梅さんのかわら版.umelog

我が家の琉球朝顔~オーシャンブルー

"あなたのそばで生きられるのなら~蓮子”

2014-07-21 19:58:45 | 花子とアン

7_21_1公開絶縁状となったいきさつが明かされました。社会主義運動家たちの革命に利用されてしまったんですね。
自由を求めていた若者たちは、炭鉱王という大きな力に、より打撃を与えようと蓮子を利用したようです。随分と日本中を騒がせた大きな事件だったんですね。

このドラマの中では、龍一と蓮子はこのいきさつを知らされていなかったことになっていますが、史実は違います。

前回、書いたように龍一の仲間達は最初からこのように計画を練っていました。

・・・龍一と蓮子の逃避行をただの色恋沙汰にしてはならない。警察も騒ぐし、何より姦通罪にもっていかれる恐れがある。世間の反響は大変なものがあるだろうが、それを逆手にとってプロパガンダに変えればよい。・・・

つまり、蓮子の家出は男に痛めつけられたあわれな女性の必死の抗いなのだ。そのために決意文は必要なのだというストーリーを書き上げたんですね。逃避行は、政治広報活動に変えられたのです。絶縁状ではなくて決意文でした。

7_21_2 さて、ドラマは上を下への大騒ぎ。マスコミがまぁ騒動しいったらありゃしない。
固い話ならともかく、恋の逃避行ですからね。夫の伝助も裸にされますし、何より実家の柳原家への影響は多大なものがあるでしょう。
空恐ろしいこととなってきました。

しかし、当の蓮子は、予期せぬ事態にも臆せず、
”あなたのそばにいられるのなら、石を投げられたって、どんな恥だって私は耐え忍びます。あなたのそばで生きていけるのなら、それだけでいいの。”
と言っているんですね。もうだれも止められない、命がけの恋。演ずる仲間由紀恵さんが胸がいたくなるほど美しく、そして切ない…

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今日のこぴっとから
かよ) 何にも知らんって何べんも言ってるでしょう! やめてくれちゃあ。
 
記者) いや、何か。
 
かよ) どいてくれちゃあ!
 
郁弥) ちょっと!
 
     僕がこぴっとお守りします。
 
かよ) ありがとうごいす。

 東京生まれ、外国留学の経験がある郁弥が使っていますね。ということは、こぴっとが村岡印刷さんにも認知されました。

 

 

 

 


"脳は活性化されているのかな~”

2014-07-20 17:10:42 | 市民講座

7_17_suika今回はスイカが登場した。
色と言い、形と言い、スイカは画材にしやすい…
これをただ描くのでは、脳の活性化にはつながらないだろう。では、この講座ではどのように作品を仕上げるのだろうか…

先生がその場で切って、一つづつスイカが配られる。食べてもいいよ~と先生が言う。一口二口食べてみる。色や形を見ると同時に味も感じて描こうということらしい。第1回目はリンゴだった。これも描いた後に食べる事が出来た。いいなぁこう言う講座は…

7_17_suika_2 そして、先生のいう通り画用紙に色を置いていく。すると、あっという間にスイカの出来上がりだ。(写真上)

ここからが、脳の活性化だと思うのだけれど、この画用紙を好きなように切ったり、ちぎったり、折ったりして構図を作り、貼り付けて完成品となる。(写真左)

もうみんな、びっくりするくらい趣向を凝らしている。その挙句、豪華?な作品群がとなった。
最後に講評があるが、先生は、その人の工夫をほめる。決して良い、悪い、上手、下手は言わない。いろいろ頭を使った、そのことが大切なのだろう。
一つ気が付いた点がある。ただ、ごちゃごちゃと一杯張り付けている作品が多いが、これは捨てられない症候群なのだろう。やっぱり余白の美というものがある。いいなぁという作品はシンプルだ。思い切って捨てることも大切
だ。それに気が付いただけでも、今回は収穫があった。

 


”蓮子~夫への絶縁状”

2014-07-19 23:36:13 | 花子とアン

7_19_1_2蓮子はただ龍一との愛のある生活へと逃避したかっただけである。それさえ手に入れられればよかったのだ。
しかし、何者かの手により、蓮子の伝助にあてた手紙は世に出た。前代未聞の公開絶縁状となったのである。

これが、伝助のプライドを傷つけ奈落の底へと陥れたことか…
蓮子!蓮子!と狂おしいまでに泣き叫ぶ伝助は、見ていて痛々しい。愛は怒りへと変わり、伝助は持っていき場のない苦しさにのた打ち回る…。
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大正十年十月二十日、蓮子はついに家を出て、恋人龍一のもとへ走りました。これが世に名高い「白蓮事件」です。

