たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

昭和 懐かし山木屋さん

2016年02月03日 | 登山
榛名神社より続き


お参りを済ませた後は神社右手から榛名湖へ通じる古道を少しだけ歩いてみました

今は県道が出来、バスが開通していますので容易に榛名湖へ行く事が出来ますが

嘗ては神社から7キロの険しい山道が唯一榛名湖へ到達できる道だったのです

現在、道は関東ふれあいの道として整備されてはいるものの急坂を強いられる山道に変わりは有りません


暫く歩きますと右手に結氷した瓶子(みすず)の滝が落ちていました

神社の手水場からも見える滝ですがゴムホースが景観を悪くしています

どうでしょう

写した滝は下段のみですが何処か観音様の御姿が想像されませんか?




流れる水は時に穏やかに時に躍動的に流れ下って行きます

神社での喧騒もどこへやら聞こえるのは川の流れる水の音だけとなりました


ここは未だ境内の一角、除雪され支障なく歩けます




あぁ、こんな所に・・想像もつかない所で取り締まりが行われていたのですね






番所跡を抜け国の有形文化財である砂防堰堤に私一人向かいます

左から堰堤を越えますと、その先は踏み跡もない深い雪の中

多分、道は川に沿って登っているでしょうから行くなら雪解けを待った方が良さそうです

積み木ブロックを重ねた様な九折岩、ガマの様な鞍掛山の岩稜部をカメラに収め退散する事に致しました



相間川(あいまがわ)温泉は鉄分の多い茶色く濁った湯が浴槽を満たしていました

極楽とはこの事を言うのでしょう

余りの気持ち良さと雪と格闘した疲れで気が付けば何時の間にかウトウトと


17時、夕食には少々早い時間でしたが久しぶりに山木屋さんの暖簾を潜ります

年に数回しかのお店ですが無性に来たくなる食堂って有りますよね

フフ、雄さんの幸せそうな顔!

「帰りは私が運転するからどうぞ」と言うと

「疲れているのに悪いよ」

「まあ、そう言わずに」

「そうか?」と言う事で・・・この顔


焼肉は味噌味と塩味が有り私は主に味噌味を注文しますが、それがとても美味しいんです

その上、店の空気感がそのまま昭和の様で何処か寛げます

壁に貼られた手書きの御品書き

量販品の机と椅子

アルミの食器に無造作に入れられた肉

七輪に網を乗せ木炭で焼く肉からもうもうと上がる煙

倉渕米と言うブランド米の美味しさ

それらが玄妙に混ざり合った所に昭和が覗くのです




私達の世代は昭和と言う時代に深い思い入れがある様です

昭和と言う時代の個々人の思想、心情、苦悩、努力

立場は一先ず脇に置かせていただき

昭和のどん底から這い上がり皆、懸命に這い上がってきた時代です

不満が有れば爆発させながら高度成長へと導いて来たのです

あの頃は個人も社会もそれぞれが何となく熱かった

そんな熱い時代の昭和が此処に来ると思い出されるのです


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