又々問題が起きてしまいました
買い物の途中、明日が土曜日である事を思い出した雄さん
「弱ったな、明日は土曜日、明後日は此処を立たなければならないし
荷物を日本に送れないぞ」
一瞬、何を言っているのか分かりませんでした
最大の危機を脱出して安心しきってしまい
観光廻りに呆けて済州で一端、荷物を整理しようと話していた事を
すっかり忘れていたのです
翌朝、午前中だけでも郵便局が空いていないか、一縷の望みを抱いて言ってみましたがやはり休み
増えた物を持っては、とても行動できないほどになっていましたので
宿に戻り一泊延長をお願いする事に致しました
日本に送る荷物はこの通りリュック一ツ分の量です
宿の交渉が無事済みましたのでフェリーの予約がてら済州市内をぶらつく事に致しましょう
余り興味は有りませんが名所の一つなので「三姓穴」へ足を向けます 入場料2500ウオン
門を潜りますと鬱蒼とした木々が私達を神話の世界へと、いざなってくれました
三姓穴
これは「高・梁・天」と言う三つの姓を持った神が地の穴から突如現れたのが
すなわち済州のご先祖様と言う事になるわけですが
国造り伝説は世界各国 共通ですね
或る日、三人の神は漁を終え海を見ていますと
東方(碧波国=日本)から一つの木箱が流れ着きました
木箱を開けてみますと中には三人の美しい姫、そして馬や五穀が入っておりました
後は目出度し・・・
と、なりますと済州人の体には日本の血が混ざっているという事になりますよね
その三姓穴、一体 穴は何処に有るのよ
囲いが有って中に入れず全く見えません
何処かに見える場所は無いだろうかとウロウロしましたが駄目
仕方なく石垣に上り何とか二つだけ写せたのがこの写真です
本来ならば、こんな感じになるわけでして・・・でも、これは近くに有った説明版の三姓穴
そして三人の神様の位牌はここ三聖殿に祀られているのだそうです
こちらの建物は崇報堂と言いまして優れた斉生が勉学に励んだ斉舎(左)と
祭祠庁(右)で一年を通して行われる祭亨を司る所と言う事でした
信じる信じないは別として私達はフェリーの予約をすべく海に向かって歩いて行きますと
左手に一見要塞の様な高い石垣に囲まれた空間が目に留まりました
少し先に門が有り其処には「五賢?」という看板が掲げられていましたので
良く分かりませんが五人の賢者が祀られている場所なのでしょう
そこから更に進みますと今度は済州で最も古い学校「済州郷校」が有りました
地方民の為に創設された国立の教育機関で
今は明倫堂と大成殿、啓聖祠が残されています
一番古い学校と現代の学校が隣り合わせとなっているのが面白いですね
フェリー会社までの道のりは、なかなか遠いもので
車の往来の激しい場所で、また歴史的建造物に行き当たった私達
目にすれば寄らない訳にはいかないでしょうね
先ず目に付くのが観徳亭
この建物は済州最古の木造建築物で兵士達の練習場として建てられた物なのだそうです
威風堂々と建つ姿は存在感が有りますね
観徳亭の目の前には復元された「済州牧官庁址」が見えます 入場料500ウオン
中は賑やかな通りに面しているにも関わらず一歩踏み込むと
そこは雅で静けさに包まれた空間が広がっておりました
牧使が執務していた場所です
牧使はここで詩を読んだり碁を打ったりしてストレスを発散させていた・・・のかな?
ある一角ではキーセン(芸者)の叩く太鼓の音に耳を傾ける牧使の姿も・・・男ですものね
街で良く見かけるトルハルバンは殆どが後から観光用に造られた物だそうでして
昔から有る物はこうして施設内に保管されています
因みにトルは石 ハルバンはお爺さん
邪悪な悪霊払いや守護、無病息災、標識等々多様な役目を果たしている
器用で有り難い守り神という訳ですね
あらら、どなたかと思いきや・・・我が家のチョナーでした
続く
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三姓穴、私も行きました。2度のチェジュ旅行のうち一度目が一人旅で
バスに乗れないのに、バスしか公共交通のないところへ行ってしまって
到着と同時にどう日程を消化しようか途方にくれて、とりあえず空港から
ホテルに直行して昼寝をしてから行動を開始したんですよ。パーボでしょ!
