「日本百名山の一つだけどロープウエイ利用なので楽々登れるの」と言って誘いをかけた日光白根山
だがしかし 


山頂駅(8:45) 七色平分岐(9:25 休憩0:15含) 森林限界(11:07 休憩0.25含) 山頂(12:19~13:45) 弥陀ヶ池(15:06) 山頂駅(16:10)
(ロープウエイ始発8:00 最終下り16:30 往復料金1900円 山頂駅に足湯→無料)

ワァー、見て見て~あれが関東以北最高峰の白根山よ~
以前、登った菅沼ルートからは、見られなかった白根山の何と雄々しい姿でしょう
でも・・・そんなに甘くなさそう 



山頂駅レストランの先に有る鳥居が入山口だ
直ぐ先の二荒山神社、大日如来像を左に見て暫くは紅葉を楽しむ余裕も有ったが
七色平分岐点を過ぎた辺りから、いよいよ岩交じりの急坂となった
ロープウエイ利用だからと高を括っていたのは大きな誤算だったようだ(ごめんね、みっちゃん・きみちゃん)
白根山は今、紅葉真っ盛り
真っ赤な絨毯に心が弾みまだまだ先は長いが視界が開ければ気分も変わる



入山しておよそ2時間半、森林限界に到達すると行く手に白根山の全貌が姿を現した
前に登った時とは方向が逆なので新鮮な白根山の姿に大いに満足
振り向けば皇海山方面に続く錫ヶ岳
この山はテント持参で臨まないと制覇の難しい山である事は或る日のマイミクさんの日記で知った
登りたくても無理な山・・・が又一つ増えていく


私は富士山に登った経験が無いので、そちらは分からないが
登山道は、まるで浅間山登山の様なニ歩進んで一歩下がると言った戯れ道である
オオオッ、みっちゃんの驚異的的とも言えるあの馬力・・・とてもとても付いていけないわ
それにしても歩いても歩いても近づかない山頂
下りの人が一歩一歩足を前に出していれば必ず着きますよという呼びかけが恨めしく感じる過酷な登りだが
ここまで来て引き返したら後悔が残る ガンバロウ 




前方に祠が見えた
あそこが頂上だねと必死で辿り着けば目指す山頂は、ここから一端下ったその先の高み
とんだぬか喜びだった
気を取り直して岩を縫い今度こそ正真正銘の白根山頂に到着



沸き立つ雲の中に中禅寺湖が浮かび上がる
左に目を転ずれば男体山、大真名子・子真名子・女峰・太郎山と懐かしい山々が勢揃い
快晴ならば見えていたはずの赤薙山は雲の中だろうか、思えばあの山も過酷な山だった


至福の一時はやはり昼食タイムでしょうね
登頂を祝って飲んだ
の文句なしの美味しさ

カンパーイ

富士山が見えた 

きっと今日のガンバリに対するご褒美かもしれないゾ
「富士山を見ても余り感動しない、むしろ男体山に感動するよなァ」
喜ぶ私達の後ろにいた男性二人がそんな会話をしている
聞けば神奈川からやってきたのだそうだ
納得

少々昼食に時間を取り過ぎたかな?と思いながら帰りは菅沼ルートを下った
点在する池・尾瀬の山を眺めながら下るこのルートはロケーション抜群なのだが何せ足場が悪い
急坂の戯れ道はウッカリ余所見をしようものならズズズ・・・
石車に乗ったが為に骨折してしまった私はどうしても慎重にドが付く
岩の段差も厳しい
後5センチ足の長さが有ったら苦労せず、スイスイ下りる事が出来るのにねェ



(ナナカマドの実の向こうに見えるは尾瀬の燧ヶ岳)
それでも無事に急坂を終え弥陀ヶ池までやってきた
此処から菅沼への道と分かれ山頂駅を目指す訳だが案内板を確認すると最終の4時半まで間に合うか怪しくなってきた
これは大変と再び始まる急坂をみっちゃんは飛ばす飛ばす

七色平も歩きながらの撮影だ
山を歩いていると浄土や地獄に例えた場所を良く目にする
ここは字の如く四季折々の色の変化が美しい場所なのだろう
今は赤や黄、緑に彩られた平原だ
「神はここに降臨しそんな世界を虹に見立て人々が安らげる場所、浄土と命名した」と言う下りか
時間に余裕が有ったなら一休みしたいところだが今はそんな余裕もない
みっちゃんの馬力たるや、この後も飛ばす飛ばす(ところで途中追い抜いたあの男性、最終に間に合ったのだろうか)

(七色平)

上の写真の不動岩を過ぎ二荒山神社の鳥居に辿り着いた時刻は最終運行の20分前
何はともあれお疲れ様



『・・・前略・・・今日は太ももにトクホンを貼りました。大変な山だったけど今まででの山行の中で最高の山でした
・・・略・・・また連れて行って下さい』
心配していただけに、このメールは何よりも嬉しかった
今、悔やまれるのは最終にギリギリで「山上の足湯」に入れなかった事だろうか
