梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

”揺れる思い~薄幸の妻”

2014-07-01 22:59:23 | 花子とアン

 

Eiwa_1 赤毛のアンは夢見る少女のお話しです。
だから「花子とアン」のストーリーはこのアンのお話しのように明るく展開していくのだろうと思っていました。確かに、修和女学校時代は夢見る少女でしたね。しかし、この展開はどうなってしまったのでしょう。 

激しく恋してしまった相手には、病身の妻がいる…しかも結核だという。
 
やすっぽいドラマに出てくるようなお涙もののストーリーを作り上げた?
 
いいえ、これは本当の話なのです。

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結核は「労咳」と呼ばれ、当時は打つ手のない死病と言われていました。特に明治期は国民病と呼ばれるくらい多かったようです。
 
皆さんは「風立ちぬ」見ましたか?主人公二郎の恋人菜穂子もこの結核でしたね。長野にあるサナトリウムで療養する菜穂子を二郎は見舞っています。
これも、実際の話で、原作者の堀辰夫の恋人も結核でした。最後、天に昇っていく菜穂子に涙したものです。

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村岡自身も苦しみ、花子も苦しみ、一番苦しいのは妻の香澄ですよね。「ニジイロ」に書かれた挿絵と翻訳者村岡花子という名前。敏感にもこんな些細なことから夫の変化を感じる香澄…。

いつ治るともわからない病気を抱え、優しすぎる夫を次第に重荷に感じて行くのでしょうね。今日の展開では、自分から身を引くような気配が…
「健康な女性との結婚を考えたらどうか」という父親の言うことも、その当時は当然な考えだったのでしょう。

「逢い引き」「不倫」「略奪愛」、そして博多では、蓮子の前に突然現れた宮本龍一に、蓮子を好きで好きでたまらない嘉納伝助がどう出るでしょうか。
朝はやせってーけんど、こぴっと見て行くじゃん。(写真はその当時の英和女学校)