7_19_2 「嘉納伝助様。私は今あなたの妻として、最後の手紙を差し上げます。
ご承知のとおり、結婚当初から、あなたと私の間には、全く、愛と、理解とを欠いていました。しかし、私は、この結婚を有意義にするため、できる限り努力しようと決心しました。私がはかない期待を抱いて、東京から九州へ参りまして10年になります。私の期待は、全て裏切られ、努力は水の泡になりました。愛なき結婚が生んだ、不遇と思い、私の生涯は、暗い一生で終わるものと、諦めていたのです。
 しかし、幸いにして、愛する人と巡り合うことができました。私は、その愛によって、今、復活しようとしているのでございます。ともあれ、10年の間、欠点の多いこの私を養ってくださったご恩に感謝します。」

ドラマでは、蓮子は龍一への愛の証として夫へ別れの手紙を書くのですが、実際は蓮子と龍一の駆け落ちは、最初から龍一の仲間達の手により用意周到に準備され、絶縁状の新聞発表も予定されていたものでした。それは、姦通罪のある時代、二人の逃避行を安全に実行させるための知恵だったのです。このことは、来週ドラマで明らかにされるでしょう。

それにしても、吉田鋼太郎さん演ずる伝助は見事でしたね。あの迫力に思わず引き込まれました。鋼太郎さんにより、伝助の印象が変わったのではないでしょうか。今のところ蓮子愛は伝助の方が勝っていますね。龍一が幼すぎて比べようがない…

 


"貴方がいる限り私は恐れない~蓮子”

2014-07-18 20:48:41 | 花子とアン

7_18_2蓮子決行の日。
嘉納伝助は、蓮子の好物の”きんつば”を買ってくる。蓮子の喜ぶ顔が見たくて…
伝助にとっては、蓮子の喜ぶ顔、嬉しそうな顔が何よりも生きがいであり、幸せなのだ。

その蓮子とのお別れが迫っている。伝助の顔が切なくて切なくて…

仲間由紀恵さんはこの時の心情をこう言っています。 

「龍一と駆け落ちする前に、伝助に「あなた・・・ありがとうございました」と言ったのは、彼女の本心だと思います。伝助は、自分が望んだ人ではなかったけれど、彼のやさしさや男気など、いい面もたくさん知っていたし、自分が愛されていることも分かっていたはず。だから、最後に伝えたのが感謝の気持ちだったと思います。」(仲間)


そうして、タミの事態を察知した女の感によって、蓮子の気持ちはますますはやり、龍一へと向かわせます。

7_18_1 「あなた、ありがとうございました。」と言い残し、いざ決行!!ここからは、美輪明宏の”愛の賛歌”が否が応”にも盛り上げていきます。
 

”高く碧い空が 落ちてきたとしても 海が轟いて 押し寄せたとて”
”貴方がいる限り 私は恐れない 愛する心に 恐れるものは無い”

そう、蓮子にはもう恐れるものはないのです。

 

”貴方が言うなら たとえ地の涯て 世界の涯ても”

貴方が言うなら どんな恥でも 耐えしのびます”

ごきげんよう、さようなら…

追、本日はこぴっとがなかったので、こぴっと講座はお休みします。


”梅雨の中休み”

2014-07-17 17:46:28 | 花子とアン

7_17_1 今日のこぴっとから

花子の赤ちゃん誕生を機に、吉太郎と久しぶりに会ったおとうと吉太郎の会話

 吉平) 親子じゃんけ。ほんなかしこまった言葉、使うな。まあ、おまんとこうやって、酒ぇ飲めるよう
 
    んなって、よかった。
 
吉太郎) はい。
 
吉平) 偉くなれるよう、こぴっと、頑張れし。吉太郎。

 この場合、「偉くなれるよう、頑張れし」というように、こぴっとがなくても会話は成立する。しかしこぴっとが入ることによって、背筋が伸びたような緊張感がでる。

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チーム山梨とチーム修和女学校、がチーム村岡家に集合し、今日は梅雨の中休みのようなのんびりした、幸せムードいっぱいでしたね。
しかし、吉太郎は無駄に村岡家に来たわけではありません。家中を見まわす吉太郎の鋭い目は何を物語っているのか…

そして、ブラックバーン校長の
「これからの飛行機の進歩は、世界を平和に導くか、戦争をもっと悲惨なものにするかのどちらかです」という何かを予告する言葉は…

一方、チーム博多を舞台に繰り広げられる修羅場が刻々と迫ってきました。特高に見張られているとは知らず、重大なことを企んでいる龍一と帝大生達。

果たして嵐はどのように花子の身に降りかかって来るのでしょうか。


"花子とアン~大正時代”

2014-07-16 17:22:33 | 花子とアン

 

