たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

21年前の尾瀬・笠ヶ岳(2058m)

2022年07月13日 | 心に残る思い出の山

7月3日 鳩待峠(9:20)→分岐(10:40 ~10:50)→笠ヶ岳(13:00~14:00)→鳩待峠(17:00)    「歩行6時間半」

笠ヶ岳遠望

鳩待峠の駐車場は満杯。林道も長蛇の列。今日は少々長丁場、のんびり山行とは行かない様だ。だが尾瀬の山の中でも花の数は群を抜く

至仏山への分岐迄、足元にはマイズルソウ・ミヤマカタバミ・ミツバオーレンなどが実に賑やかに山道を飾っていた。途中、単独の男性が「至仏に登られるのですか?」とシンガリに居た私に話しかけて来たので「笠ヶ岳です」と応えると至仏を登る予定であった男性は「僕も笠ヶ岳に変更しよう」と言いその後も何やかやと話しかけてピッタリと付いて離れない。私はいささか応えるのに疲れて来たので水場で休んだあと(その男性も一緒に休み写真を撮ってくれたりした)前から4番目を歩く事にした。

「本当に着いて来たわ」「離れて歩いて欲しいわね」と声を落として話した声が聞こえたかどうか分からないが「お先、行ってます」と言うと物凄いスピードで追い抜き、みるみるその距離を離しやがて見えなくなった。

暫くは起仏の少ない穏やかな道が続き足元に咲く花は種類も豊富になっていく。

 

ミツバツツジ

マイヅルソウ

シラネアオイ

   

キンポウゲとイワイチョウ & サンカヨウ

その他にエンレイソウ・ユキザサ・ツマトリソウ・ミヤマカタバミ・ミヤマスミレ・キバナイカリソウ・ズダヤクシュ・キバナオダマキ・ゴゼンタチバナ・タテヤマリンドウ・ベニサラサドウダン等々

登山者が多い今日、殆どが至仏を目指していたので気が付けば周囲に登山者の姿はない。静かと言う言葉は私達一団に不似合いだが他人(?)が居ないと言うのは、これ程も煩わしさを感じ無いものなのだと言う事を認識。

   

イワカガミ & チングルマ

    

ツバメオモト & ハクサンイチゲ

    

タカネシオガマ & タカネバラ

他にタカネシュロソウ・ハクサンチドリ・ダイモンジソウ・ナナカマド・ミネウスユキソウ・ホソバヒナウスユキソウ・ダイモンジソウ・ヒロハヘビノボラズ等々

前方に笠ヶ岳が望めた。名の通り傘を広げたような山姿は気高く雄々しいが果たして皆に足が付いていけるのかどうか内心、私は不安だった。やがて登山道は針葉樹林帯に入り一抱え以上も有るコメ栂の大木がそそり立つ中を歩く様になる。明るい風光から一転して暗く静寂な雰囲気は尾瀬特有なぬかるみ道で、おまけにブヨが大軍を作り顔や首筋に容赦なく襲い掛かってくる。そんな時の兵器が持参の「はっか油」

そんなジメっとした暗さを明るくしてくれたのが、あちこちの木々の中から聞こえて来るコマドリの囀りであり林床に咲く花々だった。続きますのでコメント欄はお休みです。

コメント
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