九州の友人を訪ねた時、連れて行って頂いた上野焼窯元
李朝陶工・尊階と西国大名の中でも特に茶道に精通していた豊前小倉藩主・細川忠興の両名により育まれてきた上野焼は飽きの来ない存在感が有ります。
これは非売品でした(高さ10センチ)。余りにも目を惹いたので「何故、非売品なのですか?」と声を掛けたところ「傷物ですから」との事でした。確かに蓋の一部が欠け金継ぎしてあります。 「傷物でも良いから売って欲しい」と言うと奥へ持って行き相談したのでしょう、値段は忘れてしまいましたが旅の途中の事、財布にそれほどのお金が入っている訳でもないので、かなりの安価だったと思います。多分、想像するに先代か先先代かが作った器が何かの拍子に掛けてしまった、しかし捨てられない程、気に入ったもの・・・そんな器だったのではないでしょうか。
御猪口
緑色の銅釉を使った緑青流し
高台の裏に見られる窯印「ひだり巴」
鉄釉を使ってますね
以上が、この時、購入した5品
アルバムに、こんなスケッチが残っておりました。今も使用している上野焼急須です。その上に『スピードくじを引き私は見事当選 5千円相当の和菓子の皿を戴いた』と有ります。それが次の皿です。
今回の台風10号は福岡もかなりの影響を及ぼしそうです。どうか何事も無く通り過ぎてくれます様に。