7_16_1 時代は今から93年前、大正10年となります。
夫婦二人の住まいは東京大森でした。
夏真っ盛り、子供たちが盥に水を張り、遊んでいる姿が何とも涼しげでいいですね。

 路地、路地に子供の声があふれ、夕餉時になるとどの家からも美味しそうな匂いが流れ、“ごはんですよ”という声に子供たちは家に帰っていくのでしょう。
玄関など開けっ放しで、人々は気軽に声をかけあっていました。この場合の挨拶は山梨では「いたけ~」「いたよ~」を使います。
※甲州弁講座…近所の家を訪ねるときに「いたけ~」と過去形で声をかける。それに対して「いたよ~」とまた過去形で答へ「いたじゃん」へと続く。

 今日のこぴっと…花子と蓮子の会話から

 花子) 私…怖いの。無事に産めるのか、ちゃんと育てられるのかって。
 
 蓮子) 大丈夫よ、はなちゃんなら。小さい妹さんたちの子守を、こぴっとしてたんでしょ?

今日は、蓮子様が使っています。確かに花子は妹を負ぶって学校に行っていましたね。母親に変わってよく面倒は見ていました。蓮子さん、使い方はOKです。

 さてその蓮子様、いよいよ決行の時期が近づいてきましたね。
ハラハラドキドキ、伝助とタミはどう出るのでしょうか…

 


”花子の嫁入り”

2014-07-15 22:26:32 | 花子とアン

7_15_1紆余曲折の末、いよいよ甲府で英治と花子の結婚式が執り行われます。英治も花子もクリスチャンということで、式場は甲府教会…いや、徳丸家のようですね。
式のあと、宴会も予定されているため、徳丸家となったのでしょう。

この時代は、結婚式はみんな自宅で行っていたと思われます。ただ、花子の家はあの通り小作人の貧しい家ですから、宴会などできません。徳丸甚之介は甲府一の大地主、ふじちゃんのことならと片肌脱いだのでしょう。ふんとうに小作人思いの太っ腹な人じゃんね。昔から甲州商人はケチだとか、がめついと評判が悪いので、心配しちまったじゃん。

umeさんの子どもの頃もまだ結婚式は自宅で行われていました。日取りが決まると、先ず嫁入りの道具が届きます。紅白幕を張ったトラックで花嫁の荷とすぐに分かります。座敷が開け放たれて、お嫁さんの持ってきた箪笥や布団、電化製品等が並べられます。お披露目会と言って、近所の人がそれを見に集まってきます。

箪笥の中も見えるように少しづつ引きだしておきます。着物が何着入っていたとか、要するに花嫁道具の品定めをするわけですね。こういう慣習があったので、子供が肩身の狭い思いをしないよう、親としては精いっぱい頑張って豪華に持たせたわけです。

そして、結婚式が終わった次の日、新妻となったお嫁さんが、近所の子どもにお祝いのお菓子を配ります。これは、お嫁さんの顔見せという意味があります。このお菓子が楽しみで、楽しみで…結婚式は大好きでした。
これは、umeさんの生まれ育った土地の話です。いつまでこういったことがおこなわれていたのかは定かではありませんが、ホテルや料亭を利用するようになり次第に無くなっていったのでしょう。個人情報保護等と言っている今の時代には考えられんこんじゃんね。着物をいくつ持っていこうとかまわんじゃん。

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 今日のこぴっと講座

  かよ) おとう、おかあ、ごめんなさい。

    おらが、製糸工場から逃げちまったせいで、借金背負わせしちまってごめんなさい。
 
  ふじ) ほんなこん、気にしてただけ。
 
       かよは、こぴっと仕送りしてくれてるじゃん。


”きちっと”という意味に使われている。こぴっとした性格等と同じ使い方。

今日は、これ1回だけでした。明日のこぴっとをお楽しみに、ごきげんよう、さようなら。

 


”今日のこぴっとから~甲府編”

2014-07-14 16:29:50 | 花子とアン

7_14 いよいよ英治と花子の結婚が本決まりとなり、今週は山梨編となります。
結婚式を甲府でするということですから、チーム山梨が総出演でしょうか。
英治に郁哉,龍一に比べ、とてもドンくさいチーム山梨の男たち、なかでも圧巻なのが徳丸家のお坊ちゃま武です。

あの何とも憎めないキャラクターは、思わず“おまんもがんばれし”と言いたくなる。
“武、山梨のために絹と葡萄酒を大いに売ってくりょう”

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 今日のこぴっとから
その① ふじと二人でしみじみ語り合っている場面

 ふじ)よかったねえ。ふんとにいい人に巡り合っただね。辞書くれた人のこん、もう忘れただ ね?
 
