現在のところ、健康機器のほうが成功しているようです。この違いは、どこからくるかといえば、健康機器のほうは、クラウドを活用して、記録をとることが楽にできるようにしているのに、それ以外の家電は、そのようなことはなくスマホを従来のリモコン的ツールにしているに過ぎないということです。健康機器の成功は、クラウドを味方につけたということです。新しいものを開発・企画するには、クラウドに限らず、従来とは全く異なる分野のものをうまく取り入れることが重要です。私のブログでは、このように、企画を立案するときの考え方としてRemixの概念がかなり役立つことをAppleなどの事例をもとに解説してみました。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
リンクは
http://yutakarlson.blogspot.jp/
ですよね?
ブログ面白く拝読しました。出張からもどってからもう一度感想などコメントします。