5泊6日のうち4日間は歩いて行けるところだけを見ていました。
良く撮られた写真に記憶の糸を手繰り寄せています。
悠々と泳ぐ赤い鯉と蓮の花の写真がいいですね。
書いては消し書いては消しを繰り返していたら、最初に書くつもりだった
三姓穴の伝説についての感想が抜けてしまいました。
私、自分自身は韓国に対して何の先入観も持っていないつもりですし、嫌○意識も
ないつもりですが、国として韓国に嫌われているという認識はあったんですね。
それが、チェジュドの国造り伝説に日本人との混血の歴史が消し去られる
ことなく伝えられていることに、不思議な思いというか、静かな感動を覚えました。
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私がもし再び韓国を訪れる事が有るならば
楽しい思い出を作って下さったシンジョンマウルの人達に会い
そこから順天でノンビリ一週間ほど滞在する事でしょうか。
それと、もう一つ登り残した月岳山に登れれば最高ですね。
勿論、一人ではとてもとても心細くて駄目ですので主人を伴っての再訪となるでしょう。
緋鯉の写真、目にとめて下さって有難うございます。
なかなか美人さんでしょう
この空間の空気がゆったり流れて見えたのも一つには
庁係官の何気ないこうした演出も有るのでしょうね。
私が三姓穴の謂れを知りましたのは
日本で大学の講師をしていらっしゃいます呉さんのトークからでした。
考えてみれば依然、九州からフェリーで釜山に渡った時に何て近いんだろうと驚いたくらいですから
その部分に関しましては強ち嘘では無いかもしれませんよね
韓国をこよなく愛する女性は周りにいっぱいです。
正直、
あまりの熱烈ぶりにひいてしまった感が私にはあります<汗&。
夫が現地調査(仕事)で、たまに対馬に行くそうなのですが、韓国はすぐソコに見え、対馬には韓国の方も随分多く、韓国の方だけ利用されるお店とかもあるそうです。
本当に、同じ国だと言ってもおかしくないほどの近さなのですね。
お互いにあの海の向こうに見える島に何があるのだろう、どんな人がいるのだろうと、ソコに希望や夢を抱くのでしょうか。
たかさんの写していらっしゃる建築物の意匠は、どことなく九州にある神社と似たような雰囲気がたくさん見え隠れしています。近いゆえなのでしょうね。
それにしても・・・
お荷物をご自宅へ送りながら旅をなさっていらっしゃるんですね。
お荷物も時々整理なさりながらの旅ということでしょうか。
ひと月、リュックだけで旅を続けていらっしゃるご様子、溜まったお荷物はどうなさっていらっしゃるのだろう・・・と不思議でした。
でも、少ないお荷物で旅をなさってるご様子、
本当に旅の達人ですね。
学びたいです!!!どのようになさっていらっしゃるか・・・。
送られたお荷物は、
当然、お留守なので、局留めにでもなさっていらっしゃるのでしょうか。
電車での移動などで、あれが結構 大変なんですね。
勿論、途中で日本に不要な物は送っていましたが
リュックに勝るものは無いと思う様になってから
殆ど旅行カバンは使用しなくなりました。
(足らないものは現地調達です)
送り先は今まで姉の家宛に送っていますが今回は局留めにしました。
そうですね
九州と韓国は目と鼻の先ですよね。
私が九州に住まいを持っていたら多分ちょっとお使いにといった調子で
頻繁に行っているかもしれません。
決して嫌いな国では有りませんので、それこそ肩掛けバッグ一つでね。
日本と韓国は古い時代から交流が有りましたから
建物等々何処か似ている所も有るかも知れませんね。
確実に違う点は華美な装飾と、その国が生んだ「しきたり」から来る建て方でしょうか。
私は日本人ですから、やはり 詫び寂びを重んじる方ですが
「異国の文化は異国の文化」 そこに日本には無い面白みを見出す旅を楽しんでおります。
ただ観光地巡りだけでは心を揺るがすものは何も有りません。
sisiさんは既に実践していらっしゃいますから、お分かりかと思いますが
一歩踏み込んでみる事が大事なんですよね。
これは何処の国でも共通する事だと思いますが。