 はな) …うん。
 
 ふじ) はあ…。村岡さんと2人でこぴっと、幸せになれし。
このこぴっとは、母親の娘に対する温かい眼差しが感じられる。励ましのニュアンスがある。

その②英治のがおとうとおかあに結婚の許しを請う場面
  
英治) あの…お義父さん、お義母さん。大事なお話があります。
  
吉平) ゆんべは、酔っ払ってたけんど、「はなを嫁にくりょう」って話なら、こぴっと覚え   てるだぞ。

これは、しっかりと同意語で、かなり強い言い方である。

 てっ!の使い方は、今日は頻繁に出てきましたね。へぇ~という言い方もあるが、てっという方が驚きが大きいです。
英治のプロポーズに連続でてっ!が飛び出しました。このてっ!は体に染みついているようで、山梨県人はいまでも無意識に出てくるようです。
周りの人観察してみて下さい。どの年齢が境かは分かりませんが、60歳以降の人は使っているはずです。(写真は本屋さんの「花子とアンコーナー」)

 

 

 


"連歌3回目~前書き"

2014-07-12 23:49:29 | 俳句&短歌

7_12_2 俳句の勉強会に行くと必ず「切れ」がでてきます。切れとは「○○や」「○○かな」「××けり」で、「古池かわず飛び込む水の音」という使いかたをします。

 今日は、その切れではなく前から関心のあった「前書き」というのを取り上げてみたいと思います。
俳人が出す句集等を見ていますと句の前にその句の説明が載っている場合があります。それを前書きと言います。

「俳句」6月号に井上康明氏のこんな句が載っていました。

 四月二十五日は福田甲子男忌
  「 破顔一笑花桃の風の中 」     井上康明
これはこの句の補足ですね。大先輩にあたる福田氏の命日にあたりこの句を作りましたという説明です。
このように、使うわけですが、俳句ばかりでなく短歌にもこれがあります。

 63()東日本大震災の復興予算で2千億円がついた雇用対策事業のうち、約一千億円が被災地以外で使われていることがわかった。
  「 四階までのぼる息子が少しづつ階段を濡らしのぼりゆきたり 」    大口玲子

の説明によりこの歌が俄然意味を帯びてきます。大震災により息子さんは職を失ったのでしょうね。毎日ハローワークに通う日々。いまだ職はみつからない。なんてこった、雇用対策の復興予算はどこへ消えたのか…何ともやり切れない怒りが湧いてくる。

 このように、前書きというのはその作品に有効的に働きます。
しかし、17文字とか31文字とかの短詩形の文芸と言っておきながら、説明を加えるのはずるいではないかとおもいますよね。
では、いつどういう場面で使うのか…このことを知りたかったのですが、井上氏の講演ではこの部分の説明はありませんでした。使用例ですね。 

 俳句の大会には絶対前書きはありえないことで、句集などの個人的な作品に限って使うのかなぁ…もうちょっと勉強したいと思います。

 


”こぴっと”を流行語大賞に…賛同多数?“

2014-07-11 15:31:49 | 花子とアン

甲州弁講座
今日の“こぴっと”から

 その①朝市と村岡英治が対峙している場面
      
朝市)「あんたもはなの事が好きなら、はなの気持ち、
 
   こぴっと受け止めてやってくりょう。」

 このこぴっとは、強い決意を促すもの、真剣に受け止めてくりょう・・・という意味に使われている。

 その②酔った花子に英治が言ったセリフ…昨日の場面から
      
英治) 花子さん、こぴっとして下さい。
 
はな) こぴっと?

 この場合のこぴっとは、しっかりして下さいという、それほど強い言い方ではない。ちょっとしょうがないな~というニュアンスがある。
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7_11 昨日、ツイッターで”こぴっと”を流行語大賞に”と呼びかけたら、ブログのアクセスが一気に3倍に跳ね上がりました。

使い方はそんなに難しくないので、みんながこの言葉の使い方を覚えて使ったら、流行語大賞も夢ではないでしょう。
それで、今日はこぴっと講座を開いてみました。
因みに“てっ”は、ナレーションの美輪さんも使っているくらい浸透してきましたので、この二つを同時流行語大賞でどうでしょうか…。
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さて、今日の朝市には泣けてきました。

 英治) そんなに思ってるなら…あなたが彼女と結ばれるべきだ。
 
朝市) はあ…まだ分からんだけ。 おらじゃダメじゃん!
         あんたじゃなきゃダメどう! 

 ここまで言わせるのか…それにしても英治の鈍感というか、すっとぼけた態度というか、ふんとうに“ぶっさらってくれっか!”
朝市、お願いだから幸せになってくりょう!チーム山梨頑張れ。