たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(続)会津駒ケ岳

2023年05月18日 | 心に残る思い出の山

続き

雲一つない今日の日差しは意外なほど強く一枚脱ぎたいくらいだ。広い斜面をキックステップで少しづつ少しづつ登る私の額に汗が滲む。足を止め振り返れば小屋は既に下方に沈み職人さんの姿はもう豆粒だ。

笹が密生する小さな空間に標柱を見つけた。遂に駒ケ岳山頂に到着したのだ。田代山から平ヶ岳と展望は一層、広がりを見せ同定しているだけで時間がどんどん過ぎて行く。昼食には未だ早いので中門岳まで行ってみようと空身で斜面を駆け下る。大した起伏も無く気持ちの良い雪原だ。右に三岩岳から窓明山へと続く稜線、左に荒沢岳、越後三山、守門岳、浅草岳の山々とキリが無い。

 

今は雪に覆われているが、これが初夏の中門岳へのお花畑となるであろう縦走路だ。「ところで中門岳はどこなの?」行けども行けども山頂らしき盛り上がりは無く、この先にもそれらしきものが見えない。多分、今居る場所は駒ケ岳と中門岳の中間点辺りなのだろうが、これ以上行っても変化が無さそうなので潔く引き返し駒ケ岳山頂でノンビリ至福の一時を味わった。

三岩岳側に巨大な雪庇。ひび割れた一本の線が不気味に続く

  

後は雄さんも私もすっかり童心に却って水場まで靴スキーで一気に駆け下った。

水場からはコシアブラを袋イッパイ採りながら下ったので辛い下りも苦にならず15時10分、無事に出発点に帰り着いた。

   

宿は燧ヶ岳登山の際に泊まった「ひのき屋さん」にお世話になった。予約の際、前回お世話になった時、食事が多くて食べきれず失礼な事をしてしまいましたので半分の量にと頼んで置いたのだが今日もまた食卓いっぱいの料理が並べられた。仕方が無いので笊イッパイの天婦羅の残りは翌朝、味付けして出して頂く事にした。

桧枝岐・大桃の舞台。もとは舞台上手に張り出してゲザと呼ぶ太夫座が常設されていたと言われるが現在は無く上演時に仮設されるとの事。

窪田遺跡(縄文時代後期から弥生時代中期にかけての集落跡)この地域一帯は近くの伊南川の段丘西に位置し日照時間が長く川を遡上するサケ、マス、山には熊、カモシカなど多くの動物も生息し原始時代の人々にとって恵まれた環境に有った様です。

後方、前毛猛と毛猛山

 

 

田子倉湖より横山(直ぐ上の写真)と鬼が面山

 

R252(六十里越え)より鬼が面山と浅草岳を望む。この辺り道路脇はいま丁度タニウツギが見頃を迎えたばかり。それは途切れることなく続く。