梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

"大団円~末代まで一言の弁明も無用”

2014-07-28 18:09:00 | 花子とアン

兄、晶貴により 葉山家に幽閉された蓮子。
「死んではくれぬか、尼寺へも行ってくれぬか」と、兄の怒りは収まらず、髪を下ろされてしまった蓮子。

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あの焼き芋で朝食を食べた楽しかった日々は、一時の夢だったのだろうか…世間はそう甘くはなかったのです。しかし、蓮子の覚悟は半端じゃなかったですね。「生まれてくる子を守るためなら、何も恐れない。自分はどんな辱めでも受けよう。」妻として、子供の母親としてその覚悟は出来ていたのです。髪を下した蓮子さんは、あの華やかさとは程遠く、哀れさばかりが伝わってきます。もうこうなったからには、頑張ってくりょう…

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一方、博多では…
「姦夫姦婦を二つに重ねて四つに叩き斬る」血気盛んな男達が息巻いていました。それはそうです、あの信望の厚い伝助ですから、自分の命に代えても恨みを果たしてやる!くらいの男衆はごろごろいたでしょう。タミが出て来ませんが、タミにしても蓮子と挿し違えしてもいいくらいの怒りだったでしょうね。怒りは煮えたぎっていたでしょう。あぁ最後にタミを見たかった。

しかし伝助はそんな小さい男ではありませんでしたね。蓮子の下ろされた黒髪を見て決断したのです。

 

「あいつは、この嘉納伝助が、一度は惚れて嫁にした女やき。蓮子にいっさい手出しはするな」
「末代まで一言の弁明も無用!」と言い放ったのです。

「末代まで一言の弁明も無用!」これは有名なセリフです。伊藤伝衛門(嘉納伝助)の子孫も宮崎龍介(宮本龍一)の子孫も存命ですから、ある程度の配慮のもとにこのドラマは構成されているでしょう。
しかし、「今後伊藤の家で永久に燁子(蓮子)の名を出してはならん」というのは今も伊藤家の語り草になっているようです。あっぱれ伝衛門ですね。

決断を下した時の伝助の顔、とっても寂しくて、悲しくて、切ないですね。吉田綱太郎さんよくぞ演じ切りました。
博多編があったからこそ、伝助の登場があったからこそこんなにも盛り上がったのです。これにより、シナリオも大事だけれど、それを演じる役者も大事ということが証明されましたね。役者によって途中でシナリオが変わることもあるわけです。そうなれば役者冥利に尽きるというものです。
吉田綱太郎さん、筒井真理子さんお疲れ様でした。ゆっくりやすんでくりょうし。