たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

木曽駒ヶ岳(4) 伊那前岳(2883m)

2012年09月23日 | 登山
朝5時

東の空が赤味を帯びてきました

いよいよ荘厳な時が訪れようとしています




中岳、伊那前岳は今、感激の声に包まれている事でしょう

そして早くに空木岳へと向かった登山者も稜線の何処かで足を止め、この御来光をきっと見つめているはず

ここは人の姿も無く只々静寂に包まれた小屋前の草原です


陽が上り色を失った空の下に富士山を中心に壮大な景色が展開しました

それは、あたかも一幅の水墨画の様な情景です

そう言えば昨日の朝、富士山の初冠雪を放送していましたが 

ここから、その様子を伺う事は出来ず、ただ静かに、穏やかにアルプスを睥睨する富士の姿が目に映るばかりでした




朝食を済ませ今日は伊那前岳を登っていよいよ下山です

小屋のスタッフにお世話になったお礼を言い6時半に出発

砂礫の登山道は終始、穏やかな登りです

振り返ると既に見慣れた宝剣岳は朝の強烈な斜光に、より一層 鋭さを増し

その右方には宝剣山荘と天狗山荘、更に目を右の転じると、中岳と如何にもどっしりした御嶽山の姿が有りました






おやまたまた。朝早くから御苦労様ですね

もしかして、この鳥カヤクグリかも?


ガラスの破片が幾つも突き刺さった様な山が伊那前岳です

現在、植生保護の為、山頂を踏む事は残念ながら出来ませんでした


さーて、八丁坂の下り 気を抜かず頑張りましょう

目が痛くなるほどの碧い空、流れる雲、緑の草原、厳つい岩壁

下るのが惜しくなる光景に足を引き留められる事しばしば、パーティを組んで居たら二度と誘いの声は掛からないでしょう

すると、またイワヒバリです

何処までサービス旺盛なんでしょうね

お蔭で大変助かりしましたよ。ありがとう








倍以上の時間を費やして千畳敷カールに戻ってまいりました

ナナカマドの真っ赤な実を前景に此処で一枚

そして又、休憩


「アー重てえなァ・・・クソォッ 」 と静かなカールにそんな声が・・・

エッなになに?

宝剣山荘へ食料を運ぶ歩荷さんでした

そんな事でも言いながら登らないとやってられないんでしょうね

「御苦労様です。頑張って下さい」なんて声を掛けたら絶対怒られそう。ここは心の中で 


・・・・・・

いよいよ駒ヶ岳とお別れの時がきました

売店でバッジを購入し標高差950mをロープウエイの力を借りて、しらび平まで約8分

深い中御所谷には幾つもの滝があり、これらを廻るハイキングコースもあるのだとか

でも一寸きついハイキングとなりそうな

                                          
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・・・・・・

無事、しらび平らに到着しました

ここは標高1662m、駅周辺にも山野草が群れています

何処までも何処までも楽しませてくれる山域、気温も涼しい








10時20分発、大型バスは狭い林道を掛け下ります

スイス、ザースフェーで巧みな運転のドライバーさんは拍手ものでしたが駒ヶ根の運転手さんも中々

途中、営林署の車がバスを止めました

林道わきにいるカモシカを教えてくれたのです

バスは5分程、停車し数分先のトリカブトの花の所でも停まってくれました

こういう事って何よりも嬉しいサービスですよね




駐車場に帰り着いた私達はリュックを置き太田切川に掛かる全長146mの吊り橋に向かいます

さすが標高850mまで下りると強烈な暑さでした



                          

さてさて何はともあれ2日間の汗を洗い流さなくては・・・ですね

一昨日、光前寺を訪れた時にチェックしておいた「こぶしの湯」(500円)

この温泉は早太郎温泉郷に有る日帰り入浴施設の一つで

僅かに塩素臭は有りますが「美人の湯」と歌われているだけに肌がしっとりして大変、気持ちの良い温泉です

そんな  と、ゆったり過ごした今回のた山旅は

十分なほど私の心に豊かさを与えてくれました


R254は時間帯が良かったのかトラックも数は少なく快適そのもの

峠に差し掛かると霧に包まれた幻想的な荒船山、爺と婆山が見えてきました

我が家へは後もう少しです






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コメント (2)
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