たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

木曽駒ヶ岳 (1) 駒ヶ根へ・ 9/12

2012年09月15日 | 登山
花には遅く紅葉には少し早い中だるみのこの時期、静かなアルプスを心行くまで堪能しようと木曽駒ヶ岳を計画した

今日は駒ヶ根高原までなので慌てる事はない

早目の昼食をとり11時半、一般道をひた走る

内山峠のコスモスは今が盛りで、色とりどりの花びらとコスモス祭りの旗がトラックが通り過ぎる度に大きく揺らめいていた


佐久から中山道に入ると周辺は、もう直ぐ収穫の時期を迎える稲田が黄金色に光っていた

刈り入れが済み藁を燃やす煙がアチコチから立ち上るそんな光景に目を奪われたのは何処の山を登った時だったろうか

もし又、偶然にそうした光景に出合えたらジックリを向けてみたいものだ


そして此処は蕎麦の産地でも有る

稲田の金、蕎麦の銀とまぁ何と羨ましい土地柄か


駒ヶ根まで約4時間、未だ陽は高い

そこで860年、本聖上人によって開基された善行寺に次ぐ南信一の名刹「光前寺」を回る事にした

この寺は祭りの日、人身御供にされる子女の身代わりとなった山犬「早太郎」の伝説とヒカリゴケが有る事でも有名らしい

仁王門を潜ると石垣の先に樹齢数百年と言われる杉が三門に続き早くも閑静と静寂に包み込まれた

とにかくその太さ、根張りは尋常ではない




                              これがヒカリゴケと言うらしいが陽光の元、只の苔にしか見えなかった






此方の杉には三本杉と言う案内板が掲げられている


石畳を本堂に向かうとオッ見えてきました「三重塔」

高さ約17メートル有ると言う美しい建造物です


そして、いよいよ本堂

何方かがが炊いた御線香の煙を拝借して万遍なく体中に・・・




                                     3体の一番左が彼の霊犬「早太郎」
本堂を左に進むと早太郎の墓が有ると言うので行ってみる事に

何だか背中がゾクゾクして来たぞ~

杉の木立に囲まれて何体もの地蔵さんが安置されている異様な光景が目に飛び込んできたのだ

これは人身御供にされた子女を弔うために置かれたものなのだろうか


さて早太郎のお墓は?

探したあげく三重塔を守る様にそれは有った

風貌は本堂に有った精悍な姿とは一寸かけ離れた何と言おうか、ノラちゃん的な感じ?

いや、台座が高すぎるのだろう

いくら霊犬だからと言って見上げる様な位置では精悍さが伝わってこない・・・よ




境内の一角に秋の気配を見つけた

黄も鮮やかに咲くオミナエシは今年、お初

喜んで匂いを嗅ぐととんでもない事になる~




光前寺を後に近くに有る重文「旧武村家」を回ってみる事にした

武村家は駒ヶ根市に有った物を昭和になって移築した名主の家で現存する農家では日本最古なのだそうだ

隣接して立つ洋風建物は市指定有形文化財の「旧駒ヶ根市役所庁舎」でこれも市から移築されたものなのだろう

すでに時間切れ、武村家は門のみの撮影に終わってしまった



菅の台へ行ってみると広い駐車場に車は疎ら

ウイークデイの良さで有る

しかし此処で落ち着いてしまうには少しばかり早すぎる

来る途中に有った鏡ヶ池の散策はどうだろう・・・と言う事で池を一周









大分、陽も傾いて来た

ワオーッ、美しい夕焼け空

明日の天気はこれで保障された


(駐車料金一回500円)



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