梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

”蓮子~山梨へ逃避行”

2014-07-24 17:31:37 | 花子とアン

7_24_1追っ手を逃れてやって来たのが山梨です。
何かと山梨に気を使ってもらって悪いじゃんね。

それにしても、銀座の華やかさに比べ、なんと質素な暮らしでしょうか。
壁は、藁を刻んで混ぜた土壁ですよ。さぁさぁ上げってくりょう…と言われても畳もなく、板の間に筵を敷いただけ。おとうがそっと薄い座布団を差し出す。

身重のお姫様をかくまうにはあまりにも貧しい生活だ。そうは言っても、ここには危険が及ばないという花子の精いっぱいの知恵。ふじさん得意のおほうとうを食べて元気な赤ちゃんを産んでくりょう。

しかし、思い出してほしい。兄やんは何を見張っているのだろうか。りんがだまっていても、きっとここもすぐに見つけ出されるにちがいない。まぁいいじゃないか、そうと分かっていても、チーム山梨の出番があって。
早速、こぴっとの二連発だ

 花子) おとう、おかあ、ちっと。ちっと、ちっと。ちっと。
 
     わかってるらね。蓮様が、ここにいるっていう事は、絶対に誰にも知られちゃいけんだよ。
 
吉平) おう。任しとけし。おらたちが、守ってやらあ。
 
ふじ) こぴっと秘密にするさよう。

・・・・・・

 花子) おばさん、こぴっと聞いてくれちゃ。
 
リン) 何でえ? ほんなおっかねえ顔して。
 
花子) 蓮様がここにいる事は、絶対に秘密にしてくりょうしね。

花子一家とリンはこうして、蓮子を守る覚悟をこぴっとするのだが、この隙間だらけのあばら家には隠れる場所はあるのだろうか…
ごきげんよう、さようなら


”夢は願えば叶う~花子”

2014-07-24 04:10:13 | 花子とアン

7_23_1”夢は願えば叶う ”
事あるごとにその言葉を聞いて、頑張ってきた人も多いのではないでしょうか。

翻訳者 安東花子
歌人  白蓮

花子と蓮子の夢も叶いましたね。ようやくこの短冊が日の目を見ました。

umeさんがこの”夢は願えば叶う”という言葉と出会ったのは15年以上も前のことでしょうか。
葉っぱのフレディでおなじみの、絵本翻訳家「みらいなな」さんと偶然の出会いがありました。その時、女性のための講演会を企画していたumeさんは、講師を探していたのですが、なかなか見つからず困っていました。そして最後に出会ったのがみらいななさん。あたって砕けろという感じで、山梨に移り住んでいた「みらいなな」さんに直談判したのです。
講演会の最後でみらいななさんは私達を前にこう言いました。自分も夢をあきらめずレオ・バルカーリヤに出会い「葉っぱのフレディ」が生まれた。”夢は願えば必ず叶うものですから、皆さんもご自分の夢に向かって頑張って下さいと…

花子は蓮子の影響で、佐々木信綱さんに短歌を学んでいるんですね。英語ばかり学んで来た花子にとって、短歌を学ぶことは美しい日本語を学ぶことであり、のちの翻訳に非常に役立っているのです。お互いが強く影響し合っているんですね、恋も文学も…これこそが腹心の友ということなんでしょう。

咲けば散り散れば踏まるる花の身はつぼみに日こそ恋しかりけれ  安中花子
嘉き稚児を君とふたりのいとし子を世に迎ふべく衣ぬふまひる  村岡花子

一つ目は、結婚する前に、氏素性についていじめを受けた時の悲しみを歌ったもの。
二つ目は、子供が生まれる嬉しさを歌ったものです。