「大変な事が起きた」
「エッ何が起きたの?」
「ドライヤーのコンセントの変換機を忘れてきたらしい」
「と言う事はカメラや携帯電話の充電も出来ないと言う事よね」
さぁ困った
二人とも顔を見合わせたまま茫然自失
完全な失敗だ
主人が慌てて受付へ走る
チャッカンマン(ちょっと待って下さい)と素早くインターネットで所在地と見取り図をコピーしてくれた
明日、周辺観光は取止めになりそうだ
気を取り直して食事を兼ねチャガルチ市場に出かけよう
多くの店が軒を連ね客の呼び込みも凄まじく活気ムンムン
興味津々で一軒一軒覗きながら歩いていくとプンネギ(青唐辛子)を売っている店に目が留まった
ハルモ二はそんな主人を見逃さない
早速その一つを主人に手渡した
今年も辛さ一番と言う青唐辛子を家の畑に植えたくらい相当な辛さでも自身が有る主人の筈だったが
ヒヤーッ、ナ・ナンダ コノ辛サ タマンネー
それを見たハルモニ達が一斉に笑う笑う
礼を言ってその場を離れると背中の方から又 笑い声が追いかけてきた
その先に有ったミョルチガ(煮干し)屋さん
余りの安さに驚いて「このまま食べられますか?」と問うと
「新鮮 出来立て 食べてみるかい?」とアジョシが一匹手渡した
食すとウマイ
一升マス位の器に山盛りで2000ウオン
その上 おまけにもう一つまみ
時刻は18時30分になった
折角なので市場で夕食としましょうかと焼魚定食をオーダーした
キンメとカレイが一匹ずつ丸ごと
その他、定番の一連キムチとテンジャンチゲ、ご飯と見ているだけでお腹が一杯になりそうな量だ
食べてみると、これがなかなか
程よい塩加減で、とても香ばしく美味しい
値段もここに焼酎がついて18000ウオンという安さ
世話をして下さったアジュンマに「セオウル号の事故では若い命が沢山犠牲になって言葉も無いよ」と言うと
「本当にそうだね」と暗い顔をしていた
話をすれば親しくなるのも早い
サービスにコーヒーを入れて下さった
市場を出れば、すっかり陽も落ちて海風が肌を刺す
ホテルに戻り闇に浮かぶ釜山タワーを眺めながら床に就いたのは11時頃だったか
因みに日本の味覚と少々違うが テンジャン→味噌 ヤンニョㇺ→合わせ味噌 カンジャン→醤油
1000ウオン→約100円
ハラボジ→お爺さん ハルモニ→お婆さん アジョシ→小父さん アジュンマ→小母さん
チョニョン→青年 アガシ→御嬢さん
人気ブログランキングへ